どこへ行くにもほぼ1時間以内の速さが自慢!賢く使っちゃいましょう!
こんにちは、台北ナビです。
皆さんは台湾で国内線を利用したことはありますか?かつては台北-高雄間には数十分ごとに1便が飛び交う世界有数のドル箱路線として知られ、台北-台中間、台北-台南間、台北-嘉義間でも定期便が運航されるほど、国内線の需要が高い国でしたが、10年前に台湾高速鉄道が開業してから、西部の都市間を結ぶ国内線は瞬く間に全て廃止となってしまいました。
とはいうものの、一部の国内路線は現在も健在。どんなに長い距離を飛んでも、ほぼ1時間以内で到着してしまう台湾の国内線は、上手に使えばとっても便利です。このたび、ナビは約13年ぶりに台湾の国内線に搭乗する機会に恵まれたので、その一部始終をお伝えします!
台湾の国内線に乗れるのはどこ?
マンダリン航空のATR72-600型機。台湾ではこのほか、ユニー航空、ファーイースタン航空も同型機を保有しています
現在、台湾で国内線を運航しているのは、チャイナエアライングループのマンダリン(華信)航空、エバー航空グループのユニー(立栄)航空が有名どころ。そのほか、台東と緑島・蘭嶼などを結ぶ徳安航空という地域航空会社もあります。
少し前まではトランスアジア(復興)航空も多くの路線を展開していましたが、残念ながら経営破たん。ファーイースタン(遠東)航空という中堅航空会社もありましたが、2019年12月17日現在、資金繰りが困難で運航休止となってしまいました。ちなみに日本と違い、国内線には格安航空会社の運航はありません。
路線は基本的には台湾本島と金門・馬祖・澎湖などの離島や、西部の各都市と道路事情が悪く、鉄道の乗車券が確保しにくい東部を結んでいます。
今回はユニー航空の台北-台東線を利用しました。
チェックイン
台北松山空港では第2ターミナルが国内線専用のターミナルになっています。意外なほどシンプルです。
台北ナビの掲示板を振り返ると、10年ほど前までは、外国人が台湾の国内線のチケットを買うのは至難の業だったという声が多く寄せられていたのですが、オンライン予約・購入システムの発達で現在は非常に簡単になっています。便利な世の中になったものです。
国内線のチェックインについてですが、パスポートなどの身分証明書が必要です。忘れずに携帯してくださいね。
台湾人の場合は、自動チェックインマシンを操作するだけでいいのですが、外国人の場合は有人カウンターの利用が必要です。といっても、繁忙期を除いて国際線のように長い行列ができることは少ないので、ストレスフリーです。
ユニー航空の有人カウンター
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台湾人の方は自動チェックイン機をご利用ください
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手荷物の預け入れカウンターは航空会社と目的地ごとに違うのでご注意
ここで注意していただきたいのは、このカウンターでできるのはチェックインだけ。手荷物の預け入れは、チェックイン後に別の場所にある預け入れカウンターで再び手続きが必要です。行列ができる場合もありますので、荷物が多い場合は時間に余裕を持ってくださいね。
搭乗開始時刻は出発の20分前。チェックインが済んだらすぐに搭乗口に向かってもいいのですが、搭乗口にはパン屋と土産物店があるだけなので、時間に余裕がある場合は、外で時間をつぶしたほうがいいかも知れません。国際線の出発ロビーにはレストランもあるので、そちらの利用も出来ます。
搭乗口へ
さて、搭乗の時刻が近づいたら搭乗口へ向かいましょう。搭乗口はとても質素です。とりあえず座って待つだけです。この日の案内アナウンスは中国語とたまに台湾語があるだけ。運航情報や搭乗口が突然変更になる恐れもあるのでモニターの表示はしっかり注意しておきましょう。
アナウンスは日本語が流れるという噂を聞いていたのですが、この日は中国語と台湾語だけでした
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搭乗口にあるパン屋とみやげ物店
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いよいよ搭乗です
日本でも日本エアコミューターが運用しているATR72-600型機
今回搭乗する飛行機はATR72-600型機。乗客は70人で満席でした。客室乗務員さんは2人乗務しています。駐機場に着いて初めて知ったのですが、後方のドアから乗り降りするんですね。操縦室と客室の間には貨物室がありました。
因みに、台北松山空港は軍民共用空港です。国防上の理由から、本来であれば写真撮影は違法行為に当たります。ただ、実際に空港スタッフに問い合わせると、「軍事施設を撮らなければ大丈夫です。素早く撮ってください」と言われました。旅行の思い出を残す記念撮影程度であれば問題はないようです。ただ、現場の判断にゆだねられる部分が大きいようなので、もし撮影しないよう求められた場合は、応じるようにしましょう。
意外なところにあった貨物室
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機内はモノクラス2+2シート。リクライニングができないのですが、シートピッチは比較的余裕があり快適です
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台湾の国内線はつい最近まで機内での電子機器の使用は厳しく制限され、機内での写真撮影も禁じられていましたが、こちらも制限が解除されていました。スマートフォンの場合は、フライトモードに設定することをお忘れなく。
わずか一時間のフライトですが、飛行機が花蓮上空に差し掛かったあたりでドリンクサービスが始まりました。ホットコーヒー、ホット烏龍茶、ジュースなど数種類の選択肢がありましたよ。
ナビはホットコーヒーをチョイス。予め砂糖とミルクが入ったいわゆる「三合一」というものでした。
テキパキと進むドリンクサービス
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ドリンクとおしぼりが配られました
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国際線に比べて低い高度を飛ぶので東海岸の様子が見渡せます
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こちらは台東市街
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あっという間に台東空港に到着!想像以上に速く感じられ、快適です。台湾島内の利用だと鉄道よりも値段は高くなってしまいますが、早い段階から予約・購入が可能なのは、旅行の予定を立てやすいメリットになります!事前購入割引もありますので、ぜひぜひ次の台湾旅行では国内線を使ってみてはいかがですか?
以上、台北ナビがお伝えしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-11-26