今年はとにかく超豪華アーティストが大集合♪ 夢のような3時間半でした☆
こんにちは、台北ナビです。
1月末~2月の台湾は旧正月で新春ムードに沸いています。そんな中、今年も1月21日に年末恒例の音楽イベント「KKBOXアワード」が台北アリーナで開催されました。12回目を迎える今年のテーマは「LIVE IS LIFE」。
KKBOXでたくさん再生されたヒット曲を携えて、20組の豪華アーティストが登場しました。さっそくその模様をリポートいたします!
トップバッターは「我的少女時代」の主題歌「小幸運」を引っ提げた「Hebe」♪ いっきに会場のボルテージが全開!!
いきなりHebeが登場して大ヒット映画の主題歌を披露!
例年は司会のミッキーこと黃子佼が開幕宣言となるKKBOXアワードですが、今年はアーティスト紹介のナレーションとともにアーディストオブザイヤーのHebeが登場し、いきなり本番がスタート!
暗闇の中で白いロングドレスを着たHebeは幻想的なムードの中「獨善其身」「日常」熱唱。オーケストラをバッグに大ヒット映画「我的少女時代」の主題歌「小幸運」を披露すると会場は大いに盛り上がりました!Hebeのステージが終わると、司会の2人が登場。今年はミッキーの他に女性MCとしてSelinaが参加して、華やかなステージとなりました。
S.H.Eとしての活動も15年目に入ったHebeとSelinaは息のあったトークを展開。Hebeもいつもよりリラックスした表情で、「S.H.Eはこの15年どんどん仲良くなってるんです」と楽しそうに話していました。トップバッターHebeの曲はこの1年でなんと6千万回も再生されたんだそうです!すごい人気ですね。
胸元の大きく開いたドレスとクールなヘアスタイルで決めたSelina
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アワード司会といえばこの方!ミッキーはなんとスカートで登場!
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司会の2人はまるで男女が入れ替わった出で立ちで登場。ミッキーがスカートを履いて「今日の女性MCです」と挨拶すれば、Selinaは「月亮男子漢頭」と男役のような髪型で「どうも本日の男性MCです」と漫才のようなやり取りで会場を湧かせます。
2人は今年のアワードは一味違うと力説。「今日のテーマは『Life is Life』です。自分の携帯電話で中継して現場の雰囲気をLiveで伝えてください!」とアピール。観客のみなさんが携帯を取り出して思う存分録画していたのにはビックリでした。
一度生でその歌声を聴くとハマっちゃうアーティスト揃い!
続いて登場したのはゲストアーティストとして招かれたマレーシア出身の2人。
李佳薇は韓国ドラマ「私!キム・サウォル」のエンディングとしても使用されてヒットした「鍊愛」を歌い上げました。
KKBOXアワードの常連となりつつある陳勢安は2016年10月に発売されたばかりの4thアルバムから、こちらも韓国ドラマのエンディングとしてヒットした「好愛好散」を熱唱。最後は「天后」「煎熬」というお互いの代表曲を2人でデュエットする演出で盛り上がりました。
李佳薇はドラマ主題歌を熱唱
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陳勢安はアワード常連。安定した歌唱力が魅力です。
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ベテランロッカーの信が登場!
ロックバンド「信楽園」を経てソロでも10年以上活動しているベテランロック歌手の信は迫力満点のギターで「唱不完副歌」と「掌紋算命」のダイジェスト版を披露してくれました!
孫盛希は透明感のある歌声が人気
例年ならばパフォーマンスの後にミッキーとのMCタイムがあるはずなのですが、今年のKKBOXアワードは違いました。信の後に続いてすぐに孫盛希が紹介されて舞台へ。
孫盛希がドラマ「獨家保鑣」のエンディングテーマ「微笑帶過」で美しい歌声を響かせると、その余韻に浸る間もなく次の出演者である八三夭が登場。ステージはテンポ良く進んでいきます。
間髪入れずに八三夭が登場!
