【台湾旅行】客家カルチャーを感じる旅に出よう!「浪漫台三線芸術祭」の攻略方法大公開!

事前に観光スポット、美食、お土産をリサーチすれば、個人旅行でも楽しめるって知ってる?

こんにちは、台北ナビです。

さっそくですが、下記のように聞かれたらあなたはどう答えますか?

「台湾旅行で、台北以外の観光スポットはどこですか?」

ナビなら、6月24日(土)から始まる「「Falabidbogファラビボ」浪漫台三線芸術祭」をおすすめします。なぜなら、短い休暇でも楽しめるから!

さぁ、夏の台湾へいらっしゃ~い!

「浪漫台三線芸術祭」って、何?今年は客家語で「色とりどり」という意味の「Falabidbogファラビボ」を合言葉に開催されます!

台湾西部の丘陵地帯を貫く「台三線」は、通常の交通道路でありながら、とてもロマンチックな一面を持っています。それは、台湾原住民、客家(ハッカ)人、閩南(ビンナン)人、日本人などの文化や歴史を多元的に紡いできた所だからです。

浪漫台三線芸術祭の展示エリアは、台北・桃園・新竹・苗栗・台中の5県にわたる、距離にすると150㎞にも及び、「アート」・「デザイン」・「食文化」など、ジャンルの垣根を越えたさまざまな客家カルチャーに触れられます。そのため、客家語で、「色とりどり」という意味がある「Falabidbogファビボ」を合言葉にしています。
かつて台三線地域で活動していた様々な民族は、客家特有の生活と文化を育んできました。私たちの目には、はるかな山奥に住んでいる客家民族が、平地の都市部に住んでいる客家人より貧しいように映るかもしれません。しかし、そのような環境だからこそ、その土地を理解し、共存できるようになったのです。そこから生まれた燦然と輝く茶の黄金時代、また、日常の食文化には、貧しさとは真逆の、豊かな文化が咲き誇っています。

それこそが、「浪漫台三線芸術祭」の姿であり、「アート」には、生態系・民族グループ・古道・歴史などを含め、立体的な地方の様子が現れています。二つ目の「デザイン導入」は、客家美学をもとに、新世代の芸術エネルギーが再構築されてできたものを示します。最後の「飲食実験計画」は、保存食という観点から食物をとらえ、客家料理に対して、想像を掻き立てます。

生態、民族、古道、歴史などを立体的に表現した「アート」、客家の美学を取り入れ、新世代が持つ芸術のパワーで再解釈した「デザイン」、保存食という角度から客家料理を捉え、客家料理への想像力を喚起させる「食文化」という三本柱で実施される「浪漫台三線芸術祭」を楽しめば、今までより一歩踏み込んだ深みのある個人旅行になること間違いなし!

芸術祭で、客家庄(はっかしょう)文化を感じよう

突然ですが、「客家人」ってどんなイメージですか?

昔は「がまん強く、素朴で勤勉」とよく言われたものですが、このようなステレオタイプ的なイメージは、客家文化のほんの一部でしかありません。現在、台湾の人々に「客家文化とは?」と台湾人に尋ねると、たぶん「漬物・藍染め・油桐花・擂茶・伯公」など、日常の客家文化が答えとして返ってくるでしょう。

客家庄キーワードその①「漬物文化」
食べ物を持ち運んだり、保存しやすくするために、客家人は、最も有名で賞賛される「漬物文化」を生み出しました。漬物は、農作業時に消耗した体力を補うため、油や塩分が多めの料理を食べることも知られています。

客家庄キーワードその②「藍染め」
「藍染め」は、植物染めの一種で、布に上品な藍色をつけます。現在、客家の染色技法は多種多彩に発達しているため、海外ツーリストなど、客家人でなくても藍染めが体験できます。

客家庄キーワードその③「伯公(土地神)信仰」
客家人にとっての「伯公」は、閩南信仰の「土地公(土地の神)」と類似していて、客家生活に深く根付いている客家庄の守り神です。
伝統的なイメージを覆すカラフルなキービジュアルは、客家の風土を代表する要素を取り入れています

伝統的なイメージを覆すカラフルなキービジュアルは、客家の風土を代表する要素を取り入れています

上記であげた3つの客家庄キーワードのほかにも、絶滅が危惧されている「石虎(タイワンヤマネコ)」をはじめ、現地で産出される「柿」・「カメリア(ツバキの花)」・「竹」、そして、茶葉の汁を吸うことで東方美人茶の独特の香りを作り出す「ウンカ」など「台三線」を表現するのにぴったりなシンボルを選び出し、キービジュアルにしました!

「芸術祭」に参加するために台湾へ来てください!遊び方のトリセツはこれを見ればOK!

台湾へ旅行に来たら、台北でマンゴーかき氷を食べて夜市を巡ればそれで満足?いやいや、台北を飛び出して、台北では味わえない台湾文化を体験したいと思いませんか?

