雨ニモマケズ風ニモマケズ……新型コロナウイルスにもマケヌ台湾!台湾の音楽、台湾の人々、台湾の力強さを感じたライブをレポートします
こんにちは、台北ナビです。
新型コロナウイルスの影響で、開催も危ぶまれた「池上秋收稻穗藝術節」。しかし、台湾の防疫は素晴らしかった!というわけで、今年も無事に開催されたのでした。しかも、今年集まったアーティストたちを聞いて大興奮!だって、2日間かけて計6組のアーティストが登場し、どの誰もが金曲獎ノミネートの常連と、実力はもちろん人気もあるんです。
案の定チケットは秒殺。こんなに素晴らしい舞台を、チケットを手に入れることができた人だけが楽しむなんてこと、もったいない!というわけで、今年は台視が台湾国内で1週間後にテレビ放送を行い、台灣好のYouTubeチャンネルでは3か月間限定で動画が公開されます。実はナビ、開催前に台湾国外からでも視聴が可能かどうか、何度も確認をしたんです。大丈夫→やっぱり見られない……と色々回答が二転三転したのですが、どうやら日本からでも見られるようですよ~
「台湾の素晴らしい景色は人である」を体感できる、池上の人々の熱い歓迎
ボランティアは楽しみながら!
今年で12年目となる「池上秋收稻穗藝術節」。台北ナビでは数年前からレポートをお届けしてきました。しかしナビにとっては初めての「池上秋收稻穗藝術節」。以前のレポートを読む度に、「なぜ舞台のパフォーマンスよりも、池上の人々の素晴らしさを伝えるのだろう……」と思っていたんです。でも、今回「池上秋收稻穗藝術節」を取材してみて、実感できました!
ボランティアスタッフのほとんどは池上中学校の学生で、この「池上秋收稻穗藝術節」の設営、動線確保、会場案内などほぼすべての業務をこなします。この中から様々なことを学び、日常にもそれが生かされているということなのですが、これ、本当に肌で感じられるんです。
まず、会場に到着すると、池上「熱烈歓迎」を体現しているかのように声をかけてくれます。会場の中で道に迷うってことは絶対にあり得ないというくらい、色んな人が気にかけてくれます。これはナビが外国人だからというわけでなく、誰に対してもそうなんですよ。メジャーを片手に椅子を並べ、簡易トイレは毎日ピカピカに磨きあげていく学生たち。こういう見えないところまで気を抜かず、池上を訪れた人々が、気持ちよく過ごせるようにと心を込めて仕事をこなします。
学生だけではありません。池上の農家の人々も人知れず大変なことを行っているんです。それは……池上の美しい田園風景の中にポツンと作られた舞台。この日のために、農家の人々が舞台のデザイン通りに稲刈りを行います。毎年、四角形の舞台だったんですが、今年は円を模っていました。実は元々の案はもっと複雑な形だったそうですよ。でも、
10×10mの小さな舞台からスタートした「池上秋收稻穗藝術節」。なんと舞台レンタル料は……お米2袋ぽっち!今ではこんな立派な舞台に♪
池上の人々が一致団結して作り上げる「池上秋收稻穗藝術節」は、池上の地域創生にもなっていて、人口流出の食い止めにもなっています。何より、池上の人々が自らの土地を愛し、協力して台湾一のお米を作り上げる動力にもなっているというから、このイベントのパワーたるやすごいのです!しかも……今年初めて台東県が協賛しましたが、今まで政府からの援助は一切なし。台灣好基金會や台東縣池上鄉藝術協會が一から作り上げた池上という地の価値。是非、実際池上に足を運び感じ取って欲しいです。
蔡英文総統も急遽応援に駆け付けました!
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池上の天堂路(天国の道)に、総統の車列が走る様子は超レア
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新型コロナウイルスの影響で会場内はマスク着用が義務付けられていたため、総統もマスクを着用。限定品のマスク、手に入れたい……
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12年間「池上秋收稻穗藝術節」を開催することで、台湾の名刺がわりとなる美しい景色を作り出した池上の人々と台灣好基金會に感謝するために、池上を訪れた蔡英文総統 |
天まで届く声!「桑布伊」の圧倒的な声の魅力に鳥肌が止まらない!
