小吃も食べつつ、台南の今と昔の歴史文化が堪能できる旅です!
こんにちは、台北ナビです。
今日も台湾観光局が主催している観光バスに乗り、台南を巡ってきました!
今回は一度は訪れたい台湾の博物館「奇美博物館」と、台南市内の名所と台南ならではの小吃食べまくりというツアー内容。「奇美」は台南市内からは約30分かかり、高鉄「台南」駅からはそう遠くはないですが、とにかく広いので車で近くまで行けるのが一番なんです。台南市内も自分でただ歩くよりは要所要所をガイドさんに説明してもらいながら歩くと理解も深まり、マスト吃!の美食にもありつけます。観光と歴史文化、食を網羅した観光バスツアーです!
奇美博物館・府城グルメ満喫の旅一日コース
集合地点(ホテル、駅など)➜奇美博物館➜延平郡王祠➜ランチ(台南虱目魚、碗粿)➜赤崁樓➜祀典武廟➜大天后宮➜台南孔廟➜(莉莉水果店、肉圓)➜帰路
ツアー開始!
8:30 ホテル出発 この日は台南ホテルで先にナビ友をピックアップして、向かいの台鉄「台南」駅でナビをピックアップしてくれました。今日のガイドは陳さんです。
9:30~11:30 奇美博物館(2時間)
9:30 奇美博物館 到着。10月でしたが、台南はまだ夏!観光バスはかなり近いところで降ろしてくれるので歩く距離も比較的短く、汗まみれにならず助かりました。建物がどんどん迫ってくると、期待に胸が膨らみます。以前も来たことがあったナビですが、ここは何回見ても飽きないし、新しい発見と感動が得られるんですね。
まずは、日本語ボイスレコーダーを借りました。1個200元。この日は2階の楽器ホールで、10時から弦楽器演奏があるとのこと。これは必見です。この時間はオーケストラ内の各々の演奏が、至近距離で体感できるんです。細かい体の揺れがすぐそこに感じられ、目の前で華麗な指先の動きが見られるのがすごい!
奇美博物館
博物館が展示する作品は全部で4000点余り。所蔵品全体の3分の1をここで観賞することができます。内容は西洋芸術、楽器、兵器、自然史などに分かれていて、あらゆる年代の方が楽しむことができます。常設ホールは、入って中央に彫刻アベニュー、右に動物ホール、左に兵器ホール。奥にロダンホール。2階へ上がると、やはり彫刻アベニューがあって、上がった左は楽器ホール、右は芸術ホールで、後方は19~20世紀の作品が中心となります。2階にはカフェレストランがあって、特別展示ホールは1階の右側で、ナビたちが行った日は「おもてなし」がテーマでした。
12:00~12:30 お菓子タイム
ツアーには入ってませんが、ガイドの陳さんが美味しい中華菓子のお店がある、というので立ち寄ってくれました。林さんご夫婦が手作りでいろいろと作っています。太陽餅やらナツメ餡入りのお菓子などにほっこりとしました。
梅香珍 住所:台南市永福路一段64号 電話:(02)213-8519
12:30~13:00 延平郡王祠(30分)
ランチ前に到着し、樹齢300年と言われるガジュマルの木を見ながら横門から入りました。この庭の中央には牡丹社事件(日本軍の最初の海外派兵となる)の際に、欽差大臣として台湾に赴任し軍務を監督した沈葆楨の銅像があります。先に鄭成功文物館を30分ほどで観賞。そして、延平郡王祠に入りました。初めてここへ来た時、朱に近い赤の色に目が釘付けになったのですが、やはりここの赤は印象的で美しかったです!お天気がいい日は活力ある緑と空の青と祠の赤が心に残ります。
鄭成功文物館 開館時間:9:00~17:00 月曜日、旧正月休館 入館料無料
文物館の前身は台湾資料館といい、1932年(昭和7年)、安平に創設されましたが、その後改称したり移転したり、現在の場所に定まったのは1963年のことです。館内には台南に残された古文書ほか歴史文化が紹介されています。
延平郡王祠
1662年鄭成功は逝去し、その後に建立された「開山王廟」(延平郡王祠)に祀られました。1896年の日本時代には国の祭りを行う「開山神社」と改名されました。敷地内の各所に神社の面影を残す場所が残っています。また、1874年来台し、多くの功績を残した福建の船政大臣である沈葆楨の銅像もあります。
こちらは鄭成功
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奥の建物には日本人の母、田川松さんの神位も置かれています
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13:15~13:45 ランチタイム(30分)
13:15 碗粿を購入し、悦津鹹粥でサバヒーと牡蠣が入った粥を食べます。粥は65元ですが、すべてツアーに含まれています。ここのお店は24時間営業。西門路のロータリー場という好立地から時間に関係なく、お客さんはひっきりなしに訪れ、そして、料理はどれも美味しそう。
14:00~15:00 赤崁樓(1時間)
