人気の水族館「国立海洋生物博物館」に宿泊して魚たちと共に眠る夢のような体験「夜宿」!ナイトツアーやバックヤード見学などもあって、盛りだくさんの内容。台湾の海や生物に詳しくなれること間違いなしです!
こんにちは、台北ナビです。
台湾南部屏東県にある人気の水族館「国立海洋生物博物館」にやって参りました!今回は、宿泊できる「夜宿」を体験。スタッフの方によると外国人は時々参加するものの日本人の参加者はまだほとんどいないとか。確かに今回も日本人はナビ一人。果たしてどんな内容なのか?!
期待に胸を膨らませて、早速中へ入ってみましょう!
「国立海洋生物博物館」の詳しい内容は下記をご覧ください。
宿泊体験「夜宿」は16:00集合
こちらがチケット売り場
「海生館」の入り口にあるチケットカウンターに到着したら、「夜宿」の場合は、パスポートと申込書や振込みの控えなどを見せるとスタッフの方に中に案内してもらえます。一旦外に出る場合は、出口で手にスタンプを押してもらって、入り口でスタンプを見せて再入場してください。「夜宿」の16:00の集合までは館内を自由に見学できます。
16:00からスタッフと一緒に荷物を置きに行って、16:30から「世界水域館」の地下にある会議室でオリエンテーションがあります。オリエンテーションでは、A5サイズの体験学習パンフレットとスクリーン見ながら、スケジュールと注意事項、グループなどを確認します。布団の敷き方、収納についても説明があります。
名前、宿泊場所などが書かれたプレート(左)はチケットと同じもので、館内見学、食事などの時もスタッフがチェックしますので、館内では首から下げていてくださいね~
ナビが宿泊したのはこの奥の海底トンネル
宿泊エリアは「台湾水域館」「珊瑚王国館」「世界水域館」の三つ。「珊瑚王国館」は、海底トンネル、沈没船、シロイルカ、「世界水域館」は極地水域、海藻の森に分かれていて、申し込みの時に泊まりたいエリアを選びます。親子連れが多いですが、スタッフによると一人での参加もOKとのこと。実際、子どもだけでなく、一人の方やお友達二人での参加の方もいましたし、海外からの参加者もいました。残念ながら日本語のアナウンスはありませんが、英語でのアナウンスは可能だそうです。
この後は全てグループごとに分かれて行動しますので、自分がどのグループなのか確認してくださいね。
グループごとに移動します
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会議室からロビーのある棟へ向かうところです
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今回案内して下さった郭殊君さん
オリエンテーションが終わると16:50から館内のガイドツアーが始まります。ナビが今回宿泊するのは「珊瑚王国館」なので、このエリアをガイドさんと一緒に回りました。
館内は自由に写真を撮ることができますが、魚たちは目を閉じることができないので、フラッシュは禁止です。ガラスは反射しない設計になっていて、きれいに撮影できますよ。
入り口近くには四つの円柱状の水槽があります。温暖な水域に生活していて、十分な光が必要な珊瑚。珊瑚は植物ではなく、動物に分類されるってご存知でしたか。
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水槽内に異なる深さを造り出して、異なった層から珊瑚の分布状況が分かるように工夫しているんだそうです。
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この斜めの設計にご注目ください!
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この上に上って下を見ると、まるで水の中で泳いでいるかのようなんです
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夕食は二階のレストランで
レストランはこの奥です
ガイドツアーが終わると、夕食の時間です。2F奥にあるレストランでビュッフェスタイルの晩ご飯をいただきます。
中華がメインで、チャーハン、滷肉飯、野菜炒め、スープ、サラダなどなど。砂糖入りの冷たい紅茶もあります。おかわり自由なのがうれしいです。
円卓のテーブルですが、どこに座ってもOk。参加者と相席になることも!
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ビュッフェスタイル
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ここから一般の人は立ち入り禁止のバックヤードです
夕食が終わったら、次は18:35に集合して、約1時間のバックヤードツアーが始まります。一般には立ち入ることができない場所なので、本当に貴重な体験です。
新しく誕生した生命を育てる場でもあり、外から来た魚を順応させる場でもあるバックヤード。深さ11メートルもある巨大な貯水槽や小さな水槽などがあって、まるで実験室か工場のようでした。ここで餌やり体験もできます。
昼と夜で全く異なる世界を体験!
館内はこんなに暗くなります
バックヤードツアーが終わると30分ほど休憩室で休憩。この時親子で参加している方たちは、粘土をもらって色々作っていました。
20:00にまたロビーに集合して、今度は明かりが消えた後の水槽へ生態観察に出かけます。午後見た「珊瑚王国館」なんですが、暗くなるとまた違った世界を訪れたかのよう。
夜の珊瑚王国館はこんな感じです!