先陣を切って登場したのはプユマ族のシンガー「桑布伊」。一曲目の『椏幹』の天を突き抜けるかのような声がこだますると、風がぶわぁ~と吹き込みました。その声は確かに届いていますよと天が言っているかのようで、鳥肌がずっと止まらないという不思議な体験をしたナビ。10秒も経たぬうちに「桑布伊」の虜になってしまいました。
その後そのまま『擁抱』へと曲は続き、MCへ。神がこの世に与えたプレゼントを彷彿とさせる「桑布伊」の歌声ですが、話し出すとお笑いの人みたいで、そのギャップが何とも彼らしい♡
「桑布伊」は母語であるプユマ族の言葉を使って、先祖から伝わる物語を伝えるアーティストです。歌手としての活動はもちろんですが、自らの歌を通して台東という土地の素晴らしさを伝え続けています。
そして、MCの時に明かしてくれたのですが、どんなに歌手としての活動が忙しくても、定期的に地元に戻り、畑作業をしたり、家を手伝っているのだそう。それは「自らを作り出し、育ててくれている土地を直接感じることを大切にしなさい」という母からの教えなんだとか。だからこそ、曲を紹介する時には度々土地や天への感謝を口にするんですね。
今回、10月15日に発売されたアルバム『得力量 pulu’em』から『擁抱』『跟著走』『一天的生活』の3曲を披露してくれたのですが、どの曲も歌詞もわからないのに情景が浮かび、心を揺さぶられました。もちろんMCで彼の思いや歌の説明を聞いていたということもありますが、それ以上に自然を大切にしたこの稀有な舞台と彼の歌声がそうさせたのだとナビは思います。
そして、「桑布伊」の歌声と歌に魅了されたナビは、今までのアルバムを3枚買う気満々でいます!
畑が似合う盧廣仲(クラウド・ルー)!話題の新曲『刻在我心底的名字』も披露♪
ナビの小隊長(盧廣仲のニックネーム)好きは台北ナビサイトで駄々洩れしているわけですが、まさか池上で小隊長の歌声が聴けるとは思ってもみませんでした。
1曲目は小隊長の人気を決定づけたドラマ『花甲男孩轉大人』のオープニングテーマ曲である『快魚仔』。これはテーマソングである『魚仔』をアップテンポにした歌で、元々は憂いを帯びているような印象なのに、テンポを変えると……なんということでしょう!明るく、なぜかこの田んぼの景色に合うではありませんか!
池上はその美しい田んぼが有名ですが、山と山の谷にあるので吹き抜ける風がとても強いことでも知られています。小隊長の風が似合う歌といえば……そう『慢靈魂』ですよね!これが2曲目でした。
MV(ミュージックビデオ)では、そよ風に吹かれて色んなところを巡っていますが、池上の風は……ビュンビュン吹き荒れていました。でも、そんな風が少し和らいで感じてしまう小隊長の優しい歌声ってやっぱりいいなぁ……!
両手をマイクに沿えて心を込めて歌う小隊長!
今台湾で最もカバーされていると言っても過言ではない『刻在我心底的名字』へと続きます。11月21日に開催される「第57屆金馬獎」でもノミネートされていますよ!
作詞も作曲も小隊長とは違う人が担当していますが、暗闇の中に差し込む光のような優しく力強い声がこの曲にとても合っているんですよね。観客がそうであったようにナビも聞き入りましたよ~!
小隊長の歌は盲目的に好きなナビでありますが、その中でも好きな曲の上位に入ってくるのが『幾分之幾』。この曲も聞けるだなんて……最高すぎます!
そしてもしかしたらこの曲こそ、池上に合う曲かもしれません。だって、この曲は小隊長の出身地であり、台湾の主要な農業産地でもある嘉南平原が歌われているから。西と東、場所は違えど米どころであることは変わりません。だから小隊長は田んぼ風景もよく似合うのかも!
最後はやっぱり『我愛你』!デビューアルバムからずっと歌い続けている乗れる曲です。観客も手拍子をして、体を揺らし、ノリノリに。もちろんナビもノリノリ~!「みんなありがとう、明けましておめでとうございます!」といつものようにライブを終えた小隊長なのでありました。その後司会の曾寶儀さんとこんなやり取りが行われました。
「吹き付ける風にも乱れない前髪、すごかったわ!ヘアージェルのCMに出られるわよ!」との突っ込みに、「池上でライブをするのは初めてだから、僕のトレードマークである前髪は絶対キープさせようと、スタイリストさんが大量のヘアージェルをつけてくれたんだよ!もしおでこが出てしまったら、舞台の上の人が誰なのかわからなくなるでしょう?いつも夜市へ行くときはヘアバンドをつけるんだけど、そうするとあんまり気づかれないんだよ~!」と返す小隊長。
すると……会場は大爆笑!そう、小隊長は歌って聞かせ、話しては笑わせてくれて、すんごいのです!
台湾の老若男女から愛される「張震嶽」の歌はアガル!会場は一気に屋外カラオケ状態に♪
台湾の音楽を聴く人、台湾に住んだことがある人ならきっと一度は「張震嶽(A-Yue)」の曲を聞いたことがあるでしょう。台湾の音楽にそんなに詳しくないナビでも、知っている曲が何曲もある理由は……台湾人とカラオケへ行くと必ず誰かが歌うから。誰もが彼の曲でお気に入り、十八番という曲を持っていると言っても過言ではありません。
そんな「張震嶽」は今回11曲も歌ってくれました!
