山も海もどちらも楽しもう♪「なんて贅沢!」を叶えちゃうのがココ、花蓮です
こんにちは、台北ナビです。
今回は台湾東部にある花蓮に行ってきました。三方を山、一方を太平洋に阻まれ、日本統治時代になり交通機関が発達するまで人的、物的往来が少なく、たくさんの先住民族が暮らした場所です。独特な景観が現在でも残る人気の観光地で「老後は花蓮に移住したい」なんて話す台湾人もいるほど、その穏やかな気候と独特の雰囲気が特徴です。
ただ、東部にあるって言われると、何となく遠く感じてしまいがち……。しかし、台北駅から台鉄に乗って2時間ほどで着いちゃいます!意外と近いですよね♪
壮大な自然が待つ花蓮!
花蓮観光案内所
台鉄「花蓮」駅に到着後、まずは花蓮の観光案内所に立ち寄りました。駅を出て、右手側にありましたよ。
中に入ってみると、花蓮が一目でわかる大きな地図やパンフレットがあり、もちろんナビもゲット!日本語で書かれたものもあるので中国語が分からなくても安心です。観光地と言ったら必ずと言っていいほどある記念スタンプや、花蓮の風景が描かれた絵はがきもありました。花蓮の旅のはじまりにとても便利です!
個人旅行なら、台湾好行「太魯閣線」がオススメ♪
白とオレンジの車体ですよ~!
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天井にはタロコ渓谷への旅情を盛り上げるラッピングがありました。
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バス停はこの11ヵ所
それではさっそく花蓮観光に出発しましょう!今回の旅最大の目的であるタロコ渓谷。ナビは自分のペースでゆっくりと巡りたかったので、シャトル観光バス台湾好行「太魯閣線」を利用することにしました。
台湾好行「太魯閣線」のホームページには、4か国語(中国語、日本語、英語、韓国語)で観光地の紹介のページがあるので、予め行きたいスポットを調べておくのが◎。比較的時刻表どおり走っているので、旅のスケジュールも立てやすいです。太魯閣線という名前がついていますが、そのほかにも花蓮の人気主要観光地「七星潭」にも行けますよ。
台湾好行「太魯閣線」に乗って揺られること40分。「中部横貫東路上」というバス停で降りたナビたち。しばらく歩いていくと、目の前に大きな赤い門がそびえ立っているのが見えました!こちらが太魯閣国家公園の入り口となっている「東西橫貫公路牌樓」。このアーチは台湾中央部の東西を結ぶ道路が開通した際に工事に携わった人々の苦労を記念して建てられたものです。ガイドブックでもおなじみのこの赤い門が目に入ると、テンションあがること間違いなし。ここは車通りが多いので写真を撮りたい方は車に気をつけてくださいね。
大理石で出来た立派な橋が見えたら次の目的地!「砂卡礑」でバスを降ります。「砂卡礑歩道(ハイキングコース)」は先ほどバスが走っていた道路(中部横貫公路)よりも低い場所にあり、清流をより近くで見られます。また大理石の絶壁をくりぬいた半トンネル上になっているので、岩に頭をぶつけるんじゃないか?と少しびくびくしながら歩くという、ちょっとしたスリルも味わえるのもイイんです!
ひんやりした風が吹き込み、歩くのが楽しくなるハイキングコースですが、バスの時間もあるので、歩きすぎにはくれぐれもご注意を!
燕子口 一線天
次に向かったのは「燕子口」。太魯閣といったら燕子口といっても過言でないほど、太魯閣が詰まった景色を楽しめますよ。落石の恐れもあるので、バスを下車してすぐ歩いたところにあるヘルメット貸し出しブースで、ヘルメットを借りることをお忘れなく!無料貸し出しを行っているので、必ず身に着けて燕子口に向かってくださいね。安全第一ですよ~!
燕子口という石が置かれているあたりから急に渓谷の幅が狭くなり、岩の壁がかなり近くで見られるようになります。この壁にある小さな穴、これがここで見るべき絶景のひとつ「壺穴(ポットホール)」なんです。このポットホールは、渓流と地下水の浸食によって形成されます。
ナビは燕子口という名前からツバメがポットホールに住んでいるのかな?と思ってしまいましたが、それは間違いなんだとか。何でも、昔の人もここでツバメが多く飛んでいる姿を見ていたので、ポットホールにツバメが住んでいると信じられていたから「燕子口」と名づけられたのだとか。なぁ~んだ!みんなナビと同じように思いこんでいたんだのだな。
そして燕子口一の写真スポットと言えば、「印地安酋長岩(インディアンの酋長 岩)」!靳珩公園の觀景平台から立霧溪對岸の方向を見てみると、そこにそびえています。ちょうど人の横顔に見えますよ。でもなぜインディアンなのでしょうか?それは岩肌に茂った緑がインディアンの羽冠のように見えるからなんです。見れば見るほどインディアンです~♪
インディアンの横顔を探してください
画像提供:菓菓整合有限公司
自然と調和したとっても素敵な雰囲気です
そろそろお腹が空いてきたナビたちは「布洛灣」でバスを下車し、もう少し山の方にあるレストラン「太魯閣山月村」へ。
ここはもともとタロコ族が暮らしていた台地に作った宿に併設されているレストランということで、360度どこを見渡しても自然に囲まれています。
レストラン内はタロコ族に関する展示品がたくさん!写真や絵、木彫りの置物など。いたるところに飾ってあるので店内を見て回るだけでもわくわくします。
じゃぁ~ん!これが今回ナビがいただいたお料理たちです。どの料理も絶品で、淡白な味なのかなと思いきや、ひとつひとつの料理にしっかり味がついているうえ、野菜の甘みも感じられました!お肉を酸味感じるサルサソースにつけて食べるとまた違った味を楽しめます。一方でハラール料理もありますよ。
當山豬遇到巴黎鐵塔-太魯閣烤鴨豬肋排
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山岳風情套餐-蒜香豬小排
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ごはんを食べた後は、コテージを案内していただきました♪大自然に囲まれながら宿泊するだなんて、ちょっと贅沢ですよね。
コテージ裏の散歩コースも案内していただきました!運がいいとお猿さんにあえるんだって!