夜の魚たちの生態に影響を与えてはいけないので、自分のライトを使うことはできません。ガイドさんが照らす影響力の少ない赤いライトだけが頼りです。
珊瑚や魚たちの様子を見てみると…軟質サンゴは収縮していたり、魚たちは石の影に隠れてじっとしていたり、夕方には見かけなかったウニが出てきていたり、全く違う様子です。「夜のダイビングってこんな感じなんですよ。」とガイドさん。ダイビングができなくても雰囲気を味わえるなんて!と、感動したナビでした。
昼とは全く違った静かな雰囲気です
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軟質サンゴの収縮している様子、見えますでしょうか
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寝る場所の割り振り
布団を敷いたところです
このあと、グループごとに寝る場所の割り振りをします。
「珊瑚王国館」の海底トンネルの場合、三つの場所に分かれています。どうやって割り振りを決めるかというと、まずトンネルの説明があって、最初のトンネルから泊まりたい人を聞いていきます。だれも希望がなければ、申し込みの日が早かった順に希望を言うことができます。最初のトンネルは少し短いので7~8人のひとつの家族に適しています。二つ目のトンネルはエスカレーターのような場所でちょっと狭いですが、10人位寝られるとのこと。
ナビが泊まった三つ目のトンネルは一番長く、布団を敷いても少し余裕があるので、人が通ることができます。20数人寝られます。
ビニールの袋を一番下にして、上に敷布団と掛け布団を置くだけです。
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コンパクトにまとまっています。朝はこのビニールにたたまずにいれるだけです。
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宵夜(夜食)は名物「綠豆蒜」
屏東名物「綠豆蒜」は綠豆の皮をむいた中身がニンニクに似ているということで「蒜」という名前がついたスイーツ。
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ニンニクではありませんよ~。暑さを和らげるスイーツです!
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布団を敷き終わったら、21:40頃まで宵夜の時間です。夕食を食べたレストランで車城名物の「緑豆蒜」をいただきます。こちらもおかわり自由!
この後22:00に消灯になってしまうので、それまでに「綠豆蒜」をいただき、シャワーを浴びましょう。と言っても、シャワールーム周辺はある程度は明かりがあるので、それほど厳密に時間を守らなくてもよさそうです。
こちらシャワールーム
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ボディーソープとシャンプーは備え付けですが、歯ブラシ&歯磨き粉はありませんので持参してください
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シャワールームはプールのシャワー室のような感じなので、下がぬれています。パジャマは長ズボンではなく短パンがおススメ。着替えやすい服にするのがベストです。また、タオル、歯ブラシセットは持参してください。
シャワールームと別にパウダールームのような場所があるのは便利です
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それほど混雑しないのでゆっくりできます
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迷路のように広い館内
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壁の色などを目印にしてください!
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魚と共に眠る特別な夜♪
これは消灯前の明るさです
暗くなった後、上を見上げると、魚が回遊しているのが見えて、まるで海の中にいるかのよう。ホームページの写真から想像していたのは、明かりがある状態で魚を眺めながら眠る、という状況でしたが、実は明かりは最小限に抑えられます。だからこそ、夜の海の中に入っているかのような不思議な体験ができるんです。
しかも、海底トンネルは平面ではなくトンネル型なので、上を見上げて寝ながら魚たちを鑑賞できる最高のポジション。朝までずっと眺めていたいと思ったものの、羊…ではなく魚を数えていたら知らないうちに夢の中へと誘われていきました。
消灯後はこんな感じになります
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朝、自然の光が差し込むとこのように明るくなります
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ロビーのカウンターに緊急連絡先の書かれたボードと
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耳栓が置かれていますので必要な方はチェックしてください
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朝は7:00に起床
朝起きて、前のガラスを見ると、魚が元気に泳いでいました
ナビは少し早く目が覚めて、また自然の光が差し込んで明るくなったトンネルを眺めていました。魚が元気いっぱい泳いでいます。
シャワールームは早朝から使えるので先に身支度を済ませ、布団を片付けに戻ると、起床時間を告げる音楽とアナウンスが聞こえてきました。布団をビニール袋に入れて決められた場所に置いた後は二階のレストランで朝食タイム。夕食と同じくビュッフェスタイルです。お粥、マントウ、パン、おかず、豆乳、甘いコーヒーなどがあります。朝食は7:30~8:30の1時間です。
朝ごはんはこんな感じです
ダイバーさんの餌やりは大人気!
8:50には「大洋池」に集合して、餌やりを見学。その後、9:10から約30分間海岸に出てヤドカリや小魚などの生物を観察します。
珊瑚礁海岸は、ゴツゴツしていて、足元が滑りやすく、サンダルでは怪我をしやすいので、スニーカーなど足を被う靴を準備してください!そして、朝とは言えど、とっても暑いので、帽子と日焼け止めもお忘れなく。
餌やりが終わると…
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ダイバーさんは手を振って帰って行きました
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ガイドさんと一緒に生物を探します
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小さな魚が泳いでいることも!
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海洋生態レクチャー
アンケートに答えてペンをゲット
最後は、珊瑚礁海岸から「世界水域館」の地下にある会議室に移動して、スクリーンで海洋生態レクチャーがあります。見てきた魚や生物の種類などを絵や写真を使ってクイズ形式で楽しんで学ぶことができます。
「燕魚(ナンヨウツバメウオ)」は「海生館」の館魚なんですね。パンフレットなどの表紙にも絵があるので、皆さんもチェックしてみてください!
ステキな体験ができる「海生館」
「夜宿」は、新たな発見がいっぱいです!
レクチャーが終わると、10:30に解散です。
今回の宿泊を振り返って、スケジュールの間にあまり時間がなくて、時間に追われてすぐに終わってしまった…というような盛りだくさんな内容でした。参加者の方からも、間にあまり時間がなくて、ハードだという声もあるとか。それでも、たくさんの体験ができて、日常とは別世界に入り込むことができるステキな宿泊イベントです。
ナビも参加する前は、パソコンでの仕事に追われて疲れきっていたのですが、優雅に泳ぐ魚たちを見たり、美しい海の中の世界に浸ってすっかり元気になることができました!
スタッフも「実際に水槽と同じ台湾の海を訪れてみて、本当の海が再現されていた」と語るほど、忠実な海の世界。皆さんも、「海生館」で特別な体験をしてみませんか。きっと思い出に残るはずです。
以上、台北ナビ(湯山千里)でした。