【馬祖列島】大自然が生み出した神秘の島へ魅惑の地形地質の旅

台湾の離島・馬祖諸島へ上陸!悠久の時が造形した馬祖は島嶼全体がジオパーク!

台北からプロペラ機に乗り込んで、北西へビューンとおよそ50分。訪れたのは台湾の離島・馬祖。

台北からプロペラ機に乗り込んで、北西へビューンとおよそ50分。訪れたのは台湾の離島・馬祖。

馬祖には台湾最北端スタバがあるっていうんで気になっていたところ、な、なんと馬祖を訪れる機会を得たナビです。わ~い♪

馬祖には台湾最北端スタバがあるっていうんで気になっていたところ、な、なんと馬祖を訪れる機会を得たナビです。わ~い♪

……と、そんな軽い気持ちで降り立った馬祖の地。同行のナビスタッフから「10年前は軍人さんがうじゃうじゃいた」なんて聞いていたのですが、空港の外に出てみればの~んびりとしたムード。あれ?

……と、そんな軽い気持ちで降り立った馬祖の地。同行のナビスタッフから「10年前は軍人さんがうじゃうじゃいた」なんて聞いていたのですが、空港の外に出てみればの~んびりとしたムード。あれ?

確かに島には昔の名残りのスローガンっぽいのが掲げられていたりして、台北とは異なる風景も見られます。でも、軍人さんなんてほぼ見かけない。昔と比べて駐留している数が圧倒的に少ないそうです。

確かに島には昔の名残りのスローガンっぽいのが掲げられていたりして、台北とは異なる風景も見られます。でも、軍人さんなんてほぼ見かけない。昔と比べて駐留している数が圧倒的に少ないそうです。

軍事施設は一部を除き、本来の目的で使用されることなく観光施設になっています。「北海坑道(南竿)」もその1つです。かつての地下埠頭に浮かぶのは、遊撃戦船ではなく遊覧ボート。

軍事施設は一部を除き、本来の目的で使用されることなく観光施設になっています。「北海坑道(南竿)」もその1つです。かつての地下埠頭に浮かぶのは、遊撃戦船ではなく遊覧ボート。

手漕ぎボートに揺られての~んびりゆ~らゆら。手彫りで掘り進めたというトンネルがすごいんです。地質は花崗岩。馬祖の多くは1 億 6,000 万年前~ 9,500 万年前(ジュラ紀後期から白亜紀後期)の岩で形成されているそうです。それって恐竜もこの上を闊歩していたのかな?

手漕ぎボートに揺られての~んびりゆ~らゆら。手彫りで掘り進めたというトンネルがすごいんです。地質は花崗岩。馬祖の多くは1 億 6,000 万年前~ 9,500 万年前(ジュラ紀後期から白亜紀後期)の岩で形成されているそうです。それって恐竜もこの上を闊歩していたのかな?

岩はよーく見ると色が微妙に異なります。ガイドさん兼船頭さんが時折ライトで岩を照らすとキラキラキラと輝きます。台風の時にはトンネルの上の方まで潮が満ちるとか。自然の力ってすごいですね!ちなみに夜間は奇景「藍眼涙(青の涙)」が見られる(かも?)なツアーもあるそうですよ。

岩はよーく見ると色が微妙に異なります。ガイドさん兼船頭さんが時折ライトで岩を照らすとキラキラキラと輝きます。台風の時にはトンネルの上の方まで潮が満ちるとか。自然の力ってすごいですね!ちなみに夜間は奇景「藍眼涙(青の涙)」が見られる(かも?)なツアーもあるそうですよ。

続いてやってきたのは「大漢據點(大漢拠点)」です。先ほどの「北海坑道(南竿)」のすぐ近くにあって、やはりかつては重要な軍事拠点でした。

続いてやってきたのは「大漢據點(大漢拠点)」です。先ほどの「北海坑道(南竿)」のすぐ近くにあって、やはりかつては重要な軍事拠点でした。

「大漢據點(大漢拠点)」は珍しい三層構造の坑道で、最上部は司令部が、中間は生活の場と銃の倉庫が、下層部には高射砲の基地や集会所、貯蔵庫などが設けられました。 「大漢據點(大漢拠点)」は珍しい三層構造の坑道で、最上部は司令部が、中間は生活の場と銃の倉庫が、下層部には高射砲の基地や集会所、貯蔵庫などが設けられました。

「大漢據點(大漢拠点)」は珍しい三層構造の坑道で、最上部は司令部が、中間は生活の場と銃の倉庫が、下層部には高射砲の基地や集会所、貯蔵庫などが設けられました。

「北海坑道(南竿)」とは異なり、歩いてトンネル内を見て回ります。同じく花崗岩を掘り進めて作られたトンネルは、場所によっては低ーく、そのゴツゴツとした様子に当時の苦労がしのばれます。

「北海坑道(南竿)」とは異なり、歩いてトンネル内を見て回ります。同じく花崗岩を掘り進めて作られたトンネルは、場所によっては低ーく、そのゴツゴツとした様子に当時の苦労がしのばれます。

