多くの人に親しまれる台北のランドマークを眺められるイチ押しスポットをご紹介します!
こんにちは、台北ナビです。
台北盆地にシュッとそびえる高さ508メートルの超高層ビル、それが「台北101」。2003年の完成当時は世界一の高さを誇り、一躍人気のスポットになりました。2010年にドバイのブルジュハリファができて世界一の名誉こそ明け渡し、2019年現在では世界7位の超高層ビルとなってしまいましたが、その姿は台北各地から見ることができ、多くの人に親しまれる存在は変わっていません。
年越しの際に行われるカウントダウン花火ショーは、世界中から観光客が詰め掛けるビッグイベントに成長。日本からの観光客の皆さんの中にも、これを楽しみに訪台される方も多いのではないでしょうか?
今回は、花火ショーの観賞スポットにもなる台北101ベストポジションをご紹介します!ぜひ参考になさってください!
花火を見るためには交通規制と風向きに注意
台北101を見るならお膝元の信義エリアに行けばいいじゃないとお思いの方、ごもっともです。花火ショー直前には幹線道路で交通規制が行われ、車両の通行ができなくなるため、車道で堂々と台北101を眺められます。ただ、当日の信義エリアは超絶大混雑するほか、本当に台北101に近い場所では人の進入もできないため、注意が必要です。警察官や係員の指示があったら、速やかに従いましょう。
そして、なかなか意識しない盲点なのが風向きの問題。大量の花火が300秒に渡って一斉に打ち上げられるため、それだけの煙が出ることになり、風下にいた場合は折角の花火が見られなくなってしまうんです。ただ、近年はLEDの装置を使った光とアニメーションの演出が組み合わされるようになり、以前に比べて花火の打ち上げ数は減っているため、煙の量もかつてほどではなくなっており、適度に風が吹けばさほど気にならないかもしれません。
ちなみに、台湾北部は冬になると北東からの季節風が強まる傾向にあるのと、ビルの外壁一面に映像が流れるLEDの仕掛けは、北側にしか設置されないため、厳密に言えばベストポジションは北西側なのですが、肝心の北西側はビルが密集し、間近で台北101が拝める場所は多くないんです。今回ご紹介するスポットには風下に位置する場所もありますが、天候は気まぐれなもの、当日の風向きを見極めながら、ベストポジションを探してください。
台北101周辺のベストポジション<台北101の南から西側>
① 信義国小裏手の「景新公園」四四南村の直ぐ後ろにある南北に長い景新公園は小学校の運動場に隣接し、台北101の南側がしっかりと拝められます。とはいうものの、公園という土地柄樹木が多く、台北101が見える場所は小学校の敷地とを隔てるフェンスの近く。かなり早めに場所取りしたほうがいいかもしれませんよ。
今回ご紹介するスポットの中では一番台北101から近く約500メートルの距離にあり、交通アクセスが便利な場所です。ただ、それゆえ年越しの際には相当な混雑が予想されますのでご注意を。
花火ショー終了後に運行される臨時バスの乗り場には比較的近い場所にあるので、上手く移動できれば早めに会場から帰ることができます。
② 台北医学大学手前の「景勤一号公園」
狭い路地に飲食店などが建ち並ぶ呉興街に近い場所にある公園は、台北101が北東側に見られるスポット。約1キロの距離にあり、完全に風下になってしまった場合は煙だらけになってしまいそうですが、もし国父紀念館のある東側に煙が流れた場合はまずまずの光景が見られそうです。
③ 基隆路の裏手にある「景勤二号公園」かつて駐車場だった場所が地下駐車場になり、地上部分が公園として整備されました。台北101の低層部まではっきりと見ることができ、十分に花火が見られます。ただ、公園の北側と北東側は再開発工事が行われていて、新しい建物の高さによっては景観が遮られてしまうかもしれないので、撮影・観賞はお早めにどうぞ。
臨江街(通化街)夜市に近いので、花火ショーの後は夜市に繰り出して夜食タイムなんてのもいいかも。MRTも終夜運転なので、終電を気にせず飲み食いできるのが台北の年越しのいいところですね~。
