元宵節という特別な日だからこそ、思い出に残る体験ができます
こんにちは、台北ナビです。
旧正月後に初めての満月となる元宵節の恒例イベント「平渓ランタンフェスティバル」(平溪天燈節)が今年も行われました。今年は2月1日と、元宵節当日の8日に行われたのですが、ナビは8日の回に参加して来ました。台北ナビはすでに何度も足を運び、何度も紹介しているイベントですが、毎回温かな光に包まれる幻想的な光景に感動して帰ってきます。一度に約150個のスカイランタン(天燈)が打ちあがる様子はやはり圧巻で、元宵節など限られた日にしか見られない貴重な光景なので、ぜひぜひ見てもらいたいイベントです。
今回も平渓ランタンフェスティバルの魅力を改めてご紹介します。
平渓へはMRT「動物園」駅からのシャトルバス利用が便利
新北市平渓区は台北駅から直線距離で25kmある山がちな場所。ナビは台北駅から鉄道で行くのが情緒があって好きなのですが、大混雑となるランタンフェスティバルの際には、MRT「動物園」駅からシャトルバスで行くのを強くお勧めします。イベント当日は会場周辺の広い範囲で交通規制が行われるので、タクシーで行くこともできなくなってしまうのでご注意くださいね。
近年は九份の玄関口となる瑞芳駅からのシャトルバスも運行されるようになったほか、今年は2月8日に限り基隆駅や双渓駅からのシャトルバスも運行されていました。ただ、このアクセスについては毎年微妙に異なってしまうので、イベントの開催告知が出たら、オフィシャルサイトで最新情報を確認して利用してください。MRT「動物園」駅からシャトルバスの利用が一番メジャーなルートなので確実です。
早めに会場入りするのが吉 商店街を散策しよう
十分駅周辺のストリートは観光客で賑わいます
会場でランタンを打ち上げたいという方は、イベント当日の10:00から配られる整理券を取ってください。
この日は1500組分の整理券が配られたのですが、お昼頃には配布が終了してしまったそうなのでお早めに。また、会場でランタンの打ち上げを見たいという方も、せっかくなのでなるべく早めに足を運んで会場周辺を散策してみるのがいいと思います。
十分駅に続く商店街にはランタン屋さんがたくさん。ランタンフェスティバルの日じゃなくても、いつでもランタンを上げることができます。願い事がゆっくり書けて、打ち上げの時にはお店の人が写真を撮ってくれるので、こちらでも満足度高し!
ちなみに十分駅周辺では線路上を歩いたり、ランタンを上げることが半ば名物になっていますが、厳密には違法。2020年には外国人観光客が列車と接触して怪我をする事故が起きています。現場判断で黙認されることもありますが、危険な行為は控えましょう。この日は警察官がいたので、線路上での打ち上げはしていませんでした。
線路から離れて商店街を進んでいくと、飲食の屋台が軒を連ねています。
ソーセージや臭豆腐、台湾風フライドチキンなど、基本的な台湾屋台グルメは揃っていました。商店街を抜けたところが会場の入り口になるのですが、ここにはコンビニもあります。
十分瀑布でマイナスイオンを浴びて癒される~
さて、ナビ一行はまだ時間に余裕があったので十分の滝(十分瀑布)を見に行くことにしました。十分駅からは歩いて20分くらい。歩道が整備されています。途中にもレストランや商業施設が点在していて、足を休められます。
歩道はそれほど高低差はなく、舗装もされているので歩きやすいです
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鉄道の鉄橋と平行に架橋されているつり橋は撮影スポットになっていました
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そして出迎えてくれたのは落差20m、幅40mの大きな滝。実は幅40mの長さというのは台湾では最長なんだとか。高さはそれほどでもないのですが、この日は水量が多く、目の前に広がる大きな白いカーテンと絶えず水しぶきを上げている様子は大きな音と相まって壮観です。
滝の上流はとっても穏やか。奥でぷっつりと川が途切れているように見えますが、そこが滝です
滝の周辺には歩道が張り巡らされていて、滝をさまざまな角度から見られる展望台もあり、非常に見ごたえがあります。混雑もそれほどではないので、ゆっくりと写真撮影も可能。天気がよい日には高確率で虹がかかるのですが、この日は残念ながら見えませんでした。
ワクワク・ドキドキのランタン打ち上げ
会場周辺にはたくさんのギャラリーとアマチュアカメラマン
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整理券をゲットできた幸運な方々
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17時過ぎに会場入りすると、ちょうど打ち上げ第1陣の150組が入場していくところでした。1組ごとに学生ボランティアスタッフがついてくれて、流れるように打ち上げ作業が進んでいきます。
ここでナビ、気付いたことがあります。ここで書く願い事は、スタッフが用意している油性ペンを使って書き込むのですが、これが一般的な太さのペンで、書き終わった後に記念撮影しようとしても、いかんせん目立ちません。余裕があるなら極太のペンを持参して自分で願い事を書き入れたほうが、より一層思い出が強く残るかもしれません。
点火が始まると、会場一面が温かい光に包まれます
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大きいランタンにも火が点された様子。とっても幻想的です
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打ち上げの様子は動画でもご覧ください~
1度目の打ち上げが終わるとすぐさま2回目の打ち上げ準備が始まります。この回では会場の中央で、なんと高さ6mの巨大ランタンが打ち上げられることに。
航海の女神として知られ、台湾でも多くの人が信仰している「媽祖」の絵が描かれ、きちんと打ちあがればご利益がありそうなありがたいランタンです。(海の神様を空に飛ばすのは若干不思議ではありますが)
しかし、今年は少し風が強く、会場でも準備途中にランタンに引火して炎上してしまう事故が多発。準備途中の媽祖ランタンもかなり風にあおられていたので、ちゃんと打ち上がるかナビは緊張しながらその時を待ちました。
さすがに6mの高さはおっきい!
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おっとっと、風に吹かれて倒れそうに……
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一方の媽祖様ランタンもオレンジ色の光を放ち始めました
あっという間に飛び立ち、すぐに小さくなってしまうランタンですが、150個もの数になると、やはりインパクトが違います。真っ暗の夜闇に浮かぶオレンジ色の光の群れは、日常生活では見ることのない光景でありながら、不思議な安心感があります。
まだ見たことがないという方だけでなく、見たことのある人にもぜひまた足を運んでもらいたい素敵なイベント「平渓ランタンフェスティバル」。ぜひ願い事を叶えにきてくださいね。
以上、台北ナビがお伝えしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2020-02-17