趣向を凝らしたメインランタンショーは見ごたえ抜群!
こんにちは、台北ナビです。
2020年の台湾ランタンフェスティバルは台湾第2の都市「台中」で開催されました。台中花博跡地を再利用した郊外の「后里」にメインエリア、市内の中心部にサブエリアが作られ、1日では到底回れないような広大な敷地に、ランタンの温かみのある光が優しく照らしだされました。
その年ごとに見所は変わりますが、イベント開催中は会場や開催地の町全体に、毎年その年がより良い1年になるように希望の光を灯してくれるような温もり溢れる時間が流れます。台湾ランタンフェスティバルは、1年の始まりに毎年でも訪れたいイベントであるとナビは断言できます。
それでは、今年はどんな様子だったのか見て行きましょう!
やっぱり台中、何人来ても大丈夫!
台中のシンボル台中公園の「湖心亭」のランタン
2017年夏に高雄を抜いて第2の都市になった台中市。市内は道路が広く、立派なビルが林立する近代都市というイメージがナビにはあります。
今回のランタン会場はそんなナビのイメージする台中の町のように、歩道が広く設けられ、入場者が多いはずなのにそれを感じさせないほどゆったりとした会場作りが施されていました。
そして新型コロナウィルスの影響で、入場者が少ないのではないのか?というナビの心配をよそに、大盛況だったのにはビックリ!初日の入場者は昨年の屏東で作った記録を抜き66万人だったんです。会場内は毎日消毒を行い、手洗いを促すポスターなどが貼られ、スタッフは皆マスク着用&アルコール消毒を行っていて、新型コロナウィルスに対する予防もかなり徹底されていたように感じました。
今年のメインランタンはお上品!ストーリー性のあるショーは初めての試みでした
毎年、台湾ランタンフェスティバルが開催される前に、メインランタンと手持ちランタンのお披露目記者会見が行われます。ナビ編集部もこの記者会見へ参加したのですが、メインランタンのデザインを見て驚きを隠しきれませんでした。
例年干支をモチーフにしたもの、その都市にゆかりのあるものなどが選ばれてきたのですが、えっ?!木の上に鳥の巣?もう頭の中はハテナが何個も浮かびました。
正直全く期待していなかったのですが(失礼!)、直接見てみると優雅できれいで、めちゃくちゃいいじゃないですか!!
以前のメインランタンは明るいうちに見ると巨大な金色のオブジェという感じで、お世辞にも美しいとは言えるものではありませんでしたが、今年はお昼に見てもきれいというのがすごいんです!
今までのメインランタンのショーと言えば、回る、光る、レーザー光線まで出てくる、盛り盛り系!今年はそれに反して、ランタン自体は動かず、音と光、そして中の球体だけで、1つの種から大きな樹が育つ様子を表しています。
「台湾の人々が共に手を取りあい、みんな幸せに国が発展していきますように。そしてより良い未来を迎えられますように」という願いが込められていました。ただ見て楽しむというよりはストーリーを味わうといった大人向けのショーになっていたのが斬新でとても良いように感じました。
ちなみに樹の幹は22本の木から作られているのですが、22とは県と直轄市、基隆・嘉義・新竹などの市の数!1本ずつ県か市の名前が刻まれていました。368個ある花は県轄市や鎮、郷などの地方自治体の数、2359枚の葉は2359万人という台湾の人口を表しています。
この大木こそが台湾であり、国民一人ひとりから成り立っているんだ!というようなメッセージもあったようにナビは思いました!
あなたはどの都市が好き?
|
|
中をのぞくと蝶が舞っていましたよ~!
|
床に反射するライトも美しい!
|
|
最終のショーが終わると中へ入ることも可能に!
|
写真撮影好きの台湾人の心をくすぐるランタンたち
阿里山鉄道の橋脚の間からこんにちは~!
