一青妙・スクート体験

LCCで、究極のオーダーメイドの旅を実感しました!

大家好!一青妙です。
「台湾旅行に行こう!」
皆さんそう思いついたらまず何をしますか?
旅行パンフレットやガイドブックの入手、ネットサーフィンにて情報収集…。いろいろな準備をすると思いますが、エアーつきのツアーを利用しない場合、一番悩むのは「どこの航空会社を使うか」ということではありませんか?
これまで台湾便は羽田•成田ー松山•桃園間で、日本航空、全日空、チャイナエアライン、 エバ航空、キャセイパシフィック、デルタ航空と6社のチョイスがありましたが、最近格安航空会社、いわゆるLCCとしてエアアジアジャパンとスクートが加わり、8社に増えました。 年に4~5回は台湾に帰っている私ですが、いつも使うのはチャイナかエバーか日系の航空会社。LCCはずっと気になりつつも利用したことがなく、今回初のLCC体験をしてきたので、皆さんにご紹介したいと思います。 
今回私が選んだLCCは成田—桃園を飛ぶスクートです。スクートは英語で「さっと行く、走らせる、でかける」という意味。しかも世界でサービスに定評のあるシンガポール航空100%出資のLCCというから期待大です。
2012年6月、シンガポール・シドニー間で初就航したスクートは、通常小さめの機体で短距離をターゲットにするLCCにしては珍しく、大型のボーイング777を使い、7~8時間の中長距離路線をメインにしています。そして、2012年10月からシンガポールー台北(桃園)ー東京(成田)便を運航し始めたことにより、東京から台北間の利用が可能になったのです。それでは東京—台北の片道の旅へいざ出発!

<東京—成田>!!

せっかくLCCを使うなら、とことん安さを追求してみよう!という意気込みで、成田エクスプレスもスカイライナーもリムジンバスも選択せず、2012年に運行開始したTHEアクセス成田に乗車しました。THEアクセス成田は平和交通とあすか交通というバスとタクシー会社が運営するバス。なんと片道1000円で東京駅から成田空港まで運んでくれるのです。
事前予約不要、直接乗り場へ行き、その場で1000円札一枚出せば乗れるという気軽さですが、万一満員の際は乗れないのでご注意下さい。東京駅八重洲中央口を出て、バス停を探しながら歩いていきました。駅から横断歩道を渡り、東京建物ビル前に行くと一つだけ長蛇の列が。でも同じ場所に他のバス停も乱立していたので並んでいた方に尋ねてみたら、皆さん「この列だよ」「1000円で成田でしょ、安いよね」「初めてだからわからないけど多分この列だよ」との返事。まだそんなに認知度がないのかな?私と同じように半信半疑で並んでいる方が多かったのが印象的でした。
乗りたいバスは9時31分・東京駅発の便。9時20分くらいになったら、おじさんが現れ、リムジンバスのように各々の降りたいターミナルを聞き、荷物を受け取って道路脇に並べてくれました。銀座が始発のため、東京駅にバスがきたのは定刻より少し遅れての9時35分。先に乗っていたお客さまは2人しかいなく、東京駅から15人くらい乗り込み出発。座席は普通のリムジンバスと全く変わらず、お手洗いもあり、超快適です。ウトウトしていたらあっという間に成田空港に到着。第2ターミナル到着時刻は10時30分で予定通りの運行時間でした。
[運行路線]

銀座駅(数寄屋橋)→東京駅(八重洲口)→成田空港第二ターミナル(2番)→成田空港第二ターミナル(17番)→成田空港第一ターミナル(15番) 

<日本•成田空港>

スクートのチェックインカウンターは一番左手前のCカウンター。バスが到着した2番口すぐの入口から入れば目の前にあったので、ラッキー!シンボルカラーの黄色も目立っているから見つけやすいですよ。 

チケット購入の際に10:30くらいまでにはチェックインするよう薦められていて、かなりギリギリだったせいか、カウンターに並んでいる人はあまりいませんでした。
LCCだから何かちょっと普通じゃないチェックインの仕方があるのでは?!と勝手に思い込んでましたが、全くそんなことはありません。並んでいる人は大きなスーツケースの人からデイパックの方までとなんでもあり。地上係員は他の航空会社よりもむしろ人数が多く、誘導の方も親切でストレスゼロのスムーズチェクインでちょっとびっくり。
ゲートCloseのアナウンスや機内持ち込み禁止事項などの表示は英語が主体です。 

でも係員はちゃんと日本語で対応してくれます。
LCCの場合、購入するチケットのタイプにより預ける荷物が有料になります。今回私は荷物を計量器にのせたら7Kg、預け荷物は15Kgまで。機内持込みは7Kg(1個)まで無料のチケットにしたため、機内に持込みもできる重さだと言われたけれども、せっかくだから預けることにしました。
搭乗券をもらい、持ち込みの手荷物にはタグを貼られました。
ちなみに搭乗口はシャトルトレインを使うサテライト側にあるので、ちょっと時間の余裕を見て下さいと言われました。

