フォトジェニな絶景が待ち受ける台湾のワンダーランドへ行こう!
こんにちは、台北ナビです。
台湾の古都、台南。ノスタルジックな街並みや台湾B級グルメの食べ歩き、台湾らしいクリエイティブグッズのお土産探しなど、お楽しみがいっぱい!日本人観光客ににも人気の観光スポットです。
菁寮老街
どうやら人気は世界でも。イギリスの雑誌『ナショナル・ジオグラフィック』では、「2024年世界で最もクールな観光スポット」に台湾で唯一ランクインしたんだとか。
レトロな街や美食、台湾カルチャーに触れられる台南。しかし魅力はそれだけではありませんよ!台南中心部からちょこっと外れ、足を延ばせば、そこには美しい山々と湖の絶景が待ち受けています。世界でも珍しい泥温泉もありますよ。
「西拉雅国家風景区」――仙人の住む(?)麗しのワンダーランド「西拉雅(シラヤ)」へさあ、出かけませんか?
世界有数の泥温泉「關子嶺温泉」で美肌になろう
台南・白河に位置する「關子嶺(関子嶺)」は、珍しい泥の温泉が湧き出る場所として知られています。
発見はなんと日本統治時代。北東部にある露山谷に駐留していた日本軍の兵士が見つけたそうです。その後開拓され、山水の風景に囲まれた自然豊かな温泉地として台湾中に知れ渡るように。台湾八景の1つとして、また台湾屈指の北投温泉・陽明山温泉・四重渓温泉と並ぶ「台湾四大温泉」として親しまれています。
關子嶺
關子嶺温泉の泉質はとても希少。地下の岩盤層から泥やミネラルを豊富に含んだ温泉が湧き出ています。天然ガスや硫黄成分も含むため、湯の色は濁った濃い灰色。その様子から「黒色温泉」「泥温泉」とも呼ばれています。
浸かってみればまたまた驚き!ドロドロなのかと思いきや、サラサラなんです。肌当たりも心地よく、湯上がりの肌はツルツルに。天然の美容液に浸かっているみたい♪美肌美人になりに行きましょう。
<アクセス>
高鉄「嘉義」駅から台湾好行「33關子嶺線」に乗車して「關子嶺」バス停下車後すぐ。
びっくりスポット「水火同源」も要チェック
周辺は「關子嶺風景區(関子嶺風景区)」と呼ばれるエリアで、「水火同源」「紅葉公園」「大仙寺」「碧雲寺」「仙宮寺」など、さまざまな観光スポットが楽しめます。
碧雲寺
特に「水火同源」は「水と火の洞窟」の別名を持つ不思議な場所。水辺の岩の壁には消えることのない炎が揺らめき、湧き水が流れ込んでも燃え続けているのです。な~ぜ~?
それは特殊な地質構造によるもの。崖の壁面から天然ガスが噴出していて火は途絶えることがないのだとか。300年以上も燃え続けているそうですよ。
<アクセス>高鉄「嘉義」駅から台湾好行「33關子嶺線」に乗車して「關子嶺」バス停下車。Y13バスに乗り換えて「南寮路口」バス停で降り、徒歩30分強。
台湾レトロの世界「菁寮老街」を歩こう
台南の中心から周辺地域を結ぶ中間点にあった台南・後碧の「菁寮老街」は、その昔、宿場町の役割を担う町でした。時代が流れた今も、古い建築物と景観は当時のまま。
菁寮老街
そんな懐かしい風景がドキュメンタリー映画「無米楽」やドラマ「俗女養成記(邦題:おんなの幸せマニュアル)」のロケ地として登場すると、ちょっとしたブームに。ノスタルジックな農村風景を感じることのできるエリアとして人気のスポットとなっています。
この地がはじめての人もきっと懐かしい気分になっちゃうはず!通りにはアイス屋さん・精米所・漢方薬屋さん・婚礼用品屋さんなど、昔懐かしい台湾レトロな世界観が広がります。当時からずっと変わらない素朴なスイーツを味わったり、ユニークなお土産を探してみたり、タイムスリップ気分を感じてみませんか?
