行き方、宿泊、観光スポット、グルメ、媽祖信仰、絶景……初心者からリピーターまで必見です
こんにちは、台北ナビです。
台湾リピーターなら、次の台湾旅行は離島・馬祖へ行ってみませんか?澎湖島や金門島と並び、台湾で人気の島・馬祖列島は、文化風習、地形景観、自然生態、軍事施設……あらゆる魅力が満載です。
そこで、馬祖諸島を旅する人必見の観光スポット・グルメ・ショッピング・ホテル・交通情報など、馬祖の観光情報をまとめてご紹介します。これさえ読めば馬祖旅行はオールOK!馬祖島観光にお役立てください。
<目次>馬祖列島旅行を完全攻略
・馬祖ってどんな島?
・馬祖への行き方は?
・馬祖の島間移動と島内交通
・いつ行く?季節の見どころ
・どこへ行く?馬祖の島別観光情報
—南竿島
—北竿島・大坵島
—東引島
—莒光(東莒島)
・馬祖グルメなら!
・馬祖のお土産なら!
・馬祖おすすめ宿泊先は?
・馬祖観光を楽しむための注意事項
・馬祖列島へ行こう!
馬祖ってどんな島?
台湾本島の北西約200㎞の距離に位置する馬祖。連江県に属し中国語での読み方は「マーヅ―(mǎ zǔ)」と言い、英語表記はMATSU、日本語では「まそ」「ばそ」と呼ばれています。
馬祖MATSU
馬祖島は代表的な5つの島――南竿・北竿・東莒・西莒・東引ほか、計36の小島から成る群諸島のため、馬祖諸島や馬祖列島とも言われています。
島の名は航海の女神・媽祖(māzǔ/まそ)から。父を探しに海に出て遭難した福建省出身の実在人物・林黙娘(媽祖)の亡骸が馬祖・南竿島に流れ着いたという伝説があるためです。神様と同じでは畏れ多いと「媽」ではなく「馬」の字を当て馬祖に。島内には媽祖の遺体を安置した媽祖廟、「馬祖天后宮」もあります。
そんな馬祖諸島は地図で見ると、台湾本島よりも中国大陸に近いことが一目瞭然です。中国の福建省福州へ船で約25分、直線距離にしておよそ10km、晴れた日には肉眼で中国大陸を眺めることもできます。そのため文化や言葉も福建省北東部(閩東)の影響が色濃く、建物は閩東式、言葉は閩東語(福州語)と、福建省南部(閩南)からの移民が多い台湾本土とはちょっと異なる趣が感じられます。
画像:Google Map
かつては重要な軍事拠点として一般の立ち入りが制限されていた時期もあった馬祖列島ですが、現在は一部の軍事施設を除き、その多くは観光スポットとして見学ができるようになっており、たくさんの旅行者が訪れます。
馬祖への行き方は?
台湾本島からは主に馬祖諸島の南竿島か北竿島へ飛行機かフェリーでアクセスできます。
馬祖へはプロペラ機でGO
<フェリー>新台馬/台馬之星新台馬(新臺馬) 1晩(夜航便) ※毎週火曜日運航
・基隆発奇数日:基隆(22:30)-南竿(翌6:30)-東引(翌11:30)
・基隆発偶数日:基隆(22:30)-東引(翌6:00)-南竿(翌8:30)
▼新台馬フェリー(全港通APT)https://client.matsu.idv.tw/apt/newtaima.html
台湾本島基隆-馬祖間をつなぐフェリー新台馬(新臺馬)
台馬之星(臺馬之星) 1晩(夜航便) ※毎月2回火曜発が目安(運航表で確認)
・基隆(22:00)-南竿または東引(翌6:30~9:00ごろ)
※馬祖での到着順序は日により異なります
