張學良故居&清泉温泉(新竹県五峰郷)

張學良故居&清泉温泉

閉店・移転、情報の修正などの報告

張学良ゆかりの渓谷の温泉へ。森林浴気分に浸り、タイヤルの人たちとも交流できますよ

こんにちは、台北ナビです。台湾には交通不便な秘境温泉が無数に存在しています。その中のひとつにご案内します。新竹県の山中、竹東から南下し、原住民の居住エリアである五峰の村をさらに数キロ入った深い山の中に、「清泉温泉」はありました。ナビはこの温泉に以前から魅かれていました。というのも、1936年の西安事件(蒋介石を監禁して国民党と共産党の国内合作を実現させた)から、蒋介石によって軟禁状態にされた張学良が、1946年に台湾に渡ってから13年間を過ごした地が、この清泉温泉だったからです。日本統治時代は井上温泉、と呼ばれていたそうです。その清泉温泉に張学良の記念館がある、ということで、この機会に訪ねてみることにしたのです。

竹東の駅前でひといき。観光案内場所がありましたが、この日はひっそり。駅の隣にある公園も静まっていました。 竹東の駅前でひといき。観光案内場所がありましたが、この日はひっそり。駅の隣にある公園も静まっていました。 竹東の駅前でひといき。観光案内場所がありましたが、この日はひっそり。駅の隣にある公園も静まっていました。

竹東の駅前でひといき。観光案内場所がありましたが、この日はひっそり。駅の隣にある公園も静まっていました。

それにしても遠かったです。台北からなら、まずは第二高速道路経由で竹東に入ります。そこから先に30キロほどあったでしょうか。高速道路を走っている時間より、山の中をクネクネと登って行った時間のほうが長いのですから。 それにしても遠かったです。台北からなら、まずは第二高速道路経由で竹東に入ります。そこから先に30キロほどあったでしょうか。高速道路を走っている時間より、山の中をクネクネと登って行った時間のほうが長いのですから。

それにしても遠かったです。台北からなら、まずは第二高速道路経由で竹東に入ります。そこから先に30キロほどあったでしょうか。高速道路を走っている時間より、山の中をクネクネと登って行った時間のほうが長いのですから。

途中に五峰の村に立ち寄りました。ここに住む賽夏(サイシャット) 族は、小人の精霊伝説で知られる、稀少な一族です。 途中に五峰の村に立ち寄りました。ここに住む賽夏(サイシャット) 族は、小人の精霊伝説で知られる、稀少な一族です。

途中に五峰の村に立ち寄りました。ここに住む賽夏(サイシャット) 族は、小人の精霊伝説で知られる、稀少な一族です。

渓谷に囲まれた静かな村


温泉を示す標識が現われ、視界が広がりました。ようやく秘境に到着したようです。が、ひなびた温泉村と思っていたら、道路はきちんと整備され、観光客の多いのにビックリ。 温泉を示す標識が現われ、視界が広がりました。ようやく秘境に到着したようです。が、ひなびた温泉村と思っていたら、道路はきちんと整備され、観光客の多いのにビックリ。

温泉を示す標識が現われ、視界が広がりました。ようやく秘境に到着したようです。が、ひなびた温泉村と思っていたら、道路はきちんと整備され、観光客の多いのにビックリ。

豪快に流れる渓流の脇に、集落が貼りつくように並んでいます。そのひとつが清泉温泉の建物でした。渓谷の間には吊り橋がふたつかかっていました。

豪快に流れる渓流の脇に、集落が貼りつくように並んでいます。そのひとつが清泉温泉の建物でした。渓谷の間には吊り橋がふたつかかっていました。

あちこちにタイヤル族の生活の様子を模した彫刻が。

あちこちにタイヤル族の生活の様子を模した彫刻が。

温泉を経営しているのは一軒だけ。古い施設のたたずまいがいいムードを出しています。 温泉を経営しているのは一軒だけ。古い施設のたたずまいがいいムードを出しています。

温泉を経営しているのは一軒だけ。古い施設のたたずまいがいいムードを出しています。

温泉の前に貼りだしてあった、個室のサンプル写真。ちょっと微笑ましい絵です。

温泉の前に貼りだしてあった、個室のサンプル写真。ちょっと微笑ましい絵です。

入浴料を払うと、タオルとシャンプーセット、ミネラルウォーターをもらえます。

入浴料を払うと、タオルとシャンプーセット、ミネラルウォーターをもらえます。

食事と温泉のセットになっているチケットを買って、渓流沿いの席でランチ。水の音がいかにも山の中らしく、のんびりできます。

食事と温泉のセットになっているチケットを買って、渓流沿いの席でランチ。水の音がいかにも山の中らしく、のんびりできます。

ナビは食後に少し散歩をしてから、お風呂に入ることにしました。露天は水着着用。個人風呂は外枠にヒノキが使われていて、とても清潔でした。お湯も悪くなかったですよ。 ナビは食後に少し散歩をしてから、お風呂に入ることにしました。露天は水着着用。個人風呂は外枠にヒノキが使われていて、とても清潔でした。お湯も悪くなかったですよ。

