台湾でも人気の「いきものがかり」が「ブルーバード」を熱唱するなど、会場は熱狂の渦に!
こんにちは、台北ナビです。
2024年6月29日、今年で11年目となる「第35回金曲賞(GMA)」が台北アリーナにて開催されました!
正直なところ…今年のノミネートアーティストに、ナビの「推し」が少なく… (失礼!)。でもだからこそ、たくさんの新しい音楽に出会えた、収穫の授賞式となりました。
最優秀台湾語歌手受賞チーム
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最優秀中国語歌手受賞チーム
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今年は、計303社、アルバム1,568枚、24,071作品のエントリーがあり、約3ヵ月にもおよぶ審査の結果、最終的に148作品がノミネート、27項目で賞を競いました。中でも、「楊乃文」のアルバム『Flow』を手掛けた「亞神音樂娛樂股份有限公司」が12部門の最多ノミネートで注目を集めていました。
年に一度の中華圏版グラミー賞の授賞式。今年は一体どんなドラマが繰り広げられるのでしょうか⁉
授賞式を前に沸き立つレッドカーペット!出席者の顔ぶれと装いをチェック♪
昨年に続いて安定の進行役を担ってくれた、息ぴったりの2人
はじめに星光大道に姿をみせたのは、3年連続でレッドカーペットのMCを務める「陳明珠」と、去年すばらしいコンビネーションをみせた「黄偉晉(Wayne)」の2人です。
金曲賞の常連から、初登場のアーティストまで、ファッションスナップと合わせて、今年の顔ぶれを見ていきましょう。
★授賞式に華を添えてくれるプレゼンター&パフォーマンスゲスト
年度歌曲賞など、計4項目にノミネートされている「告五人(Accusefive)」は、プレゼンターも務める忙しさ。今回が3度目のノミネートということで、成熟した姿をみせられるように衣装は黒でキメたのだそう。「年度歌曲賞」がすごく欲しい!と語っていましたが、果たして……?
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初の海外でのライブだという「いきものがかり」。ボーカルのきよえちゃんは、さわやかなブルーの衣装で登場!はじめてに台湾を選んでくれて、ありがとう~♡元々予定されていた蘇打綠の「阿龔」とのコラボステージが、阿龔の体調不良により急遽中止となってしまったことを、とても残念そうにしていました。「またいつか共演したい」との言葉が、いつか実現しますように!!
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★華語関連ノミネートアーティスト
セクシーな妻と、お守りだという息子くんを連れて登場の「Marz23」。出かける前には、亡き父で芸能人だった「安迪」にお線香をあげてきたのだそう!
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スタイルも笑顔も抜群の「9m88(ジョウエムバーバー)」
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パンツスーツでクールな「楊乃文(Naiwen Yang)」は8項目でノミネート。普段身体を鍛えているから、トロフィー8個を抱えるのは問題ない、と語っていました(笑)
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韓国華僑三世の「孫盛希(Shi Shi)」。セクシーすぎて目のやりどころに困りますー!でも、とってもお似合いのドレス♡
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★台湾語関連ノミネートアーティスト
今年も両脇に息子たちをひきつれて登場の「熊美玲」。2022年にこの世を去った、夫で作詞家の「林秋離」にちなんだストールに愛を感じます
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恩師「陳明章」と一緒に登場した金曲賞の常連、「黄妃」
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★原住民語関連ノミネートアーティスト
阿美族(アミ族)の「舞思愛(Usay Kawlu)」。賞を掴めるようにとお父さんが、持参した漁網で魚を採る儀式を披露(笑)。お父さん、かわいすぎ~♡受賞できるといいですね♪
台湾人ジャズシンガー「邱立婷」とアルバム制作に参加した太魯閣の子供たち
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「歐開合唱團 O-Kai Singers」は、アルバムの発売と同時期に誕生したという2人の赤ちゃんを連れて♡
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初めてのレッドカーペットということで、気合を入れたという排湾族(パイワン族)の「舞炯恩・加以法利得(Utjung Tjakivalid)」
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アルバム『女人島』でノミネートのアミ族「阿洛.卡力亭.巴奇辣」は、華やかなデザインのドレスがお似合いでした
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昨年に続くノミネートとなった、 泰雅族(タイヤル族)の「雅維•茉芮(Yaway Mawring)」
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「草東沒有派對」の『醜奴兒』や、「茄子蛋」の『卡通人物』を手掛けたプロデューサー「AZ李孝祖」。今回のアルバムでは、アミ族の言語でヒップホップに挑戦しています
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★客家部門関連ノミネートアーティスト
★バンド・ボーカル部門関連ノミネートアーティスト
今回ナビが密かに推している「滅火器(Fire EX.)」。今回のアルバムは、子供たちからインスパイアされた楽曲が多かったので、ボーカル楊大正の子供たちを連れての登場となったそう。度々日本でもライブを開催している彼らは、夏にはじめての京都ライブを控えており、とても楽しみにしていました!
