台湾人がおすすめする台中を体験してきました!
こんにちは、台北ナビです。
台湾人が住みたい都市ナンバー1に輝く台中。でも、今までどこをどんな風に巡ればいいのか分からなかったんです。そんな時、「第3週の週末にだけ台中で開催されるマッケートがアツイから一緒に行こう!」とお誘いがあったので、ナビ、一路台中へ向かいました。
フリーマーケット以外にも、台中のおすすめスポットを教えてもらったので、台中1DAYトリップの様子をご紹介します。
台中へ行くなら高鉄派?それとも台鉄派??
高鉄(台湾新幹線)開通後、台湾西側の地方都市へ行くなら高鉄利用が早くて便利だなぁと思っていたのです。駅は中心部から離れていますが……。しか~し!もし、台鉄「台中」駅の近くへ行くなら、普悠瑪號(プユマ号)に乗車して台中へ行くのが賢い選択!
プユマ号に乗車すると、1時間半強で台鉄「台中」駅に到着し、料金は400元弱。それに比べ、高鉄を利用すると、高鉄「台中」駅までは1時間前後で到着しますが、乗車金額は700元。ここから台鉄「台中」駅まで移動するとなると、時間もお金もかかってきちゃうんです。
台鉄「台中」駅から徒歩8分ほどで到着する「台湾太陽餅博物館」。元々薬屋だった「全安堂」の建物は日本統治時代に建てられたもの。元の家主が外国へ移民したことから、長年使われることなく廃墟同然になっていたのだとか。
ここをリノベし、台中銘菓の「太陽餅」のことを知れる博物館として近年オープンしました。
パネルの展示
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太陽餅を初めて作ったと言われる魏清海さんのことを知ろう!
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見るだけでなく、ゲームや写真を撮れたりする仕掛けもあって、楽しく学べますよ~
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台中で見るべき建物がマップ上に描いているからわかりやすい
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太陽餅博物館と言いながら、太陽餅自体の展示よりも、台中の町、台中のアーティスト、台中名産の取り扱いが大きく、台中のいいものに出会え、台中の歴史も知れるというお得スポット!
もちろん太陽餅の試食も忘れずに♪ナビの中で太陽餅=パッサパサでおいしくないという方程式があったのですが、ここのは違いました。もちろん皮はバラバラ落ちますが、皮がしっとりしていて、食べやすい!なんだか懐かしい味がしました。そして土パイナップルを使ったパイナップルケーキは酸味と甘みのバランスが絶妙でナビ好み~☆
思いのほか(失礼!)おいしかった太陽餅
11:00 台中でも小籠包が食べたい!
「台湾太陽餅博物館」から徒歩50“歩”もかからないところにある「沁園春」は、1949年に開業した江浙料理と上海點心が食べられるお店です。
見て~!肉汁がたぷたぷ~~
台湾といえば小籠包!ですが、実は小籠包は上海料理。というわけで、こちらでも小籠包がいただけますよ~。柔らかな肉餡をちょっと厚めの皮で包んだ小籠包は、アチアチでしたが1口で食べてみると……肉汁だくだく~♪濃い目の味付けで日本人好みだと思います。台北の小籠包よりも凝った感じはないのですが、新鮮なお肉を使ってシンプルな味付けのため、素朴なおいしさを感じられます。
ちなみに酢醤油に入ったショウガが小さなお碗でサーブされるのは台北ではあまり見られない光景。中部のおおらかさを感じられます。
1籠に8個の小籠包
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これをど~んとテーブルに置いてくれますよ~。豪快!!
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お店の看板商品のひとつが「無錫排骨」。テッカテカのこのビジュアルを見れば、そのおいしさを確信することでしょう。お肉は柔らかく、甘じょっぱく味付けられたタレがしみしみ~。小籠包目当てで来店しましたが、無錫排骨のために再来したいほど美味でした!!
激ウマ!
12:30 食後のデザートは日本とゆかりがあるであろう「ミツマメ」を!
「幸發亭蜜豆冰本舖」は「沁園春」の2軒隣にあります。お店の前のタイルに「ミツマメ」とカタカナで書かれているので、見過ごすことはないと思いますよ~。
まずは店名にもなっている招牌蜜豆冰を注文!どんなかき氷が来るのかなとワクワクしながら待っていたら、一見ただのシャリシャリ氷がやってきました……涙。でも、中をすくってみると……旬のフルーツや豆、湯圓、そして蜜餞がたっぷり入っていました~!良かった!!
シャリシャリ氷を食べると、ラムネのような味がしましたが、これは香蕉油と呼ばれる香料によるもの。昔は贅沢なものだったそうですよ~。ナビが驚いたのは、お豆!大ぶりでしかもちょっと固めなんです。だから何回も噛む必要があり、噛むごとに豆本来の味が染み出てきてうまうまです。
ちなみにこの蜜豆は、日本統治時代に初代が日本人から教わったのだそう。
ほかにもふわふわかき氷や豆花など、様々なスイーツを販売していますよ~。
13:30 自分だけのシルバーアクセサリーを手作りしよう♪
「幸發亭蜜豆冰本舖」から徒歩2分ほどで到着する「Chichic七柒」。アクセサリーや器、かばんなどを販売するセレクトショップなのですが、ここではシルバーリングを手作りすることができるんです。
スタイルはここで見て選びます
リングのスタイルによって値段は異なりますが、ナビは「シンプルイズザベスト」で、ねじらず、文字を刻むだけのものを作ることに決定!いざ、作っていきます。
まずは文字の刻印の練習をして、リングのサイズを確認。サイズとデザインにあわせて、刻印できる範囲を決定していきます。その後実際にシルバーに刻印し、熱を加えて冷やして、リング状にすればほぼ完成なのですが、ココで問題発生!!