ナビは食後に少し散歩をしてから、お風呂に入ることにしました。露天は水着着用。個人風呂は外枠にヒノキが使われていて、とても清潔でした。お湯も悪くなかったですよ。

悲劇の将の一面を知る本格的な展示



さて、改めて「張学良紀念館」のほうへ目を移してみましょう。渓流沿いの吊り橋を中心に、両岸には散歩エリアが広がっているのですが、ところどころにパネル展示があります。この近辺の地理、張学良の近辺の散歩ルートなどが紹介されていました。 さて、改めて「張学良紀念館」のほうへ目を移してみましょう。渓流沿いの吊り橋を中心に、両岸には散歩エリアが広がっているのですが、ところどころにパネル展示があります。この近辺の地理、張学良の近辺の散歩ルートなどが紹介されていました。

さて、改めて「張学良紀念館」のほうへ目を移してみましょう。渓流沿いの吊り橋を中心に、両岸には散歩エリアが広がっているのですが、ところどころにパネル展示があります。この近辺の地理、張学良の近辺の散歩ルートなどが紹介されていました。

「張学良紀念館」は、もともと建てられていた場所から移築され、川べりの広場に建てられました。木造の、たいへん味のある平屋建ての日本家屋風でした。その前に、張学良夫婦の像が立っていました。 「張学良紀念館」は、もともと建てられていた場所から移築され、川べりの広場に建てられました。木造の、たいへん味のある平屋建ての日本家屋風でした。その前に、張学良夫婦の像が立っていました。

「張学良紀念館」は、もともと建てられていた場所から移築され、川べりの広場に建てられました。木造の、たいへん味のある平屋建ての日本家屋風でした。その前に、張学良夫婦の像が立っていました。

純和風の建物は、もともと日本人が住んでいた場所だったから?張学良が奥さんと室内でくつろぐ様子も残っています。 純和風の建物は、もともと日本人が住んでいた場所だったから?張学良が奥さんと室内でくつろぐ様子も残っています。

純和風の建物は、もともと日本人が住んでいた場所だったから?張学良が奥さんと室内でくつろぐ様子も残っています。

当時は張学良のために、テニスコートも作られていたようです。数少ない取り巻きの中、読書三昧、野菜作りにも励んでいたのだとか。 当時は張学良のために、テニスコートも作られていたようです。数少ない取り巻きの中、読書三昧、野菜作りにも励んでいたのだとか。

当時は張学良のために、テニスコートも作られていたようです。数少ない取り巻きの中、読書三昧、野菜作りにも励んでいたのだとか。

思いのほか、記念館とその周辺にある展示はしっかり作られていたと感じました。中国近代史に名前が残る人物ですし、蒋介石に軟禁状態でその一生を送らなくてはならないという、悲劇の将の一面が分かるように工夫されています。映像ルームでは抗日戦線から現在に至るまでの自伝ビデオも流されていました。 思いのほか、記念館とその周辺にある展示はしっかり作られていたと感じました。中国近代史に名前が残る人物ですし、蒋介石に軟禁状態でその一生を送らなくてはならないという、悲劇の将の一面が分かるように工夫されています。映像ルームでは抗日戦線から現在に至るまでの自伝ビデオも流されていました。

思いのほか、記念館とその周辺にある展示はしっかり作られていたと感じました。中国近代史に名前が残る人物ですし、蒋介石に軟禁状態でその一生を送らなくてはならないという、悲劇の将の一面が分かるように工夫されています。映像ルームでは抗日戦線から現在に至るまでの自伝ビデオも流されていました。

売店ではタイヤル族の手工芸品を販売していました。愉快な人たちで、つい談笑してしまいました。 売店ではタイヤル族の手工芸品を販売していました。愉快な人たちで、つい談笑してしまいました。

売店ではタイヤル族の手工芸品を販売していました。愉快な人たちで、つい談笑してしまいました。

この静かな地は、作家の三毛さんが居住したこともあり、民宿にもなっています。

この静かな地は、作家の三毛さんが居住したこともあり、民宿にもなっています。

小さな集落でしたが、吊り橋があったり、ちょっとしたピクニック気分。張学良のドキュメンタリーにもひきこまれてしまい、記念館で思わぬ時間がかかり、結局、温泉に入ったのが夕刻、帰る頃には真っ暗になってしまいました。もう少し早く台北を出発すればよかったかな、というのが正直な感想。帰途、竹東の客家料理店で食事を済ませ、台北に戻ったのでした。

それでは、また秘境温泉でお会いしましょう!

台北ナビでした。

記事登録日:2009-08-10

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スポット登録日:2009-08-10

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