赤崁樓 到着。数回の改築を経て、今の状態になっています。見どころ満載で、各所にストーリーが詰まっていて、夜もライトアップされてきれい。ナビが印象的だったのは建物の城壁。赤レンガなのですが、当時は砂糖水、モチ米のとぎ汁、牡蠣の殻を灰にした物を混ぜた接合材でレンガを繋げて積み上げていきました。壁の一部は残っているのでぜひ見てみてください。
昼も夜も美しい
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ツアーはチケット込みです
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鄭成功とオランダ人たちとの談判の様子
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石碑の下は亀です
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赤崁樓 入館時間:8:30~21:30 入館料:50元(ツアーに含まれています)
1625年オランダ人が原住民から土地を買い取り、この一帯に商館や倉庫、病院など建設したのが最初で、1653年、行政の中心としてここに「普羅民庶城(プロヴィンティア城)」を作ったのが赤崁樓の前身です。昔はこのあたりまで海岸線が入ってきていました。現在、西南側の稜堡は後に海神廟の土台として使われ、東北側の稜堡はそのままの形で保存されています。
祀典武廟と大天后宮
ちょうど赤崁樓の向かいにあるので、ここも寄りました。祀典武廟と大天后宮は隣同士で、大天后宮には非常にご利益があると言われる月下老人がいらっしゃるので有名です。ナビたち既婚の子持ちには目下、無縁の神様ですが、台湾では適齢期になった子供のために、親がお参りに来たりするそうです!
祀典武廟
ここは武聖関公をお祀りした廟で、300年以上前に建てられた台湾では最も古い廟の一つで、国が指定する一級古跡にあたります。中国の聖人には「文聖」と「武聖」があり、「文」は孔子、「武」は関公を指します。関公が武聖たる所以は、仁、義、礼、智、信の5つを具備していたからと言われています。また、商業の神様としても崇められているのは有名なことです。
大天后宮
台湾で初めて官幣で造られた媽祖廟で、政府の春秋祭典行事に組み込まれた唯一の媽祖廟です。媽祖の高さは人2人分あり、上品でまろやかなお顔で、頭には9本の垂れ珠のある冠を被り、華麗で輝かしい皇后服を着て奉文を胸元に持っています。特色ある建築と神像、彫像、歴史的文物によって民間芸術の殿堂と呼ばれています。
15:00~15:30 孔子廟(30分)
孔子廟 到着。現在大成殿は入館料25元(自費)がかかります。ナビたちは、数回来たことがあったので、お目当てのリスを見に奥へ入って行きました。以前は数匹だったはずのリスが上手に餌付けもされて、なんと20匹?!はいるでしょうか?かわゆかったです、写真撮るのに、かなり近くに寄っても大丈夫でした!
孔子廟の大成殿は、別途25元の入館料がかかります
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奥に進んでいくと、リスさんたち
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これだけ餌があったらね
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可愛い
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孔子廟
台南孔子廟は1665年、鄭成功の息子の鄭経が創設したもの。その後、台湾で最初の学校として学生たちが学問に励みました。正門右の「馬下碑」石碑には2つの言葉が彫られています。右は漢文で、左は満文。その碑には「孔子廟にお参りする際は、いかなる人でも馬などの乗り物から降りなければならない」という意味のことが書かれています。日本統治時代もこの作法に従い、府中街に入るときにはいかなる地位の人も乗り物から降り、歩いて府中街を通り、孔子廟にお参りしたそうです。
15:30 莉莉水果店(1時間)
ここで、最後のおやつタイムです。10月とはいえ、台南ではまだマンゴーがありました。莉莉に来たらマンゴーかき氷よね!と思いましたが、ツアーでは1人幾らまでという予算があり、マンゴーかき氷130元は自費で、ツアーに含まれているという飲み物で、スイカレモンジュース50元とグアバパイナップジュース50元を頼みました。暑い一日だったので、ここですっかり癒されましたね。
隣の福記肉圓で肉圓も購入。2個入り20元。こちらもツアーに含まれています。かき氷でかなりお腹が膨れたナビたちは、これは持って帰ることにしました。
17:00前に宿泊地 到着。
まず、奇美に行けたこと。そして、台南の歴史的なスポットを訪れることができたこと。更に台南名物サバヒー粥と碗粿、マンゴーアイスと肉圓を食べられたことはよかったです。1日でこれだけ回れたのも観光バスならではのこと。明日も観光バスの旅は続きます。
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-01-09