一青妙さん原作本が台湾で舞台になりました!上演に先駆けて《時光の手箱:我的阿爸和卡桑》出演者インタビュー

日本語、中国語、台湾語で展開される家族の物語は必見です!

画像提供:時光の手箱:我的阿爸和卡桑

画像提供:時光の手箱:我的阿爸和卡桑

こんにちは、台北ナビです。

来たる3月7日~10日、台北城市舞台で一青妙さんの原作本「私の箱子」、「ママ、ごはんまだ?」が舞台《時光の手箱:我的阿爸和卡桑》として上演されます。

妙さんが実家の整理中に偶然見つけた箱。母親である一青和枝さんが残したその箱の中には、和枝さんと、父親である顔恵民さんの思い出の品々が詰まっていました。これまで妙さんでさえ聞かされていなかった日本と台湾の国境を越えた二人の愛のストーリーです。

ナビでは、上演に先駆けてこの舞台でご自身役の一青妙さん、お父さん(顔恵民)役の鄭有傑さん、お母さん(一青和枝)役の大久保麻梨子さんにインタビューをしてきました!

「私の箱子」、「ママ、ごはんまだ?」の著者一青妙さん

今は亡きご両親への想いを胸に今回ご本人役の一青妙として舞台に立ちます。さらりとナビの前に現れた一青妙さんは、とても瑞々しく、気さくで、人としてのぬくもりがとても感じられるあたたかい方でした。
ナビ:日本でも舞台女優として活躍されている一青さんですが、台湾での舞台劇の作り方、演じ方と日本との相違はどんなところですか?

元々50ページあった台本が(結果的に)30ページになり、最初2時間半だったお芝居が2時間ちょっとに短縮されました。いろいろなシーンが慌ただしく変わっています。日本ではそこまで大量に変化はないですね。台湾だからなんですかね?!他の舞台をやったことがないのでお聞きしたいくらいなんですが。

舞台にチャレンジするとなった時に、まず製作さんに聞いたのが「初日の稽古までにセリフを覚えていけばいいかどうか」。回答は「全然そんな必要ないよ。(笑)」でした。日本ですと台本が来たら稽古までに覚えて、台本を見ながら舞台には立ちません。(もしセリフを覚えていなかったら)演出家から「帰れ!」と言われるような感じですが、台湾はそうではなかったんです。「だったらどうしたらいいの?」と思いつつ、一応ちょっと覚えてきたら、全然誰も覚えてきていなくて(笑)読みながら演技し、さらに台本を持ちながらにも関わらず、セリフは字面通り読みません。ニュアンスは変えずとも、語順や語尾などを変化して、その役者さんの言いやすいようにアレンジされて出てくるので、「正直これ台本の意味あるのかな」と思うくらいショッキングでした!

でもやっていくうちにそれも合理的だなと思うようになりました。演出家もすごく柔軟に対応していますし。逆に脚本家はどう思うのかが心配だったんですが、全然気にしていなくて。こちらからの要求で「ここはこうだからこうしたい」と伝えると、「また考えてきます」と直してくれる。ある意味、みんなでまた作っていっている感じがします。だから思い入れが違ってくるし、みんなすんなり馴染むところだとか、臨機応変に対応するところは台湾人ならではの応用力や懐の大きいところだなと楽しんでいます。
ナビ:ご自身の著作が、映画(※1)となり、今回基隆顔家(※2)のホームグラウンドである台湾で舞台化されることになりました。作品を通じて、戦後の基隆顔家の知られざる物語が垣間見られると思うのですが、その点を含めて率直な感想を聞かせてください。

もともと本を書いたのは7年ほど前。自分の家族の記録、思い出を書きたいと思い筆を取り、当時は映画化や舞台化されるとは思わなかったので、夢のようです。映画化はもちろん嬉しかったんですけど、あの時の主役は母、今回は奇しくも父の故郷である台湾で父にフォーカスしていて、顔家にスポットが当たり、日本統治時代に台湾人として生まれてくるはずなのに日本人としての教育を受けたために自分は日本人と思って過ごしてきた、その世代の父のその後の台湾人に成れないアイデンティティの揺らぎみたいなのを含め、舞台上で表現しているので私にとって思い入れがあり、感動的な部分もあります。

