【台湾本】大原扁理の台湾読書日記⑩『小飛さんの今日から話せる台湾華語!』

難しいことはさておき、とりあえず台湾華語に親しむならこの本!

こんにちは、大原扁理です。

私は2016年9月に台湾へ移住&隠居を始めたんですが、その準備中に、困ったことがひとつありました。事前に台湾華語(台湾の中国語)を勉強していこうと思って書店に行ったら、当時は普通話(中国の中国語)のテキストばかりだったんです。

どちらも漢字ではあるんですが、台湾は繁体字なのに対し、中国では簡体字。台湾はボポモフォで入力するのに対し、中国はピンイン入力。よく使う単語や表現、そして発音も、通じないことはないけど微妙に違っていたり。これは、台湾で暮らすならはじめから台湾式で覚えないと!というわけで、何も買わずにそのまま現地入りしたんでした。
そして実践で覚えた必要最低限の台湾華語でサバイブしつつ、3年半の月日が経ち、時はコロナ禍に突入。おかげで台湾に帰れなくなって、あるときふと書店に行ってみたら……台湾華語のテキスト、めっちゃ増えてるじゃないですか!嬉しい~!!

で、そのなかから今回紹介するのはこちら。『小飛さんの今日から話せる台湾華語』です。 

台湾出身の人気YouTuber小飛さんが台湾華語を紹介

実は、著者の小飛(シャオフェイ)さんのことは、以前から知っていました。というのも彼女は、語学系YouTuberとして、日本の視聴者向けに台湾華語と台湾語を紹介しているからです!台湾華語のYouTuberは、今では台湾人から日本人、はたまた日台のダブルまで、たくさん増えましたが、小飛さんの特徴はなんといっても親しみやすさ。
毎回、日常的に使う簡単なフレーズや表現をピックアップし、台湾華語と台湾語を短い動画にギュッとまとめて紹介しています。たぶんほとんどの人は、台湾華語を話してみたいけど、「極めたい」とか、「専門的に勉強したい」というわけではない、という感じじゃないでしょうか。かくいう私もその一人。そんな学習者にはピッタリの内容なんです。
時々、台湾旅行のVlogや、台湾食材・料理の紹介などもしていて、中にはお子さんが登場することもあり、とっても微笑ましいです。あと個人的にツボなのは、小飛さんの日本語が、たまに関西弁っぽくなること。笑

台湾生活で身につけた、ただでさえ最低限の台湾華語を忘れてしまわないように、そしてもうすぐ台湾に帰るときのために、なかなか外にも出かけられないコロナ禍で、よく観ていたお気に入りのチャンネルです。

台湾で毎日ヘビロテする言葉とフレーズが集結!

そんな小飛さんの本ですから、難しいこと一切なし!

目次をみると、①基本フレーズ、②重要構文、③接続詞や副詞、④場面別ダイアローグ、と大きく4つのチャプターに分かれています。さらにページをめくると、どれもこれも、台湾で聞かない日はないというくらい、頻出&ヘビロテの表現ばかり!

そして各フレーズには、小飛さんの一口メモが。実際に使うときのポイントや、フレーズにまつわる台湾文化、中国との違いなどが紹介されています。
語学学習といっても、こんなに簡単でいいんだと思えば、なんだか安心しますよね。

考えてみれば日本人の日本語だって、日常的な会話の9割くらいはシンプルで簡単な言葉と表現の組み合わせですし。
タイトル通り、覚えてすぐに使える台湾華語のフレーズ集。出版社のウェブサイトからは、紹介されているフレーズの音声もダウンロードできるので、耳でも聞けるようになっているのが嬉しいですね。

台湾への入国条件が緩和され、観光旅行も行けるようになった今、みなさんもぜひ小飛さんのYouTubeチャンネルとあわせて、台湾華語に親しんでみてはいかがでしょうか。


【今回紹介した本】

『小飛さんの今日から話せる台湾華語』著・小飛(ベレ出版)1800円+税 2021年11月25日発売 

・小飛さんのYouTube: https://www.youtube.com/channel/UCMxj8lcYPRTnNT43cU7fHIg 

・小飛さんのTwitterhttps://twitter.com/xiaofeiTW 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2022-11-18

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