タロコ族について学べる「布洛灣管理站」へ!
続いては山の方から下りて「布洛灣管理站」へ。ここでは、タロコ族についてのムービーを見たり、展示品を鑑賞することができます!
日本人ということを伝えると日本語字幕を出してくれました!助かる~♪
来た道を戻りながら次に向かったのは「長春祠」。「砂卡礑」でバスを降ります。こちらの長春祠には、冒頭に紹介した中横公路の建設時に亡くなった225名の方が祀られています。
実はココ、中華風の祠があるところまで行くことができるんです。少し距離はありますが、歩いてみる価値は大です!というのも、遠くから長春祠を見た時に流れている滝が目の前で見られるから。この「滝」のその水勢がすごいこと、すごいこと! 「長春飛瀑」と呼ばれるのも納得です。ここから太魯閣渓谷を目に焼き付けて、太魯閣を後にしました。
思わず拝んでしました
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この水の勢いには驚きました~!
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太魯閣渓谷の見納めです!
太魯閣渓谷の最寄り駅・台鉄「新城」駅
2016年に改装工事が終わった台鉄「新城」駅。モダンに大変身を遂げた駅ですが、外観は太魯閣山脈を表現しているのだとか。
駅の中には、国立歴史博物館に収蔵された馬白水氏の作品である「太魯閣の美」をモデルに、窯焼きグラスという技法を用いて作られた壮大なパネルや32の原住民族の織女が作成した織物が飾られています。太魯閣への通過点としてだけでなく、このアートを見るためだけにも訪れたいような見ごたえある構内でした。
「太魯閣の春風」、「長春祠の夏雨」、「靳珩橋の秋葉」、「九曲洞の冬雪」、「慈母亭の日光」、「天峰塔の月色」6つのモチーフから構成されています。
「織路」
花蓮の海スポットと言えば「七星潭」
積み終わったら一緒に写真をパシャリ
山の自然を十分に堪能したところで続いて向かうはお待ちかねの海!七星潭のバス停で降りたらもうすぐそこに海が見えます。ここ七星潭は海岸を歩いたり、見るだけとなっていて、遊泳はできません。それでも楽しみはたくさん!
砂浜ではなく、平べったい石がゴロゴロと転がる七星潭では、石を積み重ねて平穏に過ごせるようお祈りをするということを聞いて挑戦!途中雨が降ってきて多くを積み重ねることは出来ませんでしたが、石ころちゃんが愛らしく感じてきます。日本の浜辺ではできないここならではの遊び方ですよね!ほかにも、自転車をレンタルしてサイクリングロードを走ることができるので、天気が良ければサイクリングもオススメですよ。
台鉄「花蓮」駅に到着!でもそれだけでは終われない!!
さてさて花蓮旅も終盤に差し掛かり、駅に戻ってきました。
電車の時間まで時間があったので、花蓮に来たからには、やはりお土産を買わなきゃ!ということで駅前をぶらり。横断歩道を渡ってすぐのところにずらりと並んだお土産屋さんがありましたよ!
続いてお隣のお弁当屋さんへ。お店のおばちゃん曰く、ここ花蓮便當のお米は、花蓮の広大な山々から流れ出した水を吸って育てた米のみを使っているから一番おいしいわよと。もちろん購入し、台北駅へ戻る電車の中でいただきました。
最初は台北からの日帰りで太魯閣観光は時間的にかなり厳しいかなぁと思っていましたが、上手に台湾好行「太魯閣線」を利用すれば、充分に楽しむことができました。おみやげを買う時間までできるとは嬉しい誤算だったほどです。自分のペースに合わせて観光したい人、少しでも安く太魯閣観光を楽しみたい人にピッタリの台湾好行「太魯閣線」。ナビ、自信を持ってオススメしますよ。
以上、もう一度晴天時に太魯閣渓谷を訪れたい台北ナビがお届けしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-09-26