鶯歌歩道を歩いて

ちょっと一息、心のゆとりを!焼き物の町、鶯歌を歩こう。

こんにちは!台北ナビです。台北から約30分ほどで着く鶯歌は、ちょっと一息、またしっとり台湾を味わいたいという方に最適な場所です。台北に慣れてくると電車に乗るのが億劫になりますか?でも、電車にちょっと乗っただけで、ここが台湾?とびっくりするような落ち着いた町に着くことが出来ます。台北から来るときは、自強号以外の電車に乗って下さい。板橋駅を出た頃から外が見えますが、外の風景をぼんやり眺めているうちに着いてしまいます。
台北駅に着きました

台北駅に着きました

切符を買って

切符を買って

のんびりした駅前

のんびりした駅前

改札を出るとそこはお店だった

改札を出ると、鶯歌陶器文化観光発展協会理事長をされている、陳秋香さんのお店がど~んと構えています。他に高速道路のパーキングエリアにもお店が2軒あるそうです。まずは、入ってみましょう。ここは「浮彩」という技法で、陶器の上の絵が浮き出て凹凸あるのが、特徴で特許もとっています。4回焼くそうですが、色を塗る前の温度が一番高く1250度あるそうです。また、凹凸のあるところを焼くときは低温で焼くとの事。もちろんすべて手作りで、一つ一つのデザインもとても繊細です。デザイナーはすべて台湾の方々で、ひとつの作品を作るのに3~4ヶ月以上はするそうです。ですからお値段もすべて何万元以上はします。台湾優良工芸品評鑑といった賞を受賞している作品もあり、世界にここしかない作品が見られるのです。また、「跤趾陶」と呼ばれる陶器にもうっとりです。一つ一つを合わせた立体的な芸術品です。花の陶器などは、まるでそこに咲いてるような感じです。
改札を出ると

改札を出ると

立派な店構え

立派な店構え

オーナーの陳秋香さん

オーナーの陳秋香さん

ここでしか見られない芸術品

ここでしか見られない芸術品

お花が咲いています

お花が咲いています

浮きあがっています

浮きあがっています

泳いできそうですね

泳いできそうですね

素焼きのお店

では、駅から出てお店を覗いてみましょう。陳秋香さんがお店を紹介して下さいました。駅を出てすぐ右に曲がるとお店が並んでいます。

陶坯屋」はまだオープンしたてのお店。素焼き専門店で、お客さんや芸術家に書いてもらいまた焼いてから完成させます。焼く前の素焼きのお皿の感じもいいものですが、これを使うとなるともろく割れやすいのです。ここでオリジナルを作ってもいいかもしれないですね。完成には1週間かかるそうです。

陶坯屋
住所: 新北市鶯歌区文化路72―3号
電話番号: 02−8677−7977
営業時間: 10時より18時頃まで
このままでもとってもきれいだけど使えない

このままでもとってもきれいだけど使えない

あなたも描いてみませんか?

あなたも描いてみませんか?

さすがプロは違う

さすがプロは違う

ほかにも可愛いのがあります

ほかにも可愛いのがあります

ぶらりと入ってみたら

永龍陶藝坊」は、10年以上の歴史があるお土産やさん風のお店です。主に、エッセンシャルオイルの炉があり、好みのにおいと一緒に選ぶのもいいでしょう。また、手書きまたはコンピューターによるデザインを作成して、自分だけの湯飲みもいいですね。中国語、日本語と言葉も選べます。1週間ぐらいでお手製の湯飲みでお茶が飲めるんですよ!焼き方もデザインする前と後と2種類あるそうです。お土産に最適な小さな湯飲みも数多くあります。

永龍陶藝坊
住所: 新北市鶯歌区文化路72−7号
電話番号: 02−2678−4798
営業時間: 10時より18時頃まで
湯のみがたくさん

湯のみがたくさん

おじいさんへのお土産はどうですか?

おじいさんへのお土産はどうですか?

奥様への愛をこめて

奥様への愛をこめて

お猪口として使ってもいいですね

お猪口として使ってもいいですね

金運上昇

欣昌陶藝企業社」は、主に「流水盆」(または、「流水旺」ともいう中国人が好きな財運グッズ。一種の水がめで、金運がよくなるように、水が繰り返し流れている)のお店で、大小多種類の甕がおいてあります。商売をしている家や、お店など、台湾では良く見るものです。風水師に見てもらい場所を決める人もいます。入っただけで、なぜか金運がよくなった気がします。またいい気が流れているように思えます。ここも専門で自分の窯工場を持っているんですね。お金やカエル、ちょっとした鉢がついた水瓶もあります。もちろん予約して作る事が出来ますが、いいものになると、3千元以上はかかるそう。また、いろんな壺も置いてあり、「大きいのはいいことだ」という、中国人の愛好がわかっておもしろいです。

欣昌陶藝企業社
住所: 新北市鶯歌区文化路72−10号
電話番号: 02−2678−6585
営業時間: 10時より18時頃まで
金運が上昇しますように

金運が上昇しますように

風流ですね

風流ですね

何を入れるの?