<アクセス>
高鉄「嘉義」駅から台湾好行「33關子嶺線」に乗車して「菁寮」バス停下車後、徒歩2分。
美しい山と湖の絶景が迫る「烏山頭水庫」でパチリ
高台から眺めると、湖岸が緑のサンゴ礁のように見えることから「珊瑚潭」とも呼ばれる「烏山頭水庫(烏山頭ダム)」は、台南の六家と官田の境に位置する日本人・八田與一氏が造ったダム。教科書に登場するほど台湾を代表する人造湖となっています。
烏山頭水庫
ここ嘉南平原は嘉義から台南に広がる台湾最大の平地。平らな土地のため灌漑用水を整備するのはとても大変なことだったんです。それを大正から昭和初期にかけてやってのけたのが八田氏率いる技術チームでした。構想2年、建設10年、当時アジアで最大のダムが完成し、この地域の米の生産量はぐーんとアップしたそうですよ。
<アクセス>台鉄「新營」駅から台湾好行「菱波官田線」に乗車して「烏山頭水庫」バス停下車後、徒歩35分。
ダム周辺スポット「八田與一紀念園區」を楽しもう
烏山頭水庫
このダムは今でも南部エリアの重要な貯水池でもあり、また観光スポットとしても人気を集めています。園内のシャンゼリゼ通りには、建設当時日本から持ち込まれた南洋桜が植えられ、春になると美しい花が咲き誇り、とてもロマンティックな光景が広がります。
また、太陽光発電を利用したボートに乗って湖を遊覧することもできます。夏には水遊び、秋冬にはキャンプと自然を思う存分楽しめるエリアです。
ほかにも八田氏を称える銅像や八田與一紀念館、八田與一紀念公園もあり、当時の技術者たちの宿舎が再現されています。併せて見学してみてはいかがですか?
<アクセス>台鉄「新營」駅から台湾好行「菱波官田線」に乗車し、「烏山頭水庫」バス停下車。ここから烏山頭水庫は徒歩35分、八田與一紀念館は徒歩9分、八田與一紀念園區は徒歩12分。
ビジターセンター「官田遊客中心」で西拉雅の雰囲気を感じよう
「烏山頭水庫」のほか、台南・官田は「葫蘆埤」「統領埤」「蕃子田埤」など灌漑用貯水池のある風景が有名です。
高温多湿な気候は、菱・米・サトウキビ・ウリ科の果物・野菜などの栽培に適しており、特に作付面積&生産量が台湾一の菱は有名で、「菱の実の里」とも呼ばれています。夏には甘くてジューシーなマンゴーも見逃せません!台南に来たら、ぜひ産地で絶品のマンゴーかき氷を食べてくださいね。
官田遊客中心
そんな官田に新しくオープンしたのがビジターセンター「官田遊客中心」です。農村の集落とこの地で暮らす台湾原住民族・シラヤ族の要素を取り入れたデザインの建物が素敵。館内では展示や特産品の販売、屋外ではやアート作品の観賞などが楽しめます。緑の草原は気持ちいい!大自然を感じながら、のんびり散策してみては!
<アクセス>
台鉄「新營」駅から台湾好行「菱波官田線」に乗車して「官田遊客中心」バス停下車後、徒歩2分。
台湾好行バスでらくらくアクセス
今回ご紹介したスポットは、台南は台南でも、ちょっと外れに位置する自然豊かな場所。アクセス抜群とはいきませんが、台湾好行バスを利用すれば、自家用車のないツーリストも気軽にアクセスできますよ。
烏山頭水庫
關子嶺方面へは、高鉄「嘉義」駅を下車後、台湾好行「33關子嶺線」に、烏山頭・官田方面へは台鉄「新營」駅を下車後、台湾好行「菱波官田線」にご乗車ください。あこがれの絶景が待ち受ける台南・西拉雅エリアもすぐそこですよ。
台湾好行「33關子嶺線」https://www.taiwantrip.com.tw/Frontend/Route/Select_p?RouteID=R0039台湾好行「菱波官田線」https://www.taiwantrip.com.tw/Frontend/Route/Select_p?RouteID=R0076詳細は上記サイトでご確認ください。お得なセット券は下記にて発売中です。
以上、台北ナビでした。
画像提供:西拉雅國家風景管理處
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2023-11-30