高速バスでアクセス便利!美肌の湯でツルツルに!
こんにちは、台北ナビです。
台湾旅行にいらっしゃる方の中には癒しを求めて訪れる方も多いのではないでしょうか?そんな方に強くお薦めしたいのは、温泉!環太平洋火山帯にある台湾は、日本と同様、各地で温泉が湧き出ます。台北から日帰りが出来る温泉地も多く、気軽にリフレッシュできちゃいます。これまで、新北市金山、台北市北投とご紹介してきましたが、今回魅力をお伝えしたいのは、宜蘭県礁渓。台北から近い距離にありながら、東部ならではの雄大な自然に囲まれた温泉地、どんな場所なのか早速見て行きましょう!
礁渓温泉とは……
宜蘭県礁渓は、台北から直線距離で約35kmの距離にある町です。台湾では珍しく、平地に温泉が湧き出る温泉地として知られています。泉質は美肌の湯とされる炭酸水素塩水で中性です。
台北からは鉄道が走っているのですが、本数の多さや所要時間、快適さで見ると、「台北轉運站」(台北バスステーション)、MRT「板橋」駅、「市政府」駅、「科技大樓」駅、「円山」駅などから出ている高速バスを利用することをお薦めします。台北からは渋滞がなければ1時間ちょっとで到着します。
また、台湾桃園国際空港からも礁渓を経由して宜蘭駅、羅東駅に直通する統聯客運の高速バス(1661番)が走っているので、台湾に到着してすぐ温泉に入りに行くことだって可能です。
桃園空港と礁渓を結ぶ高速バスも運行しています
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今回ナビも初めて存在を知ったMRT円山駅から礁渓への直行バス
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礁渓の街を歩いてみて直ぐ気付くのは、足湯ができる場所が多いということ。観光客だけでなく、地元の人たちも、買い物の帰りに、散歩のついでに立ち寄っているようで、井戸端会議ならぬ「お湯端会議」に花を咲かせていました。礁渓の人たちが温泉とともに生活している様子が見て取れます。
礁渓を離れるバスや電車を待つちょっとした時間にサッと利用できるのもいいですね。また、食べ物や飲み物を売るお店や屋台もいたるところにあるので、腹ごしらえをしながら足湯を楽しむなんてこともできちゃいます。
ドクターフィッシュ体験はいかが?
手軽に足湯を楽しむのもいいですが、湯圍溝溫泉公園の周辺にはドクターフィッシュが楽しめる足湯のお店もたくさんあります。足の古い角質を食べてくれて、魚が足をついばむ刺激がマッサージ効果となり、魚との触れ合いを通じてリラックス効果まで得られるという不思議なアトラクション。
「日本にもあるじゃない」とお思いの方、ぜひ料金を見てください。今回ナビが訪れたお店はなんと50元で利用時間無制限!さらにミネラルウォーターとポップコーンのお菓子つき!これなら体験しない手はありませんよね。一人でまったりと、グループでおしゃべりしながら、どんな場合でも楽しめます。
恐る恐る足を足湯の中に入れます
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瞬く間に魚が群がり、足をつついてきます
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無料の公衆浴場は男湯だけ
さて、実際に温泉に入ってみたいと思います。まず訪れたのは「湯囲溝公共澡堂」。こちらはなんと24時間開放の温泉です。ただ、かつては男湯と女湯がきちんとあったようなのですが、女性の利用が著しく少なかったため、現在は男湯だけになっています。
ナビが訪れたのは平日のお昼過ぎなのですが、地元のおじちゃんたちで賑わっていました。細長い建物には細長い浴槽があり、それを囲むようにロの字に洗い場兼通路があります。
更衣室はなく、通路で着替え、体もそこで洗います。荷物を置けるようなロッカーもないので、服は壁にずらーっと並べられたフックに掛けるだけ。貴重品からは目を離さないようにしましょう。体を洗うときも、周りの人に水しぶきがかからないように注意する必要がありました。当然ながら、タオル、シャンプーなどは持参して下さいね。
お湯はかなり熱め。掛け流しの温泉のようで、雨が降ると温度が下がるという情報を聞いたのですが、この日は曇りだったので真相は不明です。日常的に来ているのであろうおじちゃんたちの台湾語の会話が響く、濃厚なローカル感を感じたのですが、ただの旅行者という観点から言うと落ち着きがない感じがしてしまい、足早に退散しました。人のいない真夜中なら、落ち着いて入浴できたのかもしれません。
湯囲溝公共澡堂
住所:宜蘭県礁渓郷德陽路99-11号(湯圍溝溫泉公園内)
開放時間:24時間
ゆっくりとお湯に浸かりたいなら「湯囲風呂」へ
そんな公共浴場のすぐ裏手にあるのが、木造でちょっと日本情緒のある「湯囲風呂」。こちらは有料の温泉浴場です。番台で料金を払って入場します。(大人80元)タオルやミネラルウォーター、お茶、ジュースなども売っています。