人気のロックバンド・八三夭はアップテンポでノリのいい「翻白眼」(白目をむく)からスタートして、バラードの「不管你的事」でしっとりとした雰囲気に。最後は兄貴分の五月天の阿信がMVに出演したことでも話題となった「幹啦幹啦」で楽しいステージを繰り広げてくれました。
「アワードに初参加できて嬉しい。また新曲で来たいし、ライブもやりたい」と話していました。今後の活躍に期待です!
ナビも大好きな実力派アーティストが次々と登場し、大興奮!!
久しぶりでちょっと緊張しちゃった、と話していた郭靜
もうすぐデビュー10周年を迎える郭靜は落ち着いたパフォーマンスで代表曲の「心牆」などを歌ってくれましたが、実は少し緊張していたんだとか。
「最初ちょっと緊張で喉に痰がからんじゃった(笑)。一緒に歌ってくれたファンのおかげで歌い出すことができました」
と舞台裏を語ってくれました。
アメリカ生まれの台湾人歌手・Erikaは2016年のデビューアルバムから「當一個天使的憂愁」をフルバージョンで。この曲は小宇とのコラボレーションでも話題になりましたよね!さらにバラードが続き、俳優としても人気の吳克群が登場して「孤獨會是上癮的」をしっとり歌い上げました。
人気シンガーソングライター韋禮安が登場すると会場もヒートアップ!
韋禮安が「台北アリーナ、Are you ready?」と登場すると、独特の伸びのある歌声に会場もナビもうっとり。
「硬戳」「Luvin’U」では激しいロック調、「第一個想到你」ではせつないバラードを安定の歌唱力で歌い上げ、「女孩」ではキャッチーなポップスと、幅広いジャンルをモノにできるのが彼のすごいところ。
ミッキー曰く「バックステージで春聯を書いてもらったら字もすごくきれいなんですよ!」とのことで、マルチな才能は歌に止まらないようです。
ド派手なステージに迫力ある歌声が響きます!
初めてアーティストオブザイヤーに選ばれたのは香港が生んだアジアの歌姫・鄧紫棋。
彼女のニックネーム「G.E.M」の応援ボードを持ったファンがたくさんいましたし、香港からもたくさんのメディアが取材に来ていて、注目度の高さが伺えました。
「泡沫」「光年之外」では繊細さと大胆さが入り混じった歌声でさすがの貫禄を見せてくれました。パフォーマンストークでは、1/20から公開されている彼女自身のドキュメンタリー映画「一路逆風」についてコメント「昨日も映画館でファンに会いました。
明日は台中、高雄にも行きます」と話すと会場はさらに盛り上がりました。
歌声も容姿も美しい!
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ディーバのステージに会場が酔いしれました
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もうJJの歌声を聞かずして春節は迎えられない!!
自らギターを弾いて熱唱!
続いてはアワード常連の林俊傑ことJJの登場です!
毎年司会のミッキーとの掛け合いも楽しいJJの舞台は、会場の入り口からステージへと向かう映像からスタートしました。実はこれ、去年までの壮大な振りがあったのです。去年のトークの中でミッキーがこんな風に話していました。「トップバッターも務めたし、中盤に登場したこともあるし、トリも飾ったことがある。今年は観客席から登場したから、来年は会場入口っていうのはどう?」この言葉を受けての演出だったのです。毎回歌以外でも楽しませてくれるJJのサービス精神にはナビも感激しています。
「超越無限」では自らギターを演奏しながら激しくシャウト。「彈唱」ではリズミカルに、「Lier and accuser」では英語でしっとり歌い上げ、「有夢不難」ではレゲエ調のテンポでギター担当の方とデュエット。最後は2016年の再生回数トップに輝いた「不為誰而做的歌」を熱唱すると、変幻自在の歌声に会場はすっかり魅了されてしまいました。
ステージはこれで終わりではありませんでした。ステージ後に服を着替えだし、「第2部があるの??」と戸惑うミッキーたち。「ちょっと楽にしてるだけだよ。ミッキーはスカートだからもっと楽でしょ」。と笑いを取っていたと思ったら、その後にサプライズのビッグステージがあったのです!
