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自転車で台湾一周!最終日~一青妙~

いよいよ環島の最終日を迎えました。残り100キロ弱を走りきればスタート地点・・

9日目(最終日)のスケジュール

9日目(最終日)のスケジュール

環島9日目(最終日) 礁渓(宜蘭)→市政府(台北)96キロ

台北へ、いざ!

台北へ、いざ!

こんにちは、一青妙です。いよいよ環島の最終日を迎えました。
残り100キロ弱を走りきればスタート地点に戻ることができる今日、きっと誰もが心の中で目前に迫った「完走」の二文字に思いを馳せながら、朝を迎えたことでしょう。私もなんとなく興奮気味で、いつもより早く目が醒めてしまいました。
宜蘭から眺める亀山島

宜蘭から眺める亀山島


8日間一緒に過ごした仲間と最後の朝食、ずっと見守ってきてくれたスタッフと最後の体操……。でも、「出発了!(出発するぞ)」という、スタッフリーダー阿哲の大きな張りのあるかけ声でセンチメンタルな気持ちは一気に打ち消され、緊張感をもって一同、台北を目指してペダルを踏込みました。

全員、前へ進むしかないと心に決めているからでしょうか。坂道や向かい風を気にしているような人はいません。チームはまるでスタート時のような元気が戻ってきたようです。
9日間一緒に走り続けた仲間たち 9日間一緒に走り続けた仲間たち

9日間一緒に走り続けた仲間たち

新竹に応援にきてくれた今井ご夫妻

新竹に応援にきてくれた今井ご夫妻


環島に参加するにあたって、台湾人にとっての「環島」の意味をチームのいろいろな人に聞いてきました。そこで得たのは「台湾人にとって環島は一つの儀式になっている」「環島をしなければ、台湾人ではない」という共通した答えでした。

本来スポーツとして楽しむための自転車に、環島という特別な意義が加わり、台湾社会と台湾の人々にとっては、象徴的で本質的な行為になったのです。

特に40歳前後より上の台湾人にとっては、国民党の一党専制時代に受けた教育は中国的要素を強調したものでした。台湾のことなど、ほとんど教科書には書かれていない教育を受けてきたのです。自分のことも「中国人」と呼んでいた時代。そんな人たちが、自分の国について見たい、知りたいという思いが、環島という形で実現しているように見えました。
応援にきてくれた台南の友人たち

応援にきてくれた台南の友人たち

台南に応援にきてくれたマギーさん

台南に応援にきてくれたマギーさん

応援にきてくれた臺南市政府の皆さん

応援にきてくれた臺南市政府の皆さん

高雄で待っていてくれた友人たち

高雄で待っていてくれた友人たち

花蓮で応援に駆けつけてくれた人たち

花蓮で応援に駆けつけてくれた人たち

宜蘭にきてくれた友人たち

宜蘭にきてくれた友人たち

台北から出発して、嘉義、台中を過ぎたあたりで、気温がぐんぐん上がっていくのを体感しました。擔仔麵、棺材板、蝦卷などを食べ台南の食文化の豊かさを知り、高雄の港や高層ビル、工場の間をすり抜け、発展している都市の元気をもらいました。屏東に入り一気に人口密度が減った分、先住民が増え始め、人の顔つきも変ってきました。山奥に点在する色彩豊かな先住民部落。東海岸の信号の少なさと手つかずの果てしなく広がる大自然。澄み渡った夜空に輝く星とまぶしい海岸線や体を癒してくれる温泉の数々。
東側の海岸線もこれで見納め

東側の海岸線もこれで見納め

日本統治時代に完成した旧草嶺隧道を抜ければ新北市 日本統治時代に完成した旧草嶺隧道を抜ければ新北市

日本統治時代に完成した旧草嶺隧道を抜ければ新北市

自転車で走ってきた長い道のりの随所に、台湾の多様性が散らばっていて、五感をフル活用しても全てを感じるのに追いつかないくらいでした。

私自身、台湾で教育を受け、11歳で日本に移住してから、すっかり台湾とは縁遠くなっていました。この10年ほど、足しげく台湾に通って本を書いたり、講演をしたりと、台湾との繋がりが深まってきています。「台湾のことはよく分かっている」と思っていましたが、これまでは新幹線や車での移動ばかりだったので、まだまだ新しい発見が沢山ありました。

出発して2日目、体重が2キロ減ったので、運動して食べて寝て、ダイエットできる理想的なスポーツだと喜びました。ところが、最終日に近づき、徐々に減っていた体重は増加して、元に戻っていきました。

それは、もしかすると、思い出と経験、そして新たに私の中に貯め込んだ「台湾」の重さが加わったのかも知れません。

サイクルウエアを着てみんなでご飯を食べるのもこれが最後 サイクルウエアを着てみんなでご飯を食べるのもこれが最後

サイクルウエアを着てみんなでご飯を食べるのもこれが最後

最後の日、ペダルを回す足はすごく軽く感じました。

かつて、私の父の一族である顏家が鉱山を切り開き、鉄道を敷いた新北市にある「十分」という街に入り、みんなで最後の昼食を取りました。過去と現在がつながったような、不思議な気分になりました。平渓線、天燈、曲がりくねった道…見慣れた風景が、一気に「故郷」に帰ってきたという気持ちを高めてくれます。
新鮮に見えた台北101