玄関で靴を脱いで、靴を下駄箱にしまいます。その奥は脱衣場になっていて、鍵のないロッカーと有料の鍵付きロッカーがあります。有料のドライヤーも備え付けられています。清掃もしっかり行き届いていて清潔です。
浴場は大きな浴槽3つ。高温、低温、水風呂になっています。洗い場もしっかりと確保されているので、ちょっとやそっとの混雑ではストレスは感じません。水深が浅い場所もあり、半身浴が可能となっているのも嬉しいです。
天井が非常に高く、開放的。蒸気がこもるということもなく、快適に感じられます。客層は先ほどの無料の公共浴場に比べて年齢層は若め。ナビとしては一番居心地が良かったです。
じっくり入浴すると次第に肌がツルツルになっていくのが分かります。これまで金山、北投ではしご湯を繰り返してきましたが、日本人にとっては一番親近感を感じる温泉のように感じましたよ。
湯囲風呂
住所:宜蘭県礁渓郷徳陽路99-11号(湯圍溝溫泉公園内)
電話:(03)987-4882
営業時間:6:30~22:00(金・土曜は~23:00)(12:20~13:00は清掃のため休止)
テーマパークのような「森林風呂」
次に訪れたのは、礁渓温泉の中でも比較的新しい温泉施設「森林風呂」です。高速バスが発着する礁渓轉運站から徒歩でわずか4分というアクセスのよさも魅力です。
こちらの温泉の凄いところは、広大な敷地に男湯には温度の異なる大小7つの浴槽があり、少々起伏のある露天風呂では自然を感じながらのんびりと入浴ができる点です。サウナもあります。屋内の浴場も非常に清潔で明るく、まさにテーマパークのよう。ロッカーやドライヤー、化粧台など設備もしっかり整っています。
お湯も非常によく、掛け湯をしただけでも肌がツルツルになるほどでした。これで入湯料が120元なのは非常にコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。利用客の年齢層も様々で、ファミリーで来訪しているようなグループがいたほか、地元の中高生らしき若い世代も目立ちました。
唯一デメリットを挙げるとすれば、敷地が広大なこと。全てのお湯につかろうとすると、それなりに移動距離が出てくるので、ぐるぐる回っているだけで疲れてしまいます。ただ、ほかの場所なら水着を着用した上で混浴になりそうな温泉でありながら、裸で入浴できるのは、やはりのびのびでき、快適さが違いました。
礁溪溫泉公園森林風呂
住所:宜蘭県礁渓郷公園路70巷60号
電話:(03)987-6630
営業時間:8:00~10:00
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入浴後の豆花が心と体に沁みた~
平日の午後だというのに長~い行列ができていました
さて、入浴を終えて帰宅の準備をしていた時に、「湯囲風呂」の近くで大行列ができている豆花屋さんを見つけました。その名も「白水豆花」。実は台北の永康街にもお店があるのですが、実はここ礁渓が発祥です。
豆花の原料となる豆乳は宜蘭の湧き水で作られ、豆花にするための凝固剤には東部沖で汲み上げられた海洋深層水から抽出したにがりを使用。台湾東部の恵みをたっぷり含んだ美味しさが味わえます。
ナビがオーダーしたのは麥芽糖花生粉圓豆花55元。麦芽糖シロップ、ピーナツ、タピオカをトッピングした豆花です。
豆花自体は少し塩っけを感じる大人の味。シロップの甘みを引き立ててくれ、口の中で絶妙なハーモニーを奏でてくれます。また、ピーナツはトロトロに煮込まれたものではなく、スライスされたもの。いつもと違った食感が新鮮に感じます。白タピオカの弾力もグッド。ぜひ並んでも食べてもらいたい味でした。
住所:宜蘭県礁渓郷徳陽路68号
電話:0968-023-785
営業時間:13:00~20:00
定休日:水・木曜
タピオカは黒ではなくてキャラメル色。くどくない甘さでした
行列の理由は、店内の席が10席もないから
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小さいながらの風情があります
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礁渓温泉は台北から気軽に来られる温泉街としてたくさんの宿泊施設があるので、時間が許すのであればぜひとも一泊して楽しんでもらいたいのですが、地元の人に支えられている日帰り浴場も風情があっていいものです。忙しい合間でも自分の体を労わってあげてみてください。台湾で日本とは一味違った裸の付き合いを通じて、新たに見えてくる台湾の風景もあるかもしれません。
以上、台北ナビがお伝えしました。
ゆっくり宜蘭を楽しみたいなら、やっぱりホテルで一泊!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2020-06-08