’光華號’をご存知ですか?
こんにちは、台北ナビです。
12月28日は、国立故宮博物院南部院区のプレオープン。11月10日から、青花柄の列車が運行しています。
注目したいのは、記念切手。そして、懐かしの「光華號」。
台湾には郵便博物館もあるので、興味のある方はぜひどうぞ!
「故宮南院」開幕で台湾高鉄 青花陶磁器の特別列車を運行
嘉義県太保市に、国立故宮博物院南部院区(以下故宮南院)が12月28日プレオープンするのに伴い、台湾高速鉄道(台湾新幹線)と故宮南院は共同で「故宮南院に出会う」と称し、ラッピング列車を運行する。
車体の模様は、明代永楽年間の青花(白地に青い文様がついた磁器)陶磁器の代表作である「青花穿蓮龍紋天球瓶」で、南院において公開される予定。車体の両側には天球瓶に描かれている蓮に囲まれた三爪の龍の図を施し、堂々と走る車両、威風堂々と進む勇ましく軽快なイメージに合わせたものとなった。
車内のヘッドレストカバー、ペーパーナプキン、お手拭、紙コップ、網棚などにも青花陶磁器の要素が取り入れられており、乗客は列車の旅の中でも青花の美しさを感じることができる。
故宮南院は、アジアの芸術文化博物館と位置づけられており、士林区外双渓にある北部院区と共同で、南北2つの注目のカルチャースポットを作りあげる。故宮南院は、アジア初とも言えるアジア芸術文化を主軸とし、それに台湾本土の文化を合わせた大型の国際レベルの博物館である。また、台湾高速鉄道「嘉義」駅に近く、現在、往復乗車券やガイド及び故宮南院と駅間のシャトルバスなどのサービスを含む旅行商品を計画している。
故宮南院は12月28日のプレオープン後、3ヶ月間は無料で入場できる(予約制)。「故宮南院に出会う」ラッピング列車最新の運行時刻表は、毎週月曜日に台湾高速鉄道ウェブサイトで公開される予定。
写真提供:邱浚嘉
中華郵政 台湾鉄道観光記念切手販売
日台双方で鉄道旅行の風潮がますます強まる中、中華郵政では11月25日から鉄道観光記念切手を販売する。低炭素でロハスな鉄道観光旅行を推進する狙いだ。切手の絵柄には、蒸気観光列車である「仲夏宝島号」、台湾一周観光列車「環島之星」、SFをテーマにした観光列車「進化1001号」が含まれている。
台湾鉄路管理局の「仲夏宝島号」は、2011年に日本のJR冬の湿原号と姉妹列車提携を結んだ後、観光列車として毎年夏に特別運行されている。「仲夏宝島号」は、蒸気機関車CK124が牽引していたが、現在は台鉄によって修復された日本製の大型蒸気機関車で、「貴婦人」の愛称を持つCT273に牽引され運行している。
「進化1001号」はもとは局長専用車両DSC1001型列車であったが、列車の運転頻度が低いことから、台鉄がカルチャー・クリエイティブをテーマに観光列車に改造。深澳、平溪、內湾、集集等の觀光鉄道の路線を走り、乗客からは好評を得ている。
「環島之星」は、每日時計回りまたは反時計回りでそれぞれ一日一本のペースで台湾を一周している。「環島之星」には、一般の客車の他にパーラーカー、ビジネスクラス車両、レストランなどもあり、現在台鉄で一番豪華な観光列車である。
特(特種)630鉄道観光切手は、11月25日から台湾各地の郵便局及び中華郵政のネットショップで販売される。この他、故宮南院のプレオープンと2016年新年を迎えるのに合わせて、12月1日から特631新年記念切手、12月10日から特632故宮南院記念切手も販売される予定。(詳しくは中華郵政のサイトをご覧下さい。)
写真提供:中華郵政股份有限公司 中華民國交通部台灣鐵路管理局
台湾鉄道の花形列車「光華号」復活運転
1979年以前に発行された当時の「光華號」の硬券
台湾で最も歴史の長い鉄道愛好者の団体である中華民国鉄道文化協会が20周年を迎えるのにあたり、11月28日にかつて活躍したDR2700型気動車光華号の復活運転を台北から台東区間で行った。今回の乗客を乗せた南北間での復活運転は、1996年に同協会が行った「光華30」イベント後にDR2700型気動車とお別れしてから19年後の再運転となる。
1966年10月台湾鉄道は、縱貫鉄道の輸送の利便性を高めるために、世界銀行の借款により東急車輛(現総合車両製作所)から、31両のDR2700型ステンレス製の気動車(6両の電動機を搭載しない中間付随車DR2750型3両を含む)を購入した。
10月22日に台北-高雄間で試運転を開始し、同年10月31日に故蒋介石元総統の80歳の誕生日を記念し、西部幹線の特快車「光華号」として運行開始した。客車は12月3日、4日から正式に使われ始め、その後は光華号以外にも特快ダイヤで使われた。
DR2700型気動車は、台湾発のステンレス車体で、以前のディーゼル車に比べて性能も高かった。1979年に西部幹線の電化工事が完了し、EMU100型自強号に代わられるまでは、光華号はかつて台湾西部で最速の列車であった。
「光華號」 の雄姿です
資料提供:林志明 写真提供:戴佑承 邱浚嘉
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記事登録日:2015-12-24