……と、そんな軽い気持ちで降り立った馬祖の地。同行のナビスタッフから「10年前は軍人さんがうじゃうじゃいた」なんて聞いていたのですが、空港の外に出てみればの~んびりとしたムード。あれ?
確かに島には昔の名残りのスローガンっぽいのが掲げられていたりして、台北とは異なる風景も見られます。でも、軍人さんなんてほぼ見かけない。昔と比べて駐留している数が圧倒的に少ないそうです。
軍事施設は一部を除き、本来の目的で使用されることなく観光施設になっています。「北海坑道(南竿)」もその1つです。かつての地下埠頭に浮かぶのは、遊撃戦船ではなく遊覧ボート。
手漕ぎボートに揺られての~んびりゆ~らゆら。手彫りで掘り進めたというトンネルがすごいんです。地質は花崗岩。馬祖の多くは1 億 6,000 万年前~ 9,500 万年前(ジュラ紀後期から白亜紀後期)の岩で形成されているそうです。それって恐竜もこの上を闊歩していたのかな?
岩はよーく見ると色が微妙に異なります。ガイドさん兼船頭さんが時折ライトで岩を照らすとキラキラキラと輝きます。台風の時にはトンネルの上の方まで潮が満ちるとか。自然の力ってすごいですね!ちなみに夜間は奇景「藍眼涙(青の涙)」が見られる(かも?)なツアーもあるそうですよ。
続いてやってきたのは「大漢據點(大漢拠点)」です。先ほどの「北海坑道(南竿)」のすぐ近くにあって、やはりかつては重要な軍事拠点でした。
ずっと歩いて行くと海辺へと開けました。ちょこっと岩肌にタッチ。花崗岩だと思ったけれど、これは1億3 ,000 万年前の凝灰岩。対岸との緊張時代、恐竜時代……これらの岩たちはずーっとここで見守ってきたのだなあ。 |
事前に「享宿」で開催されているDIYに参加していたのでした。うまうまシマウマクッキー(ちょっと早口言葉みたい)を作ってここに持参。だからこーんな素敵な画を残すことに大成功♪詳細は直接お問い合わせください。 |
そんな「芹壁村」は馬祖の九份とも言われているそうで……カフェやショップもあって観光客でにぎわいます。大ヒットした「惡作劇2吻(イタズラなKiss2)2」のロケ地にもなったんですよ。入江君が兵役した土地、見覚えありますか~? |
それはさておき、続いて訪れたのは穴場の秘境「大澳山景觀區(螺蚌山自然歩道)」です。雄大な自然を肌で感じながらトレッキングのできるハイキングコースが続きます。
海風に吹かれながら歩くアップダウンの山道は、片道20~30分くらいコースながら、馬祖の地形が凝縮されたようなエキサイティングでスリリングな体験ができちゃう。元々は馬祖の住民たちがカキを採ったり、釣りに行ったりする際に通っていたけもの道(?)だとか。
本当はもっと風景を楽しみたい!地質を楽しみたい!のですが……日差しの強さもあってゼーハーゼーハー。海風の影響で背の高い木が育たず木陰もありません。途中休憩(あずまや2か所あり)を挟みながら先へと進むと、見えてきたのが……
岩の孔子さま(海上孔子像)。大部分は1億6千万年前のプレートの隆起によって突き出た花崗岩ですが、一部は9千万年前の玄武岩も。硬い花崗岩に対し、脆い玄武岩は風と波の浸食で削られ手を合わせているような孔子の姿に。昔、村人たちは守護神として大切にしてきたとか。
馬祖の地形地質を楽しんだブラナビ旅。馬祖って台湾で最初に法に基づいて設定されたジオパークなんだそうですよ!なもので、ブラタモリでタモさんが歩いてくれたらもっと楽しいかも!なんて勝手に思ったナビでした。タモさんチームがいないなら……「南竿遊客中心」で地質情報を仕入れてから旅をスタートさせるのがおすすめですよ。 |
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2024-09-24
まだ間に合う!台湾の絶景「青の涙」を見に行こう♪
1872年に建てられた台湾本島から一番遠い灯台です
昔は200人ほどいた村人がいなくなり、今また戻ってくる人たちが増えています
濃霧で飛行機が飛ばずフェリーに乗ることになり…
公園内には主題館、各拠点、螺山自然歩道と、見るものがいっぱいあります
馬祖の伝統的な家屋は、風情のある建物です
馬祖に天后宮は多いですが、小さいながらも立ち寄りたくなる天后宮です
媽祖を祀った廟は「天后宮」と呼ばれています
南竿でひと際高くそびえる像が、媽祖の像
季節や1日の陽光によって、幻想的に変化していく石家屋の村。馬祖北竿の海岸沿いに芹壁集落はあります
馬祖ではそこかしこでスローガンを目にしますが、ひと際大きな文字がこの「枕戈待旦」だと言えます
南竿の北海坑道は「井」の字型、歩いて回ると30分ほど。夏場は水面が青く光る「藍眼涙」も見られますよ♪
南竿の北海坑道近くに重要な戦略スポットがあります
馬祖列島の中で人口と面積が2番目の北竿で、神秘の坑道を歩いてきました
両側に酒樽がずらり、さあ、酒蔵へ入っていきましょう
珍味あり、感動あり、馬祖旅行の楽しみの一つは「食」!
台湾本土では食べられないような食材がどんどん出てきます
馬祖の魅力がギュっと詰った馬祖最大の島、南竿!媽祖伝説を感じることもできました。
人間が生み出した芸術・「北海坑道」と台湾のギリシャ「芹壁村」は必見!忘れられない光景が待っています!
台湾最北端は絶景と高粱酒が楽しめる島!馬祖一カロリーを消費すると言われる安東坑道は必見です
桃源郷のような、ゆったりとした時間が流れる島、莒光。馬祖唯一の第2級古跡である東犬燈台は必見です!
馬祖最後の3日目、この景色を見るために、また来ます!
離島馬祖で2日目、今日は南竿へ渡りました!昨日以上の感動が得られました!
台湾からいちばん遠い台湾、離島馬祖は美しく、また行きたくなりました!