油桐花、温泉、客家文化……自然いっぱいの「叁山」でまだまだ知らない新たな台湾の魅力に触れよう!
こんにちは、台北ナビです。
この前から始まった「国家風景区」紹介の第二弾は「叁山国家風景区」を取り上げます!さて、今回はどんな色に出合えるのでしょうか……
3つの山を併せて「叁山」
「叁山」。この文字を見てどこのことかわかった方は、台湾人以上に台湾のことを知り尽くしているといえるでしょう!
「叁」はその漢字の通り「三」を意味するので、「叁山」とはずばり3つの山という意味。100年以上の古道、多くの廟が点在する「獅頭山」、温帯に属し四季がはっきりしていて、見たものの心を動かす雲海が見られる「梨山」、台湾中部近郊の美しい自然公園がある「八卦山」の3つの総称が「叁山」なのです。自治体では新竹、苗栗、台中、彰化、南投などを含むとても広域なエリアですよ~。
ロマンチックな油桐花を映えさせる「グリーン」
白い花びらがはらはらと舞い落ちる様子が雪に例えられる「油桐花(アブラギリバナ)」は、「5月の雪※」の別名を持ちます。ナビも毎年開花時期をチェックして、その姿を楽しんでいます。
※実際は3月末頃から見られる年もあり、4月の雪といったほうが正しいかもしれません。
緑色の中に可憐に咲く白い花。この美しい姿を「叁山」で見られるのは、獅頭山風景区にある南庄、北埔、峨眉、三湾などで、毎年4~5月に多くの雪が咲き誇ります。それらは新竹、苗栗に位置し、すべて台三線と呼ばれる道路にあります。この台三線は、客家文化と美食を楽しめるとして「台三線ロマンチック街道」と名づけられていて、今大注目の観光ルートなんです。
「グリーン×ホワイト」の油桐花のロマンチックな姿を見て、「茶色」の美食に舌鼓!旅の醍醐味がすべて詰まっていますよ~。
「緑」に囲まれた養生温泉!
樹齢千年の五葉松!!
谷関關温泉は山岳地帯にある温泉!そのため、自然の「緑」が作り出すマイナスイオンを感じながら温泉も楽しめるのです。この温泉、1907年(明治40年)にタイヤル族が発見したため、「明治温泉」との別名がありました。泉質は無味無色の弱アルカリ性炭酸泉、PH値7.6と良好です。温泉に浸かるのはもちろん、飲むこともできるという珍しい水質ですよ~。
また、谷関のみに育つ「五葉松」は、葉が5つに分かれているという変わった松。このユニークな松で作ったドリンクはビタミンAやビタミンCが豊富で、肌に良いと評判です。「緑」を眺め、「緑」色の五葉松ドリンクを飲みながら、美人湯に浸かる……、「緑づくしの癒しの旅」になることまちがいなし!
美人の湯につかれば、日頃のストレス吹き飛んじゃう♪
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五葉松
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どんな風に巡って楽しむの?
自然、文化が詰まっている「叄山」。ナビならこう巡るモデルプランを2パターン考えてみました!参考にしてみてください♪
「台三線ロマンチック街道」編
【1日目】
台鉄「竹南」駅から台湾好行に乗車し、まずは南庄へ向かいましょう。台湾中部の九份といわれる老街「南庄老街」では客家スイーツや美食が食べられますよ。老街でも金木犀の小道という意味の「桂花巷」は特に人気で、その名にちなんで多くの金木犀フードが食べられます。
比較的こぢんまりとしたスポットですが、ノスタルジックな雰囲気が漂い、懐かしい気持ちになれます。
その後、「
嘎嘎歐岸文化部落園区」でサイシャット族の文化を体験し、「
蓬莱渓自然生態園区」をそぞろ歩き。あまり有名ではないですが、ここでも油桐花の季節になると、舞い落ちた「白色」の花が、まるで積もった雪のように見える景色を楽しめます。
そして宿泊は「蓬莱地区」の民宿で!水が澄んだ夏の「蓬莱渓」には淡い「緑色」に光るホタルが見られますよ。
【2日目】
スタートは優美な自然を感じられる東河の象徴「東河吊橋」から。その後、サイシャット族についての認識を深められる「瓦禄産業文化館」、「賽夏族民俗文物館」、「向天湖」へ。サイシャット族のお料理を食べたり、小物も購入できます。
「鹿場斜坑」で大自然を感じ、セデック・パレのロケ地にもなった「神仙谷」の滝から降り注ぐマイナスイオンを感じましょう!ここから「南庄遊客中心」へ寄り、台湾好行などの交通手段を使い、帰路の途へ。
向天湖
「谷関温泉」編
【1日目】高鉄「台中」から、客家の貴重な文献や資料が多く展示される「
土牛客家文化館」や「東勢客家文化園区」で客家文化について学び、「谷関吊橋」を越えて、温泉街へ。
ここからはメインの温泉!ですが、その前に「捎来歩道」で一汗かきましょう。温泉街のウォーキングロードというと、平坦な道が多いですが、ここはちょっとした小高い山を登っているかのような道。いい汗をかいたあとは、美人の湯を楽しみましょう。「谷関温泉大衆池(大浴場)」、「谷関温泉文化館」、「温泉公園」と巡り、谷関温泉で宿泊して、温泉三昧の1日は終了~!
【2日目】まずは山々に囲まれた「
八仙山森林遊樂区」で、澄んだ空気を吸い、優雅に飛ぶ鳥たちを愛でます。その後、台電大甲渓発電廠の職員消費合作社の作る「白冷冰棒(アイスキャンディー)」を食べるのをお忘れなく。このアイスキャンディーは湧き水で作られていて大人気。特に「五葉松」味のものはここでしか食べられないものですよ。お腹がすいてきたら「新社」でうまみたっぷりのきのこ料理を堪能し、日本人技師が造った「白冷圳」を見学しましょう。2kmにも及ぶストリートアート「馬力埔彩絵小経」で写真をたくさん撮影し、「石圍牆酒荘」でフルーツワインやフルーツビネガーを楽しんだら、高鉄「台中」駅へ向かいます。