ナビ、ちゃんと話を聞いてなかったようで……、一部シルバーをカットしないといけないと言われてしまったんです。が~~ん。でも、友情の証にと作ったシルバーには友人達とナビの名前をちりばめていたので、どうしてもどの文字も削りたくなかったナビ。その思いを伝えてみると、「スタイルを変えましょう」と臨機応変に対応してくれました。結果、リボンのように一部をくっつけて、リング型にして完成しました~♪手作り系のものでは基本的に失敗を繰り返すナビですが、今回はお店の方々も絶賛してくれる出来栄えにニンマリ!
シルバーの一部をくっつけてリボンのようにアレンジ!
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ぐふふ いい感じに出来上がり~♪
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15:00 若者達が作り上げた今台中で最もアツイ「フリーマーケット・小蝸牛」
「Chichic七柒」からは徒歩30分、車なら10分ほどで到着する「審計新村」。台中でも人気の高いリノベスポットです。ここで毎月第三土日のみ限定のマーケットが開かれているのをご存知ですか??今回の旅の最大の目的であるこのマーケットは、立ち上げ時はまだ大学生だったという紹妤さんと老胖さんふたりが取り仕切っています。初期の頃は出店希望者が少なく、自ら出店者を探すなど大変だったそうです。ですが、現在は数多くの希望店から「理念が明確なお店」だけに絞って、1日80店舗と厳選しています。
消費者と作り手をつなげるという狙いもありますが、出店者通しの交流も図っているといいます。例えば、ナビも食べてみた油飯に使われているお米と醤油は、マーケットでも販売しているもの。作り手は参加することでモノを売るだけに留まらず、新たな可能性にも気づかされることもあるのだそう。
こんなにオサレな油飯のパッケージ、見たことな~い!
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色んなお店とコラボしている油飯
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というわけで、作り手も買い手もハッピーになれるこのマーケットをナビも歩いてみました。マーケット自体はそれほど大きくなく、ただ歩くだけなら5分もかからないほどの規模なんですが、魅力あるお店が軒を連ねているので、2時間あっても足りないくらい!
漫画から日本語を学んだという頼信佑さん。日本語で意思疎通が可能ですよ~!
そんな中ナビが気になったのは、台中で受け継がれているという「漆」工芸のお箸。
頼高山さんが、日本統治時代に台中工芸専修学校で、日本人から漆工芸を学び、台湾の漆工芸の第一人者とも言われているのですが、その技を受け継いだのが孫の頼信佑さんです。鑑賞物としてだけでなく、生活の一部として使って欲しい。そうすれば漆工芸の美しさを知れるだけでなく、作り手の温かい思いも感じられてもらえるから……という思いで、漆の「箸」を手がけています。
まず、30層近い色の漆を塗り、その上から黒色の漆を塗ります。その後、色を出したいところだけヤスリでこするという方法を取っています。ということは……これらの箸はすべて1点物!気に入ったものがあったら即購入がおすすめですよ~。
どのお箸も個性的!
黒色の漆を塗るまえはこんな感じ
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黒色漆をヤスリですりすりすると……
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色が出てきた!!
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色が出ている部分は凹んでいるのがわかりますか??
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そのほか色々歩いて見てみました。その様子は写真でご覧ください♪
オリジナルのキャラクターグッズ
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カラフルな手作りジャム
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台湾茶
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どの方もステキな笑顔を向けてくれますよ~! |
16:00 やっと来られた!ナビスタッフ超おすすめのベーグル屋さん
「審計新村」から徒歩10分ほどで到着する「模範貝果」。念願かなってやっと来られました!!というのも、ある日台中へ遊びに行ったナビスタッフが大量にベーグルを買い込んで帰ってきました。毎朝おいしそうなベーグルを食べていたのですが、ひとつおすそ分けしてくれたのです。
そのベーグルのおいしいこと、おいしいこと!それ以来、台中へ行ったら絶対私もこのお店でベーグルを食べると心に決めていたんです。
ナビ、パンの中でもベーグルが大好きで、色んなベーグルを食べてきましたが、ここのベーグルがどこのベーグルよりももっちりしていて、柔らかい!この柔らかさの秘密はオーナーのお母様から受け継がれたというマントウの技が使われているからなんだとか。なるほど~!「マントウ×ベーグル」だからこそのもちふわ食感なのですね。
そして、2013年に問題視された食品安全問題をきっかけにベーグルつくりを始めたというオーナーだから、食品添加物は一切用いておらず、天然のものだけを使っています。だから、味付けも優しく、薄味の関西人ナビにはちょうどいいんですよね~。欲張って、セットメニューを選んだので、お腹いっぱいになったのですが、この満腹感が胃に負担を感じないものなんです。天然のもの、自然のものを使うというのは、身体に負担がないのだなと実感できました!
ベーグルにサラダ、スープ、フルーツなどがつく大満足のセットメニュー!
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チョコバナナ好きのナビはスイーツベーグルも食べちゃいました~♪
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ここから高鉄の駅へ移動し、19:32台中発の高鉄に乗車し、20:33には台北に到着して、幸せな1日はココで終了!学んで作って食べて遊んで……台中ってこんなに色々楽しめる場所だったのですね~!今回は日帰りでしたが、次回は泊まりで色々回ってみたいなぁと思いました。
以上、台中が好きになってきたナビがお届けしました。