ジャイアント主催の「2016騎遇福爾摩沙(Formosa 900)」に参加して、今日から8泊9日で台北から半時計回りにぐるっと一周します!
2012年、しまなみ海道にて
こんにちは、一青妙です。
みなさん、「環島」という言葉を聞いたことがありますか。台湾通ならもしかするとあるかも知れませんね!
中国語の「環」は「回る」を意味します。島を回ること、つまり、台湾を一周することです。私はこれから、自転車で環島にチャレンジします。
台湾を時計の逆回りで台北から西海岸を屏東まで一気に下り、そのあとは東海岸を北上していきます。全長でなんと約930キロ。一日に平均100キロを走らなければならない過酷な旅ですが、環島を実際に体験しつつ、自分の限界に挑戦するため、やってみようと決心しました。
2012年、しまなみ海道にて
環島は、ここ何年か、台湾の人たちの間でブームになっています。環島にはいろいろな方法があります。電車で回ることもできます。車で回ることもできます。車での環島は以前一度やったことがありました。でも、やっぱり自分の力で回ってみたくなったのです。環島を自転車で行なうことは、台湾の政府がこのところ力を入れているアクティビティでもあります。おもだった道路をつないだ「環島一号」というルートも最近完成しました。台湾の環島サイクリングを目指してアジアの観光客もたくさん訪れています。
そんなとき、台湾の自転車メーカー「GIANT」日本法人の中村晃社長から、台湾で毎年11月に開催される「Formosa 900」に参加しないか、とお誘いを受けました。世界中からGIANTにつながりのある人たちが台湾一周を目指して集まるものです。
以前、私はGIANTの皆さんとしまなみ街道を走ったご縁がありました。そのときは一日だけ、しかも50キロのコースですっかりくたびれてしまいましたが、今回はその二十倍の距離です。果たして、最後まで走り抜けるかどうか、正直自信は全くありませんが、精一杯がんばります。
これから、この台北ナビのなかで、私の日々のサイクリングで体験したこと、見聞したこと、感動したこと、失敗したこと、全部書いていきたいと思います。これから10日間、どうぞよろしくおつきあいください。
環島前日:日本出発日
11月4日 東京•羽田から台北•松山へ (CI221 14:15羽田発)
「いつか台湾を環島してみたい」「台湾は自転車で一周できるんでしょ」
台湾好きな多くの友人たちから、こんな言葉を最近よく聞くようになりました。私自身、環島には興味があっても、1000キロ近い距離を、まさか自転車で回るなんて、絶対に無理、非現実的……。自転車初心者でも大丈夫なのか……。一体どうやって環島をすればいいのか……。日本から自転車が運べるのか……。などなど、色々な疑問や不安が浮かび、実行に移せませんでした。
ところが、これら全てを解消してくれるのが、GIANTが運営している旅行会社の「GIANT ADVENTURE(ジャイアントアドベンチャー)」。GIANT ADVENTUREでは、環島用に台湾の各地から出発するツアーがあり、環島専門のスタッフや途中休憩用のドリンクや果物を積んだサポートカーがつきます。途中で自転車が故障しても修理もしてくれる上に、自転車の貸し出しもあります。もちろん、環島中の宿泊施設、食事も全て込み。ウエアさえ持っていれば、他に何も必要なものはないくらい、とにかく至れり尽くせりのサービスが盛り込まれています。
今回私が参加したのは、GIANT ADVENTUREが主催した「Formosa 900」というイベントです。これは年に一度、ジャイアントが行なう大規模な環島ツアーです。
11月4日、まず東京の羽田国際空港から台北松山空港に向けて中村晃社長やGIANTの社員の方々など総勢7名で出発しました。自転車をチェックインカウンターに預けるのはもちろん初めての体験。事前に日本のGIANTの方々が飛行機に積載できるよう、輪行用の袋か箱に梱包をしてくました。
大体一つの自転車の重さは15キロ前後。自分のチェックインだけでなく、自転車のセキュリティチェックもあるので、時間に余裕を持って空港に到着したほうが良さそうです。自転車は無事に、チェックを通過し、運ばれていきました。