そう思っても、交通が不便だとそもそも行く気が失せるし、乗り換えなどにほとんどの時間を費やしてしまうのはもったいない!そんな声に耳を傾けた客家委員会は、芸術祭シャトル専用車を準備しました。これなら一人旅を楽しむでもよし、友達やご家族と一緒に旅を楽しむも良しです。芸術祭のための特別なシャトルバスだから、これに乗車すれば、台三線沿いの小さな町々を訪れながら、今年の芸術祭を楽しめちゃうのです。
【新竹北埔】芸術祭シャトル専用車の利用と旅行プラン

【新竹北埔】芸術祭シャトル専用車の利用と旅行プラン

数多くの台三線沿いの町々、どこからスタートすればいい?

≪北埔≫
新竹丘陵にある北埔は、現在、よく知られている客家庄の地区であるだけではなく、歴史豊かな街でもあります。北埔の街に佇む各時代の建築は、移民と開墾の歴史の証です。さらに、ここならではの客家美食が満載!

【オススメの読書・散策ルート】:或者洋楼→龍瑛宗文学館→金広福公館→慈天宮

或者洋楼
芸術祭期間中には芸術家の區秀詒、陳侑汝がキュレーションを務めた展覧を楽しむことができます。

1930~40年代、客家人であった文学者の龍瑛宗は文字で南方を綴り、同じく客家人の裁縫師、張徳志は海を渡り南洋へ。二つの南方がここで邂逅し、カラス、青い海、泥沼、山の姿、そして歌声のある旅が始まる。そして季節風や鉱山、移り変わりゆく身は、白波のように現れては消えてゆく。

龍瑛宗文学館
龍瑛宗文学館

龍瑛宗文学館

日本統治時代の文学者「龍瑛宗」の歴史と日本統治時代の建物を味わえます。

1911年に生まれた「龍瑛宗」は、主に台湾人が通う小学校「公学校」に入学しました。代表作の『植有木瓜樹的小鎮(パパイヤのある街)』では、苦境の植民地で生きている台湾の青年が、精神的に沈鬱な状況に直面する様子が描かれました。

「金広福」・「慈天宮」
金広福

金広福

慈天宮

慈天宮

これらは客家人の北埔での暮らしを見守ってきた場所です。

現在、台湾の国家一級古跡に登録されている「金広福公館」は、1835年に新竹東南部の山岳地帯を開墾した当時、原住民の奇襲に備えて、建てられました。

荒れ地を切り拓いたのち、平穏無事を祈るため、開拓者が観音菩薩をまつり、集落の信仰の中心として慈天宮を建てたと言われています。

客家美食の本場「北埔」でコイングルメをいただきまーす

北埔の街を歩いていると、数枚の硬貨で様々な客家グルメが味わえます。北埔に流れた時間の中で歴史と文化が互いに作用して生み出された味わいを、客家グルメを通して感じ取ってくださいね。

北埔老街

北埔老街

【客家グルメおすすめのお店】:鄒記菜包、玉英餅、三十九号擂茶

想像とは違う野菜まんが食べられる「鄒記菜包

あなたの想像する「菜包(野菜まん)」はどんなものですか?客家のそれは、一般の朝ごはん屋のものとは、全くの別物です。昔の客家人は、主食の米の収穫後、大根を植えていました。その大根が「野菜まん」の具になったんです。干した食材と保存食を作るのが上手な客家人は、干し大根を挽肉やキノコといっしょに香りが出るまで炒め、味をうまく整えてから、糯米の皮で包みます。でき上がった「客家野菜まん」は、歯ごたえがあり、香ばしい絶妙な味なんです。
鄒記菜包

鄒記菜包


客家人の団結精神の象徴「玉英餅

多くの台湾人にとって、「客家のお餅」は、幼き頃の思い出の味です。お母さんが朝市で買ってきた「客家餅」を、箸で切り分けて、砂糖とピーナッツの粉をつけて食べることが、小さな頃のもっとも楽しみにしていたことと言っても過言ではありません。

なぜ客家文化では餅を食べるのか?これには諸説があります。昔、来客をもてなすのに、お金のなかった客家人が、余ったごはんにピーナッツの粉と砂糖を入れて、作ったという説があります。また、粘り強い餅は、開墾時代の団結の精神を象徴するシンボルだとも言われています。
玉英麻糬

玉英麻糬


20種類以上の穀物や豆から作られる香ばしいお茶「三十九号擂茶

「擂茶」は、昔は大切な客をもてなす喫茶文化でした。現代では、擂茶は、少量の緑茶の茶葉と、ピーナッツ・ゴマなどの主要材料に、様々なナッツや穀物を加え、「擂鉢」と「擂棒」を使い、細かくとろとろになるまで擂って、最後に熱いお湯を入れて飲みます。

濃厚な香りが特徴で、満腹1杯飲むだけで満腹になれちゃいます。北埔を訪れたら、ぜひ飲んでみてほしい一品です。
三十九号擂茶

三十九号擂茶

新竹の北埔を訪れると、日本文化の影響を受けた文学思想や、老街の建築が語っている客家人の開墾精神などが見られると同時に、伝統的なグルメを通して、客家庄の素朴さにも魅了されるでしょう。

ほかにも、シャトル専用車のフリープランのルートが数多くあります。
旅の参考にどうぞ!
https://www.romantic3.tw/index.php

さらに、浪漫台三線芸術祭をテーマにした旅行ツアーもあります。
詳細及びご予約はライオントラベルへ!日本語ページもありますよ。
https://event.jwimarketing.com/romantic3/

以上、台北ナビがお届けしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2023-06-20

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