経験者だからこそ知っているアクセス、ランタン上げの予約方法、時間のつぶし方など伝授!幻想的なイベントの楽しみ方の対策を練ってみた!2025年は2月8&12日に開催♡
「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」の幻想的な世界にうっとり♡
こんにちは、台北ナビです。
台湾で参加したい人気イベント「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」。夜空にゆらゆらと天燈(スカイランタン)が翔ける様子は幻想的で、台湾国内外から人生で一度は行ってみたいイベントと言われています。
スカイランタンフェスティバルは日本国内でも開催されますが、やはり海外で味わってみたいもの。台湾だと日本からも近いし、アクセスも便利ですよ!
そこでほぼ毎年訪れている台北ナビの楽しみ方をご紹介します。
<目次>
死ぬまでに一度は体験してみたいスカイランタンあげ!
・2025年の開催日は?
・新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)の開催地は?
・なぜ天燈(スカイランタン)を飛ばすの?その歴史とは?
・アクセス方法
・幻想的な景色を作り上げる一員になれる整理券の取り方
・場所取りのコツ&持参すべき持ち物!
・待ち時間の過ごし方:老街を楽しもう!
・時間は厳守しましょう!
・焦りすぎない!ランタンを飛ばすまでにはかなり時間があります
・帰り方の伝授
・ここまで読んで自力で行く自信がない方は海外ツーリスト向けのツアーがおすすめ!
・天燈(スカイランタン)飛ばしのその後が気になる……
2025年「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」開催日は?
「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」に参加するにはまず開催日をチェックしよう!
2025年の「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)は2月8日(土)と2月12日(水)に開催されます。「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」は、旧正月に開催されるお祭りです。つまり、旧暦扱いの行事のため、毎年日程は異なりますが、だいたい2~3月のいつかです。
旧暦の元旦から数えて、1月15日は新年になって初めて迎える満月の日で、この日を「元宵」といい、お正月気分はこの日まで。翌日から平常に戻る前の最後のお祭り行事として、台湾各地で開催されるランタンフェスティバルは大人気。今回ご紹介する新北市スカイランタンフェスティバルもその仲間というわけです。
「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」は「元宵節」当日だけではなく、複数回開催されます。例年どおりだと、「元宵節」当日と、その前の土曜日に開催されます。(ごくまれに元宵節の後ろの週末に開催されることも!)
2025年の「元宵節」は2月12日(水)、その前の土曜日だと2月8日になり、2025年はこの両日に開催されるというわけなんです。
「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」の開催地は?
天燈(スカイランタン)の聖地といえば「十分」!
「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」は、台北のお隣、新北市の九份からほぼ近い「十分」で開催されます。(読み:shí fēn/シーフェン) 九份とごっちゃになって、「十份」だと勘違いしている方が多いですが、「十分」が正解。人偏は必要ありません。
毎年「新北市天燈節」は複数回開催され、日によって会場が異なります。
「元宵節」当日は「十分遊客中心(トラベルインフォメンションセンター)」の空き地を利用する「十分広場(十分廣場)」で開催されます。(新北市平溪區南山坪136號)
「元宵節」以外の土曜日は「平溪國中(平渓中学校)」の運動場で開催されます。(新北市平溪區靜安路2段295號)
つまり……2025年は以下のように開催されます。
2月8日(土) →平溪國中(平渓中学校)新北市平溪區靜安路2段295號
2月12日(水)→十分遊客中心(トラベルインフォメンションセンター)新北市平溪區南山坪136號
会場としての規模は「十分広場」の方が大きく、「平渓中学校」は小ぢんまりとしています。ただ、どちらの会場もかなりの人でごった返します。
平溪國中(平渓中学校)
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十分遊客中心(トラベルインフォメンションセンター)の十分広場(十分廣場)
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なぜ天燈(スカイランタン)を飛ばすの?その歴史とは?
天燈(スカイランタン)、その歴史に迫る!
幻想的な風景にうっとりしてしまう天燈(スカイランタン)。その由来って?
