天気の良い夏の日にだけ楽しめるとっておきの体験を堪能してきました
こんにちは、台北ナビです。
台湾へ旅行に来る理由はひとそれぞれですが、癒しを求めに非日常を味わいたいからといって来る方もきっと多いはず。日常生活のストレスから開放されて、誰にも邪魔されずに、自分だけの時間を楽しみたい……。そんなあなたにオススメしたいのは、花蓮の山間部を流れる川の中にできる即席のレストラン。
夏の天気の良いの日だけにオープンするという、台湾では前例があまりない営業形態ですが、優雅なセレブ気分を味わえるほか、忘れられない思い出にもなること間違いなし!グループや家族でぜひ利用してもらいたい場所です。ではご紹介しましょう。
レストランがオープンする場所は花蓮県内のどこか。確かな場所は予約したお客様にだけ別途通知されます。
今回ナビたちが訪れたのは、花蓮駅から車で約50分。風景明媚な場所としてしられる鯉魚潭に近く、緑深い山に囲まれている場所。人工物といえば、舗装された道路と、砂防ダム。一体こんな山の中に本当にレストランがあるのだろうかと不安になったナビの目に飛び込んできたのは、川の中洲に置かれたテーブルとイス。
川の中に席を設置するだなんてなんとも大胆です
そうなんです。このレストランは川のど真ん中にオープンする超スペシャルなレストランなんです。
コンディションや利用状況によって、レストランとして使用される場所は毎回違うそう。基本的な場所は原住民が伝統的な狩りや山菜取りなどができるように国が設定した原住民保留区で、住宅や店舗を建てることは原則禁止されています。地元の人たちだけが知っているスポットで、普段は釣りや川遊びをしている場所なんだとか。手付かずの自然を存分に堪能できるだなんて贅沢ですよね!?
レストランを運営するスタッフはみな地元で暮らす人々。原住民のスタッフは「小さい頃からここで遊んでたんだよ」と得意顔。なるほど、だからこんなプライベート空間を知っているわけなんですね。
気さくで優しいスタッフさん。花蓮を盛り上げたいと頑張っている人たちです
安全面もしっかりと配慮。事前にスタッフが「ここから先は立ち入り禁止」と教えてくれるので、守ってください。それと、屋外なので虫刺されにはご注意。特に台湾は小黒蚊と呼ばれる「フォルキポミュイア・タイワナ」という害虫が多く、刺されると強い痒みと腫れが出るので、ご自身の肌に合った虫除けを使うことをオススメします。もちろん、紫外線対策もばっちりとお願いしますね。
ちなみに、たくさんの物を持ち込んでいますが、食後にはきちんと後片付けをして、ゴミも全て持ち帰ります。自然を守るためには当然のことですが、きちんと実行しているのが素晴らしいですね。
至れり尽くせりのサービスでセレブ気分
それでは靴を脱いで、そのまま川へと入っていきましょう。
ナビは裸足で過ごし、ゴツゴツの岩や石が転がる川底の痛気持ちいい刺激を楽しみました。痛みに弱かったり、思わぬ擦り傷を負うのが不安ならウェットシューズを履いたほうがいいでしょう。
この日は30度を超える真夏日で、立っているだけで汗ばむ陽気だったのですが、冷たい川の水に足を浸けると、一気に清涼感が漂い、額の汗がスーっと引いていきました。日陰に入ればそこは天国。寝転がれるチェアに腰掛ければ、何時間でもぼーっとしてしまえます。
好きな座席に着いたら、ウェルカムドリンクのサービスが始まります。フルーツやバタフライピーの特製氷を入れた炭酸水やシャンパン、ワインなどが用意されていて、テンションが上がります。
原住民の暮らすエリアにあるのでてっきり台湾っぽさを全面に押し出した料理が並ぶのかなぁと想像していたのですが、料理は全て台湾人女性シェフによる創作料理で、台湾産の食材を活かしたものばかり。味だけでなく、色合いもよく、非常に考えられています。どこかのレストランやホテルなどで修行したことのある方かと思ったら独学なんだとか。苦手な食材があれば事前に申告することで対応してくれます。
食事の準備は前日から食材の調達をはじめ、調理は早朝から行っているんだそう。1組の客だけのために手間暇と情熱をかけてくれているのが分かり、しっかりとおもてなしされている感じがとても嬉しくなります
食事の準備中や食後は自由に川遊びができます。童心にかえって水の中でジャブジャブ戯れるのはとても気持ちがいいもの。ナビがこの日持ち込んだ携帯電話はここでは圏外。楽しさをすぐにSNSにアップしてフォロワーと情報共有するという楽しみ方もありますが、せっかく普段は来られない場所に来たので、モバイル機器はひとまず置いて、自然をしっかりと楽しむのがいいかも知れません。
前日に夜市でゲットした竹とんぼ
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飛んでいきましたー
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こちらでは釣りをしている仲間を発見
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本当に釣れちゃいました~
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優雅な時間を堪能。現実世界にもどりたくなーい
冒険に出発!映画「セデック・バレ」のロケ地に行こう!
さて、食後にまったりしたら、探検に出かけましょう。今回は食事をした場所から山道を車で登ること約10分の場所にある彩虹瀑布という滝に行くことになりました。
この滝、台湾で2011年に公開された魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督の映画「セデック・バレ」の中でロケ地となった場所で、豊富な水量、落差、周辺の環境も相まって知る人ぞ知る絶景スポットとなっているんです。
地元の人たちは小さい頃からの遊び場だったというのですが、人目から隠れるように存在するその滝は、普通の観光客なら気付くことすら難しいもの。そんな場所に足を踏み入れられるのは、やはり地元の人たちと一緒だからこそ。「美しい場所を多くの人に見てもらいたいから」と、プライベート空間に連れて行ってくれるその心意気にも感動します。
入口はこちら。獣道のようで単独で来たら、ここが入口だとは分かりません
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崖のような急斜面を降りていきます。5分ほどの道のりですが安全のためにヘルメットと手袋を着用
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そしてたどり着いたのがこちらの滝!写真で伝わらないのが残念ですが、轟音と水しぶきを間近に感じられます。ちょうど直射日光が当たらない場所にあったので、体感温度は10度以上低く感じられたでしょうか。半袖では肌寒ささえ感じられました。
柵がないのと、水深もそれほど深くないので、安全に注意しながら滝つぼに入ることもできちゃいます!実際に滝に打たれた人に感想を聞いてみると、「痛くないよ!気持ちいい!」と清々しい表情。マイナスイオンをふんだんに浴びてリフレッシュ!悩みが解決出来ちゃうかもしれません!
大自然が残る花蓮だからこそ体験できるスペシャルなランチ。地元の人たちの故郷に対する愛情と、「おもてなしをしたい」「故郷を知ってもらいたい」という信念、「美味しいものを食べてもらいたい」という情熱が感じられる、とっても素敵な思い出になるレストランです。
利用できるのは4~10月頃、川の増水時や荒天の際にはキャンセルになってしまうので、利用の際には予めキャンセル時の代替案を決めておくのがお勧め。
家族や仲のいい友人たちと大人数でワイワイできる、花蓮旅行の新しい楽しみ方として、みなさんもぜひ味わってみてください。
予約は
コチラからどうぞ。中国語または英語でお問い合わせください!
以上、台北ナビでした!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-08-15