▼台馬之星フェリーhttps://www.alsealand.com/▼基隆-馬祖フェリー時刻表https://client.matsu.idv.tw/lienchiang/index.php#※南竿(福澳港)は「馬」、東引(中柱港)は「東」で表記されることが多く、「先東後馬」とは最初に東引(中柱港)に着岸し、次に南竿(福澳港)に着くことを意味します。その逆は「先馬後東」で表します
馬祖の島間移動と島内交通
<島間移動>
馬祖諸島間の移動は船で
島から島へと移動するには船を利用します。予約なしでも乗船は可能ですが、港へは出航時刻の20分前には到着すると安心です。チケット購入時(片道160元)には身分証明書(パスポートまたは居留証)を提示してください(※)。
※万一に備え、船舶会社には乗客1人1人に対し傷害保険に加入することを義務付けているため
画像:馬祖國家風景區管理處web
利用の多い南竿-北竿間は7時から夕方17時台までおよそ1時間に1本程度で運航し、両港間を約15分で行き来しています。実際の運航時刻は季節や天候によって異なりますので、最新情報は下記ウェブサイトや現地でご確認ください。その他の島へのアクセスも確認できます。
▼馬祖フェリー/飛行機の時刻表(馬祖智慧港口船班查詢)https://port.mtha.gov.tw/MOBWeb/<島内交通>島内での移動方法は徒歩、バス、タクシー、レンタカー、レンタルバイクのいずれかで。台湾本土で一般的なYouBikeはありません。
島内を網羅する路線バス(南竿、北竿)の本数は少ないため、観光名所を巡るなら台湾好行のクルーズバス(遊輪式)(南竿、北竿、莒光、東引)がおすすめです。主要観光地に停車しながら島内を周ります。
南竿島・北竿島なら港や空港からタクシーに乗車できます(2024年3月から初乗り120元)。その他の島では港や滞在ホテルで問い合わせてください。チャーターをする場合500元/時間、2000元/半日が目安です。
南竿港のタクシー乗り場で客待ち中のタクシー
|
|
北竿島の港に並んだレンタバイク
|
レンタカー(2500元~/日)やレンタルバイク(300元~/半日、500元~/日)は同じく港や空港で借りることも可能ですが、島の地形は勾配がきつく曲がりくねった細い道も多いため、運転には十分な注意が必要です。同様の理由から徒歩での観光は履きなれた運動靴がおすすめです。
いつ行く?季節の見どころ
台湾本島より北に位置する馬祖は、台湾本土と比べて季節がはっきりしています。春夏秋冬、四季折々の観光が楽しめるのも離島・馬祖島ならではです。
一生に1度は見たい絶景、藍眼涙(撮影:周小馬)
<1月>初日の出
台湾での年越しを台北101で過ごす人も多いかもしれませんが、穴場は馬祖の島々から初日の出を拝むことでしょう!山の高台から臨む夕日も最高です。
<2月ごろ>元宵節
小正月に当たる旧暦1月15日は馬祖の人々にとって1年で最も大切な日。島外で暮らす馬祖っ子も島に戻り神様を迎えます。ランタンが灯る町を神様が練り歩き、家族揃って食事を楽しむ……馬祖特有のランタンフェスティバルが繰り広げられます。
<4~6月>藍眼涙(青の涙)
自然が生み出す絶景「藍眼涙(青の涙)」は、オーロラのように海が青く輝く世界でも珍しい現象です。馬祖島はその好発地域。神秘的で幻想的な世界が待ち受けます。
大坵島で暮らす野生の梅花鹿に近くで触れ合える!
|
|
鉄鋭島(鐵鋭島)のオオアジサシの群れ
|
<4~10月>梅花鹿鑑賞
北竿島の北方に浮かぶ大坵島は野生の台湾梅花鹿が生息する鹿の島。軍の撤退と住民が離れ無人島となったことで鹿が増殖、200匹以上の鹿たちが気ままに暮らします。上陸して鹿と触れ合ってみてはいかがですか?
