春節最初の満月に当たる日(小正月)は、台湾では「元宵節」といいます。各地でランタンフェスティバルなど様々なイベントが行われます!
こんにちは、台北ナビです。
日本ではあまりなじみがない旧暦ですが、ここ台湾では旧暦が祝日になるほど、旧暦が生活に溶け込んでいます。そのため台湾人にとって、盛大にお祝いするお正月と言えば、新暦の1月1日ではなく、春節(旧正月)!2022年のお正月は2月1日で、春節のお休みは1月29日~2月5日でした。
春節後、最初の満月に当たる日(日本の小正月に当たる日/旧暦の1月15日)は「元宵節」と呼ばれ、台湾各地でさまざまなお祭りが行われます(今年は2月15日が旧暦の1月15日にあたります)。
そこで台北ナビ編集部が、「元宵節」のイベントをナビゲート!台湾各地で行われるイベントなどをご案内します
新型コロナウイルスの影響で、中止や規模縮小となるイベントもあります。
また、オンライン配信をしてくれるイベントも多いので、おうちで台湾を感じてくださいね!
そ・し・て……
2月12日(土)は
新北市ランタンフェスティバル会場から無数のスカイランタンが放たれる様子を、
2月15日(火)は高雄の
台湾ランタンフェスティバル会場のメインランタン点灯式の様子を生配信いたします!Instagramは台湾観光局・台湾観光協会公式アカウント「
台湾見っけ!(@taiwan_mikke)」から、Facebookは
台北ナビのアカウント より配信いたします!
Instagram:
https://www.instagram.com/taiwan_mikke/Facebook:
https://www.facebook.com/taipeinaviコメント等お待ちしております♡
【
開催日&開催場所】●衛武営展示エリア(メインランタンエリア)】日付:2022年2月1日(火)~2月28日(月)
※メインランタンなどのショーは2月15日から始まります
ライトアップ時間:18:00~22:30(状況を見て時間が変更となることもあり)
インフォメーションセンター時間:16:00~22:00(金~日曜日・祝日は14:00~22:00)●愛河灣エリア日付:2022年2月15日(火)~2月28日(月)
インフォメーションセンター時間:16:00~22:00(金曜日は~22:30、土・日曜日は14:00~22:30)
<ポイント>
今年は20年ぶりに高雄市で開催されます。2つのエリアに分かれ、メインランタンがあるのは「衛武営展示エリア」です。
今年の主燈(メインランタン)のテーマは「鳳彩飛舞(美しい鳳凰の舞)」。注目ポイントは……「書」「伝統的なランタン芸術の新しい姿」「劇場の臨場感」の3つで、今までとは異なる新しい姿が見られます。デザインを担当したのは、有名な芸術家「呂秉承」と国宝級の書家「董陽孜」。帝雉(ミカドキジ)が、高山の上から、翼を広げ風に乗って飛びたつ美しい姿で、草書の「鳳」の字を表しています。よく見ると……台湾の形もありますね!現代アートと伝統的な書を取り入れた新しいランタンとなっています。
愛河湾エリアは港町らしく、港の周りにインスタレーションがいくつも飾られています。
史上最大級の規模で開催される台湾ランタンフェスティバルなので、会場へ向かわれる方はたくさん歩くことを覚悟して訪れてくださいね!