ずっと歩いて行くと海辺へと開けました。ちょこっと岩肌にタッチ。花崗岩だと思ったけれど、これは1億3 ,000 万年前の凝灰岩。対岸との緊張時代、恐竜時代……これらの岩たちはずーっとここで見守ってきたのだなあ。 ずっと歩いて行くと海辺へと開けました。ちょこっと岩肌にタッチ。花崗岩だと思ったけれど、これは1億3 ,000 万年前の凝灰岩。対岸との緊張時代、恐竜時代……これらの岩たちはずーっとここで見守ってきたのだなあ。

ずっと歩いて行くと海辺へと開けました。ちょこっと岩肌にタッチ。花崗岩だと思ったけれど、これは1億3 ,000 万年前の凝灰岩。対岸との緊張時代、恐竜時代……これらの岩たちはずーっとここで見守ってきたのだなあ。

そうそう、「大漢據點(大漢拠点)」をちょっと離れたところから見てみると何かに見えてきませんか?馬祖ではここを「印地安人頭岩 (インディアン頭岩)」と呼んでいるとか。ほら、茶色の岩肌と緑の木々がインディアンの横顔に見えま…‥せんか?

そうそう、「大漢據點(大漢拠点)」をちょっと離れたところから見てみると何かに見えてきませんか?馬祖ではここを「印地安人頭岩 (インディアン頭岩)」と呼んでいるとか。ほら、茶色の岩肌と緑の木々がインディアンの横顔に見えま…‥せんか?

「斑馬岩(シマウマ岩)」は南竿島の北の方にある観光スポットです。その名の通りシマウマのようにしましまのゼブラ柄をまとった岩。自然は偉大なり~!

「斑馬岩(シマウマ岩)」は南竿島の北の方にある観光スポットです。その名の通りシマウマのようにしましまのゼブラ柄をまとった岩。自然は偉大なり~!

「斑馬岩(シマウマ岩)」に近づくことはできず、海沿いスポットから遠く見学をするのですが……ふふふ、ナビは映え狙いの小道具を準備。

「斑馬岩(シマウマ岩)」に近づくことはできず、海沿いスポットから遠く見学をするのですが……ふふふ、ナビは映え狙いの小道具を準備。

事前に「享宿」で開催されているDIYに参加していたのでした。うまうまシマウマクッキー(ちょっと早口言葉みたい)を作ってここに持参。だからこーんな素敵な画を残すことに大成功♪詳細は直接お問い合わせください。 事前に「享宿」で開催されているDIYに参加していたのでした。うまうまシマウマクッキー(ちょっと早口言葉みたい)を作ってここに持参。だからこーんな素敵な画を残すことに大成功♪詳細は直接お問い合わせください。

事前に「享宿」で開催されているDIYに参加していたのでした。うまうまシマウマクッキー(ちょっと早口言葉みたい)を作ってここに持参。だからこーんな素敵な画を残すことに大成功♪詳細は直接お問い合わせください。

「享宿」の公式ウェブサイト:https://www.matsuhostel.com/2019/11/blog-post_11.html
そしてナビらは南竿島の港からフェリーに乗り込みおよそ15分のクリージングを楽しみます。馬祖第2の島、北竿島へと渡ります。

そしてナビらは南竿島の港からフェリーに乗り込みおよそ15分のクリージングを楽しみます。馬祖第2の島、北竿島へと渡ります。

向かったのは台湾のギリシャ?地中海?とも称される「芹壁村」です。外から見るとヨーロッパの街角みたいな石造りの建物がずらり。内部は中国から運ばれてきた杉が使われた閩東式の建物です。

向かったのは台湾のギリシャ?地中海?とも称される「芹壁村」です。外から見るとヨーロッパの街角みたいな石造りの建物がずらり。内部は中国から運ばれてきた杉が使われた閩東式の建物です。

閩東建築の屋根の上には「壓瓦石」と呼ばれる石が置かれています。これは強風で瓦が飛んでいかないようにしているもので、閩東建築の特色のひとつでもあります!

閩東建築の屋根の上には「壓瓦石」と呼ばれる石が置かれています。これは強風で瓦が飛んでいかないようにしているもので、閩東建築の特色のひとつでもあります!

村の小道から海を臨めば、遠くに見えるのは中国大陸。地理的にはとっても近く船で25分の距離だとか!台北は船でひと晩だから断然近い!

村の小道から海を臨めば、遠くに見えるのは中国大陸。地理的にはとっても近く船で25分の距離だとか!台北は船でひと晩だから断然近い!

そんな「芹壁村」は馬祖の九份とも言われているそうで……カフェやショップもあって観光客でにぎわいます。大ヒットした「惡作劇2吻(イタズラなKiss2)2」のロケ地にもなったんですよ。入江君が兵役した土地、見覚えありますか~? そんな「芹壁村」は馬祖の九份とも言われているそうで……カフェやショップもあって観光客でにぎわいます。大ヒットした「惡作劇2吻(イタズラなKiss2)2」のロケ地にもなったんですよ。入江君が兵役した土地、見覚えありますか~?

