台湾らしい懐かしさがいっぱいほのぼの中部の旅を楽しもう

こんにちは、台北ナビです。

今回ナビが紹介したいスポットは台湾中部。中心都市である台中は台湾本島の中で雨が少ない場所としても知られていて、2016年の米CNNの報道では台湾で最も住みやすい場所として名が挙げられたほど。台北のような大都市のせかせか、ゴミゴミした感じではなく、ほのぼの、のんびりとした雰囲気が味わえるのが台中の魅力です。

2020年2月8日から同23日には台湾ランタンフェスティバルが台中の后里花博園区で開かれるほか、サブ会場となる文心森林公園では2019年12月21日から2020年2月23日の期間に特別ライトアップが実施されるんです。

この機会に中部に遊びに行きませんか～？

「台湾ランタンフェスティバル2020 in台中」先取り情報台中10大必訪スポット×ランタンフェスを1泊2日で楽しむ方法

台北から台中へは新幹線で最速47分　成田から直行便もあって便利

成田－台中線に使われるマンダリン航空のエンブラエル190型機

台中へは台北から台湾高鉄(新幹線)で最速47分。桃園国際空港から高速バスも出ていて、所要時間は約2時間20分です。

そして、チャイナエアライングループのマンダリン航空は成田‐台中直行便を1日1往復運航していてこちらも便利です。

空港バス桃園国際空港を発着する便利な空港バスを紹介します！ Googleマップで見る

<保存版>実はとっても簡単！地方都市への交通アクセス解説！所要時間や運賃を徹底比較！台北を飛び出してディープな台湾を知る旅に出よう！

台中駅から直ぐ、アクセス便利の宮原眼科は外せない～！

台中のランドマークになって久しい宮原眼科は現在でも毎日多くの観光客で賑わう台中きっての観光スポット。台中銘菓の太陽餅をはじめ、パッケージが可愛いお土産を買い込むのもヨシ、日本統治時代に診療所として建てられた建物をじっくりと眺めるのもヨシです。


1階のショッピングエリアは品数豊富でどれを選んでいいか迷っちゃう！


開放的な空間も気持ちよく、そしてフォトジェニック！

今回は2階にあるレストラン酔月楼で軽食＆スイーツをいただきました。フォトジェニックな空間で優雅に食事やティータイムができるってとても素敵。非日常の特別体験が味わえます。

点心は3、5、7種類から選べます。今回は大根餅、イカ団子、唐揚げをチョイス

ふわふわの台湾風卵焼き


タピオカミルクティーのタピオカは別添えで付いてきます。好きな量を入れられるのがいいですね


「酔月聖代」と呼ばれるサンデーは好きなトッピングを5つ選んで豪華にデコレーションできます！

こちらは具だくさんのアイスクリーム「冰淇淋佛跳牆」

酔月楼（宮原眼科）（台中市）宮原眼科の2階は、知る人ぞ知る台湾料理レストラン！もちろん日出スイーツも満喫できます♪ Googleマップで見る

宮原眼科（台中市）パイナップルケーキにヌガー、アイスにコーヒー、笑みがこぼれずにいられない魅惑のショップです Googleマップで見る

ビビットカラーの「彩虹眷村」はマストで訪れたいスポット

凡人にはまったく思いもしないビビットなカラーで住宅街をペイントしてしまった台中の大人気観光スポットといえば、ご存知「彩虹眷村(レインボービレッジ)」。もうあえて紹介する必要もないほど多くの人に知られる様になったスポットですが、最近ではSNS映えするとしてさらにさらに人気が高まっています。


注目されるようになってから10年近く経ちますが、全く陳腐化しないデザインが素晴らしいですよね

「暇だったから」という理由で絵を描き始めた彩虹爺爺(虹のお爺ちゃん)こと黄永阜さんはまだまだお元気。写真撮影にも気さくに応じてくれます。

彩虹眷村を訪れると、カラフルなイラストに目を奪われてしまいますが、戦後間もない頃に台湾に渡ってきた国民党兵士とその家族が住むために建てられた住宅地である「眷村」が残されている場所は、台湾でも比較的珍しかったりします。そんな眷村の暮らしぶりが分かる展示室もぜひ見ていってくださいね。

彩虹眷村で黄おじいちゃんに出会った～！ポストカードやTシャツ販売も始めました♪ Googleマップで見る

彩虹眷村（台中市）台中と言えば、「彩虹眷村」に行きたい！と希望する人も多数。ここへ来ればその魅力にはまります♪

鉄道ファンじゃなくても楽しくなっちゃう扇形車庫

台中から鉄道に乗って彰化駅に向かいましょう。彰化駅は鉄道路線の分岐に近く、車両基地が設置されて交通の一大要所となっていました。その車両基地にある名物が「扇形車庫」と呼ばれる施設です。

かつて蒸気機関車が主流だった時代、車両の方向転換をするために円形の転車台という設備が設けられたのですが、機関車を整備するために転車台の周りに立てられた車庫が扇形車庫と呼ばれる建物です。文字通り扇形で優雅な形をしているのですが、鉄道の近代化により、世界的に見ても現存しているものは多くありません。

彰化の扇形車庫が特別なのは、現役であること。そして間近で機関車の音や振動を感じられること。ナビが訪れた時間帯には運用がなかったのですが、運がよければ、実際に転車台を使って出入庫する機関車の姿が見られます。日本では安全面への配慮から実現が不可能な角度や距離で本物が観察できるのは貴重。鉄道ファンならずとも、凄さを感じられるはずですよ。

