台湾鉄道ナビ 2016年5月

台鉄は次々と記念品を発売しています

こんにちは、台北ナビです。
今月は先月に引き続き、台鉄ニュース満載です。
記念品もいろいろ発売されています。

台糖が70周年記念商品をリリース

1945年第二次世界大戦が終結し、日本が台湾及び澎湖島の主権放棄を宣言すると、連合軍は中華民国政府に委託し軍を進駐させました。当時、戦前の日本の資産を接収するために台湾で創設されたのが、台湾糖業股份有限公司(以下台糖)です。台糖は、1946年に大日本、明治、台湾、塩水港の四大製糖株式会社を合わせて上海で設立しました。今年は台糖70周年にあたり、この節目を祝うため、4月30日に烏樹林鉄道文化園区において野外フェスティバルが行われ、記念パンフレットも発行されました。このほか、台湾尋根公司と共同で初の蒸気機関車の模型も販売されました。

台湾尋根公司の董事長である趙世銘氏が、心血を注いだGゲージ「SL370」蒸汽機車の模型が、4月20日に台北会館において発表されました。これと共にメーカーズプレートのキーホルダーなどのクリエイティブな商品も展示されました。これらは、数ヵ月後に販売が開始される予定です。

台糖公司の董事長である陳昭義氏は、「台糖鉄道が1907年橋頭の製糖工場にできてから、現在まで百年を越える歴史があり、この産業用軽便鉄道は、かつて貨物及び旅客輸送を行い、台湾西部の農村地域を発展させた。以前は主な交通手段として、台湾の経済発展に重要な役割を演じている。」と語りました。
「SL370」は、1948年にベルギーから輸入され、かつては仁徳、永康、岸內、新営、烏樹林などの製糖工場で使われていました。現在「SL370」は、動態保存され、烏樹林休閒園区で観光列車を牽引する任務を担っています。
Gゲージ「SL370」蒸汽機車

Gゲージ「SL370」蒸汽機車

バックプレート

バックプレート

展示用に作られたジオラマレイアウト

展示用に作られたジオラマレイアウト

左が陳昭義氏、右は仕掛け人の趙世銘氏

左が陳昭義氏、右は仕掛け人の趙世銘氏

各種キーホルダー 各種キーホルダー 各種キーホルダー

各種キーホルダー

画像提供: 邱浚嘉

台鉄 4月21日にダイヤ改正

台湾鉄路管理局(台鉄)は4月21日からダイヤを改正。新たに加わった太魯閣(タロコ)号及び普悠瑪(プユマ)号が、営業運転を開始しました。

西部幹線では、初めて松山‐潮州間で普悠瑪(プユマ)号が毎日1往復(列車番号111及び136)運転を開始。台北、板橋、桃園、台中、嘉義、台南、高雄、屏東に停車します。普悠瑪(プユマ)号は、台北-台中間を1時間38分、台北-高雄間を3時間40分、台北-屏東間を3時間57分で走行し、台北と中南部を結ぶ時間を大幅に短縮させることとなりました。

このほか、東西幹線をまたぐ旅客へのサービスとして、彰化‐花蓮間(山線経由)の太魯閣(タロコ)号を土曜日に1往復(列車番号291及び292)、運転します。台北‐台東間での普悠瑪(プユマ)号増加により、これまでの53往復が59往復となります。

ダイヤ改正初日の4月21日、花蓮駅に入線する111列車

ダイヤ改正初日の4月21日、花蓮駅に入線する111列車

毎週土曜日、山線に1往復するようになったタロコ号

毎週土曜日、山線に1往復するようになったタロコ号

ラッピング車もすっかり台鉄の特色に!

ラッピング車もすっかり台鉄の特色に!

画像提供 交通部台湾鉄路管理局 邱浚嘉

台鉄 新たなラッピング列車の運行を開始

3月末にハローキティ太魯閣(タロコ)号の登場に続き、交通部台湾鉄路管理局(以下台鉄)では、4月21日に「太魯閣の美」と称しラッピングされた太魯閣(タロコ)号の運行を開始しました。
今回は台鉄と国立歴史博物館とのコラボで、水墨画家の故・馬白水氏が手がけたタロコ峽谷の風情が描かれた作品「太魯閣の美」が描かれています。乗客は乗車時に各車両のドアで馬白水氏生涯の傑作を鑑賞できます。
台鉄餐旅サービスでは、これに合わせてグッズを販売。4枚入りのしおり「太魯閣春風」(100元(TWD))、マグネット付きしおり「長春祠夏雨」(150元(TWD))、作品「靳珩橋秋雨」及び「長春祠夏雨」がデザインされたスタンプ台(300元(TWD))など、これらのグッズは台北、松山、高雄などの駅にある台鉄夢工場及び台中駅便当本舖にて購入可能。

また、4月22日に台湾原住民委員会(以下原民会)と台鉄のコラボのラッピング列車「部落心旅行」運行が発表されました。自強号は、2本六両編成のDR2800形のディーゼルカーで、座席数は合計236席。「部落心旅行」列車は毎週週末に運行、バス会社とのタイアップもあり、原住民部落への旅行も可能となりました。ラッピング列車のデザインは公募でタロコ族の石晏菱氏の作品が選ばれました。原民会は、この列車の運行により多くの人を原住民部落へとひきつけ、原住民の生活や文化を体験するきっかけとなることを願っていると語りました。

自強号 自強号

自強号

「太魯閣の美」の巨大スクリーン

「太魯閣の美」の巨大スクリーン

故・馬白水氏の「太魯閣の美」の水墨画がラッピングされたドア

故・馬白水氏の「太魯閣の美」の水墨画がラッピングされたドア

発売されたグッズ 発売されたグッズ

発売されたグッズ

左上:マグネット付きしおり 右上:スタンプ台 下:4枚組しおり

左上:マグネット付きしおり 右上:スタンプ台 下:4枚組しおり

画像提供 交通部台湾鉄路管理局 邱浚嘉
上記の内容は月刊誌「とれいん」にも掲載されています。

毎月20日発売!   定価:本体1,435円+税

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-05-24

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