<6~10月>アジサシ(燕鷗)鑑賞
台湾海峡の北西に位置する馬祖列島は渡り鳥たちの絶好の休憩場所。世界でも稀なヒガシシナアジサシをはじめ、希少な鳥たちに出合えるチャンスです。
媽祖廟の1つ
<9月ごろ>鉄板焼塔フェスティバル(鐵板燒塔節)馬祖の中秋節も台湾本島とは一線を画します。福州伝来の「燒塔節」はお札を燃やして邪気を払うお祭り。今では馬祖島でも南竿の鉄板地区でのみ行なわれています。
<10月ごろ>媽祖昇天祭中華圏では旧暦9月9日は吉数「9」が重なる重陽節(敬老節)として知られていますが、媽祖が昇天した日とも伝えられています。馬祖諸島の守り神である媽祖を崇めるお祭りが馬祖各地の媽祖廟(天后宮)で盛大に開催されます。
<11月>馬祖国際マラソン
アップダウンに富んだ地形と織り成す絶景がロードレースに最適と毎年秋に開催されているのが馬祖国際マラソンです。台湾のマラソン大会と言えば、台北マラソンが有名ですが、よりチャレンジングな走りを求めて馬祖を訪れるランナーが後を絶ちません。
どこへ行く?馬祖の島別観光情報
36の島嶼で構成されている馬祖諸島は、主な生活圏となっているエリアを「四郷五島」と呼んでいます。これは4つの行政区域である鄕(日本で言う郡)と5つの島のことで、南竿郷(南竿島)、北竿郷(北竿島)、東引郷(東引島)、莒光郷(東莒島と西莒島)を表しています。
馬祖島とはあくまでも馬祖群島のことで、「馬祖島」いう名の島はないんですね、なるほど!
さらに、馬祖島は台湾で初めて「台湾地質公園(Taiwan Geopark)」に制定されたほど、地質が豊かなのも魅力です。馬祖島の多くは1億6,000万年前~9,500万年前(ジュラ紀後期から白亜紀後期)の岩で形成されていると言われます。恐竜が生きていた時代の地層に立っている、触れられる……ロマンを感じずにはいられません。
「馬祖地質公園」については中国語ですが、ホームページに詳しく書かれています。
https://theme.matsu-nsa.gov.tw/GeologyTravel/index.aspx
そんな豆知識を仕入れたところで、馬祖旅行で訪れたい島別のおすすめ観光スポットをご紹介します。
<南竿島>おすすめ観光スポット
北海坑道(南竿)
①北海坑道(南竿)
旧軍事地下埠頭をボートに乗って探検!夜は「藍眼涙(青の涙)」も見られるかもしれません。満潮時は非開放のため開放時間をお確かめの上、訪問を。
▼北海坑道(南竿)開放時間https://www.matsu-nsa.gov.tw/TunnelOpentime.aspx?a=2634&l=1
ボートに乗って地底探検
大漢拠点の入口
②大漢拠点(大漢據點)
珍しい三層構造の坑道の先には台湾海峡の絶景が。遠くから見るとインディアンの横顔に見える観光フォトスポット「印地安人頭岩」としても知られています。
台湾海峡を見つめる媽祖像
③媽祖巨神像&馬祖境天后宮媽祖伝説の島・馬祖と周辺の海を見守る巨大な媽祖像です。
すぐ近くには媽祖様が眠る媽祖廟、「馬祖境天后宮」もあります。
馬祖境天后宮
金板境天后宮の媽祖様は珍しい少女像
④金板境天后宮
元朝に建てられた馬祖で最古の媽祖廟です。台湾には多くの媽祖廟がありますが、ここの媽祖像は珍しい少女の姿をしています。馬祖伝統の閩東式建築も特徴的です。鉄板地区に位置することから「鉄板天后宮(鐵板天后宮)」とも呼ばれます。
修繕中だった閩東式建築の廟
|
|
廟の前は最高のフォトスポット
|
いくつもの樽が並ぶ入口
⑤八八坑道
戦車を駐車するために掘られ坑道が、現在は高粱酒(コーリャン酒)の醸造所に。入口に並ぶ酒樽が圧巻です。ランチタイムは非開放のため注意。歩いて3分の所にある酒工場、「馬祖酒廠」で試飲と購入もできますよ。
⑥鉄堡(鐵堡)