本を書いて映画化され、舞台化されるまでに実は父の顔家や日本と台湾とか色々な意味でルーツ探しは続いています。当然書いた時よりもわかったことはたくさんありますし、分かったことでさらにわからなくなったこともたくさんあります。一番大きいのはもう直ぐ2月28日ですが(※3)、台湾で起きた二二八事件(※4)と顔家が実は深い関係にあったということは本を書いた時は知らず、その後、親戚にたずねたり、資料を読んでいくうちに、実は祖父が指名手配犯になったり、父の弟が16歳で捕まり牢屋に入れられた経験があったり、ほかの親戚もたくさん巻き込まれていたり……。そのことを知るうちに調べていたら、さらにわからないことがたくさん出てきて、今でもそれを調べています。

※1:2016年公開の「ママ、ごはんまだ?」

※2:顔恵民さんは日本統治時代に富豪とされた「台湾五大家族」の一つである基隆顔家の出身

※3:インタビューは2月22日に行いました

※4:1947年2月28日に闇タバコ販売の摘発をめぐり起きたいざこざをきっかけに発生した一部市民による反政府運動とそれに対して政府が武力で鎮圧し、多数の死傷者が出た一連の事件
父自身が台湾に帰ってきてから、同級生も白色テロ(※5)に巻き込まれたりした背景もあります。娘として父がことを経験してきたのを知らなかったので、知れば知るほど知りたい。あんなことがあったからこそ父があの時これらの行動を取ってきたのか、ということがわかってきたので、謎解きのようなことも含め、今回舞台でもそこまで重々しくはないんですが、そういうことも描いています。映画とはまた違った角度から、家族を通じて台湾と日本の関係や、歴史背景がわかるようになっています。

※5:二二八事件の発生により戒厳令が敷かれてから1987年まで続いた反体制派に対する政府の弾圧のこと。
ナビ:過去のインタビューなどで和枝さんについて「偉大な人」とおっしゃっています。今回の舞台劇のメッセージはやはり家族の絆や大切さ、子を思う両親の気持ちでしょうか?どんな人たちに、どんな気持ちで見てもらいたいですか?

大きい歴史のことばかりだと重い話ですし、舞台上では表現しきれない部分もあります。小さいユニットで見ると家族の話なので、やはり中心は母で、家族を繋げていたのは料理。今でも思い出すのは、「母が作った料理を通して私たち家族は食卓を囲んでみんなで話していた」ということです。その時の記憶が残っているから、味と繋がっていく。例えば、今当たり前に食べているその料理が、海外に行った時などに思い出して自分の家を思い出すきっかけにと少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいです。普通は両親のことを知ろうとも思わないだろうし、あまりにも当たり前に一緒に生活しているので、改めてパパとママはどうやって知り合ったの?ということを疑問に思う瞬間もあまりないと思うんですよ。それがお見合いなのか?恋愛なのか?そういうことも含めて、恋愛して結婚してという過程を絶対に親も通ってきているので、そんな話をなかなか親とすることはできないと思いますし、逆に知りたいと思う時は多分手遅れというか、時間がない場合が多いと思います。両親がどうやって出会ったのか、どういう人生を歩んできたかなど、親のルーツを辿るとすごく面白いと思うので、オススメします。「お正月になると田舎に帰らなくてはいけない」とただ嫌だなと思うのではなく、そんな思いでいると新しい家族の発見になりますし、大切なことだなと思います。
ナビ:妙さんにとっては、箱を見つけたことがきっかけですね?

はい。箱を見つけなければ絶対に両親のことはほとんど、特に父のことは亡くなってから20~30年近く経っていましたし、どこかに忘れていました。母のことについてもそうですね。そのあとを知ろうとしても本当に難しいです。未だに同級生やどこの中学や高校を出たかなど探そうとしても何もツテがないんです。

ナビ:まさかご両親はこんなに時間が経ってから箱を見つけられると思っていなかったですよね?

