向天湖は、苗栗県南庄鄉東河村にあり、またの名を「仰天湖」といいます。標高738mに位置し、冬から春にかけては霧が発生し、まるで白雲の中にいるようなので仙境とも言われています。山林を抜けてやっと行き着くところにある湖の歴史は古く、魚も多く生息していました。昔の人々はこの湖を見た時に天を見上げたことから、それが名前の由来になったそうです。
湖は源流の侵蝕によって一時は湖水が流失しましたが、原住民も居住していたことから、近年政府が溪谷に堤を築き貯水を行い、湖は昔の景観を取り戻しました。同時に「サイシャット族民俗文物館」も設置されました。サイシャット(賽夏)族は、台湾全土で5000人ほど。住んでいるのがここ向天湖と新竹県の五峰だけ。周辺にはカフェや原住民料理レストランほか、日本へのお土産にはちょっと重いかもしれませんが、蜂蜜や小米(粟)酒、お餅などの店もあります。ここだけの原住民特産の農産品や民芸品は価値がありますね。
また、湖畔には「向天湖咖啡民宿」などの宿泊地も備えています。2年に一回の「矮靈祭(小人祭り)」には、南庄のバス停から交通規制が入り、この地は3日3晩とても混みます。湖畔の蓮の花は夏場が見ごろ。空気もいいし、散歩しながらのんびりとできます。「サイシャット文物館」にもぜひ立ち寄ってみてください。
基本情報
住所 | 苗栗県南庄郷東河村16 隣向天湖25 号 |
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住所(中国語) | 苗栗縣南庄郷東河村16 隣向天湖25號 |
電話番号 | (03)782-3922(向天湖738文創餐坊) |
行き方 | バス「台湾好行」南庄線に乗ります。路線:竹南駅(東駅)→苗栗客運バス(頭份ターミナル)→国光客運バス(頭份)→三湾→獅頭山古道口→龍門口→勸化堂→桂竹林→南庄国中→南庄老街→苗栗客運バス南庄(南庄ビジターセンター)、ここまで約1時間。終点から向天湖線に乗り換えます。約30分で向天湖(終点)に到着。 |
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スポット登録日:2017-01-04
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観光バスコース:集合地点➜康濟吊橋➜向天湖➜南庄老街➜薫衣草森林・明徳店➜帰路
ここへ来ると、サイシャット族の伝統文化、慣習などがよくわかります
2年に1回行われ、2016年は10年に1回の大祭でした!