最近は松山空港に乗り入れする便利な羽田空港ばかり使っていたんで、成田空港がもの珍しく、もっと時間の余裕があればショッピングを楽しめると思ったのですが、断念。 シャトルトレインを降り、右奥の乗り口を目指して歩いていると、遠くからみてもひと際目立つ長蛇の列が目に飛び込んできました。

まさか、と思って近づいたら、そこがスクートの乗り口でびっくり。
ほぼ満席と聞いていたけれども、こんな大人数の乗客を見て、なんだか少し憂鬱になってしまいました。 

<機内> 

ここでも黄色のポロシャツを着た係員が丁寧に誘導して下さり、次から次へと乗客が吸い込まれて行きます。
この間に機体の写真を撮りたい!と思ったけれども、ちょうど端にあったせいで機体が壁に隠れてしまっていたのが残念でした。 

新聞のサービスはもちろんなし。
入口には男女の客室乗務員が出迎えてくれていました。

まず最初に並んでいた黒のシートは上級クラスのスクートビズ(ScootBiz)。
スクートビズ32席は、前方に2-4-2で配列され、シートピッチ97cm、シート幅は56cmと大手航空会社のプレミアムエコノミー並で、各座席には電源コンセントを設備し、機内食の他、WiFiのストリーミングで放映される機内エンターテイメントも予め付いています。 


真ん中の4席はビジネスとしてはちょっと席数が多い、と感じましたが、横の2列は快適そう。
黒が高級感を出していて、思わず座ってみたいという気持ちを押さえつつ、エコノミークラスへ進みます。
黒い席の次に現れたのは黄色い席。
これはエコノミークラスの中でもスーパーシートと呼ばれる88席で、シートピッチが最大89cmもあるタイプ。
更にこの黄色い席には、各客室の最前列に設けられたストレッチシートが22席ありました。

最後に現れたのが260席と一番座席数の多い青い席のエコノミークラス。
3-4-3(後方の一部は2-4-2)とビジネス席と同じ並びでずらーっと最後尾まで続いています。
座席上部の荷物入れもしっかりとあって、荷物がきっちりと納まります 座席上部の荷物入れもしっかりとあって、荷物がきっちりと納まります

座席上部の荷物入れもしっかりとあって、荷物がきっちりと納まります


らくちん!さて、いよいよ着席。
身長158センチの私が座ってこんなに余裕。
足を組んでもちょうどいい感じ。
女性ならこのスタンダードな青いエコノミークラスで十分だと思いました。
ちょっとだけ少し広い黄色のシートへ試し座り!
うっ、やっぱり青のシートに比べたら広くて心地よい。シンガポールまで行く場合はこっちの方がいいかもしれませんね。座っている女性も心無しか余裕があるように見えちゃいました。
 

離陸前の客室乗務員による安全確認。
シンガポール人と思われる男性の客室乗務員も多くいました。
 
さて、シートポケット内に入っているパンフ類を並べてみました。
映画の紹介や食べ物の紹介、DFSのカタログもあり、全て英語表記。

まずは最大関心事のフードメニュー。 
私はアイスクリームを注文しちゃいました!

私はアイスクリームを注文しちゃいました!

ホットミールは3種類。すき焼き風の鶏肉ご飯、モロッコ風チキンとミネストローネ。
それぞれ、10シンガポールドル。ソフトドリンクとデザートのセットのCOMBO MEALは17ドル。
その他、サンドイッチやラザニア、ベジタブルメニュー、名物のシンガポールスリング・カクテル、各種ビール、ワインなどのアルコール類やスナック、デザートも揃っていて、10ドル以上は日本円を含む紙幣での支払いが可能。ただし、おつりはシンガポールドルとなります。また、10ドル以上であれば、クレジットカードも使用可能です。 
お買い物のカタログもあります、ページをめくると見覚えのある世界で人気の商品が!全部英語表記でした お買い物のカタログもあります、ページをめくると見覚えのある世界で人気の商品が!全部英語表記でした お買い物のカタログもあります、ページをめくると見覚えのある世界で人気の商品が!全部英語表記でした

お買い物のカタログもあります、ページをめくると見覚えのある世界で人気の商品が!全部英語表記でした


少し気分転換に機内をウロウロ。
ジャンボ機だけあって、トイレの数も多く、中も余計な物が置かれていないせいか、スッキリと爽やかな感じでした。 
横の座席には仲良さそうな男子3人組。楽しそうな会話をしているうちにあっという間に台北に到着

