南国の恵みを受けて育った美味しい果物がいっぱいありま~す!!
こんにちは、台北ナビです。
亜熱帯と熱帯にまたがる台湾は、トロピカルなフルーツの宝庫!日本では見られない珍しいフルーツも多いので、台湾旅行でフルーツを目一杯食べると言うのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?ナビも足繁く果物屋さんに通って、旬のフルーツを堪能する一人であります。
でも日本人が頭に思い浮かべるマンゴーは実は夏季限定のフルーツ。冬に食べる機会があったとしても、それは冷凍物か輸入物。(最近では冬に採れるマンゴーもありますが、数が圧倒的に少ないので台北の市場にはあまり出回りません。) 台湾は南の島ですが、四季があるのと、露地栽培が多いので、一年中収穫できるフルーツは実は限定的。一年中市場に出回るフルーツでも、食べ比べると時期によって美味しい時期があるんです。だから逆に言うと、季節ごとに旬の味がしっかりと楽しめるのが台湾フルーツの魅力なんです!
今回は、台湾フルーツがいつ旬なのかをご紹介!あなたの好きなフルーツの時期に合わせて訪台する目安にしてください~。
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【】⇒食べられる時 旬⇒おいしくいただける時
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※お天気によって、旬などは多少前後します。予めご了承ください。
日本へも持ち帰れちゃう縁起物のパイナップル♪【1年中】旬:4~8月
伝統市場ではその場で皮を削いでくれます!
甘酸っぱいパイナップルはきちんと手続きさえすれば個人旅行でも日本へお持ち帰りができちゃう数少ない台湾フルーツ。台湾語では「旺萊(オンライ)」と言って「財運を呼ぶ」「福が来る」「子孫が栄える」といった意味の「旺來」の音に通じることから、縁起物とされているんです。
そのため縁起物として、ロト売り場などの前にはパイナップルの形をした提灯が飾られています。おいしいだけでなく、縁起も良くなるなんていいでしょ?
パイナップルは一年中食べることができますが、冬のものは少し酸味がきついそうです。夏は甘みが強いんだとか!そのため冬瓜を混ぜていないパイナップルケーキの味も若干変わるそうですよ♪
ナタで皮を削いでくれた状態で売っていたり、
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他のフルーツと一緒にカットしてくれているものもあります
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☆選び方ポイント☆
ずっしりと重みがあり、下半身ががっちりしているものがおいしいと言われます。また、葉っぱが青々しく小ぶりで新鮮なものを選ぶと良いでしょう。カットされた状態の場合はツヤツヤと輝き、色が濃いものを選ぶのがいいそう。
《口内の出血にご注意!》完熟していないパイナップルにはシュウ酸カルシウムと呼ばれる針状結晶が含まれていて、口内が荒れてしまうほか、肉類の消化を助ける酵素のブロメラインの働きによってタンパク質が分解されて、出血することがあります。ただ、適量食べる場合は問題ありません。
台湾人直伝、台湾パイナップルのカット方法!
【パインカット達人直伝】台湾パイナップルの名産地、台南・關廟(関廟)で教えてもらった3つのカット方法!
台湾フルーツの王道マンゴー【4~9月】旬:6~7月
台湾フルーツの中で一番人気ではないかと思われるマンゴー。台湾に来たら必ず食べるという方も多いのでは?カロテン、ビタミンC、食物繊維を多く含んで栄養価が高いフルーツです。とはいえ、一言でマンゴーと言ってもその種類は多いのをご存知ですか?大きく分けて「土芒果」「南洋種」「改良種」「新興品」の4つに分けられます。
「土芒果(土マンゴー)」旬:4~6月
小ぶりでかわいい土マンゴーは酸味が強く、香り高いのが特徴で、甘ったるいマンゴーが苦手な方にオススメですが、食べられるのは4~6月と短く、繊維が多く食べにくいのが玉に疵。虫に食べられやすいということで、未成熟の土マンゴー(情人果や土芒果青と呼ばれます)をドライフルーツやジャムなどにして食べるのが一般的です。最近では土マンゴーを目玉にするかき氷屋さんが登場するなど、再度脚光を浴びています。
ナビはそのまま丸かじりするのが大好き!