絶対に母なら怒っていると思います。母がつけていた日記なので。他人に見せるために書いているものでもないですし、本にはかけないような内心を吐露したことだとか、そういうのを見ていると、胸が痛くなるというか、つままれる思いもありました。でも、残してくれたことでわかったことがいっぱいあるのでその辺は、書いておいてくれてありがとうと、見ちゃってごめんねという気持ちがありますね。
ナビ:今回ご自身を演じるのはどんな感じですか?台湾のテレビのインタビューで、「子供の頃の自分を演じなくてはいけない、戻さなくてはいけない」と見たのですが。

それは無くなりました(笑)。いろいろと芝居を調整する中で、基本的には実年齢の今の私ですね。回顧する中で私が昔のシーンに飛び込む所があるんですけれど、少し変わって今の目線になりました。この舞台は二重構造になっていて、主に舞台上で演じているのは『私の記憶の中の父と母』なので、彼らは結婚した時から20年後とかそんな感じです。その前で回想していくお客さんに対してガイド的な役でお話をしながら進んでいくといった感じです。そういう意味で現代の今の私を演じています。
ナビ:ブログで「大久保さんの演技が和枝さんにそっくり」と書いてあったのですが、どんな時にそれを感じましたか?

私は今ちょうど母の亡くなった年齢と同じ年なんですが、叔母などからは母と瓜二つと言われていて、自分としてはそんな感覚はないのですが、写真で見るとすごく似ています。大久保さんに最初にお会いした時は、目鼻立がくっきりしているし、私と対照的な顔立ちだなと思ったんですが、演じている大久保さんの姿を見ると母の明るさだとかアッケラカンとした何も動じない感じ、多分大久保さんの演じる母の描いている像が、見ればみるほど似ているんです。最近は稽古場に入ると私と大久保さんが似ていると言われるようになったので、それはすごく嬉しいです。そういう意味では不思議な現象が起きているなと思いました。

顔恵民さんを演じる鄭有傑さん

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監督としてもご活躍されている鄭有傑さんが、今回は初舞台で役者に挑戦。落ちついて深い呼吸をしながら話す鄭有傑さん。秘めた魅力をたくさんお持ちなのではとお話を聞きながら思いました。

ナビ:日本語のセリフが非常に多い上に、日本と台湾の歴史の波に翻弄されながら、さらに国際結婚の難しさや価値観の違いなどに悩まされる難しい役柄ですが、この役柄を演じる上でどのような事前準備をされましたか?

僕の生まれた環境がこの顔家と似ています。母は台湾人、父は華僑。僕は、日本育ちで、30歳で台湾に戻りました。日本と行ったり来たり、台湾には住んでいるけれど、家に帰ればテレビはNHK、新聞は産経新聞、至る所に「美味しんぼ」や「スラムダンク」や日本の漫画があります。母も日本料理と台湾料理の両方を家で作っています。父も口うるさかったです。

文学の中からその時代の人々の生活が見えてくると思います。顔恵民さんと同じ時代の人物「邱永漢」は日本で金儲けの神様と言われた人で、ビジネスをやる前は小説家でした。彼の書いた「濁水渓」は僕が大学の時に読んだ小説です。呉濁流の「アジアの孤児」もあわせて読み返しました。また、時代背景についての準備は、インターネットでその時代の方々が考えていることなど調べたりしました。
ナビ:顔恵民さんを演じられてご自身のお父様と似ていましたか?

似ているところも似ていないところもあります。顔恵民さんは優しくておっとりしていて、学者や芸術家タイプでロマンチスト。現実的な仕事にはあまり向いていなかったと思います。長男だから責任があり、期待に応えられないのを負い目に感じて、お酒好きの延長でアルコール中毒になっていってしまったのでしょう。父はアルコールを飲まなかったです。うちは顔恵民さんの家族のように大きな家族ではなかったです。それでも、父も家業を継ぐというプレッシャーや苦しい時期もあったのですが、最後まで諦めませんでした。
そういういところで人それぞれの選択により人生が違ってくると思います。
ナビ:基隆顏家を前からご存知でしたか?