海を渡ってくる敵の侵攻を防ぐために作られた、鉄板海岸の岬にある元要塞です。軍用犬の小屋跡も。当時犬の鳴き声は不審者を知らせる合図だったそうですよ。現在は穏やかな海を眺める絶景スポットにもなっています。
岩にかかる橋を渡った先に元要塞が
官帽山エリア
⑦官帽山景觀區(銅門拠点)
「北海坑道」「大漢拠点」と「鉄堡」の間に位置する官帽山は、20~30分で歩けるハイキングコースが整備された小高い山です。
オーシャンビュー♪
観光のハイライトは海蝕によって生み出された花崗岩の地形、珍しい植物、点在する軍事拠点。頂上にある塔の上から絶景も楽しめます。
⑧南竿遊客中心
馬祖の旅行情報ならここへ。1階は観光案内所や旅行パンフレットの配布、馬祖物産店、2階は馬祖の地質に関する展示資料館となっています。トイレもあり。
<北竿島>おすすめ観光スポット
台湾のギリシャ?芹壁村
①芹壁村
海に面した山肌に石造りの家々が並びます。その様はまるでギリシャのよう。建物の内部は杉が使われた閩東式です。民宿やカフェも多く、台湾本島で人気の観光地・九份に似た観光スポット。目の前の海には花崗岩でできた「亀島」を臨むことができます。
戰爭和平紀念公園主題館(戦争和平紀念公園主題館)
②戰爭和平紀念公園主題館(戦争和平紀念公園主題館) 戦争と平和をテーマにした台湾初の博物館です。戦後の緊張時を馬祖島で暮らす軍民の様子が展示されています。主題館手前のトイレはウォシュレット付きでキレイ!
アップダウンの激しい螺山自然歩道
②螺山自然歩道(海上孔子像)
高低差のある馬祖島の地形を体感できる片道20~30分のハイキングコースです。季節風の影響で高い木々が育たないことから両サイドには絶景が広がります。コース終点には自然が生み出した岩の彫刻、孔子像が待ち受けます。馬祖のパワースポットかな⁉
※風の強い日は立ち入り禁止。歩道はロープを伝う箇所もあります。安全には十分ご注意ください
絶景!
見晴らしのよいハイキングコース
|
|
風が気持ちよく吹き抜ける休憩スポット
|
孔子像を拝んで運気アップ
③壁山
馬祖諸島で1番高い山。といっても海抜298mの小高い山で、飛行機の離着陸や遠くの島々を眺めるのに最適のスポットです。
※風が強い日は安全に注意してください。軍事基地は撮影が禁じられています。
北竿の空港を見下ろそう
<大坵島>おすすめ観光スポット
北竿の橋仔港から船で5分のところにある小さな無人島で、野生の梅花鹿が群れで暮らします。港で鹿のエサ(桑の葉)を買うことを忘れずに。島内には軍事施設もあり。南竿の福澳港からもアクセス可能(約25分)です。
自由気ままに歩く梅花鹿に出合おう(撮影:周小馬)
<東引島>おすすめ観光スポット
岩場に貼り付くように立つ東引島灯台
①東引燈塔(東引島灯台)
馬祖最東端にある岩肌に立つ灯台で、別名「東湧燈塔」とも。台湾最北にある国定古蹟です。
画像提供:馬祖國家風景區管理處
アーミー柄の入口をした安東坑道
②安東坑道
傾斜30°、長さ641mの坂道(または464段の階段)を下りた先にある絶景を目指して歩いてみては?馬祖には多くの坑道があれど、ここが1番体力を消耗します。そしてバードウォッチングの好スポットとしても知られています。
③東引酒廠
高粱酒 (コーリャン酒)というと金門島を思い浮かべるかもしれませんが、馬祖も負けず劣らず美酒がいただけます。中でもイチオシが東引産のもの。馬祖土産にいかがですか?
④一線天
波と風が創り出した2つの岩壁が圧巻です。上が狭く、下が広い海蝕溝で、海水が流入すると岩肌に波が当たり、自然のメロディーを響かせます。
自然が創り出した造形美
⑤國之北彊
実は「東引」、「東引島」と「中柱島」と「西引島」に分かれています。ほとんどのツーリストは「東引島」だけを観光しますが、ぜひ「西引島」にある台湾最北端の印「國之北彊」にも立ち寄ってみてください!
台湾最北端「國之北彊」で記念写真!