JJが偉大な先輩たちの名曲を歌います
JJがデビット・ボウイの「Space Oddity」を歌い出すとともに、スクリーンにデビット・ボウイ、プリンス、ジョージ・マイケルの名前が浮かび上がりました。いずれも2016年にこの世を去った音楽界の巨匠達。どうやら3人の偉大なミュージジャンたちを追悼し、彼らの音楽を再認識するステージのようです。
曲の途中で舞台袖からギタリストとベーシストが登場したと思ったら、会場が異常な盛り上がり!なんと五月天(Mayday)の石頭と瑪莎ではないですか!出演者リストの中に五月天の名前を見つけていたナビですが、ここで登場するとは!
つづいて曲はプリンスの「Purple Rain」へと続きます。曲の終盤に会場の真ん中にある舞台がせり上がり、五月天の怪獸が登場!3人が演奏に加わり、歌がかき消されそうなほどの大きな歓声が上がります。ラストは舞台中央で4人が集合し、ジョージ・マイケルのWHAM時代の代表曲「Careless Whisper」で締めくくりました。
豪華なコラボレーションに目を奪われつつ、なんでも歌いこなしてしまうJJの力に驚嘆してしまったナビでした。
そして怪獣が登場!
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JJとの夢のコラボが実現しました!
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迫力満点のステージ!
今回のコラボをとても光栄だと語っていた4人。一夜限りの夢のステージをありがとう!
コラボステージの後は鼓鼓が本格的なダンスを交えたエネルギッシュステージを展開しました。鼓鼓といえば、昨年このKKBOXアワードの舞台でメンバーの1人が異例の謝罪を行ったMagic Powerのメンバー。DJとして活躍していましたが、グループはメンバーが相次いで脱退し、事実上の活動休止状態になっています。
そんななか鼓鼓はソロとして活動しアルバムを発売。2016年12月に発売されたアルバムの中から「我不壞你不愛」と「可以唷」の2曲を披露しました。
アーティストオブザイヤーの周興哲は2016年に発売されたアルバム「愛,教會我們的事」が大ヒット。そのアルバムからの曲とドラマ主題歌「以後別做朋友」などをメドレーで歌ってくれました。背が高くてちょっと韓流スターを思わせる細面な周興哲が甘い歌声でバラードを歌うと、黄色い歓声が飛んでいましたよ。
香港からのゲストとして登場した容祖兒は台北アリーナの舞台も今回が初めて。「夢が叶った気分です」と話していました。
カジュアルなヘアスタイルに赤いセーターで現れ、今年発売のアルバム「一百個我」の中から「第一百個我」と「加大力度」を披露しました。しっとりバラードと激しいダンスナンバーで短いステージながらディーバぶりを発揮していました。
アワードのクライマックスへ突入!
原住民の血を引く2人組のUnder Lover
ここから今年の台湾を賑わせた曲が続々と登場します。まずは台湾原住民の2人組ユニットUnder Loverが登場。「癡情玫瑰花」を歌うと会場のペンライトはまたまた一体に。この曲はHipHopを交えたヒットソングです。
今年大ブレイクしたHipHopグループ、玖壹壹が盛り上げます!
台湾語のラップで独特のリズムを奏でる玖壹壹は2016年に大ブレイクして、アーティストオブザイヤーに初エントリーされました。
アルバム「打鐵」「玖肆伍叁」はKKBOXでもアルバムベスト1を獲得し、単独ライブのチケットも即完売という人気ぶり。台湾では今中国語ではなく、台湾だけで話されている台湾語が若者の間で再評価されて、台湾らしい文化を表す「台客」という言葉がブームとなっていますが、彼らはその代表的な存在。
アルバム名にもなっている「9453」「打鐵」など4曲を披露し、会場を台客ムードに包みました。
司会のSelinaとのオフショット
今年の台湾はHipHopブームでした!それを象徴するのが玖壹壹に続いた兄弟本色。10年ほど前にも起きたHipHopブームの立役者であるMC Hotdogや第25屆金曲獎で最佳國語專輯獎を受賞した実力派の張震嶽が中心となって、3つのグループで結成されたユニットなんです!
