屏東県の魅力がぎゅぎゅっと詰まった、楽しく、心温まるランタンフェスティバルでした!
こんにちは、台北ナビです。
元宵節(小正月)が過ぎて初めて新年が明けたなと感じる台湾。春節の終わりを締めくくる大切なイベントが「台湾ランタンフェスティバル」です。2019年は、台湾ランタンフェスティバル30年目で初めて開催地に選ばれたという「屏東県」で開催されました。
ナビお気に入りのブタちゃんランタン
潘孟安屏東県長は意見を求められると、どんな場でも「30年目という記念すべき年に初めてここ屏東を選んでもらえて光栄に思う。」と語っていました。その強い思いがあって、今年の台湾ランタンフェスティバルは史上最高に美しいと大好評を得ています。
ナビは今まで幾度となく台湾ランタンフェスティバルへ足を運んでいますが、今年が間違いなくナンバー1だなと思いました。ナビの心を打ち抜いた屏東づくしの台湾ランタンフェスティバルの様子をご紹介します。
海・陸・空を全包囲した初めてのランタンフェスティバル♪
メインランタンのある大鵬灣、街中がランタンで飾られていた東港鎮と屏東市の3つの会場で行われましたが、大鵬灣の会場だけでも海、陸、空でランタンが楽しめました。大鵬灣の会場は、「大鵬湾国際サーキット」を囲むようにして作られています。会場の半分以上が大鵬灣沿いという立地を活かして、海上にもランタンを浮かべました。大鵬灣はヨットが盛んな場所ですが、そのヨットもランタンと化し、電飾をつけたヨットが右へ左へと移動していましたよ。
ナビが訪れた時はまだ開催されていませんでしたが、水上劇場「海洋のオペラ」という水上のイベントもみどころのひとつでした。そして、船でクルージングをしながら『海の上からランタンを見る』ということも史上初の試みでした。
外国人旅行者は例年点灯ステージからショーを見られます!
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スマホでショーを収めていますね~
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いったりきたりしていたヨット
空というとまず思い浮かぶのは花火だと思いますが、今回はそれだけではありませんでした。日にちは限られていましたが、300台以上のドローンを放ち、本マグロ、灯台、「屏」「東」「TAIWAN」の文字などを表現したんです。このドローンショーは2018年に世界各地のイベントで大盛況だったもの。こういう新しい技術をどんどん取り入れていたのも今年の特徴です。
海・陸・空で楽しめるランタン会場にしたのには、屏東の観光が海・陸・空で遊べるからだとナビは思います。それを充分PRしていましたよ!
このクラゲをモチーフにしたゲートをくぐれば、海底の世界ランタンエリアへ
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風になびく様子はキュートなのに、写真では表現できず……涙
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屏東の素晴らしさを最大限にアピールしています!
「屏東」と聞いて思いつくのは何ですか?台湾最南端の県、農作物が豊富、あとは……うぅ~~ん出てこないという方も多いですよね。でも、このランタンフェスティバルを見ると、実は屏東が観光資源も豊かな場所だということが分かるようになっていました。
写真でじっくり見てみましょう!
農作物コーナー発見!
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ベイマックスみたいな農家さん
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コーヒー豆も採れますよ!
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カカオ豆の下にはチョコレートの形をした椅子
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サブランタンの「豐豬屏安」は屏東に昔から伝わる「風豬爺」をモチーフにしています。初めて聞いたので調べてみたら、土地の守り神のような存在みたいです
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マグロ~!
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台湾最南端の灯台はもちろん屏東にアリ
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台湾の信号が「小綠人」と呼ばれるのはカウントダウンの時に緑の人が動くからですが、屏東にはプロポーズする小綠人がいるんですよ~
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2019年、台湾観光局が盛り上げたいのは「小鎮(地方の小都市)」!そのため、今年を「小鎮漫遊年(小都市トラベルイヤー)」と定め、都会では味わえない一味違った台湾の魅力を知ってもらいたいとアピールしています。屏東県の東港鎮はまさしくこれにぴったり。ゆったりとした時間の中で、じっくりと台湾の良さを感じる旅を楽しめると思います。今回のランタンフェスティバルをきっかけにして、屏東県の魅力を再認識できた人が、また違った形で遊びに来てくれたらいいなぁ……。
サブランタンの「點亮屏安」はナビ的ナンバー1のサブランタン!屏東の観光スポットや人々の生活、名産品を恆春の南門に描いています。自然と寄り添い生きる屏東の様子が伝わってきますよ~
小琉球にある海の中のポスト
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原住民文化にも触れられます
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外国の方にはあまり知られていませんが、屏東は客家人も多いんです
地球に優しい屏東県!グリーンエネルギーを積極的に取り入れたランタンフェス!