何を入れるの?

選ぶのに迷います

選ぶのに迷います

オリジナル商品が多く揃ってる

では、そのお隣の、「清寶窯」に入って見ましょう。この店の名前は、今のオーナーのご両親の名前から取っています。目にやさしい草花の入ったいろいろな鉢植えがあります。ミニ鉢植え、一輪挿、壁にかける一輪挿、ちょっと変わった鉢植えなど、植物の好きな人にはたまらないお店です。ここは、鶯歌の老街にも商品を卸しています。もう今のオーナーで4代目、ファミリーでデザイン開発、そして経営しています。家族がみんな芸術家だそうです!陶器の裏を見ると誰が作ったのかわかるようになっています。私が見たのは、「古寶玉」で、お店の名前にある今のオーナーのお母様とのこと。もちろん今も、現役で、工夫された、すてきな作品を創作しています。

清寶窯
住所: 新北市鶯歌区文化路72−11号
電話番号: 02−2677−5816
営業時間: 10時より18時頃まで
一輪ざし 凛としてます!

一輪ざし 凛としてます!

どちらからでも挿せます

どちらからでも挿せます

緑にピッタリな鉢が並んでいます

緑にピッタリな鉢が並んでいます

お金から芽が出ました

お金から芽が出ました

線路に沿って歩いていきましょう

では、線路を右に坂を下っていきましょう。ここら辺はお店が少なく、今は新北市による再建が始まる準備中です。ここも、三峡の老街のように当時を再現して立て直す予定だとか。所々古い建物が残っています。さすが陶器の町きっとあると思ったら本当にありました、骨壷のお店。玉の製品が多いですが、陶器のもあります。2~3万元はするそうです。お店の中も厳粛な感じで、重々しい雰囲気がありました。
線路の下の壁もアートです

線路の下の壁もアートです

まだまだ残ってますよ

まだまだ残ってますよ

玄関はそのまま

玄関はそのまま

文化に力を入れてます!

文化に力を入れてます!

心の一服 「風清堂」

台北でも、お茶屋さんに行くとよく見かける茶器があります。裏を見ると、その名は、「風清堂」。ここは、ちょうど川を渡る前にあります。鶯歌には3件お店を持っています。日本でも有名だそうです。店に入るとオーナーの奥様である吴さんがお茶を入れて下さいました。暑い中歩いていたので、そのお茶のおいしいこと!このお店にいると、とても落ち着きます。

ここの茶器は、大きくなく薄型で、一種の特徴があります。茶器のデザインも派手さがなく、日本人が好む金魚やお茶の湯気をヒントにしたデザインのものなど和むものが多いのです。ここもすべて台湾のデザイナーによるものだそうです。吴さんも仰るように、お茶を飲むときの気持ちを考え、ゆっくりした心地のいいデザインにしているそうです。吴さんご自身話し方がゆったりとした方で、ナビは茶の道はわかりませんが、人を落ち着かせる何かをお持ちです。

別にプーアール茶も売っています。他のお茶と違ってまるく楕円形に包装されてますよね。これは、他のお茶より干している時間も長く、「渥推」(プアール茶を押しつぶす独特なやり方)という製造過程を経ているからだそうです。

風清堂
住所: 新北市鶯歌区文化路335号
電話番号: 02−2679−4302
営業時間: 10時より18時頃まで
清楚な感じですね。

清楚な感じですね。

日本人が好むデザインです

日本人が好むデザインです

きれいな青 お値段見て真っ青?

きれいな青 お値段見て真っ青?

吴さんがお茶を入れてくれました。

吴さんがお茶を入れてくれました。

お腹がすいたら

ここで働いていた蔡さんの娘さんが、鶯歌のおいしいお店に、連れて行ってくれました。ただいま大学4年生、試験も終わってホッとしているそうです。9月からは横浜の学校で日本語を勉強するそうです。

「北方小吃館」は水餃子の老舗です。内装も当時のままのようでごく簡単です。水餃子はやや大きめで、キャベツのしゃきしゃき感があります。ナビは餃子大好き、何個でもぺろりと食べてしまました。他に、様々な麺類が楽しめます。蔡さんに鶯歌の若者たちの最近を聞くと、昔はここで焼き物を作る人が多かったけれど、きつい仕事なので、ここを出てしまう人が多く、陶器(セラミック)工程区で、科学産業を勉強する人もいるそうです。
いただきます!

いただきます!

紹介してくれた蔡さんの娘さん

紹介してくれた蔡さんの娘さん


駅からお店がずらっと並んでいますが、まるで日本のどこかのお土産屋に来たような錯覚に陥ります。時間を気にせず、お茶を飲むようなゆったりしたいなと思った時にぶらっとでかっけるにはぴったりな場所です。台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-07-14

ページTOPへ▲

関連記事

陶器の街「鶯歌」に行ってきました!

陶器の街「鶯歌」に行ってきました!

台北駅から台湾鉄道で30分の近場トリップへレッツゴーー♪

その他の記事を見る