実は前日の23日に行われた「鄉親場(池上の人々を招待する回)」では、大雨が降ってきて途中で中止となりました。雨の中でも歌い続けようとしてくれたのですが、「お年を召した方々が雨に濡れながら聞き続けている姿を見て申し訳なくって、止めざるをえなかった」と悲しそうに話したかと思ったら、「終わった瞬間、観客の退散するスピードが速いこと、速いこと!」と冗談交じりに語った「張震嶽」。
そのリベンジとすべく、24日は全曲歌い切りました!神様ありがとう、雨を降らせないでくれて!!
「齊秦」の曲を大胆にアレンジした『思念是一種病』からスタート!そして、台湾に元からある素晴らしい景色の保護を訴えている『別哭小女孩』、2019年のミニアルバムから『遠走高飛』と3曲立て続けに歌ってくれました。
張震嶽はマイクとタオルだけを手に持ち、舞台をちょっとずつ移動し、軽~く歌い上げていく感じ。自然に身を任せて歌っているような自由さが格好いい!
「Hei Ha Hei O Ha Hei O Wei A Hei 那魯灣 Na I Ya O Hei Ya」というフレーズが印象的な『小星星』、恋愛で過去に傷つけた相手のことをふと思い出し、謝る機会があれば……と歌う『貪心』、未来はどうなるかわからなくても、どうしようもなく愛しているというロマンチックな歌詞と胸に響くメロディーが印象的な『小宇』、自らの名前を付け、金曲獎では最優秀中国語アルバム賞を受賞した「我是 海雅谷慕 Ayal Komod」に収録している『抱著你』と続きます。
新旧の歌を織り交ぜて歌っているのに、古い歌は色あせることなく、新しい歌は耳心地がいい!19歳でデビューしてから、現在で46歳の「張震嶽」は常に自分らしく、変化も恐れずに、その時心で感じた伝えたいものを作り続けている彼の柔軟さを感じましたよ。
そしてここでナビの好きな『愛我別走』が始まりました。彼の代表曲のひとつでもあるので、会場はまさにカラオケ状態。歌詞がシンプルな中国語しか使われていないので、ナビが中国語を勉強したての時にも覚えられたくらい歌いやすい曲なのです。これを熱唱しないわけがない!そして、軽快なリズムながら別れを歌う『再見』、振られた男の気持ちを歌い上げる『愛的初體驗』と、別れ3曲を熱唱したと思ったら、そのまま最後にはライブのトリに必ず歌われる『自由』を!ここで観客のボルテージが爆上がり↑↑↑老いも若きも大声で歌いまくり♪
「張震嶽」の何がすごいって、CD以上に生歌のパワーが凄まじいところ!もうこんなすごい舞台を体験しちゃったら、個人のライブにも行きたくなってしまう……。
太陽は「艾怡良」に味方した!黄金に輝く一面の稲穂を背に気持ちよさそうに歌い上げました
24日は分厚い雲に覆われて太陽は全く見えず、吹き抜ける風がとても寒かったのですが、25日のスタートは太陽の光が降り注ぎ、稲が黄金に輝いてとっても美しい!そんな幻想的な舞台にトップバッターとして姿を現したのは「艾怡良」でした。
『一整夜』『帶我去一個陽光普照的島嶼』の2曲を続けて聞いてビックリ!歌によって、こんなにも声の表情が豊かに変わるのかと、その表現力の高さに驚きました。
しっとりと歌い上げた『我們的總和』と『FOREVER YOUNG』、この2曲は共に彼女が作詞作曲したものです。
元々、歌い手としての評価は高ったのですが、今年は作詞作曲の力も評価された年でもありました。この2曲からそれが伝わってくる~!というか、こんなにもたくさん歌を作っていたなんて知りませんでした……。ナビ、勉強不足!!
『夜晚出生的小孩』は特に歌に入り込んで歌っていた印象で、この舞台に酔いしれながら、エモーショナルに歌うその姿はまさにディーバ!そして『逃生計畫』では、力強く荒々しく歌っていきます。小柄でかわいらしいイメージだった「艾怡良」が格好よく見えるのに驚き!実は彼女、女性ファンが多いのですが、なんとなくこういう力強さが維持されているのも理由の一つなのかもと感じましたよ!
自分の歌以外にも、陳升の『把悲傷留給自己』や歐陽菲菲の『擁抱』も歌ってくれ、観客と大合唱!
新型コロナウイルスの影響で会場内ではマスク着用が義務付けられたのですが、特に『擁抱』のサビではマスク越しでも、マイクの歌声をかき消さんばかりの大声が会場に響いていました。
池上に愛された「A-Lin」は2回目の池上秋收稻穗藝術節!
