台湾を代表する冬の果物で、栄養豊富な蜜棗(インドナツメ)。台南は、高雄、屏東に続くナツメの生産地です。新幹線台南駅から車で約1時間ほど走ると、今回お邪魔するナツメ農場の「品利農場」さんが見えてきました!
このエリアはもともとマンゴーの名産地ですが、「品利農場」では約10年前からナツメに転作したそうです。ナビが訪れたときは、ちょうどマンゴーの開花時期だったようで、農場周辺のマンゴーの木も赤い花をたくさんつけていました!(今年のマンゴーは豊作かも~♡)
では、さっそく、ちょっと変わったテントのような温室の中へ入ってみます
ナツメたちの登場です!たわわに実った姿に、思わず「え~可愛い!」と声が出てしまいます。なんだか癒される~
ナツメの生産時期は主に12月~2月で、受粉から150日~半年程度で収穫できるとのこと。こちらの農場では、木に負担をかけ過ぎないように、果実は適度に間引きしているそうです。木を大切にしているんですね
こちらが農場の責任者「謝明樹」さんです。謝さんは優秀な農家として過去に数々な賞を受賞したこともある『神農家』。先ほどの変わった見た目の温室は、台風や害虫に強い特別な素材でできていて、実は謝さんの発明なんだとか!
こちらは収穫体験をする行政院農業委員会農糧署の「胡忠一」署長(右)。署長によると、日本に輸出されているナツメの約3分の1が、なんとこの「品利農場」のものだそうです!
頭上を埋め尽くすナツメの美しいこと!カリウムが豊富で、ビタミンCはレモンの2倍、さらにビタミンB3はレモンの27倍で、抗酸化作用や美肌効果が抜群!だから「凍齢(年齢を止める)」フルーツっていうんですね!
収穫されたナツメは、農場でサイズごとに分別されていきます。大きなナツメは、生命力の強い大きな木にしか実らないそうで、最もおいしく、贈呈用に販売されているそうです
ゴロゴロとベルトの上を転がっていくナツメ。農場では、皮が薄くジューシーな「珍蜜」と、輸出に適した「珍愛」という2品種を生産しています。ナビも「珍蜜」を試食しましたが、ねっとりした甘い果汁と、梨のようなシャリシャリの食感が絶妙!ペロっと食べてしまいました~
分別作業をされているスタッフの方。笑顔が素敵です!ちなみにナツメを選ぶ時は、黄色くて丸っこい形のものがおいしいそう
農場ではパッションフルーツも栽培していて、責任者の謝さんが紹介してくれました。このパッションフルーツ、まだ市場には出回ってないんですよ~
パッションフルーツをいただきます!酸っぱいイメージが強いのですが、こんなに甘いのは初めて!それもそのはず、なんと糖度19度だそうです。というわけで名前は「19°百香果(19°パッションフルーツ)」!わかりやすい!
ナビが見学を終えたころ、新たに収穫されたナツメがトラックで運ばれてきました。
日本に輸出されるナツメは、まず台湾で14日間の低温殺虫処理をしているそうです。日本への輸出量は現在、年に約30トンですが、市場に出るとすぐに売り切れてしまうのだとか。今後、台湾で低温処理施設が増設される予定で、完成すればもっと多く輸出できるようになるとのこと。嬉しいですね!
ナビが農場から持ち帰ったナツメを切ってみました。中はこんなに真っ白♪抗酸化作用が強いからか、カット後時間が経っても、変色がほぼないんです。大きめの種がありますが、アボカドを切るときの感じで半分に切れば大丈夫。皮も食べられるので丸かじりもできます。たくさん食べて若返りに期待……!!
おいしくて美容にも良い万能フルーツのナツメ!スーパーでも簡単に買えるので、冬に台湾に来たらぜひ食べてみてください♡
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記事登録日:2023-03-22
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