朝ドラのモデルになったあの即席ラーメンの台湾版?スーパー、コンビニで見かけた類似品を試食してみました!

気になるお味は?日本のと何が違うの?食べ方は?検証結果は、このあとすぐ!

最初はこの2つだけ。後から3つ出てきて、全部で5つの味比べになりました。

最初はこの2つだけ。後から3つ出てきて、全部で5つの味比べになりました。

こんにちは、台北ナビです。

2018年10月~2019年3月に放送された朝ドラ「まんぷく」は、日本で期間総合平均視聴率27.0%と過去5作品で最高を記録しました。即席ラーメン「まんぷくラーメン」作りが焦点になった1、2月には、日本でモデルになった袋麺が店舗で一時品切れ状態になり、空になったスーパーの棚の写真がSNSでアップされたほどでした。

これを知り、「台湾には同じか、それに似たものはないだろうか?」と思ったナビ。近所のスーパー、コンビニを回り、それらしき商品を探してきました!

スーパーやコンビニで見つけたのは全部で5つ!ミニタイプもありました。

①味丹 享味食光 雞汁風味   5袋入り

①味丹 享味食光 雞汁風味   5袋入り

④台酒 台酒小雞麵 鹽酥雞風味 4袋入り

④台酒 台酒小雞麵 鹽酥雞風味 4袋入り

⑤台酒 台酒小雞麵 酸辣風味  4袋入り

⑤台酒 台酒小雞麵 酸辣風味  4袋入り

②維力  維力原祖 雞汁風味麵 5袋入り

②維力 維力原祖 雞汁風味麵 5袋入り

③維力  維力原祖 雞汁風味麵 内附輕辣蒜油 5袋入り

③維力 維力原祖 雞汁風味麵 内附輕辣蒜油 5袋入り

今回、見つけてきたのは以下のとおりです。

① 味丹 享味食光 雞汁風味   5袋入り (全聯福利中心で40元)
② 維力 維力原祖 雞汁風味麵 5袋入り (全聯福利中心で38元)
③ 維力 維力原祖 雞汁風味麵 内附輕辣蒜油 5袋入り (全聯福利中心で42元)
④ 台酒 台酒小雞麵 鹽酥雞風味 4袋入り  (7-11で48元)
⑤台酒 台酒小雞麵 酸辣風味  4袋入り  (7-11で48元)
*以下、商品名ではなく、上の番号で書き込んでいきます。

④⑤は名前に「小」が付いているくらいなので、25gのミニサイズですが、ほかはいずれも70gと通常の袋麺と変わらない感じでした。
①の袋に記載された食べ方。3種類あります。

①の袋に記載された食べ方。3種類あります。

③の袋に記載された食べ方。②も同じです。こちらは【C】を除く2種類。

③の袋に記載された食べ方。②も同じです。こちらは【C】を除く2種類。

④⑤の袋に記載された食べ方。「食用方式」のところに注目。こちらは【C】のみ。

④⑤の袋に記載された食べ方。「食用方式」のところに注目。こちらは【C】のみ。

袋に記載されていた食べ方は、以下の3つ。
【A】お湯を注いで3分待つだけ。①②③は粉末スープ(③は添付の辛味調味料も)を入れる。
【B】鍋で沸かしたお湯に、麺を入れ調理する。
【C】袋を開ける前に麺をもみ、中の麺を砕き、台湾でも売られている日本の味付けフライ麺風スナック菓子と同様の形で食べる。
①~③は、粉末スープ(③は添付の調味料も)を入れ、砕いた麺全体に味が行きわたるようにシャカシャカ振ってから食べる。
*以下、【A】【B】【C】で書き込んでいきます。

このうち、【B】は調理器具を持ち合わせていなかったので、試せませんでした。というわけで、今回は①~⑤の袋麺を【A】と【C】の各方法で試食してみました。

①味丹 享味食光 雞汁風味

店頭で売られている5袋入りのもの

店頭で売られている5袋入りのもの

お湯を注ぐ前

お湯を注ぐ前

【A】麺はやや太めで、コシは5つの中では一番。スープの味は、粉末スープなしで食べた場合、イメージしている通常の湯量では、物足りなさを感じるのは必至。湯量を減らせば、どうにか日本のあの袋麺の味に近づきますが、「ラーメンはスープと麺のバランスが第一!」という方には不向きです。
粉末スープなし。麺も太く、スープもあまりついていない感じ。

粉末スープなし。麺も太く、スープもあまりついていない感じ。

麺に染み込んでいるスープが出てきていますが、味は薄口

麺に染み込んでいるスープが出てきていますが、味は薄口

粉末スープを入れて食べると、粉末スープの味が強くなりますが、ほかの袋麺とどこが違うのか、はっきりしなくなる感じがありました。
粉末スープを入れ…

粉末スープを入れ…

お湯を入れました!