中柱島にある「感恩亭」
|
|
西引島にも足をのばしてみて!
|
莒光<東莒島>おすすめ観光スポット
東莒灯台またの名を東犬灯台
①東莒灯台(東莒燈塔)/東犬灯台(東犬燈塔) アヘン戦争後の1872年に建設された台湾で2番目に古い灯台は馬祖で唯一の二級古跡です(ちなみに1番古いのは金門島にあり)。「東犬燈塔 (東犬灯台)」とも呼ばれ、現在も現役!台湾本島から最も遠い灯台です。
大埔石刻
②大埔石刻
倭寇を捕らえたことを記した石碑で、国の三級古蹟として指定されています。宝のありかも記されているとか?エリアの中心「大埔集落」はかつての漁村で、趣のある閩東式の家が並びます。元軍事施設「64拠点(64據點)」も併せて見学を。
③神秘小海湾(神祕小海灣)
海蝕柱と海蝕溝が見事な入り江で、藍眼涙(青の涙)の鑑賞スポットとなっています。
入り組んだ海岸線
その昔、八仙人の呂洞賓と何仙姑の恋愛ストーリーがここで繰り広げられたという言い伝えから「呂何崖」との呼び名も。過去には馬祖諸島付近で横行していた海賊から逃れるために住民が逃げ込んだ洞窟でもあったそうです。
馬祖グルメなら!
地理的に中国大陸に近いことから、食にも中国・福州の影響が現れています。台湾本島では味わえない馬祖ならではグルメを堪能してみませんか?
<おすすめ馬祖グルメ5選>
鼎邊糊
①鼎邊糊
馬祖の朝ごはんといえば「鼎邊糊」です。ライスミルク(米漿)を鍋の縁に薄くまとわせ、熱で固まってきたところを削ぎ取るようにして鍋の中へ。スープや具材と共に煮込めばできあがりです。
基隆の廟口夜市などにある福州を起源とする「鼎邊趖」と同じですが、具材にはハマグリなどの魚介類がいっぱい!あっさりだけどボリューミーで朝からスルスル食べられますよ。
おすすめ店:
阿妹的店(南竿)
②蠣餅/(虫弟)餅
台湾本土で見るカキのかき揚げ風「蚵嗲」とよく似ているのが、福州からやってきたスナック「蠣餅/(虫弟)餅」です。半球状の見た目は同じですが、「蠣餅/(虫弟)餅」はつるっと滑らかです。生地をお米と大豆をすりつぶしたものから作る点や中に入っている餡も異なります。牡蠣は入っておらず、豚肉やはるさめ、卵入りのことが多くボリューム満点です。鼎邊糊と合わせて食べるのが福州&馬祖流の朝食です。
※(虫弟)は一字です
おすすめ店:阿婆(虫弟)餅(南竿)、陳家(虫弟)餅(南竿)、阿珠(虫弟)餅(南竿)
馬祖ベーグル、継光餅(繼光餅)
③繼光餅 (継光餅)
馬祖ベーグルと言われる「繼光餅 (継光餅)」は、小麦粉ベースの生地に塩をまぶしてドーナツ状に焼いたパンです。馬祖では卵をサンドして朝食として食べることも多いとか。馬祖バーガーと呼ぶそうですよ!
起源は明の時代。将軍・戚繼光が福建省での戦の際に、食事時間を短縮するために考案されたもので、兵士たちは縄に通して首にぶら下げて歩きながら食べたとか。台湾本島で見る「鹹光餅」と由来は同じなので同一のものと思われますが、「継光餅(繼光餅)」の方がふっくらしている印象です。
おすすめ店:超群繼光餅(南竿)、寶利軒(南竿)
馬祖の味、魚麺
④魚麵(魚麺)
魚のすり身を練り込んだ「魚麵 (魚麺)」は台湾本土では食べられない馬祖ならではの味。魚のすり身を混ぜたものを焼いたら、日干しして麺状に切ってできあがり!焼きそばやスープ麺にしていただきます。モチモチ食感と磯の風味がたまりません。馬祖らしく紅糟をプラスしてピンク色にした麺もありますよ。
おすすめ店:
阿婆魚麵店(北竿)、魚之鄉魚麵行(北竿)
おやつにぴったり!