彰化扇形車庫(彰化火車站)(彰化市)鉄道ファン必見！蒸気機関車・ディーゼル・電気機関車が一同に集まる扇型機関区を参観しよう♪ Googleマップで見る

古都の風情を感じる鹿港でタイムトラベル

清の時代に中国大陸との貿易拠点として栄えた鹿港。観光シャトルバスの台湾好行「鹿港祈福線」で高鉄「台中」駅から約1時間。狭い路地に寄り添うように建ち並ぶ赤レンガ造りの古い建物や日本統治時代に建てられた洋館などを眺めていると、レトロな時代にタイムスリップしたかのような錯覚すら感じます。

特にオールドストリート(老街)と呼ばれる埔頭街と瑤林街、文開路32巷には伝統菓子店や雑貨店、専門店、飲食屋台が軒を連ねて商店街を形成していて、毎日多くの人で賑わっています。貿易の拠点となっていた時代も似たような活況があったのかもしれません。

お酒好きの人に贈りたいからすみ

伝統菓子は優しい甘さ

ビニール袋に入れてくれるアイスティー屋さん

懐かしい駄菓子を売るお店

おっと！ナイロンバッグ発見！

童心に返れる輪投げもありました～

そしてここで食べてもらいたいのが「麺茶」という伝統的なおやつ。砂糖を混ぜた小麦粉を炒ったもので、日本の「はったい粉」に近いものです。お湯に溶いてホットで飲んでも、かき氷の上に振りかけて冷たくいただいても、それぞれ違った風味があってグッド。ちょっと不思議だけれど、どことなく懐かしい味わいが楽しめます。

鹿港（彰化県）台湾ランタンフェスティバル開催で脚光を再び浴びた鹿港を巡りました！ Googleマップで見る

鹿港老街（彰化県）「一府、二鹿、三艋舺」と言われたように、鹿港はかつて台湾第2の都市でした Googleマップで見る

鹿港老街を歩きながら、有名な肉まんをほおばる！散策途中に立ち寄りたい、阿振の肉まん

台湾中部を代表する観光地「鹿港」！お土産＆休憩処をピックアップしてみました♪伝統を一心に守り続けるお店VS新しいものを取り入れるお店　今の「鹿港」を巡ってみました

地元に密着した「ユニオンハウス鹿港」で鹿港にもっと詳しくなろう

今夜は鹿港を代表するホテル「ユニオンハウス鹿港」に宿泊します。地元では「鹿港で一番いいホテルだよ」という評判もあるほど。

実際に部屋に足を踏み入れると、とても広々としていて開放感があって明るく、内装は白やベージュなどを上手く活用して高級感を醸し出しています。また、バスローブではなく浴衣が用意されていたり、急須と湯のみがあったり、アメニティキットは鹿港を象徴するイラストが描かれた巾着に入っているなど、アジアンテイストを感じさせる心憎い演出もあってとっても居心地がいいんです。

地方への旅行だと荷物が多くなりがちですが、こちらならパートナーと一緒に大きなスーツケースを空けて荷物を整理しても大丈夫。もちろんトイレと浴室も分離しているので、気持ちよく使えますね。


窓が大きく、広々とした空間です


随所に感じられるアジアンテイストが歴史ある町に来たんだなぁという情緒をかき立てます


日本人にとって嬉しいバスタブがあって、トイレはウォシュレット付き。長旅の疲れをしっかりと癒せるのはポイントが高いですよね

ナビが泊まった部屋からは台湾海峡に沈む夕日が見られました

お茶にスナック菓子も。冷蔵庫にはソフトドリンクもあって全て無料

1階にはレストランもあります。この日は鹿港のご当地グルメを堪能できる「鹿港小吃套餐」をオーダーしました。ご当地グルメというと、庶民的な味が多いイメージがありますが、食材を厳選してしっかりと調理された味わいは深みがあり、高級感さえ感じられます。

そして特筆すべきはメニューの中には地元の名店が出すちまきや角煮、スイーツなども含まれていること。ホテルにいながら名店の味が少しずつ食べられるので、お得感たっぷり。気に入った味があったら次の日にでもすぐに買いに行けちゃうのも便利ですよ。


アペタイザーはタロイモ団子、棒々鶏、白菜のおひたし

地元の名店王記肉粽のちまき

ぷりぷりの角煮が入った台湾バーガー

豚肉のつみれが入ったとろみスープ

肉団子スープ

玉珍斎、朝和餅舗、三和珍など鹿港を代表する伝統菓子店のスイーツ盛り合わせ

ユニオンハウス鹿港（鹿港永楽酒店）（彰化県）SLHに加盟！台湾セレブも注目しているユニークなホテルで鹿港を朝から晩まで感じよう♪ Googleマップで見る

夜の老街も歩けば鹿港の違った一面が見えてくる！

ディナーを食べてお腹がいっぱいになっても、休むのはまだまだ早い！ホテルから出て、夜の老街散策を楽しみましょう。

夜の鹿港は煌びやか……とまでは行かないですが、名所旧跡はライトアップされていて、行楽客で賑わう日中とは全く違った姿を見せてくれます。ひっそりとした街を歩くのはちょっと怖いと思うかもしれませんが、夜という時間帯に違った角度から街を観察すると、昼間には気付かなかった発見があるかもしれませんよ。


オレンジのライトに照らされる龍山寺


ひっそりとした路地を通じて鹿港の人々の生活が感じられます

台湾中部は魅力たっぷり。台中市内だけでなく、バスや鉄道を乗りこなして、彰化や鹿港へ足を運べば、まだまだ知られていない台湾の風景が広がっています。暮らす様に旅をしたり、ゆったりとその地域を楽しむスロートリップが流行している今、ほどよい規模の都市である中部はナビオススメの旅行先です。ぜひ忙しい日常に疲れを感じたら、中部で癒されてください。

以上、台北ナビがお伝えしました！