<行き方>【衛武営展示エリア】
・高鉄「左営」駅から高雄メトロに乗り換え「衛武営」駅下車。
【愛河湾エリア】
・高鉄「左営」駅から高雄メトロに乗り換え「鹽埕埔」駅下車もしくは輕軌(ライトレール)「駁二大義」駅下車。
<公式サイト>https://tw-light.tw/https://twlantern2022.com/
<みどころ>
「風習文化に根差し、伝統を世界に広めよう!」を合言葉に、1990年から開催されている台湾でいちばん大きなランタン祭りです。元宵節に台湾を旅行される方にはぜひ訪れてほしいお祭りです。会場に展示されるメインランタンを中心に、大小さまざまなランタンが飾られ、大変にぎやかです。 心が照らされるような温かな光に癒されること間違いなしです。
台北「台北燈節(台北ランタンフェスティバル)」
開催日:2022年2月11日(金)~2月20日(日)
時間:17:00~22:00
開催場所:MRT「劍潭」「士林」「芝山」周辺
<ポイント>
今年の開催地は、士林区のMRT「劍潭」「士林」「芝山」周辺で開催され、天文館、科教館、兒童新樂園、美崙公園,雙溪河濱公園などかなり広域で開催されます。
MRT「劍潭」駅出口1を出るとすぐににランタンが広がるのでアクセス便利。士林夜市のある基河路を天文館などのエリアへ進み、そこから外雙溪沿いにもランタンが飾られる予定です。
<みどころ>
祥虎という乗組員が乗った「TAIPEI 40 字宙飛船」が士林に迷い込み、これを今年のメインランタンとすることにしたという設定。40は「士林」の韻を踏んでおり、「台北士林」という意味です。このメインランタンのほかに、「⽔火共舞(水と火の共演)」という舞台もあるなど、例年以上の規模で開催されます。
また、オンライン&オフライン開催ということで、ネットを介して楽しめるようにも工夫されているようです。
台北「内湖夜弄土地公」in梘頭福德祠
2022年は不開催となりました
<ポイント>
台北市内で身近に爆竹を使ったお祭りを体験できます。なんといってもものすごいのが爆竹の量!あまりのすごさで、かなりの煙につつまれます。鹽水や台東へはいけないけど爆竹祭りは体験したいという皆さんにお勧めしたいお祭りのひとつ。かなり狭い裏道で爆竹を派手に使いますので安全対策は忘れずに!
<みどころ>
土地公(土地の神様)の像を神様の籠に固定して、町中を練り歩くお祭り。道沿いの店が爆竹を用意し、神様の籠が通過すると煙でいっぱいになります。爆竹の多さが多いほど財運がよくなると言われています。また景気の良いお店ほど爆竹の量が多いので鹽水や台東に匹敵するぐらい迫力のあるお祭りのひとつです。社子島でも同じようなお祭りが見えるそう!
開催日時&場所:
2022年2月12日(土)18:00~20:30新北市平溪國中(新北市平溪區靜安路二段295號)
2022年2月15日(火)18:00~20:30新北市十分廣場(新北市平溪區南山坪136號)
<ポイント>
開催日は交通規制がかかります。必ず公共交通機関を利用しましょう。メイン会場でスカイランタンを上げるには事前に整理券が必要です。当日10:00から整理券が配られますが、毎年かなり早い段階で配り終わります。一斉にスカイランタンをあげたい方は早めに平渓を訪れることをオススメします。
<行き方>【台鉄】「台北」駅から東部幹線(花蓮・台東方面)の列車に乗車し、途中「瑞芳」駅で平渓線に乗り換え。瑞芳駅はすべての列車が停車するわけではありませんのでご注意を!その後12日は「平溪」駅、15日は「十分」駅で下車
【バス】スカイランタン祭り開催中は、MRT「動物園」駅前から臨時バスが運行されます。
<公式サイト>http://2022skylantern.com/
<みどころ>
この時期だけは、台湾、そして、全世界から多くの人が押し掛け、普段静かな平渓の街も人・人・人に埋め尽くされます。事の始まりは昔、盗賊の襲撃を受ける事が多く、その盗賊が去った後安全を知らすために、天燈を飛ばしたのがはじまりだといわれています(諸説いろいろありますが)。現在では、天燈は安全の象徴として、またより良い生活ができるようにと願いを込めて飛ばすようになりました。人気の秘密はやはりその幻想的な風景。ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のあの世界を感じられると近年特に注目を集めています。