お湯を入れました!

粉末スープのみでも試してみましが、塩辛さが強いからか舌がヒリヒリしてきました。麺と合わせて食べられるよう味付けがなされているらしく、単独で味わうのは厳しいように感じました。

【C】最初は、乾麺と粉末スープがほどよくあっているのですが、食が進み、粉末スープが残る袋の下の方に近づくにつれ、【A】の方法で食べた時同様、舌がヒリヒリするような感覚に襲われてきます。
袋を開け、粉末スープを取り出し、麺を砕きました

袋を開け、粉末スープを取り出し、麺を砕きました

粉末スープを入れ、シャカシャカした後が、こちら

粉末スープを入れ、シャカシャカした後が、こちら

②維力 維力原祖 雞汁風味麵 5袋入り

5袋入りのパッケージ

5袋入りのパッケージ

開けてみました

開けてみました

【A】①と比べ、麺はやや細め。そのため、【B】の場合、長すぎると麺がふやけて、コシが失われる恐れがあるように思いました。①と違い、粉末スープがなくても十分食べられる味が麺についていますが、日本のあの袋麺と比べると薄味。それが好みの方にはちょうどいいと思います。湯量を気持ち減らせば、日本のあの袋麺に近い味になるかな…という感じでした。
麺を出しましたが、①よりもスープの色が目立ちます

麺を出しましたが、①よりもスープの色が目立ちます

お湯を入れたら、みるみるスープが出てきて、①よりも濃い色になりました

お湯を入れたら、みるみるスープが出てきて、①よりも濃い色になりました

①同様、粉末スープを入れて食べると、その味が強く、ほかの袋麺との違いが分かりにくくなる感じになりますが、麺とスープのバランスは①よりもとれているように思いました。
こちらも粉末スープを入れ…

こちらも粉末スープを入れ…

お湯を入れました。味がさらに濃くなる感じでした。

お湯を入れました。味がさらに濃くなる感じでした。

粉末スープは、①と比べ、しょっぱさは弱いものの、舌にヒリヒリする感じがする…と思いますが、①と違い、単独でもしっかり味わえるスープでした。

【C】袋の説明書きにはないものの、試してみたら麺と粉末スープのバランスが合っていて、あっという間に食べ終えていました。小腹がすいた時やおやつにはぴったりです。
①同様、袋から粉末スープを出して、砕き…

①同様、袋から粉末スープを出して、砕き…

粉末スープを入れたのがこちら

粉末スープを入れたのがこちら

③維力 維力原祖 雞汁風味麵 内附輕辣蒜油 5袋入り

5袋入りのパッケージ

5袋入りのパッケージ

中を開けるとこんな感じ

中を開けるとこんな感じ

辛味調味料(左)と粉末スープ(右)

辛味調味料(左)と粉末スープ(右)

【A】②にニンニクで風味をつけたラー油ベースの辛味調味料が入っているだけで、土台になる味は②と同じです。辛味調味料は、粉末スープなしとありで試してみました。粉末スープなしの場合、味のバランスが悪くなり、一口、二口で十分かと。そのため、粉末スープは必須。入れることで、味のバランスが良くなります。そのため、辛味調味料は、粉末スープを入れた状態で食べることを意識して作られている感じです。
麺のみだと②と同じ

麺のみだと②と同じ

粉末スープを入れても②と同じ

粉末スープを入れても②と同じ

お湯を入れても②と同じ

お湯を入れても②と同じ

辛味調味料のみ。見た目ほどの辛くないです。

辛味調味料のみ。見た目ほどの辛くないです。

辛味調味料と粉末スープと一緒に入れました。

辛味調味料と粉末スープと一緒に入れました。

完成したのがこちら。辛味調味料は、粉末スープと一緒に使うといいです。

完成したのがこちら。辛味調味料は、粉末スープと一緒に使うといいです。


【C】辛味調味料だけまぶしたものと、辛味調味料と粉末スープを入れてまぶしたものとを試してみました。辛味調味料だけのものは、正直「ダメかな…」と思ったのですが、食べてみたら意外にイケました。ただ、ニンニクの香りが気になる方は避けたほうがいいかもしれません。

