公園内には主題館、各拠点、螺山自然歩道と、見るものがいっぱいあります
こんにちは、台北ナビです。
2010年3月にオープンした「戦争和平紀念公園主題館」の場所ですが、北竿の戦争和平紀念公園内=大沃山12軍事拠点に位置しています。お天気がいい日は、主題館の上階から向かいの東引の島を望むことも出来ますよ。
さて、公園への道は北竿で唯一信号機があるところを通るのですが、これはこの道が狭すぎるため、降りてくる車と登っていく車をコントロールするための信号。そして、この道はなんと傾斜45度、と言えるぐらいのすごい坂道なんです。
まずは主題館へ!
「感動・記憶」というテーマを掲げ、「軍事沿革大事記」、「軍用品展示区」、「軍民生態文化」の展示エリアがあり、馬祖紹介のビデオ放映コーナーもあります。
入口付近には、機銃、服装、統一戦線のチラシなどの文物が展示されていますが、これらの展示品はかつて実際に使用されたことがあるものです。
「開放拍照」は、写真はご自由にお撮り下さい!の意味です
50年以上戦地であった馬祖の当時の軍事管制状況、軍人と民間人がどのように共存してきたのかを資料や展示物、写真などから知ることが出来ます。台湾国内ではこのような場所はないので、そういう意味でも馬祖の人々は大変だっただろうと感慨深くなると同時に、貴重な記録にため息がもれます。当時一般人はカメラを持つことも禁止されていたので、ここに展示されている写真などはすべて軍部が撮影したものだそうです。
写真だけでなく、絵もあります
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観光スポットでもあります
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入口にはフロッグマン、脛にナイフをつけています
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奥にあるビデオ放映コーナー
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立地のよさ
戦争和平紀念公園は大沃山の好環境と広大な面積を生かし、岩礁の間に立てられています。馬祖国家風景区管理処によって企画建設され、2003年から建設が始まりました。公園は06、08、12など3つの旧軍事拠点を含み、総面積は約38.8ヘクタールを誇ります。ここは軍事と平和をコンセプトとした、台湾で初めての戦争紀念公園なのです。
公園内には、この土地の方のお墓もあります、画像右側ですが、立派ですね
戦略上の機密保持のため、軍事拠点は常に数字で呼ばれていました。06、08、12拠点…すべてそうです。拠点では主に高射砲やトラック、戦車などの大型武器が各所に点在しています。古い兵舎を利用し、装備を陳列した展示もあります。
軍事拠点だったこの場所は、上がったり下りたりの長い階段があるので、お天気がいい日に散歩のように歩きたいものです。この公園があるエリアは馬祖の歴史の中で、特別な意味を持っています。
螺山自然歩道を望む
主題館の上に上ってみましょう
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ここからの眺めは最高です!
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螺山自然歩道が見えますか?亀山島のてっぺんからを思い出しました
海の中に浮かぶ山のような絶景の螺山自然歩道。
公園がある后澳村の人々は、昔カキ採りや釣りへ行くときにこの小道を利用しました。この歩道は季節風の影響を受け、デコボコの地形なので、安全にはくれぐれも注意してください。往復約1時間ですが、山道の階段もところどころ風化しているそうです。この歩道は、風力階級が10を越えたら入ることができません(以下の馬祖天気サイトをご参考)。
また、近年は開発案もあって、歩道入口の柵が閉じられていることも多いそうです。行かれる方は、北竿鄉公所(馬祖連江縣北竿鄉塘岐村258號、電話: 0836-55218)などに、事前確認をとることをおすすめします。
望遠で見ると、休憩所もありますね
実は、馬祖でカジノを造るか?ということで、数年前住民投票により賛成通過しましたが、その場所がなんと、この螺山自然歩道がある小島なのです!その後、場所的に小さすぎるということで、ただ今建設計画は停滞しています。
果たして今後どうなるのでしょうか?
休憩場所の右下方に…
岩とボソボソとした緑のとても素朴な土地に見えるのですが、ここでは、馬祖の稀少な保護植物ハマヒサカキも見られます。ナビたちは近づけませんでしたが、望遠カメラで見ると、樹木は盆栽のようにも見えます。毎年4、5月には野百合も見られるそうです。
また沿岸には孔子が海上で静かに波の音を聞いているような奇岩があります。
大体歩道で歩ける場所は、この孔子岩のあたりまでだそうで(ここからUターンすることになります)、引き潮時には、孔子様の近くまで下りていけます。
孔子様が見えますか?
実際に螺山自然歩道を歩いた方の話によると、海の上を歩いているような感じだったそうですよ。
以上、台北ナビでした。