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台湾鉄道ナビ　2016年4月

20周年と90周年、記念すべき式典が行われました

こんにちは、台北ナビです。
今月は台鉄が90周年。鉄道は日本統治時代にさかのぼり、現路線のほとんどは、日本の時代が基礎となっています。
そして、MRT。あっという間に20年なのですね。当時士林から淡江大学に日本語を教えていく知人が毎日バス通いで大変だったのが、MRTができてどんなに助かったことか、と話していたのが、つい最近のことのようです。

台鉄台東線鉄道開通90週年

蒋介石元総統の次男である蒋緯國将軍が玉里駅を降りて、ハンティングに向かう貴重な写真

今年3月27日は、台湾鉄路管理局（台鉄）台東線開通90週年の年にあたり、台鉄はこれを記念し、樹林～玉里間で「ハローキティ」ラッピング列車の太魯閣号（タロコ号）を一往復させました。このほか3月25日、樹林～台東間の列車番号426番及び441番の列車は、「ハローキティ」太魯閣号（タロコ号）となりました。
台湾東部を開発するため、1910年（明治43年）に台東線花蓮港（旧花蓮駅、1982年に廃駅）～璞石閣（玉里）間の鉄道路線の建設を開始しました。開通初期の規格は軌間762mmの軽便鉄道でしたが、標準ゲージ1,067mmに改軌工事が行われ、将来の西部縦貫線との連絡を考慮に入れて建設されました。
第二期段階の工事は、経費の関係で1921年（大正10年）から着工、その間に関山～台東間は台湾拓殖株式会社によって買収されました。関山～玉里間の鉄道は、1926年（大正15年）3月に完成し、全線開通を宣言。3月27日に開通式典が行われました。
台東線の開発は、台湾東部に位置する花東縱谷の交通に、大きな利便性をもたらしました。1970年代には、北迴線と西部縦貫線との連絡のため台東線改軌工事が進められ、1,067mmへの改軌が行われました。多くの駅はこの時に建設されたり、廃駅となったりしました。1982年に改軌工事が完了し、完成に合わせて台鉄は、輸入した自強号ディーゼルカーDR2800型気動車を記念に走らせました。2009年から電化工事が進められ、2014年に電化工事が完了し、現在の姿となりました。

日本時代の車掌が発行した三等座席の切符		台東線開通記念に押印された切符
台湾総督府鉄道による台東線全通公式スタンプ		1952年発行の台東線の硬券

軽便鉄道時代、台東線のLDK50型とLDR2300型気動車は、どちらも動態保存車

花蓮駅に保存されているLDT型蒸気機関車LDT103

自強トンネルを抜け、旧台東線の橋脚の下を走る台東線莒光號

写真提供　交通部台湾鉄路管理局林志明邱浚嘉

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花蓮鉄道文化園区1910年（明治43年）、台湾東部に767mmの狭軌軽便鉄道の建設開始、1067mmになったのは1982年のことです Googleマップで見る

ハローキティ太魯閣（タロコ）号が初登場

交通部台湾鉄路管理局（台鉄）、エバー航空、サンリオ台湾法人の3社のコラボによる、ハローキティ太魯閣（タロコ）号が登場しました。今回のラッピング列車は、台鉄初の人気イラストレーターとのコラボでもあり、多くのハローキティファンを引き付けているだけでなく、鉄道ファンも台鉄の列車の中で最もリアリティの高い列車だと語っています。　
ハローキティ太魯閣（タロコ）号は、今年増備された第七編成のラッピング列車で、一号車は台湾西部から始まり、アジア（2号車）、オセアニア（3号車）、ヨーロッパ（4号車）、アフリカ（5号車）、アメリカ（6号車）、南極北極（7号車）、最後に台湾東部（8号車）に戻るというように、世界一周がイメージされています。全ての車両には、エバー航空のロゴが入っているほか、ハローキティジェットの絵も加わっています。車内の壁や座席のシートカバーにもハローキティの姿が見られます。
ハローキティ太魯閣（タロコ）号運行に合わせて、台鉄レストランではハローキティ仕様の弁当（豚カツ）を販売。毎日数量限定で、販売価格は120元。人気のため今後も売り切れが予想される。関連グッズでは、まずハローキティステンレス製記念弁当箱が販売されました。関連グッズは、今後も順次販売される予定。ハローキティ太魯閣（タロコ）号は、2016年3月21日に運行を開始し、2019年までの期間限定運行の予定。豚カツ弁当のご予約は台鉄レストラン　電話886-2-2361-9309まで（中国語のみとなります）。

樹林駅第3ホームに到着するハローキティ太魯閣號

座席のカバーにも		かわいい		ここにも


キティかつ丼は、台北駅の西三門の台鉄弁当屋さんで買えます

写真提供　交通部台湾鉄路管理局邱浚嘉

Hello Kitty列車、出発進行～！キティちゃんと一緒に台湾東部へ鉄路の旅へ Googleマップで見る

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台北捷運MRT（地下鉄）開通20周年

台北捷運MRT（地下鉄）開通20周年を記念し、台北大眾運輸股份有限公司は、5色の一日乗車券であるコイン型のチケット（トークン）を特別販売します。また野外音楽会、中山地下街フェスティバル、「幸福城市」特別展、エレベーターアートなどが催されるほか、開通日と同じ3月28日生まれの人は乗車無料となるキャンペーンなどを実施します。
1970年代、台北市内の交通混雑緩和のため、台湾交通部は台北市内の軌道運輸システムの計画を指示、1998年台北市政府は北投車両基地で着工式を行い、6路線を同時に着工した。1996年3月28日台北捷運の第一ラインが完成し、中運量（MCT）システムの木柵線が正式に営業運転を開始しました。1998年3月には、台北市初の重運量（MRT）システムの淡水線（淡水～中山駅間）が開通し、台北捷運の新しい時代を切り開きました。
20年を経た現在、台北捷運はすでに5路線の営業運転を行っており、淡水信義線（新北投支線を含む）、松山新店線（小碧潭支線を含む）、中和新蘆線、板南線、文湖線の全線合計108の駅（公の統計では121駅、乗り換え駅は2駅と計算）があり、営業キロは131.2キロメートル（世界で第25位）です。現在、台北市と新北市の各区を環状線状に連絡する第一段階（新北產業園区-大坪林）、萬大線（中正紀念堂-四十張-莒光）の工事が行われており、将来の更なる軌道運輸サービスの向上が期待されています。