個人旅行の強い味方!新しい旅の形・クルーズバスで行こう
こんにちは、台北ナビです。
活気のある朝市、行き交うバイク、にぎやかな夜市……台北101と高層ビルが立ち並ぶ台北観光もいいですが、それだけが台湾の魅力ではありません!
のんびりとした風情を味わいに
花蓮&台東(花東)の
東海岸へ出かけませんか?移動手段が心配な花東旅行も、台湾好行のクルーズ式バスを利用すれば、個人旅行でも主要スポットをラクラク巡ることができちゃうんです。
それでは、さっそく陸クルーズに出発です!
台湾東部の花蓮県と台東県をまたぐ海岸線一帯は、「東部海岸国家風景区」と呼ばれる風光明媚な場所。太平洋沿いには170㎞にも及ぶビーチが延々と続き、その向こうには青々とした山が連なります。
そんな自然豊かなこの土地では、数々の絶景スポットが点在。
波が創り出した岩の階段「石梯坪」、巨大な岩石が転がる「三仙台」、奇岩が並ぶ「小野柳」など、ここでしか出逢えない景色がいっぱいです。
ラフティングやダイビング、ドルフィン&ホエールウォッチングなどアクティブな旅だって楽しめます。加えて多彩な台湾原住民文化を体験できるのは、この地方ならでは。大自然に抱かれ、日々のストレスを解放しに出かけましょう。
台湾好行のクルーズバスで花東「東海岸」へ行こう!
魅力いっぱいの花東に今すぐ行きた~い!
でも、「遠いんでしょ?」「交通が不便でしょ?」「ツアーで行くしかないの?」とあきらめてはいませんか?
そんなあなたにおすすめしたいのが台湾好行バスの旅。個人旅行でだって憧れの花東はすぐそこです!
台湾各地の主要観光スポットを結ぶ台湾好行バスは、台湾全土に64路線あり、そのうち花蓮エリアは6路線、台東エリアは4路線が走ります。乗り降りしながら観光地を巡れば、1人でだって気軽に観光ができちゃう仕組みです。
1日乗車券を使えば、その都度運賃を支払うこともなく、手軽にお得な旅ができますよ。
東海岸エリアを走るバスの路線図
画像提供:台湾好行
特におすすめしたいのが、このエリアで運行している郵輪式公車 (クルーズ式バス)です。
これはクルーズ船になぞらえて作られた新しいバス旅のシステム。船が寄港地に立ち寄るように、台湾好行バスが各観光スポットまで運んでくれます。
目的地に着いたら発車時刻までは自由。時間が来たら再びバスに乗車して次のスポットまで向かえます。
このように主要スポットを巡れば、旅先での足の心配をすることなく観光がでちゃう優れたシステム。利用しない手はありませんよ!
東海岸をたっぷり楽しめる「東海岸玉長二日券」バリューパスがおすすめ!
どうせ行くならたっぷり花東エリアを楽しみた~い!それなら、よりお得に旅ができちゃうバリューパッケージパスがおすすめです。
使用期限内であれば8128バス台東バスターミナル―台東空港間ほか無料乗車できちゃうサービスも。詳しくはチケット裏面でご確認を!
人気の「東海岸玉長二日券」650元は、台鉄「玉里」駅を出発し、台東の長濱を通り花蓮の豐濱をまわる「309玉長豐濱線」と台鉄「台東」駅を出発し、台東の海岸線沿いをまわる「8101A東部海岸線」が1つになったセット券です。
どちらもクルーズバスなので、これさえあれば花東の東海岸エリアを制覇することができますよ!