④ 国父紀念館台北101の北西側にある国父紀念館もオススメスポット。約700mの距離にあります。こちらもMRT「国父紀念館」駅からすぐのため、大混雑するので覚悟が必要です。ただ、花火ショーが終わった後に台北駅方面へ戻る場合、比較的短時間で戻れるのがメリットです。
台北101周辺のベストポジション<台北101の東から北側>
⑤ 象山
台北101を眺める上で超有名なスポットが標高183mの象山。台北101からは約1kmの距離にあります。麓からは通常30分程度で登れて、途中数ヶ所にある展望台から台北101と台北盆地の絶景が見られます。しかも台北101の東側にあるので、花火ショーの時も風上の場合が多いです。ただ、こちらも非常に混雑するほか、絶好の写真撮影スポットで数週間前から場所取りする人もいるほどで、殺伐とした雰囲気なんてことも……。また、街灯は申し訳程度にありますが、混雑暗く狭い階段を歩くことになるため、安全面では十分な注意が必要です。
登山道は急な階段が続きます
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台北盆地を俯瞰できるベストポジションです
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⑥ 永春崗公園
象山親山歩道の永春側の登山口にある公園も、台北101の東側が見られるスポット。台北101から約1.5km離れています。MRTの駅から遠く、一番近いバス停である「永春高中」からも徒歩約10分ですが、交通の不便な場所にあるからこそ、地元の人が多く集まる穴場で、実はナビも今年はここで見ようかなと考えています。
⑦ 彩虹河浜公園
台北101の北西側約2kmの地点にある、基隆河岸の彩虹河浜公園は、台北101の北側がしっかりと見ることができ、橋も夜になるとライトアップされるので、ナビの個人的感覚では今回紹介したスポットの中で一番見栄えがするのではないかと思います。ただ、こちらは内湖地区にあり、交通の便があまりよくなく、バスかタクシーでの移動が必要です。ただ、信義エリアに比べれば、混雑はそれほどでもなく、それでいて迫力も満点なのでオススメです。バスの場合は「新湖三路口(台北花市)」バス停から徒歩10分です。
⑧ 美堤河浜公園
松山空港裏手の基隆河の対岸にある河岸公園で、彩虹河浜公園の下流に当たります。台北101の北側約5kmの地点にあり、今回紹介したスポットの中では一番遠い場所にあるのですが、空港に近いため、台北101以外に背の高いビルがなく、眺望はまずまずです。また、距離があるため、比較的落ち着いて花火観賞ができるのもいいですね。ちなみに、台北101と同じく年越し花火で有名な美麗華の観覧車は、距離的にはわずか500mの位置にあるのですが、高い堤防とマンションに阻まれて見えません。台北101の花火は見てみたいけれど、大混雑の中を歩き回る勇気がないという方は、こちらでまったりと観賞してみてはいかがでしょうか?MRT「大直」駅または「剣南」駅から徒歩20分です。
河辺に近づきすぎると対岸の高速道路が邪魔をするので、堤防近くで見たほうがいいかもしれません
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台北の空が大きく見える場所です
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今回ご紹介したスポットの大まかな位置情報はこんな感じ!
台北101の花火は見たいけれど、人ごみの中に混じるのはちょっと……とお思いの方も少なくないかと思います。そんな方には台北101が見えるホテルに宿泊してしまうのがオススメ!夏頃から予約を開始することが多いので、予約合戦にぜひ挑戦してみてください。毎年激しい争奪戦が繰り広げられるのですが、快適に花火を見届けられるので、宿泊してみる価値は大いにありますよ!
何度見ても感動的な台北101の年越しカウントダウン花火ショー。たまたま近くに居合わせた見知らぬ人たちと、一緒になって新年を祝う不思議な雰囲気は、ほっこりしますし、清々しい気持ちになります。台湾で迎える新年が、皆様にとっていい年の幕開けになることをお祈りしています。
以上、台北ナビがお伝えしました!