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3項目にノミネートされている「傻子與白痴」。受賞できたら衣装を脱ぎ捨てると公言しているボーカルの維澤。果たしてその姿を目撃できるのか⁉
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日本でも人気のスリーピースバンド「大象體操」
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3回目のノミネートとなる「麋先生」
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★新人賞ノミネートアーティスト
デビュー10年目にして新人賞にノミネートされた「徐暐翔」
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負けないくらいにイケイケのお父さんと一緒に登場した「王 ADEN」
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ちょっとハスキーがかった、カッコいい声の持ち主「Jocelyn 9.4.0」
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お母さんにそっくり!!ブノン族(布農族)出身の 「Makav真愛」
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★その他
今年は審査員長の「陳子鴻」を中心に、160名もの審査員によって審査が行われました。写真ではわかりづらいですが、我らが「宇宙人(Cosmos People)」の「方Q」も審査員として参加していますー♡「方Q」が目の前を通りすがった瞬間が、今日イチ、テンションが上がったナビでした(笑)
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右から韓国人ミュージシャンの「whoosh」、日本人シンガーソングライターの「SIRUP」、昨年の新人賞にノミネートされた「鶴(The Crane)」は、『UMAMI』で最優秀シングルプロデュース賞にノミネート!「もともと台湾の音楽カルチャーをリスペクトしていた中で、日本人のインディペンデントアーティストとして、こんなに素晴らしい式典に呼んでいただけて光栄だし、2人の才能のおかげだと感謝しています」と、SIRUPさんはレッドカーペットを歩いた感想を聞かせてくれました!3人がクリエイトした心地よい音楽は本当にすてきで、今回ナビが個人的に出会えてうれしかった楽曲のひとつです♡
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香港生まれの日本人「新井十一」(右)は、最優秀アルバムプロデューサー賞にノミネート
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最優秀作曲家賞にノミネートの「周興哲(エリック・チョウ)」。今日もさわやかイケメンです
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いよいよ授賞式!!【ヴォーカル部門】 ≪レコードレーベル賞≫の受賞者はこちら!
代理で受賞スピーチをする「草東沒有派對」のマネージャー(画像提供:台視)
◆年度アルバム賞……『瓦合』/草東沒有派對(No Party For Cao Dong)作詞、作曲から演奏に至るまでのすべてが独創的で、想像を掻き立てる唯一無二の旋律が高く評価されていました。世の中に対する心の叫びが上手に表現されているアルバム『瓦合』は、「草東沒有派對の成長が感じられる作品だ」と審査員長も太鼓判を押していました。
別の予定で授賞式には出席できなかった「草東沒有派對」ですが、なんとこのほかに
≪最優秀中国語アルバム賞≫と
≪最優秀バンド賞≫も受賞する快挙を成し遂げています!受賞スピーチでマネージャーが、2021年に26歳の若さでこの世を去った、ドラムの「凡凡」に思いを寄せる場面もあり、ナビも目頭が熱くなりましたが、こんなおめでたい日に、肝心のメンバーが現場にいないことが残念でしかたありませんでした……
笑顔がはじけた「告五人」の3人!
