ユニークな存在感の台湾靴下。目にも楽しいブランドブックを発見!
こんにちは、大原扁理です。
2021年が明けましたが、引き続き台湾には戻れない状態が続きそうな今日この頃。台湾欲を満たすには、日本でも売ってる台湾アイテムを買う!という方法もありますよね。そんななか発見したのがこちら、メイドイン台湾の靴下『+10 テンモア』のブランドブックです。
台湾に住んでいて思うのは、売っている商品の選択肢の少なさ。これは台湾人の友人と話していても感じるところで、日用品で「ちょっといいもの」を探そうとすると、海外輸入品に頼るしかない、みたいなところがあります。また、日本人観光客が簡単にリーチできる台湾みやげというと、夜市や街角の日用品店なんかでゲットできるチープな台湾雑貨というのが現状……いや、「現状だった」と言い換えてもいいかもしれません。
私は台湾にいるときは旅行ガイドブックの仕事をしているのですが、取材などで話題のショップに足を運ぶと、「あれ?台湾にもこんなオシャレなものが!?」と思うことが多々あるんです。服やファッション小物、文具やキッチン・ダイニング用品、そして食品まで、オシャレなデザインのものがいっぱい。ブランドの方々とお話していると共通して感じるのは、誕生や成長のストーリーがあること、新しいものを創り出そうとする情熱、そして何より台湾の伝統に対するリスペクト。
今回紹介するブランドブックの主人公、台湾靴下『+10 テンモア』も、例外ではありません。
「用の美」と、「観賞する美」のフュージョン
まるで遊び心いっぱいの写真集
台湾で一般的に売っている工芸品でいちばん優先されているのは、たぶん「実用性=使えること」。「用の美」という言葉もある通り、長く使われてきたものには、その過程で磨き上げられてきた機能美が備わり、実際に使用されている状態の美しさがありますよね。
カタログは時間を忘れて見入ってしまいます
でも『+10 テンモア』の靴下は、履いたときのデザインの立体感はもちろん、「お茶漬け」「カレーライス」などのユニークなネーミング、シリーズごとに創作された詩などなど、もうカタログ一覧を見ているだけで楽しいんです。「使う」前に「観賞する」「想像する」「知る・学ぶ」という余地が、掘ればいくらでも出てきそう!
ふつうは知ることのできないブランドの裏側まで徹底解剖!
創業者のお二人の、哲学と好奇心にあふれたインタビューは必読
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コレクションごとに制作されるカタログは、台湾各地で撮影。素敵な場所がたくさん紹介されてます
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で、肝心の本の紹介です。この『+10 テンモア 台湾うまれ、小さな台湾の大きな世界』は、まず何よりも視覚的に楽しい。靴下を含め、写真や本のデザイン自体がどれをとっても美しいんです。靴下のカタログをはじめ、写真集、誕生のストーリー、創作の源泉となるもの、普段は見られない制作現場、そして工場の内部まで網羅。
それぞれの靴下につけられた詩
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工場の内部まで潜入取材!
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個人的には創業者のお二人のインタビューがものすごく面白かった。「世の中には、こんなにすばらしいものがたくさんあるんだよ~!」という、飽くなき探求心と、膨大な文化的基盤をシェアしてくれているような感じ。そんなお二人の哲学が詰まった『+10 テンモア』の靴下を身につけることは、私たちが住むこの世界に興味を持つこと。いや、ぜんぜん言い過ぎじゃないと思います。ぜひ、その目で一度、『+10 テンモア』の世界を覗いてみてくださいね。
一部画像提供:トゥーヴァージンズ
【今回紹介した本】
『+10 テンモア 台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界』(トゥーヴァージンズ) 1800円+税 2017年12月25日出版
・+10 テンモアのウェブサイト
https://www.10moresocks.com/?Culture=ja-jp
・日本で買えるところ
https://www.10moresocks.com/store/19?Culture=ja-jp
「いま、台湾で隠居してます~ゆるゆるマイノリティライフ」プレゼント開催中!
【サイン入り】単行本「いま、台湾で隠居してます」を3名様にプレゼントいたします!応募締め切り迫っています!お急ぎください!!
プレゼント応募はこちらから!https://www.taipeinavi.com/present/view.php?id=336「いま、台湾で隠居してます」2015年出版『20代で隠居』の台湾編感動エッセイ。
31歳で17万円握りしめて移住、3年間の新しい隠居生活。言葉も勝手もわからぬ国での「頑張らない日々」のなか、ぶらり気楽な隠居暮らしにしか見えてこないものがある。「台湾讃歌」と「マイノリティ讃歌」がこの本のテーマだ。
台湾を知るにつけ、心に沁みてくるのは差別感覚の薄さ。明るい人情はマイノリティの人々もすんなり受け入れる。ホームレスにもLGBTにも物売りの少女にも温かい。「言葉に不自由な外国人の隠居」もまたマイノリティだが、ここ台湾ではラク?なことに気づく。
エッセイの語り口は軽く淡々としているものの、それが、読者にしみじみとした感動を与えてくれます。
http://www.kb-p.co.jp/publication/taiwaninkyo/
大原扁理さんのオンライントークイベントが開催されます!
1月19日{火}19:30-21:00に、「ジュンク堂書店池袋本店」との企画で、オンランイントークイベントが開催されます。対談相手は、辛酸なめ子さん、たかのてるこさん。異色の組み合わせで、爆笑痛快トークが炸裂(の予定)!
詳しくは以下リンク先でご確認ください。
https://startupmj.stores.jp/?category_id=5fc89650df51596d39058f43
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2021-01-11