新北市「野柳神明淨港文化祭」
画像提供:新北市政府民政局
開催日時:2022年2月15日(火)
開催場所:野柳保安宮(新北市萬里區港東路69號)
<ポイント>
野柳で行われる元宵節のお祭りの中でもちょっと変わったお祭りの1つ。神様の神輿を担いだ人たちや様々な人が、海に飛び込んだり、火の上を渡ったり、また、様々な神様が街を練り歩く様子は見応えがあります。
※2022年は新型コロナウイルスの影響で、「百人跳水」、「神明遶境」などのイベントは中止となります。
<行き方>【國光客運】台北駅から1815番のバス(台北→金青中心か台北→法鼓山)に乗り野柳バス停下車
【基隆客運】基隆駅から790番のバス(基隆→金山)に乗車し、野柳バス停下車
【淡水/基隆客運】MRT淡水駅から862番のバス(淡水→基隆)に乗り、野柳バス停下車
<公式サイト>https://www.ca.ntpc.gov.tw/home.jsp?id=b2f188aedcbc18a8
<みどころ>
「神明浄港」とは、海への感謝の気持ちを表すお祭りです。見どころは、漁船が海を巡回する淨海巡洋、神輿を担いだ人が海に入る神明淨港(豊漁を願う)、神様を担いだ人が火の上を渡る神明過火海(平安を祈る)などといった儀式。台湾ではここでしか見ることができないお祭りなので、それだけでも見る価値があります。
苗栗「苗栗火旁龍」
開催日時&場所:
|客家龍神壇|
2022年2月8日(火)~2月17日(月) 苗栗市火車站西站(英才路)
|祥龍巡庄|
2022年2月5日(土)11:00~12:00 南庄鄉永昌宮廣場
2022年2月5日(土)14:00~15:00 頭份市尚順廣場
2022年2月6日(日)11:00~12:00 大湖鄉酒莊廣場
2022年2月6日(日)14:00~15:00 公館鄉五穀宮廣場
|祥龍點睛、貓裡客家龍競技、神龍祈福|
2022年2月9日(水)8:00~12:30苗栗市玉清宮前廣場
|民俗踩街|
2022年2月11日(金)18:00~22:00 苗栗市中山路
|火旁龍之夜|
2022年2月12日(土)17:00~21:31 苗栗市經國路河濱公園
<ポイント>
火旁龍は客家人に伝わる元宵節のお祭りです。「南蜂炮、北天燈、中龍、東邯鄲」と言われ、台湾四大元宵節の祭典のひとつとなっています。火旁龍の流れは糊龍、點睛、迎龍、跈龍、火旁龍、化龍6つに分けられますが、最も盛り上がるのは「火旁龍」。爆竹が鳴る中、龍が踊る姿は圧巻です。会場はかなり煙たいのでマスク着用をオススメします。
※〔火旁〕でひとつの文字です。
<行き方>メインイベントの「火旁龍之夜」が開催される2月12日のみ台鉄「苗栗火車站」からシャトルバスが16:00~23:00に運行されます。2月12日以外は車での移動となります。
※イベント時にはFacebookやYouTubeにてオンラインライブ配信が行われています!<公式サイト>http://bang-long.com/<facebook>https://www.facebook.com/bombingdragon/<YouTube>https://www.youtube.com/channel/UCUVJ_V1bwTHRE52k4JzFqtQ
<みどころ>
龍舞は中華圏の伝統的な踊りですが、苗栗火旁龍は独自に発展を遂げました。客家人は龍を人間と神様の中間の存在と位置づけています。この祭りによって龍を神様の化身とし、神格化することで、厄を払い、加護がありますようにと祈るのです。
開催日:2022年2月15日(火)
開催場所:台南市・鹽水
※新型コロナウイルスの影響で、2月14日(月)に予定されていた繞境活動は中止し、2月15日(火)も武廟周辺のみに固定し、一般客は入場禁止となります。神輿巡礼も行わず、かなり小規模で開催されます。
<ポイント>
元宵節のお祭りの中でも一番過激なお祭りの代表格の鹽水蜂炮は、ロケット花火の飛び交う激しいお祭りです安全には十分注意!写真のような完全防備が必須!フルフェイスヘルメット(現地でも販売)、マスク、ジャケット、ジーンズなどは欠かせません。(少し下がった場所で見る場合はここまでの重装備は必要ないかと思います。ただしロケット花火がどう飛んでくるかわかりませんので、安全面を考慮した服装は絶対必要です)また、心臓病、高血圧などの持病のある方は参加を自粛してくださいとのこと……当たり前ですが煙草と火気厳禁です!!