◆年度歌曲賞(ソングオブザイヤー)……『又到天黑《帶你飛》』/告五人ここ数年は、金曲賞ノミネートの常連というイメージの「告五人(Accusefive)」。3度目のノミネートにて、なんと今回が初受賞だというのだから驚きです!ちなみに、年度アルバム賞では「草東沒有派對」と最後まで競うほど評価されていたそうですよ。
受賞スピーチで「雲安」は、「皆さんの人生におけるBGMがみつかりますように」というメッセージを残していました。受賞曲の『又到天黑』は、夜に働く人を想い作られた歌で、一生懸命に働く人たちに寄り添う気持ちが込められているのだそうです。
もし受賞できたらマクドナルドのビッグマックを100個プレゼントすると公言していた「告五人」。受賞後のインタビューでは「今どこのマクドナルドに行けばいいか考えているところ」と話していました(笑)。
これを機に、今後ますます大躍進を続けるであろう3人に注目ですね。そうそう、プライベートでも交際を続けている、「雲安」と「犬青」の恋の行方も気になるところ♡
香港人監督の「張傑邦」
◆最優秀ミュージックビデオ賞……『社交恐懼癌《CHIN UP!》』/張傑邦個人的には、『Tokyo Calling』のMVでノミネートされ、昨年に同タイトルを受賞した日本人監督の「Pennacky」の受賞を祈っていたのですが……。
今年の栄冠は、香港人歌手「陳奕迅」の『社交恐懼癌《CHIN UP!》』を手掛けた監督「張傑邦」の手に輝きました。
世に出るまでに14年かかったという『夜婆 Iā-Pô』で≪最優秀台湾語アルバム賞≫を受賞した「巴奈 (Panai)」とプロデューサーの「柯智豪(Blaire Ko)」。アミ族である「巴奈」が、母語である台湾語で賞を手にするというのも特筆すべき点だと思います。彼女の肩には、彼女が発起人となって提唱している環境問題や台湾原住民族運動でよく目にする「沒有人是局外人」のタオルがかかっていました。
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≪最優秀客家語アルバム賞≫を受賞した「邱淑蟬」。今年の最優秀客家語アルバム賞にノミネートされたアルバムはどれもスタイルが異なり、審査が難しかったのだそう。その中でみごと受賞に輝いたアルバム『繭的形狀』は、「邱淑蟬」の自信作。彼女の透き通る歌声や、柔らかい旋律は、ナビのように客家語がわからない人でも十分に楽しめると思いました!
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【ヴォーカル部門】≪個人賞≫受賞者はこちら!
トロフィー2本を片手で、雑に持ってしまう感じもイケてる「MC HotDog」!
◆最優秀中国語男性歌手賞……MC HotDog熱狗/『髒藝術家』昨年に続くノミネートとなった「MC HotDog」が、見事受賞に輝きました!感性を兼ね備えながらも感染力のあるパフォーマンスと、観察力に優れ、自然体な歌詞が高く評価されたアルバム『髒藝術家』は、自他ともに認める会心の出来だった模様。
受賞前のライブパフォーマンスで、マイクが繋がらないアクシデントに見舞われた「MC HotDog」は、「今日はほんとうに奇妙な1日だ」と振り返りつつ、「みんながライブ会場に足を運ぶのは、アーティストが失敗するのを見届けるためだよね」と、独特の熱狗節で会場を沸かせていました。
このほか、同アルバムに収録されている『樓上的房東』で、
≪最優秀作詞家賞≫もダブルで受賞! 「実は自分でも、よい歌詞だと思う」と語っていた『樓上的房東』を、ナビもじっくり聞いてみました。語りかけるような大人なラップがとっても心地よくて、「MC HotDog」の哲学が詰まった楽曲のように感じました!
授賞式が娘ちゃんのお誕生日と重なってしまったMC HotDog。生配信を観ているという愛娘に「今日もし受賞できなかったら、23時までに帰ると約束したけれど、受賞したから朝まで帰れなくなっちゃったよ」と、伝えていました。何時に家路に着いたのだろう~??
「Shi Shi」のセクシー度合が、レッドカーペットのドレスを越えてきました!
◆最優秀中国語女性歌手賞……孫盛希(Shi Shi)/『Boomerang』審査員長曰く、審査に時間を有し接戦だったという同タイトル。最後に残った「楊乃文」とは1、2票の僅差だったそうですが、「Shi Shi」はアルバムのコンセプトを把握し、思いのままに感情を表現している点が高く評価されての受賞となりました。
今年でデビュー10周年という節目に、この賞を受賞できたことはとても感慨深いと語っていました。
「ブーメランを投げ続ければ、いつか何かしらの形となって、自分のもとへ戻ってくるという、私自身の気づきを、『Boomerang』というアルバムを通じて、みなさんにシェアしたかった」とのこと。終始笑顔を絶やさず、毅然とした姿が、ナビにはとてもカッコよく映りました!