人気の観光地をめぐる台湾好行バス。空きさえあれば当日でも乗車が可能ですが、事前予約をしておくと安心です。台湾好行のサイトでは前日12時まで購入が可能です。
台湾好行バスのチケット購入:https://www.hodiway.com/jp/index.php<チケットの購入TIPS>
①[物理的なチケットの予約]
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②[同意]→[もちろん]
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③購入するコースを選ぶ。今回ナビは「東海岸玉長濱二日券」2枚(張は枚の意)を予約。優惠票は子ども用など優待価格(半額)チケットを購入する場合に
④□をクリックして乗車日を選ぶ。乗車場所の選択
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⑤内容確認後、パスポート番号&誕生月日、氏名を入力
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⑥支払方法を画面に従って入力し[Pay now]
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⑦最後に[SUCCESS]が出てくれば予約完了!
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※出発前日にEメールで案内(中国語)が届きます
当日思い立って乗車する場合には、バスの運転手さんにおたずねください。空席があれば乗車できますよ。車内で乗車券を購入するかICカードで乗車可能です。
花蓮&台東へのアクセスは?
さて、チケットも準備できたし、あとは現地へ赴くだけ――2枚つづりのバリューパスは、連続する2日間で使い切れば、どちらのチケットを先に使用しても問題ありません。今回ナビは、台鉄「玉里」駅から出発することにしました。
<台北から花蓮県玉里へ>
台鉄「台北」駅
↓………太魯閣・自強(約3時間45分~4時間半)783元
台鉄「玉里」駅
本日乗車する台湾好行「309玉長豐濱線」のクルーズバスは1日1便、玉里駅を10時50分に発車します。それに合わせてナビは、台北駅7時30分発の新自強号に乗車しました。
309玉長豐濱線
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8101A東部海岸線
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電車の乗車券を購入する際はバスの出発・到着時刻にご注意を 画像提供:台湾好行 |
入国後まっすぐ花東エリアに向かう場合は、桃園国際空港からいったん台北に出るか客運バスで直接東部エリアにアクセスするとよいでしょう。
<桃園国際空港から花蓮県玉里へ>桃園国際空港ターミナル↓………統聯客運1661バス
↓………約2時間半/300元
羅東バスターミナル(羅東轉運站)↓………徒歩
↓………約1分
台鉄「羅東」駅↓………太魯閣・普悠瑪・自強(約1時間45分~2時間強)391元
台鉄「玉里」駅
台鉄「玉里」駅に到着⇒台湾好行バス停へ行こう!
予定通り10時32分電車は玉里駅に到着しました。台湾好行バスのバス停へ急ぎましょう。
改札を出ると駅前は一見駐車場のようですが、台湾式のロータリーなのでしょうか、送迎用の車が止まる先、道路の手前に台湾好行バスのバス停がありました。
【1日目】台湾好行クルーズバス「309玉長豐濱線」の旅
電車の到着時刻に合わせて台湾好行バスも到着しました。すると、「ジャパニーズ?」と声を掛けてくる人が。本日のガイドさんでした。
乗車の受付はガイドさんに。下車するバス停を伝えておきましょう
実はこのクルーズバス、
土日祝はガイド付きなんです。
車内や観光スポットで説明をしてくれたり、乗車時間を案内してくれたり、ちょっとしたツアーバスに早変わり。案内は当然中国語(ガイドさんによっては英語混じりで教えてくれることも)ですが、乗り遅れがないか気を配ってくれるので安心です。
台湾の電話番号を登録すれば、確認の連絡をくれたりもします。
週末はガイドさんによる案内も
なのに
ガイド料は不要!
通常のバス料金で乗車できるから、乗るなら断然週末がおすすめかも。各スポットではガイドさんとまわるもよし、自由気ままに行動するもよし、自分スタイルで楽しめますよ。
ちなみに台湾のガイドさんは写真撮影がお上手!思い出写真をたくさん撮影してくれます。
台湾好行クルーズバスで旅に出よう!
バスチケットを運転手さんから受け取り、空席へ。座席指定ではありません。チケットは2日間使いますので、なくさないように保管しておきましょう。
運転手さんからチケットを受け取って
玉里駅を出ると、バスは一路「奚卜蘭遊客中心」を目指します。途中、「安通温泉」「寧埔休憩區」「長濱郷公所」等を通りますが、乗客がいなければ通り過ぎるそうです。
もしも途中から乗車を考えている人は、タクシーの要領で手を挙げて「乗りま~す!」と、大げさにアピールを。車内では1時間ほどの道中、ガイドさんが見どころなどを解説してくれます。
ガイドさんの博識ぶりに脱帽
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車窓から見えるのは青い海!!!