続けて、粉末スープを入れてシャカシャカ振ってから食べてみましたが、辛味調味料だけのよりも、味にバランスと膨らみが出て病みつきになりそうな味に変わり、これも意外にイケました。
辛味調味料のみ。ニンニクの香りが漂ってきます。

辛味調味料のみ。ニンニクの香りが漂ってきます。

粉末スープも入れてみました

粉末スープも入れてみました

④台酒 台酒小雞麵 鹽酥雞風味 4袋入り

店頭で見かける4袋入りのパッケージ

店頭で見かける4袋入りのパッケージ

【A】この食べ方は袋に記載されていませんが、試してみました。粉末スープも入っておらず、袋を開ければ、日本のあの袋麺そのもの。お湯をかけてみたら、乾麺からスープがにじみ出て、お湯の色がみるみる変わりはじめ、このあたりも日本のあの袋麺を思い出させてくれます。

台湾風鶏の唐揚げ「鹽酥雞風味」となっているものの、麺もスープの味も外見も日本のあの袋麺そのもの。違うのは、「鹽酥雞」の香味付けに使われることがある台湾バジル(九層塔)の香りが残っていること。それが気になる方は、食べ方に関係なく合わないと思います。
袋から出してみました。外見は日本のあの袋麺そのもの。

袋から出してみました。外見は日本のあの袋麺そのもの。

お湯を入れたら、こちらも麺に染み込んだスープが出てきました。

お湯を入れたら、こちらも麺に染み込んだスープが出てきました。


もんで砕いたのがこちら。

もんで砕いたのがこちら。

【C】袋に記載されているのは、こちらの食べ方。粉末スープが入っていないので、袋を開けることなく、もんで砕くことができるのがいいです。麺にちょうどいい味が付いていて、日本でもおなじみのあのお菓子と同じ感覚で食べられます。鹽酥雞の味そのものを堪能できますが、前記の台湾バジルの香りが気になる程度でした。

⑤台酒 台酒小雞麵 酸辣風味  4袋入り

店頭で見かける4袋入りパッケージ。鶏が火を吹く絵に、赤を基調とした外見が辛さを強調?

店頭で見かける4袋入りパッケージ。鶏が火を吹く絵に、赤を基調とした外見が辛さを強調?

【A】これも④と同じ。名称に「酸辣」とあり、鶏が火を吹くイラストがついていますが、イメージするほどの辛さはなく、舌にピリ辛感が残る程度。子どもでも十分食べられると思います。スープもチキンのダシが効いていました。
袋から出してみましたが、「酸辣」を感じさせない外見です

袋から出してみましたが、「酸辣」を感じさせない外見です

お湯を入れてみましたが、④と全く同じです

お湯を入れてみましたが、④と全く同じです


麺をもんで砕いたもの。④と変わりません。

麺をもんで砕いたもの。④と変わりません。

【C】土台となるチキンの風味がしっかり出ていました。「酸辣」の味は、舌に残るヒリヒリ感でかろうじて分かる程度。④の方が人気が高いらしく、店頭の棚に多く残っているのがこちら。おそらく、パッケージのイメージがあるからではないかと見られますが、【A】の方法同様、子どもでも十分食べられる味だと思います。

総括

お湯を注いでそのまま食べられる日本のあの袋麺そのものだったのは、④⑤。しかし④⑤は袋に記載されている食べ方が【C】のみということもあってか、店舗によっては即席麺のコーナー以外に陳列されていることもあります。

①~③は「お湯を注いで3分待つだけ」で食べられないことはないのですが、日本のあの袋麺の味に近づけるには、湯量を気持ち減らす必要があります。そうすると、スープの量が減ってしまうので、麺とスープのバランスを重視する方は、そのあたりも考えないといけません。

粉末スープが入っていたことから判断すると、いずれも【B】の方法で食べることを前提に商品開発を行っていたのではないかと見られます(ナビ、調理器具を持ってないことを悔やみました……)。特に①はそれが顕著だったように感じました。

比較してあれこれ書き込みましたが、結論はどれが「おいしい」とか「おいしくない」とかではなく、「どれでも自分の好きなように味付けして食べたらいい」であり、「お湯を注ぐだけで濃厚な味が出て、麺のコシがちょうどいい塩梅でできる日本のあの袋麺は、やっぱりすごい!」でした。

以上、台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-06-24

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