お茶目でうつくしい「舞思愛」
◆最優秀原住民語歌手賞……舞思愛/『美感 Harateng no Pangcah』「部落の青い軽トラから始まって、コンテストや舞台劇での歌手を経て、アルバムを出し、何度も挫折したけれど、歌うことを諦めなかった私を、こうして認めてくれてありがとうございます」と語った舞思愛。
レッドカーペットでの、お父さんの魚網儀式が功を奏しましたね~♡よかった、よかった!
アルバムでは、楊乃文と10組の異なるミュージシャンとのコラボを実現させています
◆最優秀アルバムプロデューサー賞……陳君豪/『Flow』今回、ひそかにナビが推していた、楊乃文のアルバム『Flow』を手掛けたプロデューサー、「陳君豪」が受賞しました。完成までに3年の歳月を要したという『Flow』の、複雑な収録工程や完成度の高さが評価されました。
「小さい頃、金曲賞の授賞式を観ながら、プロデューサーって何をしている人だろう?と思っていたけれど、今こうしてこの仕事に携わる中で、プロデューサーとは鏡のようなものだと思うようになりました。僕は、アルバム制作に携わる全ての人が、こんなにもすばらしいんだ、ということを反映させることができるのです。」とのこと。受賞スピーチ用の原稿をうっかり忘れてしまったため、「この続きはインスタグラムを読んで下さい」と、お茶目な一面ものぞかせていました!
今回惜しくも受賞を逃している「楊乃文」ですが、アルバムに収録されている、feat. 佛跳牆の『墮落』という楽曲はナビのお気に入り!楊乃文の歌声に惚れ惚れするので、ぜひ聴いてみて下さい♪
右が日本にルーツをもち、マレーシアを中心に活躍している「片山凉太」
◆最優秀シングルプロデューサー賞……片山凉太、龍玟宏/『一路以來』マレーシア人2人による楽曲『一路以來』は、マレーシア映画《富都青年》の主題歌としてヒット!今回、金曲賞初ノミネートにして、見事受賞しました!
映画の主題歌への挑戦も、この楽曲が初めてだったそうですが、今後機会があれば台湾映画の主題歌にも挑戦してみたいとのこと。すでに、昨年の金曲賞で「最優秀台湾語女性歌手」に輝いた「鄭宜農(Enno Cheng)」からもコラボのオファーがあったそうなので、そう遠くない将来に、台湾でまた彼の音楽を耳にする日がきそうですね♡
ちなみに片山凉太さんの父親は日本人ですが、幼い頃に両親が離婚し、マレーシア人のお母さんと共に日本を離れているため、日本語は話せないのだそう。いつか、日本の映画シーンでも、彼の音楽が聴ける日が来たらうれしいなぁ……。
スーツ姿から弁護士感が滲み出ているのは気のせい?(笑)
◆最優秀台湾語男性歌手賞……蘇明淵/『心內烏空』「金曲賞を受賞する喜びはきっと、野球選手がホームランを打ったときのそれと似ていると思う」と語るのは、弁護士資格のある歌手「蘇明淵」。金曲賞で2度目の受賞を果たしました!
「受賞者が必ず人気を博すとは限らないけど、それは金曲賞のせいじゃなくて、僕の責任。だから、今日はぜひ僕のこの顔を覚えてもらいたい!イケメンではないけど、誠実で、音楽に一生懸命な人間です。僕の音楽をたくさん聴いてもらいたいし、いろんな場所でパフォーマンスがしたいです」とのこと。ナビは今日、しっかり顔を覚えたし、音楽もたくさん聴いてみようと思います!