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「309玉長豐濱線」コースの見どころは?
それでは、ご一緒にこの路線の観光スポットを巡りましょう。
※道路の混雑状況により時間が変更する場合がありますので、当日の案内に従ってください
奚卜蘭遊客中心&新太平洋一號店
12:00着[奚卜蘭遊客中心]13:00発最初のスポットであるトラベルセンター「奚卜蘭遊客中心」に到着~!なのですが、ちょうどお昼時ということもあって、いきなりランチ休憩からスタートです。なんだか台湾らしい……。
カフェ&お土産屋さん「新太平洋一號店」では、水餃子やカレーなどの軽食がいただけます。お弁当の持ち込みもOKですよ。
ワンコがお出迎えしてくれた!
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原住民グッズのお土産も
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水餃子(台湾バジルorシイラ)のランチセット+月桃の茶葉蛋。本日は時短のためバスの中でガイドさんに注文&お支払いしましたが、ガイドさんによるのかも?
食事の後は「秀姑巒溪」にかかる長虹橋までお散歩。ゆっくりとした時間が流れます。
秀姑巒溪と海をパチリ
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ラフティングを終えた船の列が
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13:05着[石梯坪]14:05発
青い空の下に白い階段状の奇岩を目にすることができます。
ここでは波の浸食によってできた地層ケスタほか、隆起したサンゴ礁や甌穴、海蝕溝を見ることができます。
14:15発[北回歸線]14:40発
熱帯気候と亜熱帯気候とを分ける北回帰線はここに。といっても線が引いてあるわけではありませんが、記念碑が建っています。
夏至に訪れたら影のない映え写真が撮れるかも?お土産屋さんもあります。
14:55着[金剛大道]15:25発
ここは台東・池上の「伯朗大道」に並ぶ撮影スポット。
田園の真ん中を海まで延びるまっすぐな坂道、キングコング(金剛)みたいな山。電線がなく、美しい自然風景が広がります。
15:30着[長濱農拓中心(金剛好事館)]16:00発
最後に立ち寄るのが、地元産の商品が並ぶ農協です。
セブンイレブンも併設し、お土産を購入することができます。
1日目終了。さよなら「309玉長豐濱線」バス
すべてのスポットを巡り、バスは帰路に着きます。途中のバス停で下車することもOK!その場合は運転手さんかガイドさんに伝えてくださいね。
玉里駅着は16時50分。翌日のバス「8101A東部海岸線」は、台東駅を8時45分出発予定です。途中の温泉地や玉里で宿を取ることも考えましたが、今晩中に台東駅に移動することに……。
【2日目】台湾好行クルーズバス「8101A東部海岸線」の旅
本日乗車するのは、台東の海岸線を走る1日コースの「8101A東部海岸線」です。こちらも主要観光地に停まるクルーズバスで、同じく週末にはガイドさんが乗車しています。起点は台東バスターミナルですが、ナビたちは台東駅から乗り込みました。いざ出発~!
「8101A東部海岸線」コースの見どころは?
1日目同様、今回もご一緒にこの路線の観光スポットを巡りましょう。
9:05着[富岡地質公園(小野柳)]9:50発
北部の人気観光地「野柳」とよく似ていることから「小野柳」と呼ばれるココ。
「小」とはいえ、野柳に負けず劣らず奇岩がいっぱい!彫刻公園の別名を持つほどです。
10:15着[金樽休憩區]10:35発ここから眺める景色はサイコー!金樽港や白沙湾のビーチが一望できます。
台湾で唯一の陸繋島(トンボロの形成により本土と陸続きとなったかつての島)なんだとか。ワイングラスみたいな形状としていることから「金樽」と呼ばれているそうですよ。
10:50着[阿美民俗中心]11:50発
この地に暮らす台湾原住民族・アミ族の文化に触れられるスポットです。
ショーを見たり、伝統家屋を見学したりできますよ。原住民グッズのお土産探しも。おとなりにある絶景スポット「都歷遊客中心」も要チェックです。
※水曜休園、日曜午前はショー休演
12:10着[成功漁港]13:50発
成功は小さな港町ですが、カジキマグロの突きん棒漁が有名です。
ランチはこの町で海鮮料理をいただきましょう!