そんな「芹壁村」は馬祖の九份とも言われているそうで……カフェやショップもあって観光客でにぎわいます。大ヒットした「惡作劇2吻(イタズラなKiss2)2」のロケ地にもなったんですよ。入江君が兵役した土地、見覚えありますか~?

それはさておき、続いて訪れたのは穴場の秘境「大澳山景觀區(螺蚌山自然歩道)」です。雄大な自然を肌で感じながらトレッキングのできるハイキングコースが続きます。

それはさておき、続いて訪れたのは穴場の秘境「大澳山景觀區(螺蚌山自然歩道)」です。雄大な自然を肌で感じながらトレッキングのできるハイキングコースが続きます。

海風に吹かれながら歩くアップダウンの山道は、片道20~30分くらいコースながら、馬祖の地形が凝縮されたようなエキサイティングでスリリングな体験ができちゃう。元々は馬祖の住民たちがカキを採ったり、釣りに行ったりする際に通っていたけもの道(?)だとか。

海風に吹かれながら歩くアップダウンの山道は、片道20~30分くらいコースながら、馬祖の地形が凝縮されたようなエキサイティングでスリリングな体験ができちゃう。元々は馬祖の住民たちがカキを採ったり、釣りに行ったりする際に通っていたけもの道(?)だとか。

本当はもっと風景を楽しみたい!地質を楽しみたい!のですが……日差しの強さもあってゼーハーゼーハー。海風の影響で背の高い木が育たず木陰もありません。途中休憩(あずまや2か所あり)を挟みながら先へと進むと、見えてきたのが……

本当はもっと風景を楽しみたい!地質を楽しみたい!のですが……日差しの強さもあってゼーハーゼーハー。海風の影響で背の高い木が育たず木陰もありません。途中休憩(あずまや2か所あり)を挟みながら先へと進むと、見えてきたのが……

岩の孔子さま(海上孔子像)。大部分は1億6千万年前のプレートの隆起によって突き出た花崗岩ですが、一部は9千万年前の玄武岩も。硬い花崗岩に対し、脆い玄武岩は風と波の浸食で削られ手を合わせているような孔子の姿に。昔、村人たちは守護神として大切にしてきたとか。

岩の孔子さま(海上孔子像)。大部分は1億6千万年前のプレートの隆起によって突き出た花崗岩ですが、一部は9千万年前の玄武岩も。硬い花崗岩に対し、脆い玄武岩は風と波の浸食で削られ手を合わせているような孔子の姿に。昔、村人たちは守護神として大切にしてきたとか。

この密かなパワースポットは初心者でもOKの比較的簡単なコースですが、途中ロープを伝う箇所もあります。風が吹けば飛ばされそうになりそうな箇所も。安全には十分注意してハイキングを楽しんでくださいね。 この密かなパワースポットは初心者でもOKの比較的簡単なコースですが、途中ロープを伝う箇所もあります。風が吹けば飛ばされそうになりそうな箇所も。安全には十分注意してハイキングを楽しんでくださいね。

この密かなパワースポットは初心者でもOKの比較的簡単なコースですが、途中ロープを伝う箇所もあります。風が吹けば飛ばされそうになりそうな箇所も。安全には十分注意してハイキングを楽しんでくださいね。

馬祖の地形地質を楽しんだブラナビ旅。馬祖って台湾で最初に法に基づいて設定されたジオパークなんだそうですよ!なもので、ブラタモリでタモさんが歩いてくれたらもっと楽しいかも!なんて勝手に思ったナビでした。タモさんチームがいないなら……「南竿遊客中心」で地質情報を仕入れてから旅をスタートさせるのがおすすめですよ。 馬祖の地形地質を楽しんだブラナビ旅。馬祖って台湾で最初に法に基づいて設定されたジオパークなんだそうですよ!なもので、ブラタモリでタモさんが歩いてくれたらもっと楽しいかも!なんて勝手に思ったナビでした。タモさんチームがいないなら……「南竿遊客中心」で地質情報を仕入れてから旅をスタートさせるのがおすすめですよ。

馬祖の地形地質を楽しんだブラナビ旅。馬祖って台湾で最初に法に基づいて設定されたジオパークなんだそうですよ!なもので、ブラタモリでタモさんが歩いてくれたらもっと楽しいかも!なんて勝手に思ったナビでした。タモさんチームがいないなら……「南竿遊客中心」で地質情報を仕入れてから旅をスタートさせるのがおすすめですよ。

馬祖には魅力的な観光スポットがまだまだたくさんあります。更なる詳細レポートは鋭意執筆中、乞うご期待ください!

馬祖には魅力的な観光スポットがまだまだたくさんあります。更なる詳細レポートは鋭意執筆中、乞うご期待ください!

馬祖の観光情報

▼交通部觀光署馬祖國家風景區管理處(日本語)
https://www.matsu-nsa.gov.tw/index.aspx?l=3
▼馬祖地質公園深度旅遊網(MATSU GEOLOGICAL PARK)
https://theme.matsu-nsa.gov.tw/GeologyTravel/index.aspx

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2024-09-24

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