台北についた初日は、明日からお世話になるツアーリーダーのスタッフ等がお迎えに来てくれています。自転車をジャイアントカーに載せて、一日目のホテルへ。明日から始まる8泊9日の環島へ向けての説明と、今回特製の「Formosa 900」のサイクルジャージやグッズを配布してくれました。
出発前の準備
前日 その1 ジャイアント日本支社にて
ところで、「ロードバイク」という本格的な自転車に乗っての環島ですが、ロードバイクを手にしたのは実は今から約2ヶ月前。
競輪選手やプロのサイクリストが乗るイメージの自転車に、乗りこなすことができるのか。自転車に乗るときはどんなウエアを着るべきか。一日平均100キロという長距離を乗るのに必要なものはなにか。何もわからない私の相談にのってくれたのが、日本のGIANTショップの方々でした。
前日 その2 体に合わせて自転車のセットアップ
体格に合わせての自転車のセットアップや実際の乗り方、靴やウエアの選び方、練習の仕方……などなど、とにかく一から丁寧に、全ての疑問に答えてくれました。中村社長からは、こんなアドバイスを受けました。
「出発前に一度、100キロという距離に乗って見て下さい。体のどこが痛くなるのか、なにが合わないのかがわかります」
前日 その3 慣れるために家の近くをサイクリング
出発一週間前にやっと実践したものの、100キロ走った後は3日間、体のあちこちが痛くてマッサージに通い詰めました。
さあ、明日からいよいよ環島にチャレンジです!
11/5(土) 環島1日目:台北→新竹 90キロ
1日目のスケジュール内容です
こちらもご参考!
「Formosa 900」とは、2011年に、当時77歳になるGIANTの劉金標会長が世界の各GIANT支社の上層部やGIANTの社員たちに呼びかけ、計6チームで環島をし始めたのが始まりです。その後、毎年11月に開催される年中行事となりました。年々参加者は増え続け、5回目となる今年は、11チーム、総勢700人以上の規模になっています。
2016騎遇福爾摩沙(Formosa 900)開始!今回一緒に走るGIANTの羅祥安(トニー•ロー)CEO!
私が参加するのは、GIANTの羅祥安(トニー•ロー)CEO率いる「領航騎士團Leader Team (Officials, Media and Celebrities)」。アメリカや中国大陸、日本など、各地からやってきた人、そして羅祥安さんの奥様を含めた総勢45名のグループ。8泊9日で台北から半時計回りにぐるっと一周します。
台北市政府前で開かれた開会式には、台北市長の柯文哲さんも応援に駆けつけ、8時半に一斉に出発しました。
必死に坂道をこいでいるけれども、カメラの前では笑顔!
1 日目は台北から新竹の約90キロ。
まずは市政府前の台北市内から、淡水河沿いを走る自転車専用道路へ。ランナーや散歩する家族連れなどがいるだけで、安心して自転車を走らせることができます。その後は車と並走する環島一号線に出て、板橋区、土城区、三峡区、と通過し、大渓鎮で昼食。
ちょうど良い気候で、思ったほど疲れないと思っていたところ、最初の難関の坂道がやってきました。高度180メートルの坂道を登るという、ヒルクライムとしてはまだまだ初心者クラスですが、坂道苦手の私は大苦戦。でも、あくまでもマイペースに進むことが大事です。どんなに遅れても、最後にはスタッフが並走してくれ、車もついてきてくれるので安心して登りきることができました。
また、大体10-20キロ走るごとに、10分ほどの小休憩がもうけられます。休憩場所は景色の良いところやトイレに行き易い場所で、ジャイアントサポートカーからバナナやお菓子を手に取り、ほっと一息つくことができます。
昼食後は關西鎮を通り、新埔鎮へ。ここでの休憩には名物の柿餅が出てきました。甘くて美味しくてエネルギー補給にぴったりでした。
「
環島後の体重は必ず増えますよ」
各地の観光名所や名物が食べられるのが、GIANTが主催する環島ツアーの特徴。
夕方にゴールの新竹に到着。
みんなで終わりの体操をして、無事一日目完走!
完璧なサポート体制に驚き、団体で走る安心感を存分に満喫した初日。このままなんとかいけるかも、と思ったのですが、明日は初めての100キロ越え。筋肉痛も出てくるはずなので、果してどうなることやら。
★★明日に続く~~~★★
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2016-11-07