基隆顏家がどれくらいすごかったかはわからなかったです。今回この役を通して、例えば、悲情城市は九份で撮っていたり、いろいろな台湾の映画にも九份の鉱山や鉱夫たちの生活を捉えたものがあります。今まで見てきたものがこの役を演じることにより繋がったんです。実はそれはすべて基隆顏家が経営していた会社で、すごく大きかったんだなと感じました。そんな大きな家族でも、二二八事件の時に財産を半分も国民党に持って行かれ、そこから悪くなっていってしまうんですが……。二二八事件のその年に顔恵民さんは台湾に帰ってきました。彼の役を演じるので、もちろん彼の肩を持つわけですが、本当に仕方がなかったと思います。誰も彼のような人生を、彼のような生い立ちを理解できないし、まして激変の時代に生まれていたら……。

一青和枝さん役を演じる大久保麻梨子さん

日本人であり、台湾人とご結婚され更に活躍の域が広がった大久保さん。ハキハキと率直に質問に答えて下さり、キラキラした大きな瞳がとても印象的でした。

ナビ:今回、和枝さんを演じることになったきっかけと実際に演じてみた感想を教えてください。

一年半くらい前に今回のプロデューサー李崗さんと劇団の方よりお話をいただき、その前に妙さんの本も読んでいたし、映画も拝見していたので、妙さんのお母さんの役をするんだ!と驚きました。実際に原作を読んでいたので、すっと思い出す事が出来ました。
ナビ:大久保さんご自身が台湾人男性とご結婚なさり、恵民さんと和枝さんのお二人と同じような関係性になりました。実際に台本を読んでみて、共鳴したり、こんなところが違うなぁと思ったことはありましたか?

私の旦那さんも台湾人で、日本語も話せるので日本人っぽく、その部分は重なってはいるのですが、時代背景が大きく違う部分がありました。役作りをしていく中で、その時代の女性の大変さ、日本人になりたい台湾人の恵民さんと、そこに嫁いだ日本人女性が頑張って台湾に馴染もうと努力していく過程は、まったく違うなと思います。私の場合はまず自分が先に台湾を好きになって、台湾の方とご縁があって結婚して。和枝さんは、結婚がきっかけで台湾に渡り旦那さんのために台湾人になろうとした。日本と違ってご家族との距離も近いし、食べ物や言葉も違う。旦那さんのためにすべてを捧げて変えるということは、演じていて胸が痛くなる部分が大きくありました。なので実は共感できる部分があまりなんですよね。(笑)本当に大変だったんだろうなと思うのが正直なところです。
ナビ:妙さんは、大久保さんの演技を見て、和枝さんの面影があるとおっしゃっていましたが。

実はメイクさんや友達などから、(妙さんの妹である)窈さんに似ているって昔から言われていたんです。妙さんとお仕事するようになって妙さんと一緒にいる写真を見た人や、有傑さんからもどんどん似てくるねと言われて。だから多分顔の感じ的に似ているところがあるのかなと思います。妙さんのお母さんはすごく綺麗な方なので、嬉しいです。
ナビ:実際に和枝さんを演じるにあたり事前準備をしましたか?

原作を読んで、妙さんからお話をたくさん伺ったのと、実際にお母様が直筆で書かれた日記やお父様と文通されていた手紙を拝見しました。それはかなり衝撃的でした。本物を順番に見せてもらい、読み進めていけなくなるぐらい胸が詰まるところがすごくありました。
ナビ:今回日本語を多用される劇の内容ですが、いつもは中国語のセリフが多いですね。日本語のセリフが多いのはどうですか?

最初は、台湾での劇で日本語を話すと中国語とは使う筋肉が違うので、違和感があるなと思っていたのですが、2ヶ月ほど稽古をしてくると日本語は母国語だからちゃんと話せるようになっているかな(笑)

3人にお聞きした美味しいものやおすすめの場所!

インタビューの最後には、台北ナビらしく、オススメの台湾料理のお店や好きな台湾料理についても聞いてみました!

(一青妙さん)
ナビ:台湾でお袋の味が食べたくなった時に行くお店はどこですか?

永康街の「大來小館」ですね。台南の味もあるし、母が作っていた菜脯蛋とか家庭料理が味わえるので、好きでよく行っています。

ナビ:小さい頃台湾にお住まいになっていて、懐かしくて行きたいと思うスポットはどこですか?

台南の市場です。西市場や水仙宮市場(永樂市場)。
私にとっては市場がとてもノスタルジィで、喧騒、地面が水浸しの横で下着を売っていたり、そこにいる人たち、台湾人らしいおじいちゃんやおばあちゃんたちが買い物をしている姿を見ると、母に手を引かれて行っていたことを思い出します。

(鄭有傑さん)
ナビ:お袋の味は?