今回でなんと12回目のノミネートという、常連の「黄妃」は、『十八般武藝』で≪最優秀台湾語女性歌手賞≫を受賞しました。同タイトルでの受賞はこれで3度目!「父母が健在のときにこの賞を受賞できたらと思うと、無念さもあります」と、目を潤ませる姿が印象的でした
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『鎮妹 Zhin‘ Moi』で≪最優秀客家語歌手賞≫を受賞した「柔米」。アルバムには客家語のほか、華語、英語、そして日本語が使われています。「柔米」は台湾が持つ歴史的背景を音楽で表現したかったのだそうです。同じ客家語歌手として活躍し、≪最優秀客家語アルバム賞≫を受賞した「邱淑蟬」とも抱き合って、喜びを分かち合ったのだそう!
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4人のファッションコーディネートもステキ!
◆最優秀ボーカルグループ賞……歐開合唱團 O-Kai Singers/『最好的日常 (Those Days)』
結成20年のベテラングループ「歐開合唱團(O-Kai Singers)」は、アカペラでタイヤル族の音楽の魅力を伝えてくれます。ナビは今回初めて彼らを知ったのですが、11年前にも金曲賞で6タイトルにノミネートし、3つのタイトルで受賞している実力派です。
原住民音楽好きとしては気になって、アルバム『最好的日常』を聴いてみたら、迫力があってかなりよかった!!中でもお気に入りは、Jazzyな楽曲『工作歌』。原住民音楽に興味のある方は、ぜひ聞いてみてくださーい。
トロフィーを2つ掲げる「Makav 真愛」
◆最優秀新人賞……Makav真愛/『寶藏 Treasure』最優秀新人賞をみごと受賞した「Makav真愛」。ステージでは、プレゼンターの「Leo王」と「熊仔」が使ったマイクが高すぎるという、かわいいアクシデントで会場の笑いを誘う場面も。
緊張が伝わるフレッシュなスピーチでは、製作チームや、彼女のボス「Abao阿爆(阿仍仍)」に感謝の気持ちを伝えていました。
受賞スピーチのあとには『Kingdom Lifestyle』を披露、会場の手拍子を誘い盛り上げるパフォーマンスはさすがでした!
またMakav 真愛は、
『寶藏 Treasure』で「最優秀原住民語アルバム賞」も受賞しました。スピーチでは、「資金がなく、貧しい私たちを補助してくれた原民會(原住民族委員會)、ありがとう~!」と感謝を伝えると、原住民アーティストたちが着席するエリアからは拍手喝采が送られていました。原民會の補助のおかげで、アルバムが出せたのだそうです。今回、はじめてMakav 真愛を知ったナビですが、彼女の自然体な人柄や、力強い歌声に惹かれました。今後も注目していきたいと思います♪
◆インストゥルメンタル最優秀アルバム賞……『美麗的灣』/好有感覺音樂事業有限公司
電子音楽と伝統的要素の巧みな組み合わせが評価されての受賞となりました。今回の受賞を機に、台湾での需要はまだ少ないという「電子音楽」の魅力が、広く伝わってゆくとよいですね!
喜びを分かちあう様子がほほえましい!(画像提供:台視)
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終始うれしさが爆発していて、みているこちらも笑顔になっちゃう!
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◆審査員特別賞……大象體操(エレファントジム)
昨年10周年を迎えた「大象體操」は世界各地でライブを開催しており、日本でもライブチケットが即完売するなど、名実ともに話題のスリーピースバンドです。
毎年あるとは限らない、特別な賞である「審査員特別賞」を見事受賞した「大象體操」。枠にとらわれない、豊かな音楽性を持つ彼らの受賞は、納得のナビでありました!おめでとう~!!とにかくカッコいい、最新アルバム『WORLD』を引っ提げて、10月には横浜でライブを開催する予定のようですよ~♪
≪審査員特別賞≫を受賞した「大象體操(エレファントジム)」
いきものがかりや、去年新人賞を受賞した洪佩瑜が力を発揮した、今年のライブパフォーマンス
台中出身の台湾語メタルバンド「血肉果汁機(Flesh Juicer)」のパフォーマンスで、幕を開けた今年の授賞式。個人的に、ボーカル「童仲宇(GIGO)」の被り物が好みではないのだけれど(ごめんなさい笑)、実は彼の声が好き♡超絶盛り上がる『太子哥』と『愛情99』は、オープニングにピッタリでした!