諸説ありますが、最も有力とされるのが、「諸葛亮(孔明)が軍の情勢を伝えるために作った」というもの。ここ平渓でも仲間に無事を知らせるために飛ばされはじめたと言われています。
山深く交通が不便な平渓。海を渡り台湾へやってきた盗賊がこの地を襲うようになると、村人たちはしばしば村外へ避難を余儀なくされました。村を守るために残った青年たちは、盗賊を追い払うと、村の無事を知らせるために天燈(スカイランタン)を飛ばしたのだとか。
盗賊はとおの昔に去りましたが、「幸福祈願」の象徴としてあげられるように始まりました。1993年にはこの風習を伝え残そうと土地の有志が集まり、元宵節に一斉に飛ばしたのでした。すると、その様子がメディアで紹介され、世界中で注目されるようになったのが、「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」です。
ちなみに日本では天燈のことを「ランタン」と翻訳しますが、ねぶた(ねぷた)のようなはりぼてである「花燈」も「ランタン」と訳します。台湾では、そのふたつを区別するために「天燈」の日本語訳は「スカイランタン」を使用するようになっています。
花燈
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天燈
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日本ではどちらもランタンと翻訳されますが、違うものです!そのため、台湾では空を舞うランタンである「天燈」をスカイランタンと言うようにして区別しています |
また、灯篭や提灯のことをランタンだと思っている方も多いですが、天燈は熱気球の原理を応用して空に飛ばすもので、少し異なります。
「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」会場へのアクセス方法
いつもはローカル線の平渓線の電車に乗るのが便利だけれど……
台湾・台北のガイドブックで十分へ行けばいつでも天燈(スカイランタン)があげられますと書いていますよね。個人的にスカイランタンを上げるのなら、台鉄ローカル線・平渓線に乗車するのですが便利です。
「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」当日のみ運行するシャトルバスに乗るべし!
しかし、「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」に参加するなら、
MRT「動物園」駅から徒歩2分弱のところにある動物園前から出るシャトルバスに乗るのが得策です。
動物園と開催会場とをほぼ直通で結び、乗車時間約50分!
イベント特別シャトルバスに乗る利点
① ピストン運転しているから、次々にシャトルバスが来て、待ち時間ほぼなし!
② 必ず座れる!
乗車の列は「立位(立ち席)」「座位(いす席)」に分かれています。座りたい時は「座位」のレーンに並びましょう!料金同じなので、座って向かうべし!
③ 簡単な日本語が通じる&悠遊卡(EasyCard)ほかICカードが利用可能
※行きで往復分の乗車賃を支払うので、帰りは無料で乗車できます
立位→立ち席、座位→座席あり
日本語できますアピールしてくれているのがうれしい♡
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悠遊卡でピっとするだけ!
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ちなみにその昔、シャトルバスは待ち時間が長く、嫌気がさしていた人も多いのでは?ただ、その後バス会社の努力により、上記のように本数が増え、便利になっています。
以前MRT「木柵」駅を通る台湾好行や795バス路線などを利用したことがあったのですが、必ずしも座れる保証がない&時間がかなりかかり、あまり得策ではないと判断。やはり王道は鉄板!動物園前からシャトルバスに乗りましょう!
幻想的な景色を作り上げる一員になれる整理券の取り方
「天燈施放報名處」を探して!服務檯の近くにあるよ!
会場に到着したら、まず「天燈(スカイランタン)上げ体験チケット」をゲットしましょう!「天燈施放報名處」というのが、天燈(スカイランタン)上げの申し込みができる場所です。
ちなみに例年午前中(お昼前)に申し込みが始まるのですが、その前から並んでいる人も結構います。
通常早い時間帯から埋まっていくので、できるだけ早く帰りたいという方はかなり早め(午前中)に来るべしです。
2025年は七回目の分をオンラインで事前申し込みできます。予約金100元を事前に支払わないといけませんが、早めに行きたくない方は狙い目です!
予約サイト
https://skylantern.ntpc.gov.tw/#/info?tab=4予約希望の方はサイトの「點我報名」をクリックして、申し込みを進めてください。
ID番号はパスポート番号を記入すれば申し込めます。
希望者1人ずつの申し込みが必要です。4人につき天燈(スカイランタン)1つが用意されています。4人未満の方はほかの方と一緒にあげることになります。
どの回も巨大スカイランタンが放たれるのですが、超目玉スカイランタンは2回目に放たれることが多いので、これを見たいという人は3回目と4回目は避けましょう。というのも、自分が参加する回の45分前には集合場所で説明を聞く必要があるから、会場で見られないのです。
時間にルーズな台湾だから大丈夫でしょう?なんて甘い考えは捨ててください。こういう時の運営はとても厳しいんです。これに遅れてしまうとせっかくゲットした番号札が水の泡になってしまいますので時間厳守で!
ちなみに新北市主催の半日ツアーに参加するというのも手です。基本的にスカイランタン上げ体験の権利も含まれているから、わざわざ早く来て番号札を取る必要はありません。
お昼過ぎから、DIY活動をしたり、ガイドさんの案内で平渓地域を観光して、老街を散策しているとあっという間にランタン上げの時間になってしまいます。このツアーの申し込みは、毎年記者会見当日正午から行われることが多いですよ!
2025年半日ツアー申し込みページ各開催日毎に、「平溪體驗遊(平渓半日ツアー)」、「十分體驗遊(十分半日ツアー)」、「菁桐體驗遊(菁桐半日ツアー)」が開催されます。参加費699元/人。
予約希望の方はサイトの「點我報名」をクリックして、申し込みを進めてください。
場所取りのコツ&持参すべき持ち物!
三脚で場所取りしよう!