<行き方>【台鉄】「台北」駅から自強号利用で「新営」駅下車(約3時間50分)、新営駅からバス(棕幹線、棕1、2、3)に乗車し、地政事務所下車。徒歩1分
【高鉄】「台北」駅から「嘉義」駅下車(約1時間30分) 、バス(黃9線に乗車し、「新營」にてバス(棕幹線、棕1、2、3)に乗り換えて、地政事務所下車。徒歩1分
<サイト>http://www.yanshui.com.tw/custom_76284.html<Facebook>https://www.facebook.com/Yenshuiwutemple/
<みどころ>
普段静かなこの街も、この「鹽水蜂炮」の時だけは、台湾各地から多くの人が訪れます。はじまりは昔、鹽水で疫病が流行した時、当時の医学はまだまだ発展しておらず、地元の商人が平安祈願のために関聖帝君を乗せた神輿を巡回させました。人々がそれに続き、疫病払いの祈願のために爆竹を鳴らしながら歩いたのが起源だとか。時を同じくして、疫病の流行が治まったことから、その後も習慣として鹽水のお祭りとして根付いています(諸説いろいろあるそうですが)。
台南「月津港燈節」(月津港ランタンフェスティバル)
開催日時&場所:2020年1月22日(土)~2月28日(月) 月津港とその周辺
<ポイント>
2012年から台南市塩水区で毎年行われている「月津港燈節」。塩水区は台南北西部の歴史ある街で、月津港親水公園を中心に、世界各国から招いたアーティストによる毎年異なったテーマの光のオブジェが置かれ、多くの人の目を楽しませています。
<行き方>【台鉄】「台北」駅から自強号利用で「新営」駅下車(約3時間50分)、新営駅からバス(棕幹線、棕1、2、3)に乗車し、護庇宮下車。徒歩1分
【高鉄】「台北」駅から「嘉義」駅下車(約1時間30分) 、バス(黃9線に乗車し、「新營」にてバス(棕幹線、棕1、2、3)に乗り換えて、護庇宮下車。徒歩1分
<サイト>https://www.yuejinlanternfestival.com/<facebook>https://www.facebook.com/yuejinlanternfestival/
台東「炮炸寒単爺」(寒単爺爆竹祭り)
2022年は不開催となりました
<ポイント>
鹽水蜂炮と同様激しいお祭りの代表格の1つ「炮炸寒単爺」(寒単爺爆竹祭り)。台北から見に行くにはやや遠いですが、見応えのあるお祭りです。「炮炸寒単爺」(寒単爺爆竹祭り)は、玄武堂から毎年旧暦1月15日、16日に開催されます。(今年は2月8~9日)。玄武堂からの出発ですが、スケジュールはまだ公表されていません。ほぼ例年通りのコースを歩くようなので、歴代のコースを参考にするのもいいでしょう。あわせて爆竹が飛び交う祭りですので(鹽水のように飛び交うことはありませんが)、念のため安全に対する配慮は必要です。
<行き方>【台鉄】「台北」駅から自強号利用で台東駅下車(約3時間30分~4時間40分)。タクシーで約15分。
【飛行機】台北松山空港から立榮航空(ユニー航空)か華信航空 (マンダリン航空)利用で台東空港へ(約1時間)。タクシーで15分。
<Facebook>https://www.facebook.com/masterhandan/
<みどころ>
「寒単爺」とは、寒がりの商売の守護神。爆竹をぶつけることによって寒さを追い払うといった説があるそうです。爆竹がより盛大であれば、その年の財運もより良くなるといういわれがあります。爆竹の中で勇敢に振舞う「寒単爺」の姿は必見です。また、2019年公開された「寒單」はこのお祭りを題材にしたもの。これで予習するのも◎
ランタンフェスに行くにあたってのまとめ!
1、寒さ対策
台湾の2月に気温ほどわかりにくいものはないですが、気温などに十分注意して、適切な服装で各お祭り会場へ行かれることをおすすめします。夜のお祭りが多いですので突然気温がさがり寒い思いをしがちです。充分注意しましょう!
2、安全対策
爆竹系のお祭りも各地で開催されますが、日本と違い基本的に規制はありません。その分お祭りを肌で感じ体感できますが、絶対に必要なのが安全対策!特にマスクは絶対必需品。そのほかにも燃えにくい服など安全に充分配慮して爆竹系のお祭りは楽しみましょう!
また、現地では爆竹でハイテンションになりがちです。周りの人の様子も見つつ安全かつ、危険の少ない場所で見学しましょう!
3、交通対策
特に地方で行われるお祭りの場合、行きは良いのですが、帰りの交通機関がなかなか難しいといった事態が発生する可能性があります。帰りのことも考えながらお祭りを楽しみましょう!