台湾人は写真撮影とSNSが大好き!来場者が撮影した写真をSNSにUPして、台湾ランタンフェスティバルの情報を拡散します。だからなのか、今年はランタンの中に人が入れたり、ランタンカーに乗れたりと自分もランタンの一部になれるような作品が多かったように思います。
なのですが、実はランタンの前に立って写真を撮ると人とランタンの明るさが違って、写真撮影は結構難しいのです。
そんな中サブランタンの「百鳥和鳴慶吉祥(鳥の群れが幸せの歌を歌う)」の近くには、記念写真用のライトサービスがありました。これはこのランタンを制作した「捌貳燈藝」のfacebookファンページにいいね!を押せば受けられるもの。製作者自らランタンとの美しい記念写真を撮ってもらうべく、そして自らのSMS知名度を上げるべく、工夫を凝らしていました!
QRコードも用意!
|
|
百鳥和鳴慶吉祥が飾られている池の周りのライトアップもキレイ~!
|
見ているだけ?いやいや参加することに意義がある~!
見ているだけじゃつまらない?とでも言わんばかりに、参加して楽しむものもたくさん!ランタンというよりは、タッチすると光ったり音が流れるような装置になりますが、それが色んなところにありました。
こういう体験型装置は台湾人の大好物!どんどん試してみて楽しんでいる姿が印象的でした。もちろんナビも挑戦!うん、自分で飛び込んでみると楽しい♪
記念写真をパチリ!数分後に大きなスクリーンに映し出されます
|
|
自転車を漕いで自家発電!
|
あのシャクレルプラネットとトリピカルズがランタンに大変身!
若者のSNSで大人気だったのが、文心森林公園のランタンエリア!「童趣樂園」のテーマで開催されていて、台湾でも大人気のシャクレルプラネット(戽斗星球)とトリピカルズ(熱帶水果鳥)がランタンになって登場したんです。しかもこのランタンエリアは12月21日から開催されていて、年末年始や旧正月期間中も撮影できたことから、長期間にわたって、SNSを沸かせていました。
ナビもシャクレルプラネットと一緒にシャクレさせてパチリ!台中と何か関係があるのか?と言われればないような気もするんですが、でもかわいいし楽しいし、それだけでオールオッケーだとナビは思っちゃいました!
ナビ統計、一番人気はシャクレルトナカイ~!木の形をしたライトと高層ビルが一緒に収められて、いい感じ~♡
キウイの後ろには高層マンションとヤシの木があって、南国の都会感がよく表れていました!
それ以外にも干支のランタンなど、子ども達が楽しめそうなものが多く設置されていました。ナビがいいなと思ったのは、雪だるまのランタンに映し出していた台中の見所映像!ランタンがスクリーンの変わりになっていましたよ。
舞台以外でも、公園内で弾き語りをしているアーティストも多い!
|
|
ベンチはライトで色が変わる&縁起のいい文字が書かれてる~♡
|
メインエリアである后里には、2つのランタンエリアが登場。メインランタンのある「后里森林園區」から徒歩15分程度のところにあった「后里馬場園區」は子連れに大人気。
というのも、后里馬場園區の「動物狂歡嘉年華燈區」には恐竜、サファリ動物、海の動物などをランタンで表現。30分に一度ライトショーも行われたんです。これにはちびっ子達が大興奮!恐竜さんだよ~、ライオンさんだよ~とはしゃぐ声を聞いていると、まるでここは夜の動物園状態。童心に返ってナビも動物ランタンと写真をたくさん撮影しました。
建物にまとわりつく巨大タコ!
入口に口を大きく開けたチョウチンアンコウ
|
|
ニモ、海亀など海の世界へ~
|
ナビ的ナンバー1のランタンがこれ~!見とれちゃうほど美しい♡
言葉よりも写真と映像でランタンフェスティバルを楽しんでくださーーい!
ナビの言葉よりもきっと写真の方がランタンフェスティバルのすごさは伝わるはず!『百聞は一見にしかず』、ご覧ください!
サブランタンの1つ「爵士好鼠喜迎親」は昔話「鼠の嫁入り」をテーマに鼠たちがジャズでお祝いをしていました。なぜジャズなのかというと、アジアで唯一のサックスフォン博物館が后里にあるから!
大同電鍋!
月に代わっておしおきよ!
地味~にこの子がかわいい……
今年も新しい1年を明るく照らしてくれた台湾ランタンフェスティバル。来年は新竹市で開催されます。新竹市らしく客家文化やITを推し出した内容になるのか……。はたまた想像を超えたもにんあるのか……。今から楽しみで仕方ありません!!
以上、台北ナビがお届けしました。