絶景を求めて台湾の離島「馬祖」へ!

まだ間に合う!台湾の絶景「青の涙」を見に行こう♪

こんにちは、台北ナビです。

突然ですが「青の涙」ってご存知ですか?

台湾では「藍眼淚」と呼ばれていて、海面が青く幻想的に光り輝く不思議な自然現象をいいます。CNNの「世界十五大奇景」に選ばれたことがあり、「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 体験編/三才ブックス」にも掲載されました。

この現象は、台湾の離島「馬祖」で毎年4~9月の期間に鑑賞できるといわれていて、今まさにシーズン真っ只中~♪そんな大自然がもたらした奇跡の光景を体験してきましたのでレポートしたいと思います。

中国大陸からの方が近い?!「馬祖」ってどんなところにあるの??

台湾から一番遠い離れ島

台湾から一番遠い離れ島

馬祖は連江県に属し、台湾本島の北西約200kmに位置する南竿、北竿、東莒、西莒、東引の5島とその他約30もの小島からなる列島です。

中国大陸とは約10kmしか離れていない馬祖列島は、長年国境を守ってきた軍事拠点でしたが、わずか25年前の1994年5月13日に出入境制限が解除され一部の軍事施設が観光化されました。といっても街では軍人さんを見かけることが多く、時々砲撃演習の音が聞こえるなど現在も現役の軍事施設が多数あります。特に写真撮影には十分注意する必要があります。

中国大陸に近いことから、中国福建閩東地方の伝統的な石造りの街並みや食文化、習俗を色濃く残しており台湾本島とは違った体験ができます。

馬祖への交通手段は2通り

気候の変化が激しく、欠航やスケジュール変更がよくあります。よくあるのが、濃霧のため飛行機が飛ばないということ。そのためフェリーでの移動へ切り替えたり、延泊することも多いです。余裕を持ったスケジューリングをおすすめします。
毎日運航していますが、座席数には限りがあります。予約はお早目に

毎日運航していますが、座席数には限りがあります。予約はお早目に

以前の写真ですが、年季の入った臺馬輪

以前の写真ですが、年季の入った臺馬輪

<飛行機 立栄航空>
松山-北竿/南竿(約50分)
台中-南竿(約50分)

<フェリー 臺馬輪/臺馬之星>
基隆−東引/南竿(約8時間/約10時間)

各島間の移動方法は船

予約なしでも十分乗れます

予約なしでも十分乗れます

ここから中国大陸へ渡る事も可能

ここから中国大陸へ渡る事も可能

島内の移動方法は、徒歩、バス、タクシー、レンタカー、レンタルバイク

バス、タクシーは本数も少なく、徒歩では勾配がきついため、できれば自由がきくレンタルバイクでの移動をおすすめします。

※ナビ編集部より:以前、サイクリングが好きな人と馬祖へ行ったら、こんなに勾配がきつい道を自転車に乗れるのが楽しい!と言っていました。普段乗りなれている方はサイクリングを楽しむのもいいかもしれません。

詳細は馬祖国家風景区にてご確認ください。(日本語対応あり)
https://www.matsu-nsa.gov.tw/user/Main.aspx?l=3

「藍眼淚」で運試し?!

まるで海面を覆うオーロラのような「藍眼淚」はどの島でも鑑賞は可能ですが、4~9月の限られたシーズンしか鑑賞できない上に、発光には自然条件が整わないといけません。ある意味運次第と言えます。

ちなみに、月明かりが少なく、南風が吹き適度な波が立っている満ち潮のタイミングが鑑賞できる可能性が高いです。
実は、この不思議な現象はまだ正式に解明されていないそうです。海洋性プランクトンの「夜光虫」や「貝虫」「渦鞭毛藻(うずべんもうそう)」が波に打たれたことにより美しい青い光を放つという説が一般的です。

そんな謎に包まれた本当に神秘的な現象を鑑賞できたら一生の思い出になること間違いなしですね!
当然、この美しく幻想的な光景を写真に撮りたいと誰もが考えますが、発光の光が短く弱いため、肉眼では見ることができても、本格的な一眼レフカメラと、撮影技術がないと残念ながら思うように撮れません。ナビはスマホしか持って行かなかったので真っ黒な写真しか撮れませんでした。動画も暗闇に風の音と、人の声が入っているだけでした……涙。

※藍眼淚の写真は宿で知り合った方が提供してくださいました。

万が一運に恵まれなくてもご安心を!