⑤地瓜餃/黃金餃
水が貴重だった馬祖で、盛んに栽培されていたのが「三瓜(3つの瓜)」——南瓜(カボチャ)・地瓜(サツマイモ)・西瓜(スイカ)——です。調理方法はさまざまに工夫されて食卓に。「地瓜餃/黃金餃」はサツマイモと小麦粉の皮に、ピーナッツやゴマなどの餡を詰めてきつね色に揚げたもの。最近は肉やネギが入ったしょっぱい味もありますよ。
おすすめ店:
大眾飲食店(南竿)、坂里古厝(北竿)、橋仔阿婆黃金餃(北竿)、協和食品(北竿)
馬祖ファミマ限定の老酒ラテは絶対に飲みたい!
ほかにも台湾本島ではあまりお目にかかれない希少グルメが馬祖にはあります。
特産の老酒(ラオチュウ)そうめん
「老酒麵線」や、高粱酒 (コーリャン酒)で作るソーセージ
「高粱香腸」は代表的な馬祖の味です。新しいところでは馬祖のファミリーマート限定、老酒入りラテがおすすめです。
また、馬祖島各所で食べられる「紅糟」を調味料にした料理も人気です。赤い色したチャーハン「紅糟炒飯」、鶏のからあげ「紅糟炸雞」&豚のからあげ「紅糟排骨」は病みつきになる味わいですよ。
さらにワンタンみたいな「肉燕」も馬祖でしか食べられない味。もちろん、豊富で新鮮な海鮮類も見逃せません。
そして馬祖グルメではないですが、馬祖島には台湾最北端のスタバがあります。船をモチーフにした外観と閩東式の内装が特長で、港を眺めながらスタバのコーヒーがいただけます。馬祖スタバ限定マグもあり!立ち寄ってみてはいかがですか?
馬祖のスタバ
馬祖のお土産なら!
馬祖旅行のお土産は馬祖諸島ならではのユニークな商品を持ち帰りましょう。
老酒(ラオチュウ)
馬祖島の定番土産と言えばお酒。馬祖名産の高粱酒(コーリャン酒)と老酒(ラオチュウ)、近年は特産のサツマイモを使った焼酎も人気です。それらを使用したお菓子類もありますよ。
馬祖諸島に自生する植物を使った商品も。解熱作用など多方面に渡って効果を現すという金銀花(スイカズラ)のキャンディーやお茶、鎮痛作用が期待される海芙蓉(ミヤコジマハマアカザ)を使ったアロマスティックなど女子受けもよさそうです。
金銀花(スイカズラ)のティーバッグ
|
|
海芙蓉(ミヤコジマハマアカザ)のアロマスティック
|
馬祖島内でいただいた馬祖グルメをおうちで再現するなら、「老酒麵線(麺線)」「魚麵(麺)」「繼光餅(継光餅)」や「紅糟」を使った商品はいかがですか?豊富な海産物もありますよ。
お土産を買うなら、南竿島の福澳港や馬祖南竿空港にあるショップを覗いてみてください。一部のセブンイレブンでも馬祖特産品コーナーを設けています。また「南竿遊客中心」内の売店は穴場。ほか島内の観光地を中心とした各所のショップで購入可能です。
馬祖おすすめ宿泊先は?
馬祖旅行が決まったら旅の目的に合わせた宿泊先を確保して。馬祖列島にはホテル、ホステル、民宿など各種スタイルの宿泊施設があります。
<南竿>
DAYSPRING日光春和(旧:日光海岸)
■DAYSPRING日光春和(旧:日光海岸)
馬祖初!自然と一体化したスタイリッシュなリゾートホテル
住所:連江縣南竿鄉仁愛村1-1號
ウェブサイト:
https://www.dayspringmatsu.com/
No.55 Hostel 55據點
■No.55 Hostel 55據點
元軍事施設の宿泊施設がホステルに。藍眼淚(青の涙)鑑賞スポットもすぐ近く
住所:連江縣南竿鄉津沙村150號
ウェブサイト:
https://www.facebook.com/No.55Hostel/
享宿
■享宿
媽祖廟・金板境天后宮の隣!北海坑道(南竿)や大漢拠点、銅門にも徒歩圏内
住所:連江縣南竿鄉仁愛村88號
ウェブサイト:
https://www.facebook.com/matsuhostel/