作り手も買い手もハッピーになれるマーケット!
こんにちは、台北ナビです。
今日は、台中で感度の高い若者が集まるという人気のマーケット「小蝸牛(Lole Market)」をご紹介します。
マーケット自体はそれほど大きくなく、ただ歩くだけなら5分もかからないほどの規模なんですが、魅力あるお店が軒を連ねているので、2時間あっても足りないくらいですよ!
大学生が始めた取り組み
今回ご紹介する「小蝸牛」が開催されるのは、今台中でも人気の高いリノベスポット「審計新村」。以前は審計処の職員宿舎として使用されていましたが、その後廃墟となっていました。取り壊しの運命にあったこの場所を、ある日大学の授業の一環として訪れた学生たち。ここを守ろうと、保存活動を行いました。
その保存活動のひとつがこの「小蝸牛」です。フリーマーケットというと、野菜などを販売するファーマーズマーケットや服、雑貨などを売るものだったりと、ジャンル分けされていますが、「小蝸牛」は農家、職人さんなどが出店し、お店のジャンルは様々なのが大きな特徴です。
それは「小蝸牛」の狙いが「消費者と作り手をつなげる」ことなのですが、それ以外に、「出店者通しの交流」も図っているからなんだとか。例えば、ナビも食べてみた油飯に使われているお米と醤油は、マーケットでも販売しているもの。作り手は参加することでモノを売るだけに留まらず、新たな可能性にも気づかされることもあるのだそう。
色んなお店とコラボしている油飯
こんなにオサレな油飯のパッケージ、見たことな~い!
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パッケージから若者が作っているのかと思いましたが、年配のご夫婦で作っているそうですよ!
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毎月第三土日のみ限定のフリーマーケット
老胖さん(左)と紹妤さん(右)
「小蝸牛」を取り仕切るのは当時大学生だった紹妤さんと老胖さん。初期の頃は出店希望者が少なく、自ら出店者を探すなど大変だったそうです。ですが、現在は300以上の希望店から「理念が明確なお店」だけに絞って、1日80店舗と厳選しています。毎月出展の審査があり、以前出店したことがあるといっても、理念が不明確になってきているお店は出店できないようにするなど、とても厳しく選んでいるそうです。
ちなみに出店費用は800元。外国人でも出店可能なので、興味のある方は出店してみてくださいね~。
こんなに出店希望者がいるのなら、毎週末やればいいのに……とナビは思いましたが、彼らはこの場所での開催は毎月第三土日のみということにこだわっています。というのも「毎週開催すると特別感がなく、すぐに飽きられてしまう」から。もし、もっと頻繁に行うなら、場所を変えて、新たなエリアの復興の手助けをしたいと考えているのだそう。実際、最近毎月第一土日は「刑務所演武場」でもマーケットを開催しています。今、新たに台中駅周辺でも開催できないかと模索しているそう。このような方法を採るのは、「小蝸牛」がエリアの復興と交流を促進を願っているからでもあるのだそうですよ!若いのに、本当によく考えていますよね~。
ちなみに「小蝸牛」という名前には、一歩ずつゆっくりと歩を進めていきたいという思いが込められています。その思いの通り、焦ることなく、着実に笑顔と正しく生きるパワーを台中に根付かせているなぁとナビは感じましたよ!
作り手も買い手もハッピーになれるを歩いてみよう!
さぁ、ナビもお買い物開始!台中人が今夢中になるというマーケットの魅力を実際感じてみたいと思います!
漫画から日本語を学んだという頼信佑さん。日本語で意思疎通が可能ですよ~!
まずナビが気になったのは、台中で受け継がれているという「漆」工芸のお箸。
台湾漆工芸の第一人者とも言うと、頼高山さんの名前があがります。頼さんは日本統治時代に台中工芸専修学校で、日本人から漆工芸を学びました。その技を受け継いだのが、この時出会った孫の頼信佑さん。
鑑賞物としてだけでなく、生活の一部として使って欲しい。そうすれば漆工芸の美しさを知れるだけでなく、作り手の温かい思いも感じられてもらえるから……という思いで、漆の「箸」を作っています。作り方は、まず30層近い色の漆を塗り、その上から黒色の漆を塗ります。その後、色を出したいところだけヤスリでこする独特の方法。つまり、同じものはひとつもありません!気に入ったものがあったら即購入がおすすめですよ~。
光山行漆器工藝ショッピングページ(https://www.pinkoi.com/store/kousan)
どのお箸も個性的!
黒色の漆を塗るまえはこんな感じ
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黒色漆をヤスリですりすりすると……
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色が出てきた!!
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色が出ている部分は凹んでいるのがわかりますか??
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うちのチョコレートはおいしいよ~!試食してそのおいしさを試してね~と笑顔で話しかけてくれました~
その後、チョコレート好きのナビがカカオを見て引き寄せられるように近づいったのが「巧遇農情」。
ココアやホットチョコレート用スティック、試験管に入ったカカオ豆など色々並んでいましたが、ナビは「巧遇農情 75%蜂粉紅茶巧克力」と「巧遇農情 75%咖啡紅藜巧克力」に興味津々!
そんな様子を察知してくれ、すぐに試食を進めてくれました!カカオ75%ということもあり、どちらもとても濃厚なチョコレート味。特に日月潭の台茶18號紅玉紅茶がほのかに香り、ちょっぴり甘さを感じる蜂粉とチョコレートのコンビネーションが絶妙な「巧遇農情 75%蜂粉紅茶巧克力」は、一口食べてそのおいしさにノックアウト~♪即購入してしまいました。ちなみに「巧遇農情 75%咖啡紅藜巧克力」は屏東の原住民が育てているレッドキヌアと阿里山コーヒーが入っていますよ~。
巧遇農情facebook(https://www.facebook.com/chocohouse2012/)
若き三代目がパッケージを新調!
ナビ友が気に入ったのは「御鼎興純手工柴燒黑豆醬油」。
西螺で作られているここの醤油は黒豆から作られ、薪に火をつけて加熱し、手作りにこだわっているという老舗の醤油屋さんが作り出すものです。作り方も独特ですが、なんとパイナップル、マルベリー、辣椒など見たこともないものをプラスした醤油まで売られていました!台湾らしいパイナップル入り醤油は、甘辛くして食べるすき焼きにぴったりだそうで、ナビ友お買い上げ~♪
御鼎興純手工柴燒黑豆醬油facebook(http://www.ydsin1940.com/)
毎月出店の顔ぶれが変わるので、いつ来てもきっと新たな出会いがあるであろう「小蝸牛(Lole Market)」。まだまだ歩き足りないので、また時間を合わせて台中に遊びに来たいなぁと思います。
以上、チョコレートをまた買いに行きたいナビがお届けしました。
最新情報や出店リスト等は下記HPをご覧ください。
小蝸牛ホームページ(https://lolelole.wixsite.com/lolelole)小蝸牛facebook(https://www.facebook.com/lolemarket/)