成功漁港
当時の日本家屋をリノベした旧菅宮勝太郎邸
パパっと済ませたら、ぜひ散策も楽しんで。
港からほど近い場所にある「旧菅宮勝太郎邸」は、この地の発展に尽力した菅宮氏の邸宅跡。
警察官として赴任した後は新港(現成功鎮)支庁長として、町のインフラ整備に乗り出したとか。地元民との交流も深く、数々のエピソードも残されています。氏の偉業と当時の建築物に出逢える展示に出合えますよ。
■旧菅宮勝太郎邸開放時間:10:00~17:00 (水曜休館)
◎無料ガイドツアーあり
※時間指定する場合はFacebookからご予約ください(20分間、50元/人)。案内は基本中国語となります。英語/外国語による案内については直接お問い合わせください
https://www.facebook.com/sinkangbuilding/
この日は祝日のためお休みでしたが、漁港では通常13時ごろからセリがはじまるそうです。
ほかにも見どころがたくさん!1時間半の滞在時間じゃ全然足りません。楽しみ過ぎて乗り遅れのないようご注意ください。
港の脇に建つ船の形をした建物
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中華菓子屋さんでお土産探し
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14:00着[三仙台遊憩區]14:40発台東のシンボルといえば波型の橋!「三仙台」とは実はこの橋のことではなく、橋の先にある巨大な3つの岩のことなんだとか。
かつては地続きだったそうですが、海水の浸食により離島に。さっき見た「金樽」とは反対ですね。橋は渡れますが、時間的にちょっと厳しいかも?遠くから眺めるのがいいのかもしれません。
※波型の橋(三仙台八拱橋)は補強工事中のため、2024年まで渡れません。ご注意ください。
15:10着[東河橋]15:40発
ルート台11号線上にかかる真っ赤な東河橋のその横にあるのが旧東河橋です。
日本統治時代にかけられた橋で、現在は観光地化しています。それを知ってかタイワンザルたちが至近距離までやってきて、ハイ、ポーズ。
餌付けは禁止ですよ~
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おサルさんと2ショット
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バッグを開ける仕草は危険。餌がもらえると奪われてしまうかも? |
また、東河といえば肉まんが有名ですが、店まで行くには時間が足りず、確実に乗り遅れます。購入は台東駅の支店でどうぞ。
16:00着[都蘭糖廠]16:30発
1937年に建設されたサトウキビ工場で、長年東海岸エリアの砂糖精製を担ってきました。
2000年代に入り、アーティストたちが集うアートスタジオに変身。園内にはカフェやショップ、工房などが点在しています。素敵なお土産を探してみては?
月桃で作ったバッグ
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砂糖工場にちなんだキャンディーも
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旅の終わり。さよなら台東、「8101A東部海岸線」バス
すべてのスポットを巡り、バスは台東駅、台東バスターミナルへと走ります。
ナビは台鉄で台北へ戻るため、台東駅で下車。ほぼ予定時刻の17時に到着しました。
車どころかバイクさえ乗れないナビにとって花東エリアの旅は、ハードルが高いと敬遠していましたが、台湾好行のクルーズバスのおかげで、ラクラク旅をすることができました!
中国語の説明に不安もありましたが、バスの出発時刻さえ確認すればオールOK!みなさんも乗り遅れることのないよう、台湾東部の旅を台湾好行と共にお楽しみください。
以上、花東エリアの大自然でリフレッシュした台北ナビがお届けしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2023-10-23