癒しの歌声を披露した「家家」(画像提供:台視)
ナビの好きな原住民女性歌手「家家」の登場です。原住民音楽が好きなナビはもう、ただただ安心して聴き入ってしまいました。優しく包み込んでくれるような、のびやかな歌声♡60人のバックコーラスと共に、排灣族パ(イワン族)の民謡『DIMA』と『我在那邊唱』を力強く届けてくれました。
我らが「いきものがかり」のステージは、客席が立ち上がる盛り上がりでした!! (画像提供:台視)
1曲目に、多くの台湾人と青春を共にしたアニメーション「NARUTO-ナルト- 疾風伝」のオープニングテーマ曲『ブルーバード』、2曲目には『SAKURA』を披露。
ボーカルきよえちゃんの、透き通ったすばらしい歌声に、ナビも聴いていて鳥肌が!会場も大盛り上がりでした。元気いっぱいの中国語でのあいさつも、とってもかわいかったです♡
ライブ終わりにはバックステージで「阿布絲」のインタビューにも答えてくれました♪
―はじめて台湾でライブを披露した感想は?
きよえちゃん:「初めての海外でのライブだったのですが、とってもあたたかく受け止めてくれて、最高でした!ありがとうございました!」
水野さん:「みなさんが立ち上がってくれているのが、ステージ上から見えて、曲を受け止めてくれているんだなぁ、と感じられて、すごく嬉しかったです」
―今後、台湾でライブを開催する予定はありますか?
水野さん:「いつか来たいですね~!今日はじめて皆さんにお会いして、すごくステキな反応をいただけたので、またライブに来たいなと思いました」
―台湾で行きたいところはありますか?
きよえちゃん:「はじめて来たので、逆にオススメの場所を教えていただきたいです」
阿布絲は、自然豊かな台東をオススメしていましたが、台湾のうつくしさに触れたら、ステキな楽曲のアイディアが生まれる気がするので、ナビも同感です!
「MC HotDog」はやっぱりカッコいい!(画像提供:台視)
アンダーグラウンドからこの地位まで上り詰め、台湾のヒップホップ・シーンを牽引してきた「MC HotDog」のステージも盛り上がりました!セクシーなダンサーたちに囲まれながら、『她的眼光』『約翰屈伏塔』『髒藝術家』の3曲を披露。途中見舞われたアクシデントも、さらりと乗り越える度量は、さすがでしたね~!
やんちゃなステージパフォーマンスはいかにも「MC HotDog」らしく、金曲賞の受賞会場が、あっという間にヒップホップのライブ会場へと様変わり!!観客も受賞者たちもみんなで大盛り上がりでした!
その他の受賞は下記のとおりです。
◆特別貢献賞……台湾語音楽編曲の第一人者である「劉清池」と、シンガーソングライターという存在は極めて稀であった、1980年代から1990年代の「台湾ポップス黄金期」におけるスター歌手であった「鄭華娟」に贈られました。
◆最優秀編曲家賞……許鈞/『期待集《期待集》』
◆最優秀作曲家賞……許鈞/『歌一切《期待集》』
◆インストゥルメンタル最優秀アルバムプロデューサー賞……余佳倫、賴二川/『at one』
◆インストゥルメンタル最優秀作曲家賞……蘇郁涵/『自由的姿態 (Liberated Gesture)』
◆最優秀パッケージデザイン賞……吳建龍/『Flow』
◆最優秀歌唱レコーディングアルバム賞……『姿態』/相信音樂國際股份有限公司
◆最優秀演奏レコーディングアルバム賞……『Pluto Potato』/明天的歌有限公司
審査員長によると、「主流の音楽」というものはすでになく、アーティストの独自性に重きを置く時代になってきたとのこと。
たしかに今年の金曲賞では、経験値はあるものの、ようやく日の目を見ることができたアーティストの受賞が多かったように感じます。そしてその受賞者の多くが、独自の音楽スタイルを確立し、貫いてきたアーティストのようにも思いました。
好きだからこそ続けられるのだろうし、諦めなければいつか評価され、彼らの音楽がこうして私たちのもとに届くのです。
第35回金曲賞で出会えた、たくさんのステキな楽曲たちに感謝しながら、大切に聴いていきたいと思います♡
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2024-10-09