充電可能なこども用ベンチ。大人にはちょっと低いですが、この笑顔!
屏東県は台湾の中でも最も早く観光保護とグリーンエネルギーを推進してきました。それは今回も発揮されていて、綠能環保燈區(グリーンエネルギーランタンエリア)に多く展示されていました。
ナビが見つけたのは、ソーラー発電がついたオブジェで、この電力で携帯を充電できて、オブジェ自体もライトアップできるというもの。ナビが訪れた日は太陽の光が強く、サングラスをかけていないと目が痛くなるほどだったので、かなりの電力が蓄えられたかなぁと思いました。その近くには何やら自転車が……。この自転車で発電して、目の前のランプが灯るし空気浄化もしてくれるというもの。運動不足も解消できて一石二鳥♪その近くには大きな亀が出現しています。ボランティアスタッフによると、屏東の離島「小琉球」で拾われたゴミで、小琉球でよく見られる海亀を表現しているとのこと。ゴミに絡まったカニの死骸もあり、生態系を壊している現状をまざまざと見せ付けられた気になりました。
楽しいだけでなく、地球について考えさせられるエリアでした。
かわいいなぁと近づくと、ちびっこ用のベンチでした
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ソーラー発電で充電もできますよ~
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南部人らしい「あたたかな」サービスでたくさんの来場者を魅了!
セグウェイに乗って案内しますよ~♪
突然ですが、ナビは台湾の南部が大好きです。それは陽気で人懐っこい南部人が好きだからにほかならないのですが、そんな彼らに触れ合えるというのもこのランタンフェスティバルの魅力のひとつだと思います。
今回のランタンフェスティバルを支えた5600名を超えるというボランティアスタッフは、来場者たちに「ランタンフェスティバルで最も美しいのはボランティアスタッフだ」と言わしめるほど、素晴らしかったそう。38ヘクタールにも及ぶ会場の掃除、案内などはもちろん、ランタンフェスティバルが始まる前には様々な訓練にも参加し、来場者たちが楽しく、安全に、そして気持ちよくランタンフェスティバルを楽しめるようにと取り組んでいました。
ナビも何人かのボランティアさんとお話をしましたが、ずっと笑顔で、屏東へ遊びに来てくれてありがとうと言ってくれたのが印象的でした。屏東を愛する心を包み隠すことなく純粋に伝えてくれる屏東人たち。そんな彼らが愛する土地がステキでないわけがないですよね。
会場内にはこのようなサービスステーションが15ヵ所設置されていました
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ランタンについて色々教えてもらえます!
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メイン会場である大鵬灣ランタンエリアで見つけたランタン集
台湾ランタンフェスティバルでは、学生さんなど一般人の作品も多く並びます。完成度はイマイチだったりするのですが、愛嬌ある姿に癒されるんですよね~。また、日本などの海外からの作品もあって、ランタンを純粋に楽しめますよ!
迎王船で有名な東隆宮のランタンはやっぱり王船!
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の横の廟では下から見ると廟の名前が浮き出ていました!
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宗教ゾーン |
もはやランタンというよりイルミネーション。なばなの里を思い出したのはナビだけ?
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美しいピラミッド型
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東港小鎮ランタンエリアはメインストリートにランタンが並びました
川にはイルミネーション!
メイン会場である大鵬灣から移動し、東港も訪れてみました。このエリアは特別に何か会場が作られているわけでなく、日常の風景にランタンがプラスされているといった感じ。ランタンを見るためにここを訪れると、東港の様子を知ることができるといった具合です。
ナビは光復三段沿いの川を歩き、東隆宮まで歩いたのですが、東港の名産サクラエビをモチーフにしたランタンが断トツの多さでした。
東隆宮前にはサブランタンが飾られていました!サクラエビや本マグロが表現されています
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後ろを見ると王船が!
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クラゲにサクラエビ~♪
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王船の提燈がキュートすぎ♡
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温かな時間の流れる屏東がもう恋しくなっているナビ。今年は是非とも屏東へ遊びに行きたいと思わせてくれた「台湾ランタンフェスティバル」って、すごい観光アピール上手だなぁ……。その策に快くはまって、また屏東へ遊びにきます!
以上、台北ナビがお届けしました。