司会のSelinaが彼らを紹介すると、会場には悲鳴のような歓声が響きました。ヒット曲「Fly Out」ほか2曲を披露した6人の個性がぶつかりあうステージに、会場が酔いしれているのがわかりました。
パフォーマンスを終えたMC Hotdogが「俺たちはもうすぐ解散するよ」言って驚かせましたが、今年4月には台北アリーナに戻ってきてライブを開催する予定。その後もまた集まる可能性があると話していました。どっちなんだ!そんな自由さも人気の秘密なのかもしれません。
今年最も注目されたインディーズバンド・草東漫有派對
ベストインディーズアーティスト賞を獲得した草東沒有派對は音楽の独創性も印象的でしたが、男女2人ずつで男子が歌うという異色のバンド。ギターソロやベースの音が抜群にかっこよかったです!
男性メンバー2人がまもなく兵役につくということで、舞台上でミッキー、Selinaと記念撮影するシーンもありました。2人が兵役から帰ってきたら新曲が生まれるとのことで、楽しみなバンドですね。
会場のお客さんとも記念撮影
華やかなステージもまもなく終盤。ついにトリであり今回のアワードの目玉、中華圏を代表する人気ロックバンド・五月天が登場!この日一番の歓声で迎えられた五月天は、なんと12年連続でベストアーティストオブイヤーに選ばれている殿堂入りアーティストなんです。
日本のKKBOXでアジアのアルバム部門再生回数第1位を獲得した「自傳」(日本では2月1日発売)から、「派對動物」「頑固」を、「倔強」「傷心的人別聽慢歌」の4曲を熱唱してくれました。2004年のヒットアルバム「神的孩子都在跳舞」からの「倔強」は観客のみなさんも一緒に大合唱。彼らが登場したとたん、会場は五月天の単独コンサートのような雰囲気です!
今年の3月18日から高雄世界運動主場館で3日間公演を開催する五月天ですが、チケットがなんと5分で完売してしまい、21日に追加公演が決定しました。高雄公演に先駆けて2月3日、4日には東京の日本武道館で単独ライブを開催!アジアをまたにかけて活躍する五月天のライブは見応え抜群でした!
怪獣(モンスター)
ステージ後は1人ずつ今年の干支〝鶏(酉)〟に引っ掛けて新年の挨拶をし、会場を沸かせた五月天。
舞台が暗くなり終幕かと思いきや、ふたたびMCの2人が登場し、「帰ろうとしているお客さんはちょっと待って!もっと五月天の曲が聴きたいでしょう?」とアンコールコールを促します。しかしなかなか5人が姿をあわらさないので、司会の2人も状況がわからない様子。「ちょっと見てくる」と舞台袖に消えたミッキーが戻ってきて一言。「歓声が足りない」。Selinaも「もっと大きな声で呼べば出てきてくれるのね!」と応酬し、「せーの!」と掛け声をかけると、お客さんたちはますます大きな声でアンコールを叫び始めました。
するとついに五月天が再登場!「最好的一天」「離開地球表面」を本番にも勝る迫力で披露し、ラストはボーカル阿信が「新年快樂!!」と何度も叫び、カウントダウンライブのような盛り上がりでした。
順番に雞とかけた挨拶をする5人
まるで五月天のライブのよう!
アンコール後にもミッキーとSelinaが舞台に現れて、「本当にこれで終わりだよ」と言いつつ、「最後に一曲だけ歌おう」と「一人水一頂」をデュエットして、舞台を去りました。今年は例年よりもハイテンポで進んだステージでしたが、出演者も豪華で中身も濃く、3時間半あっという間でした!今後も台湾の音楽シーンに注目していきたいと思います!
以上、台北ナビがお届けしました。
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写真提供&取材協力:KKBOX
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-02-23