「池上秋收稻穗藝術節」は毎年パフォーマンスアーティストをかえて行われるのですが、「A-Lin」は今年の登場で2回目。というのも、池上の人々からの熱いリクエストがあったからなんだとか。
ヒット曲『大大的擁抱』のイントロが流れるだけで、会場は大盛り上がり!それだけで「A-Lin」の人気っぷりが伝わってきました。その曲名の通り、彼女の包容力のある歌声が池上の自然を大きく包み込んでいる感じがしましたよ。
その声に天が喜んだのか、風がどんどん強くなってくると……「風はこんなに強く吹かなくてもいいんだよ~」って言っちゃうくらいこの舞台は慣れたもの。そしてその後ほんとにちょっと風が止んだのもすごい!
日本でも上映された映画『比悲傷更悲傷的故事』の主題歌である『有一種悲傷』。抑え目に入り、サビでは情感たっぷり!彼女の大人っぽいハスキーな声の魅力が漏れすぎているような気がするのはナビだけでしょうか?バラードですが、ぐっと心が高揚しましたよ。最新曲『抱歉我不抱歉』も映画『戀愛好好說』の主題歌です。ナビはこの曲を聞いたことがなかったんですが、映画に興味を持ってしまったくらい、歌に説得力を感じました。(ちなみに『戀愛好好說』は岡本かの子の小説『越年』で、台湾はもちろん、マレーシアと日本の山形でも撮影されていますよ~)
最後は『雨後彩虹』!雨上がりには美しい虹が見られることから、初心を忘れそうになるくらい辛いことがあっても、それを乗り越えた時にある景色の美しさを歌詞にのせているのですが、サビの部分は虹がパァ~と出てくるような、天にも届きそうな声が響いてもう最高!グルーヴ感溢れる1曲で、とても気に入りました!
今回『A-Lin』は4曲のみだったんですが、急遽MCの曾寶儀さんがリクエストして、「日出東方」を歌ってくれました。これがもう鳥肌ものだったんです。田んぼと山に向かって自らの言葉であるアミ語の歌をアカペラで歌うと……天と地がつながったかのよう。声の懐の深さったらないよ!!
実はお茶目だった「茄子蛋」。哀愁漂う数々の歌でおじさまのハートを打ち抜きました!
社会の中でスポットライトを浴びにくい人々にひっそりとエールを送る、渋く哀愁漂う歌を多く歌っている「茄子蛋」。そのちょっとやんちゃな見た目から、ナビはちょっと怖い人達を想像していたんですが……話している姿はめちゃかわいくていい青年ではないですか!一気にギャップ萌え~♡
「茄子蛋」は台湾語で歌うというイメージがあったのですが、1曲目の『聞道有先後 術業有專攻』はあれ?中国語で歌っている?なんと「聞道有先後 術業有專攻(道を聞くことに先と後があり、仕事に専門分野があるだけのこと)」の発音がちょうど「阮家真正好 事業靠關公(僕の家はほんとに素晴らしい、金もうけは関羽にすがろう)」の台湾語に似ていることからこの曲を作ったよう。
これ、すごく頭に残って思わず口ずさんじゃう!
メインボーカル「阿斌」のハスキーな声がこの日はいつもよりハスキーだなぁと思っていたんですが、パフォーマンスが終わってからの囲み取材で、その理由が判明しました。
虫が口に飛び込んできて、喉がちょっと変だったよう。田んぼならではのハプニングですよね。
どことなく昔っぽいメロディーながら、なんだか新しいような何とも不思議な魅力のある『阿明與我』、軽快なメロディーに好きなことを言い出せない男性の気持ちをつづった『請問你敢欲做我GIRLFRIEND』、ファーストアルバムに収録されている中国語の歌である『親愛的無親孫小美』と曲調が違う3曲を披露し、その曲の豊かさを実感!
台湾語は聞いても意味がわからないので、後日ネットで意味を調べたりしたんですが、『請問你敢欲做我GIRLFRIEND』のMVが抜群にかわいいので、是非多くの方に見てもらいたいです!!
勝手にタクシーの運転手さんのことを歌っていると思っていましたが、実は旅行など複数で遠出する時に車を運転する人に向けた歌だった『HAPPY 運將情歌』。やはり縁の下の力持ちにスポットライトを当てるあたり、さすがです!最後は『浪』から始まる、彼らの代表曲2曲『浪流連』、『浪子回頭』を熱唱。熱唱していたのは彼らだけではなく、観衆も♪特に野太い声の勢いたるや……。そういった層からの厚い支持を感じましたよ!
こうして「2020池上秋收稻穗藝術節」は幕を下ろしました。自然と音楽に包まれた幸せすぎる2日間はあっという間に過ぎていきました。来年もまた訪れたいなぁ……。
以上、池上の地と台湾の音楽を再度愛してしまった台北ナビがお届けしました。