幻想的な様子を写真に収めたいという方は、三脚の持参を!写真撮影に必要というのもあるのですが、場所取り用でもあります。
多くの人が三脚を立てて場所取りをしていて、イベントが始まりそうになる2~3時間前くらいからちらほら帰ってきています。
ただ、会場内はイモ洗い状態なので、場所取りした場所に戻れなくなる可能性もあることは覚えておいてくださいね。
早めに戻ってきた時の場合に、簡易椅子があると楽ですが、周りの人の多さを見て椅子を広げるかどうかを決めてください。
ほかには雨具は必ず準備しましょう。平渓は山間部ということもあり、スカイランタンフェスティバル当日は雨天であることが多いです。そのため、市内で雨が降っていなくても一応雨天の準備をお忘れなく!
おすすめの雨具はレインコート。傘はほかの人の迷惑になるので、あまりおすすめできません。
待ち時間の過ごし方:老街を楽しもう!
老街に繰り出してみるのもいいよ!
準備が整ったらまずは老街散策と行きましょう!各会場から徒歩で約10分のところに老街があります。
ノスタルジックな独特な雰囲気を楽しみ、屋台飯を食べて、線路脇でスカイランタンをフライングして飛ばしていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
比較的場所に余裕のある「十分広場」では入口近くに食べ物屋台が出ています。ここで食べ物を調達するのもいいでしょう。
ちなみに近くにコンビニがありますが、夕方にはおにぎりやパンなどの軽い食べ物は売り切れになっているので、空腹が心配な方は市内から持参することをおすすめします。
時間は厳守しましょう!
日本語表記もあるので迷うことはないはず!
時間にルーズな台湾。実際イベント自体も時間は遅れぎみで開催されるのですが、スカイランタン体験チケットに書かれた集合時間は厳守!
せっかく苦労して番号札を取ったのに無効になっては悲しすぎます。
集合時間は厳守だけれど、イベントは遅れるので実際打ち上げるまで1時間以上集合場所で待つこともしばしば。水分補給などの用意はお忘れなく!
焦りすぎない!ランタンを飛ばすまでにはかなり時間があります
スカイランタン飛ばしのチケットを手に入れて、いよいよ自分の番がキター-という興奮のもと、早く願い事を書かなくちゃ!!と焦ってしまいがち。しか~し、焦ることなかれ。
願い事を書くためにランタンを広げてから火を入れるまで10分以上かかることもしばしば。しかもむくむく膨らんでから飛ばすまでも時間を要するので、ゆっくりと時間をかけて丁寧に願いごとを書いて、スタッフに写真撮影をお願いして、記念写真を撮ってもらってくださいね!
帰り方の伝授
ランタン上げが目的なら、ランタン飛ばしを楽しんだら、すぐ帰路につくのをおすすめします。後ろに行けば行くほど、バス乗車待ちの列は長くなっていきます。
バスの向かう方向によって列が違うのでご注意を!動物園へ戻る場合は「木柵」方面の列に並びましょう!
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帰りも立ち席と座席ありの列に分かれています!
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ただ、すべての回を見終わってからバス乗り場へ向かうと待ち時間が0という時もありました!帰宅時間はかなり遅くなってしまいますが、バスの待ち時間が短いのはいい感じ~♪
シャトルバスは列をなしているので、行列の見た目以上にスイスイ進んでいきますよ!
スカイランタンを飛ばす回が後ろの方の時は思い切って会場に残ってランタンを楽しむのもひとつの手です。
(会場の状況によってバスの本数が決まります。イベントが終わった後も会場に残り続けるとバスがなくなるので、イベント最後まで残っても、粘りすぎずに!)
ここまで読んで自力で行く自信がない方は海外ツーリスト向けのツアーがおすすめ!
何度でも参加したい「新北市天燈節(スカイランタンフェスティバル)」
1度訪れればしんどすぎてもう十分(充分)という人もいますが、台北ナビは過去5回参加し、何度でも飛ばしたい、あの幻想的な光景をまたこの目に収めたい……と思ってしまいます。個人で訪れるには是非上記の攻略方法を参考にしてみてくださいね。
個人的に参加をするのは体力的にも色々厳しいという方は、海外ツーリスト向けの送迎付きのツアーに参加するのをおすすめします。体力と時間は大切ですから!少し割高になりますが、参加価値は高いと思います。
天燈(スカイランタン)飛ばしのその後が気になる……
天燈(スカイランタン)を飛ばした後のごみ問題が気になる方も多いと思います。新北市ではイベント終了後(2025年は2月16日(日)に実施予定)に、環境局が総出で天燈(スカイランタン)回収していますし、それでも回収できなかった分は、「健行淨山活動」という、ハイキングしながら、天燈(スカイランタン)を拾うというツアーを開催しています。
画像提供:新北市政府觀光旅遊局
このツアーは、平溪(十分)のハイキング達人が道案内をしながらその自然や歴史を教えてくれ、天燈(スカイランタン)も同時に回収するというもの。ごみ問題に興味がある方はこちらもチェックしてみてください!