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ドライ情人果は酸味が効いてうまし♪
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塩や砂糖で漬けこんだものもよく見かけます
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情人果 |
黒香:果皮は緑ですが、実はうつくしいオレンジ色!
「南洋種」
日本統治時代の1916年、三井物産がインドのコルカタからマンゴーの品種を台湾へ持ち込み、インドが南洋地区であることからこの名前が付けられました。今では懷特(象牙とも呼ばれます)や黒香など栽培が難しく、ナビも黒香を台南の玉井市場で見たことがあるくらいです。
愛文
「改良種」
その名前の通り改良された品種のマンゴー。凱特(キーツ)、海頓、聖心も市場で見かけたことがありますが、日本の方に大人気なのはアップルマンゴーの異名もある「愛文マンゴー」。甘みがギュッと詰まってこれぞTHE台湾マンゴーという風格ですよね。屏東県枋山郷や台南市玉井は愛文マンゴーの郷として有名です。旬は5~7月ですが、その前後でも食べられます。4~9月頃なら愛文マンゴーがおいしくいただけると思います。
紅徳
「新興品」
比較的新しく出てきた品種で、金煌、台農一號、四季檨、玉文六號、金興などなど。聞いたこともないものばかり…。マンゴーの進化と探求は尽きないようです。愛文マンゴーを超える人気品種が出てくるのか?期待しておきましょう。
☆愛文マンゴー選び方ポイント☆
皺や黒い斑点がなく、ヘタの周りが盛り上がっているもの、そしてヘタの辺りから芳香を放っているものがベストです。もちろん果皮に張りとツヤがあるものを選びましょう。
《アレルギー症状にご注意!》実はマンゴーはウルシ科の植物。体質によってはアレルギー症状が現れることがあります。口や唇、のどの痒みや痛み、むくれや水ぶくれが出る恐れがあるほか、重篤な場合は、消火器症状や蕁麻疹、呼吸困難などを引き起こす…なんてことも。万が一異常を感じたらすぐに医療機関で診察を受けましょう。
ナビスタッフによる【マンゴーのカット方法講座その1】
ナビスタッフによる【マンゴーのカット方法講座その2】
楊貴妃が愛したフルーツと言われるライチ。台湾では「玉荷包(ドラゴンライチ)」、「黒葉」、「糯米」などが採れます。日本にいた時はライチ=冷凍物という印象でしたが、フレッシュライチは少し透けていてかなりジューシー!「今まで食べていたのは本当にライチだったのか!?」と思わされるほどの、衝撃のおいしさです。でも、ライチの欠点は…収穫時期が1~2週間と極端に短いということ。また、天候に大きく左右されるため、ギリギリまで収穫時季がわからないんです。見かけたら即買いをオススメします。
そんなライチですが、疲労回復、動脈硬化の予防、美肌効果、さらに貧血の予防に効果があるとされ、特に妊娠中の女性はたくさん食べたほうがいいといわれるほど栄養価が高いフルーツです。
☆選び方ポイント☆
果皮に張りがあり、赤いものが食べごろです(玉荷包の果皮は緑色です。)。食べごろを過ぎると茶色く、黒ずんできます。また、ライチはとても弱いので傷や変色したものは避けるのが無難です。うろこ状のとげが鋭いほど新鮮だとも言われています。
《食べ過ぎには禁物!》体にいいとされるライチですが、漢方医学的には、食べ過ぎると過度に体を火照らせてしまい、思わぬ病気を引き起こす恐れがあるんだとか。貴重なフルーツなので、思わずたくさん食べたくなりますが、台湾人の間では「1日●粒まで」なんて言い伝えを守る人もいるんです。お子様や高齢者などには特に注意するようにしてください。