新鮮に見えた台北101

「101だ!」
遠くの空に台北市の101が見えたときは、全員思わず腕を上げていました。ゴールのある市政府がいよいよ近くなってきました。
台北市内の交通量の多さで、すぐそこにある101まで思うようにスピードを上げられないのがもどかしい。

「あとこの角を曲がればゴールです」

聞き慣れたスタッフの声と笑顔を前に、目頭から熱い涙がこぼれ出て来ました。普段はあまり泣かない私なのですが…。
気分は最高!

気分は最高!

走り抜けて来た距離 走り抜けて来た距離

走り抜けて来た距離

9日間、総計996キロの自転車での台湾環島の旅が終わりました。

歓喜の声があちこちから上がり、迎えにきていた家族との再会に涙する人もいました。

言葉がうまく出ないくらい感激した閉幕式

言葉がうまく出ないくらい感激した閉幕式

最後の閉会式では、スピーチをする機会を頂き、火照った体と気持ちの中、自然にこんな言葉が口から出てきました。

「環島をして、やっと自分のなかでの台湾アイデンティティが本物になることができました(環島之後,終於可以說我是真正的台灣人了!)」

ずっと探し求めてきた私のなかの「台湾人」の部分が一気に埋まった、そんな充実感でいっぱいになった環島でした。

いい歳をして、と思われるかもしれないけれども、それでいいのだと思います。夢のため、家族のため、自分のため、人それぞれ違うと思うけれども、それでいい。環島を完走したことで、自分への自信が確かなものになり、かけがえのない時間を過ごせたことに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
環島達成証明書

環島達成証明書

完走した人全員が手にしたずしりと重たいメダル

完走した人全員が手にしたずしりと重たいメダル

今、多くの日本人が台湾に関心を持ち、好きになり、旅行にきています。台北や高雄といった大都市だけでなく、小さな地方都市にも目を向けるようになってきていますが、そこにもう一つ、「環島」というスタイルの旅が選択肢になれば、より台湾を深く知り、好きになれる。そうなれば、本当に素敵なことだと思います。

来年の11月に行われる同じ大会に、もう一度チャレンジしたいと考えたりしています。日本人の参加者による「チーム一青妙」を作ってみないか。今回の参加者の皆さんにも、こんな風に勧められました。台湾を走って台湾を知る環島。

皆さんも来年は私と一緒に環島にチャレンジしてみませんか?
仲間全員のサイン

仲間全員のサイン

有終の美を飾った「領航騎士(リーダーズチーム)」の面々

有終の美を飾った「領航騎士(リーダーズチーム)」の面々

出発前に必ずかかるテーマ曲「再出発」(歌:任賢齊)に合わせて振り返る9日間

~~~後日記~~~

環島を終え、まだ完走したときの興奮が残っている翌日、ちょうど子供たちが自転車で環島をするというドキュメンタリー映画「単車天使(Cycling Angels)」が台湾で上映中ということを知り、さっそく、見てきました。

環島するのは子供たち。親はいるものの、離婚や暴力、飲酒、貧困などの様々な理由から、家で生活することができなくなった子供たちがいる児童養護施設が環島するストーリーです。

最小年齢はなんと8歳。まず自転車に乗ることから練習を始め、14日間で1300キロの環島にチャレンジします。
暴走して転ぶ子、弱音を吐く子、わざと脇道を走りパンクばかりさせる子……。さまざまな個性の子供たちがいました。小学校の教室に持参した寝袋で宿泊し、洗濯も自転車のメンテナンスも自分たちでやるという、決して恵まれた環境ではない中でも懸命に完走しようとする姿に、最初から涙が溢れて止まらなくなりました。
私が登った峠の高さよりもうんと高い梨山や合歓山まで登り、連続3日間の大雨のなか、雨具を着ながらペダルを踏み続ける子供たちの姿に、尊敬の念を抱かずにはいられません。

「自分自身に自信を持ってほしい」

児童養護施設の園長の言葉です。親のことは決められないけれども、自分のことは自分で決められる。環島することで、あきらめない気持ちを持って欲しいという願いを込めた計画に、多くの人が賛同し、ボランティアでさまざまなサポートを行いながら、一緒に環島していました。

アクシデントを乗り越えながら、みごとに子供たちは完走し、一回り成長した顔が清々しかったです。

台湾人にとっての環島。100人いれば100人の動機があり、それぞれのストーリーがあるのだと思います。それでも、根底に流れるのは、自分の生まれ育った故郷への愛情と、自分自信への挑戦であると感じました。
関連タグ:自転車GIANT完走台北101閉幕式環島台湾一周

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-11-15

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