台湾料理なら「牛肉麺」。母の作る牛肉麺は天下一品です。外食では食べたことのない味がします。トマトがスープに溶け込んでとろみがあり、筋と牛肉をトロトロになるまで煮込んであるんです。話していても、あぁヨダレが……(笑)

(大久保麻梨子さん)
ナビ:最近気になる美味しいお店などあれば教えてください!

「施家麻油腰花」
台湾に来たばかりの時に知ったお店です。腎臓が入っています。腰花はここのがいちばん美味しいです。内臓が苦手でも大丈夫!臭みなど全くなく新鮮で、クリーミーで、硬めのプリッとした白子のようなものです。魯肉飯もGood。商店街の一角でいつも行列ができています。まずは「麻油腰花」をオーダーしてみてくださいね!

演者の皆さんから台北ナビの読者の皆様にひと言!

一青妙さん (ご本人:一青妙役)
「台湾にいる日本人の方も、台湾にいる台湾人の方も、是非この舞台を見に来てください!」
鄭有傑さん (父親:顏惠民役)
「台湾はとても奥深いです。僕自身台湾人であるけれど、こんなことがあったんだと思うくらい、知られていない台湾がまだまだあるんです。ですので、見に来て知ってください!」
大久保 麻梨子さん (母親:一青和枝役)
「この舞台は妙さんのお父様とお母様、そして日本と台湾の1970年代から現代までを描いています。ドラマティックに、でも実話で。私にとってもすごく意義のある作品ですので、皆さんに見ていただきたいです!」
朱宏章さん (ドキュメンタリー映画監督役)
「役者さんたちはそれぞれに武器を持っています、そしてとても優秀。真摯的に演技に取り組んでいるので、読者の皆さん是非見にいらしてください!」
謝瓊煖さん (阿春:顏家の家政婦役)
「この劇では大時代の物語ではあるのですが、今の日本そして台湾の観劇に来る方達が、この劇を通して誰でも持っている国や家庭に対しての感情を味わうことができると思います。一緒に呼吸して、一緒に感動してください!」
楊 烈さん (祖父:顏惠霖、顏欽賢役)
「とても感動します、そして感動させる物語です。時代の背景の衝突、父と息子の慈愛など、皆様どうぞ見に来てください!」
米七偶さん (臼倉先生:和枝の昔の恋人役)
「中国語、日本語、台湾語のセリフが飛び交いますが、いちばん多いのは日本語です。日本人のお客様にいちばん楽しんでもらえると思います。日本語の解説書を入口ロビーに用意しておりますので、是非おいでください!」
ナビも原作を読んでとても感動し、実際演じる役者さんたちから直接話が聞け、インタビュー中、実は何度かグッときてしまいました。『台湾』というキーワードに関わりの深い、主演の三人三様の想いがたくさん詰まった《時光の手箱:我的阿爸和卡桑》。上演はもうすぐです!台湾を知るのにもとてもいい機会ですので、会場に足を運んで臨場感も含めて楽しんでほしいと思います!

以上、台北ナビがお届けしました。

『時光の手箱:我的阿爸和卡桑』情報

画像提供:時光の手箱:我的阿爸和卡桑

画像提供:時光の手箱:我的阿爸和卡桑

開演日時:2019年3月7日~10日(上演時間:約120分予定)
時間:7、8日19:30 9日14:30/19:30 10日14:30
(7日終演後出演者のサイン会あり)
場所:台北城市舞台(台北市八徳路三段25号)


キャスト:
鄭有傑(父親・顏恵民)大久保麻梨子(母親・一青和枝)一青妙(一青妙)
朱宏章(監督)王榆丹(顏家のお手伝い・阿春)謝瓊煖(謝惠美・台湾に嫁いだ日本人&恵民の母親・郭錦美)楊烈(恵民の父親、親戚・顏惠霖)米七偶(和枝の恋人・臼倉)

プロデューサー:李崗
原作:一青妙 『私の箱子』『ママ、ごはんまだ?』(講談社)
脚本:詹傑  演出:廖若涵

時光的手箱:我的阿爸與卡桑Facebookページ(中国語)
國家兩院廳チケット販売ページ(中国語)
画像提供:時光の手箱:我的阿爸和卡桑 画像提供:時光の手箱:我的阿爸和卡桑

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-03-04

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