原住民文化をまず知るには、観るだけじゃなく、体験もできる九族文化村が面白いです
こんにちは、台北ナビです。今日は台湾の真ん中、南投県の日月潭へやってきました。風光明媚で、台湾の三大観光地の一つと言われている日月潭。確かに季節ごとの美しさが感じられる素敵な観光スポットです。が、今日は船には乗らず、ロープウェイに乗って九族文化村へ向かいました!ショーも博物館も満喫しました。あっという間に過ぎていく時間。最後は日月潭を見下ろす文武廟も回りました!
九族文化村・日月潭一日コース
集合地点➜九族文化村➜日月潭ゴンドラ➜水蛙頭歩道➜文武廟➜帰路集合地点
台北ナビでは以下の観光バスツアーもご予約可!
ツアー開始
今日はスペインやシンガポール、国内のお客さんとも一緒で10数人でした!
8:30 台中市内のホテルでピックアップしてもらい出発。
途中トイレ休憩20分。おみやげ店でもあり、ここは帰りにも立ち寄りました。
南投県の特産品がたくさん並んでいて、お土産によさそうなものばかり。
10:30 バスは日月潭に入り、自転車に乗る人たちが先に下車します。
11:00ごろ 日月潭ロープウェイに乗りました。祝祭日や週末は行列ですが、平日はスイスイと乗れます。坂あり谷あり、乗車時間も長く、日月潭を上から眺められるとあってなかなか面白いのです。
11:20~15:00 九族文化村(3.5時間)
11:20 九族文化村到着。ルカイ族の衣装を着たアミスの羅さんがお迎えしてくれました(ここで働くスタッフは自分の部族以外の衣装も順番に着ているそうですよ)。今日は園区内をいろいろ案内してくれます。ちょうど11時半に小さめのショーがあるというのでその会場である九族広場へ向かいました。3か月交代で内容が変わり、ナビたちが行った時はアミ族の豊年祭ショーでした。
九族文化村
1986年設立した文化観光の先駆け施設です。台湾各原住民族群の文化を建築、技芸、祭典、舞踏、実体験の環境などを通して紹介しています。2017年現在、原住民は16部族(アミ族(阿美族)、パイワン族(排湾族)、タイヤル族(泰雅族)、タロコ族(太魯閣族)、ブヌン族(布農族)、プユマ族(卑南族)、ルカイ族(魯凱族)、ツォウ族(鄒族)、サイシャット族(賽夏族)、タオ族(達悟族、雅美族〈ヤミ族〉)、クバラン族(噶瑪蘭族)(カヴァラン族)、サオ族(邵族) サキザヤ族(撒奇莱雅族)、セデック族(賽徳克族)、カナカナブ族(卡那卡那富族)、サアロア族(拉阿魯哇族))います。設立当時は日本統治時代に分けられた9部族だったので、文化村の名前は9族のままで、園区内の民族エリアは増加しています。特に各展示エリアの人形がとてもリアルで、民族ごとの特徴が細かい部分まで表現されていることに驚きます。
11:30~11:45 儀式パフォーマンスショー
お客さんが一人選ばれて、椅子に座らされています。その後はアミ族儀式があり、火をおこしたら一般客が呼ばれ、たいまつに火をつけます。その後は女性も男性も踊り始めます。そして、頭目に見立てられたお客さんが再度駆り出され、と楽しいショーが続きます。
観光客がステージでたいまつを灯した後、
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踊りが始まりました!
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大きなショーは13時半からなので、先に博物館へ入ってみます!
九族文化博物館
台北の「順益台湾原住民博物館」ほか原住民が多く住む地方では、その土地の原住民を紹介した博物館も多いのですが、こちらは展示されている物の希少さ以外に、展示の流れや配置など、とても工夫されていて引き込まれます。各民族の衣装や飾りの紹介コーナーの奥は、パイワン族の家屋の入口にある鴨居のような横木が50本余り展示されています。彫刻が施された横木は、パイワン族とルカイ族の貴族階級の家にのみ取り付けられる、どれも100年以上のもので国宝級と言えます。収蔵品、紡織品、彫刻、漁猟武器、機織り、楽器、陶芸などどれも貴重な展示物は、多岐にわたっています。
13:30~14:00 ナルワン劇場ショー
さて、本日メインのショーが始まりました。この日ショーに登場する部族は、阿里山山脈一帯に住むツォウ族から分かれ2014年に認定されたカナカナブ族、サアロア族やクバラン族、タロコ族、サキザヤ族、サオ族以外の9民族で構成されていました。
司会者が軽快な会話でお客さんと交流をしながらショーを進めていくので、笑いが絶えず、楽しくて面白いのです。クイズに当たったら、ステージの上から景品を投げてくれたりします。踊りはストーリー性のあるものや各民族のお祭りに関連するものが多く、台東県の蘭嶼島に住むタオ族女性の、髪を前後に振りながらの踊りや男性が最後に綱につかまって台の方へ飛び移るアクションは観客も大喜びでした。アミ族は、花蓮、台東にかけて住む台湾最大人口の原住民ですが、歌や踊りに長けた民族で、このステージでも大勢で踊りを披露してくれました。新竹県と苗栗県の境界の山地に住み、伝統の矮霊祭(Pas-taai)をもつサイシャット族のパフォーマンスや標高1500メートル以上の高山に住むブヌン族の「八部和音」も世界的に有名です。シャーマンをもつルカイ族やパイワン族の儀式、プユマ族の衣装の美しさ、ツォウ族の戦士の勇ましさなどにも見とれます。30分があっという間に過ぎていきました。
30分がすぐに過ぎてしまいました
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羅さんと記念撮影
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文化村内の各部族エリア
着ちゃいました
ショーの後は集合時間までまだ少し時間があるので、文化村の部族エリアを引き続き観て回ります。まずは、衣装を着る体験小屋へ。ほぼすべての部族の衣装があるので、衣装を決めたら、それに合う飾りなどをつけてくれます。で、撮影タイム♪
文化村はカナカナブ族、サアロア族、クバラン族、サキザヤ族以外のすべての部族の住居や生活習慣、文化が紹介されています。ナビたちはルカイ族のところでホクホクのサツマイモを食べ、ブヌン族のところで、焼き肉を食べました。どちらも必須の食べ物!ちなみにこのツアーの昼食は自費です。
その後、園区内のバスが停まっているのを見て飛び乗りました。坂をずっと降りてきた形なので、このバスで、再びロープウェイ乗り場へと向かっていきます。
セデック族を見終わったら、そろそろ時間
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ちょうど出発間際のバスに飛び乗り!
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15:00~15:30 ロープウェイ(待ち時間も入れて30分)
帰りは雨が振ってきましたが、ロープウェイの中は安心。
16:00~16:20 文武廟(20分)
本来は、水蛙頭歩道(30分)➜文武廟(1時間)ですが、この日は大雨ということもあって水蛙頭歩道には寄らず、文武廟も20分となりました。
文武廟
1938年に完成し、1969年に改築されました。蔣介石元総統が特別関心を持っていたことから、当時の台湾省主席である黃杰氏は「北朝式」の建築様式を重視し、建物は1975年に完成しました。
帰りにお土産屋さんに寄ってもらい、日月潭紅茶のティーバッグやすでに冷やしてありそのまま飲める冷泡茶も購入。お土産屋コーナーのお菓子屋さんは一福堂といって、日本時代の昭和3年創業と書いてありました。パイナップルケーキやレモンケーキも試食でき、どれも美味しかったですよ。
17:30 高鉄「台中」駅着。台鉄駅弁を買って車内で食べました~。以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-11-29