文化や生活に詳しくなれちゃいます!
こんにちは、台北ナビです。
今ナビがお薦めしている観光スポットは台湾南部最大の都市「高雄」。自治体面積としては台湾で4番目に広く、郊外にもたくさんの観光スポットが点在しています。中には地元の人たちの生活や文化に密着しているところもあり、数多くの「学び」がありますよ~。
競りが間近に見られる蚵仔寮漁港
まず訪れたいのが高雄市の北東側にある梓官区の蚵仔寮。カラスミの原料となるボラをはじめ、台湾海峡を中心に漁をする漁船が釣った魚の水揚げ基地として知られていて、漁協と魚市場が見学できます。
漁協ではカラスミやシラスのXOソースなど独自ブランド商品を扱う売店があるだけでなく、漁船が魚の鮮度を保つために必要とする氷を製造・供給する製氷工場やマイナス25度の冷凍庫などが併設されていて、普段はうかがい知れない漁業の裏側を見られます。
ここで作られる氷は、1つ130リットル。その見た目はさながら巨大なアイスキャンディのようです。24~30時間かけ毎日180個が作られます。氷は専用のレールに乗って岸壁まで運ばれるのですが、そこでさらに粉砕されて、漁船に積まれたり、業者に引き渡されます。その光景はダイナミックなかき氷機を見ているかと思うほどで、とてもユニークです。
2018年に完成したばかりで明るく清潔な市場
漁協の向かいにある魚市場へと足を運びましょう。2階には1階の競り会場をぐるりと取り囲むように通路が張り巡らされていて、競りの様子を見学できます。
ナビが訪れた日は前日に台風が接近し、海が時化たため、漁が行われなかったのですが、別の場所から運ばれた魚の競りが行われ、賑わっていました。てっきり競りは朝に行われるものだと思い込んでいたナビ。実はここで競りが始まるのは毎日お昼の12時から。早起きしなくても見学できるのがいいですね。
梓官区漁協
高雄市漁港二路32號
(07)617-7161
魚の種類ごとに分類されていきます
|
|
阿吽の呼吸というのでしょうか。ものすごい速さで売買されていきました
|
お次にやってきたのは、2018年に完成したばかりの「崗山之眼」というつり橋を使った空中回廊。全長88メートルで高さは約40メートル。主塔はバイオリンのスクロールに似せているんだとか。周辺にはクラシック音楽が流れています。傾斜地にあるため、それ以上の高さがあるように思えます。高雄北部の風景を眺められ、天気がよい日には高雄市内も見渡せます。西側に位置しているので台湾海峡に沈む夕日や夜景も美しいんだとか。
崗山之眼
(07)628-2100
9:00~18:00(2019年9月1日まで~22:00)
毎週月曜定休
入場料:大人60元https://khskywalkpark.com/
床が透明になっているところが!スリル満点です
|
|
台湾高速鉄道が走る光景も見られます
|
台湾南部最大の仏教寺「仏光山」で心を落ち着かせよう
高雄県大樹区にある「仏光山」は、台湾4大仏教のひとつとされる仏光山の総本山。敷地内は広く一般に開放されていて、世界中から熱心な信者が訪れるだけでなく、パワースポットとして一般観光客も訪れます。
全てにおいて規模の大きな空間で、訪れる人を圧倒させますが、万物をおおらかに包み込むようにも感じられ、不思議と心が落ち着きます。
これ、全部ベジタリアン料理なんです
そして、ここに来たら味わってもらいたいのが敷地内に数ヶ所あるレストラン。全てベジタリアン食(素食)になっています。とはいえ、普段はお肉を食べているという人も抵抗なく食べられるよう、味に変化をつけて飽きないようにしたり、「肉もどき」の具材を使うなど、色々な工夫が凝らされていて、非常に美味。日本の精進料理と一味違う台湾の素食文化、ぜひお試しを。
台湾の伝統建築に欠かせない赤レンガ工場で伝統工芸に触れる
高雄市大樹区には約100年近い歴史を持つ赤レンガ工場「三和瓦窯」があります。三合院や廟などに代表される台湾の伝統建築は、赤レンガを多用するのですが、ここでは、昔ながらの方法でそんな赤レンガを作り続けています。
そして、ここでは赤レンガをコースターや置物にアレンジしたクリエイティブ商品を販売しているほか、工作教室なども実施。身近な健在である赤レンガへの認識をさらに深められるようになっています。
また、事前の予約で作業場の見学も可能です。この作業場見学は非常におもしろいもので、よくある小奇麗に整備された最新の工場設備を見学するのではなく、薄暗く、土ぼこりの匂いが立ち込めるありのままの作業場を見られるディープな内容。寡黙に作業し続ける職人の姿を間近に見られ、伝統の継承現場をじっくりと観察できる貴重な空間になっています。
高雄市竹寮路94號
(07)651-2037
平日8:30~17:00
休日9:30~17:30
また、工場のすぐ近くにある鉄橋も必見。日本統治時代に難工事の末に建設され、当時は東洋一の大鉄橋と呼ばれた下淡水渓鉄橋が保存されています。鉄道協としての役目は新しい鉄橋が建設された約30年前に終えているのですが、産業発展での歴史的価値があるとして現在まで大切に保存されています。
近くには工事に携わった飯田豊二氏の記念碑が建立され、当時の功績を今に伝えています。
美味しいグルメに舌鼓を打ったり、最新のSNS映えスポットで写真撮影に興じるのもいいですが、視点を変えると、まだまだ知らない台湾を発見できたり、台湾の文化やそこで暮らす人たちとの距離を近づけられるはずです。
以上、台北ナビがお伝えしました。
もっとたくさんのタイガーエア台湾×高雄情報はコチラのサイトをご覧になってくださいね~♪
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-08-14