横の座席には仲良さそうな男子3人組。楽しそうな会話をしているうちにあっという間に台北に到着


ちなみに、座席の前にあるべきスクリーンが見当たらないので、機内のエンターテイメントは一体どうやって見るの?と悩んでいたら、従来の有線で接続された機内エンターテイメント・システムに対して、アジアの航空会社としては初の、機内WiFi(公衆無線LAN )による高速大容量のストリーミングによりビデオ放映する、ScooTVサービスを提供しているとのこと。
WiFi対応のラップトップパソコンやタブレット端末で、自在に日本語吹き替えの映画などを楽しむ事ができます。
利用料金は,事前予約では15シンガポールドル(約1,200円)。機内で申し込むと16シンガポール・ドル(約1,280円)。ScootBizクラスでは、無料で見られます。
各クラス共通して機内専用タブレットの貸し出しサービスもあります。

<台湾•桃園空港>

台北•桃園空港に降り立ち、やっと機体の全貌と対面できました。
台湾の青空に黄色の機体のコントラストがとっても鮮やかで綺麗でした。実は桃園空港を使うのは約4年ぶり。スタイリッシュでとても格好よくなった新しい空港ターミナルビルに腰を抜かしてしまいました。
パスポートコントロールもこんなに様変わり。スムーズに通ることができ、お上りさん気分で写真を沢山撮ってしまいました パスポートコントロールもこんなに様変わり。スムーズに通ることができ、お上りさん気分で写真を沢山撮ってしまいました

パスポートコントロールもこんなに様変わり。スムーズに通ることができ、お上りさん気分で写真を沢山撮ってしまいました

手荷物のターンテーブルを教えてくれる掲示は全て漢字。スクートの漢字表記は「酷航」。
中国語で「酷」はcoolの意味で「クー」と発音するから完全な当て字ですね。見慣れないから注意して探して下さい。 

無事荷物を取り、待合室に出ると、天井からカラフルな龍がお出迎えしてくれています。
外も白を基調とした明るい設計になっていて、気分はもうルンルンです。右手に観光案内所がありましたけど、携帯電話の貸し出しなどのデスクは閉まっていたのでご注意下さい。

桃園に到着した私はこの後、バスを利用して台北市内へと行きました。
高速道路も新しくなり、ほとんど渋滞なく約45分で到着。
台北以外の地方都市に新幹線で行く人は、空港から台湾新幹線「桃園」駅まで行けるので、桃園空港を使うのも便利ですね。 
今回私にとって初めてのLCC機としてスクートを利用した感想は、ズバリ一言「是非また利用したい!」
正直乗ったこともないくせに窮屈であんまり…というイメージだけが先行し、LCCを避けてきました。だけど、今回乗ってみて完全に考え方が変わりました。食べたい人は好きな物をオーダーする。見たい人は映画を買って見る。広いシートが必要なら追加料金で座席を移動する。片道、往復、ラウンドのチケット選択ができる。
まさにスクートの旅は究極のオーダーメイドの旅だと感じ、是非また利用したいと思いました。 

皆さんもスクートに乗って~さぁ、台湾まで出掛けてみませんか!

皆さんもスクートに乗って~さぁ、台湾まで出掛けてみませんか!

■基本情報
<スクートの予約について>
スクートの航空券は、同社ウェブサイトflyscoot.comに加え、旅行会社経由で航空券のみでなく、台湾やシンガポール方面へのパッケージツアーも販売されています。
また、03-4579-5788の予約センターでは7:00より21:00までは日本語のオペレーターが、その他の時間は英語オペレーターにより24時間対応しています。 

<受託手荷物や機内食、機内エンターテイメントのオーダーと支払いについて>
予約時にオーダーしておくと、機内食と機内エンターテイメントは、約20%安くなります。(定価になりますが、チェックイン時、あるいは離陸後、機内でのオーダーももちろんできます) 

<受託手荷物、機内持込手荷物についての規定>
受託手荷物はエコノミークラスのFlyでは有料。FlyBagでは15kgまで無料、機内持ち込み手荷物は、1個、7kgまで可能。スクートビズクラスでは15kgまで無料、機内持込手荷物は、2個、20kgまで可能。さらに専用チェックインカウンター、優先搭乗などの特典があります。 <事前の座席指定>予約時に指定出来る他、出発の48時間前ならばウェブ上できます。機内食や機内エンターテイメントの予約もウェブ上できます。 

<日本人のキャビンアテンダントは乗務しているか>
現在、14名の日本人キャビンアテンダントが在籍しています。各フライトには常時2名が乗務し、日本語での機内アナウンスをしているので安心してご利用下さい。 
電話 :(03)4579-5788営業時間 : 24時間(7:00~21:00日本語/その他の時間は英語) 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-07-18

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