確実に藍眼淚を体験できるスポットがあります。

<北海坑道(南竿)>
小舟に揺られながら藍眼淚を鑑賞する夜間ツアーでは、乗船時に渡される小さな杓子で海面に刺激を与えると、驚くほどの明るさで発光する様が目の前で鑑賞できます。
18:30~21:00 、計6回、完全予約制
(昼は船で回遊するのみで藍眼淚を鑑賞できません)
この奥が全長約700mの坑道入口になっています

この奥が全長約700mの坑道入口になっています

多くの犠牲者を出しながら時間をかけ人力で掘られた地下埠頭

多くの犠牲者を出しながら時間をかけ人力で掘られた地下埠頭

当時、上陸型小型船が約100艇隠されました

当時、上陸型小型船が約100艇隠されました

救命胴衣を装着し指示された船に乗り込みます

救命胴衣を装着し指示された船に乗り込みます

真っ暗闇の中進んで行くと・・・想像を絶する光景が!

真っ暗闇の中進んで行くと・・・想像を絶する光景が!


<藍眼淚生態館>
ここでは夜光虫の培養研究をしており、1年中昼夜問わず天候に左右されることなく体験することができます。

連江縣南竿鄉四維村24號
(08)-362-3338
https://www.facebook.com/馬祖-藍眼淚生態館-570342396713656/
建物はこんな感じ

建物はこんな感じ

照明が落とされると、シャーレーに入った藍眼淚を間近で体験できます。

照明が落とされると、シャーレーに入った藍眼淚を間近で体験できます。

イチオシ宿泊施設!

元軍事施設の宿泊施設、No.55 Hostel 55據點に泊まれば、藍眼淚も体験できます!

ここは元軍事施設とあって地下に要塞跡がそのまま残してあるんです。オーナーにお願いすれば見学させてもらうことも可能です。そしてホテルの突端の岩礁は、藍眼淚のビューポイントとし有名です。屋上が鑑賞テラスになっているので夜でも安全に鑑賞できる点はポイント高いです!

No.55 Hostel 55據點
連江縣南竿鄉津沙村150號
(08)362-3426

https://www.facebook.com/No.55Hostel/
照明施設はありませんので各自でご用意ください 

照明施設はありませんので各自でご用意ください 

オーナーの遊び心が感じられる宿泊セットが渡されます

オーナーの遊び心が感じられる宿泊セットが渡されます

隠し扉から降りていくと……

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足元にはこんな光景が!感動の瞬間!2部屋ある個室に宿泊すると、部屋からも見ることができます。

足元にはこんな光景が!感動の瞬間!2部屋ある個室に宿泊すると、部屋からも見ることができます。

紹介しきれないほど魅力いっぱいの馬祖列島!

「百聞は一見にしかず!」自分で体験したような気持ちになれるように、写真で馬祖の様子をお届けします♪

<のどかな風景の中にも、いたるところにスローガンを発見!>

<南竿>
世界一巨大な媽祖像

世界一巨大な媽祖像

海に浮かぶ要塞「鐵堡」

海に浮かぶ要塞「鐵堡」

「八八坑道」は戦車を隠すために掘られた坑道。今は酒蔵として利用されています

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列島唯一のスタバ

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<北竿>
台湾の地中海「芹壁聚落」。伝統的家屋は民宿やカフェにもなっています

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夕方家屋に明かりが灯りだすと……ロマンティックな雰囲気に浸れます

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「壁山」からは北竿飛行場を見下ろせます

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伝統的家屋風セブンイレブンはここだけ!

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「戦争和平記念公園」周辺には、戦車や大砲が点在しています

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人の数より廟の方が多いと言われているほどで、さまざまな形や色の廟があります。 人の数より廟の方が多いと言われているほどで、さまざまな形や色の廟があります。

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<馬祖の味いろいろ>
名物「紅糟炒飯」。紅糟とは高粱酒の酒粕です

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佛手が最高においしかった!

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「黃金地瓜餃」はおやつ的な味。皮はサツマイモ、具はゴマ、ピーナッツ、砂糖。これは油で揚げたもの!

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ペロリといけちゃう「地瓜餃冰」。氷の上に、茹でた黃金地瓜餃がトッピングされています

ペロリといけちゃう「地瓜餃冰」。氷の上に、茹でた黃金地瓜餃がトッピングされています

海鮮魚麵

海鮮魚麵

魚のすり身で作られた「魚麵」はQQ!QQとは「もっちもち」の意味ですよ

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「老酒麵線」地元では、身体の調子を整えたり、産後に必ず食べるそうです 

「老酒麵線」地元では、身体の調子を整えたり、産後に必ず食べるそうです 

絶対試してほしい老酒のアイスキャンデー

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馬祖を旅行したと言っても、今回巡ったのは「南竿」と「北竿」のみ。ほかの島にも足を伸ばせばまた違う景色が広がっているそうです。また馬祖へ遊びに来るぞと心に決め、飛行機に乗りました。

是非みなさんも奇跡の光景「藍眼淚」を体験してみてください!

以上、台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-08-20

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北海坑道(南竿・馬祖)

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南竿の北海坑道は「井」の字型、歩いて回ると30分ほど。夏場は水面が青く光る「藍眼涙」も見られますよ♪

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