台湾初!医療ツーリズム型ホテルが北投温泉に誕生したのでさっそく!
こんにちは、温泉ライターの西村りえです。
リゾート地に滞在し、ゆったりとした気分で過ごしながら人間ドックや美容整形を受ける、そんな医療ツーリズム型のホテル&医院が、台湾で初めて誕生しました。場所は台北郊外の北投温泉。MRT「新北投」駅から道路を渡ってすぐ、徒歩1分の場所にあります。
MRT「新北投」駅のすぐ前。以前にも医院が入っていた建物なのだそうです
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ゲートには、ホテルと医院の名前
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いざ、中へ~
北投石をイメージしたエレベーター内のディスプレイ。設計はオランダの建築事務所Mecanoo
2014年12月にオープンしたこちらの建物は、台北市が出資・建設し、「北投健康管理医院」と「ホテルロイヤル北投(北投老爺酒店)」が運営をしています。
2~5階は医院フロア、1階はレストラン、6~12階がホテルフロアになっています。
食事をするだけ、泊まるだけ、健康チェックをするだけでも利用できますが、せっかくなので1泊2食で泊まって健康チェックをしてきました。
ホテルフロント。シックです
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ホテル・ロイヤル北投で行われているアクティビティメニュー
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温泉、お部屋ともに癒され空間
12階にあるプール。アクアセラピーなどが行われています
まずは6階にあるホテルフロントでチェックイン。
ロイヤルは日本人ゲストの多いホテルチェーン。そのおかげかいつ行ってもフロントには日本語の通じるスタッフがいて親切に対応してくれます。客室はシックなデザインで居心地がよく、フルーツ、ナッツや手作りプリン、フレッシュハーブティーやアロマなどが用意されています。
温泉は客室内の浴槽に引かれているほか、12階に男女別内湯もあり裸入浴ができます。
客室内のドリンク。自分でコーヒーを淹れられるのも嬉しい
北投のロイヤルは健康作りをテーマにしたロイヤル初のホテルとなります。朝7時~夜10時まで毎日、ウォーキングやヨガ、水中セラピーなどのアクティビティメニューが用意されており、宿泊者は自由に参加できます。
担当スタッフは若い人が多く、言葉は通じなくても明るい気分をお裾分けしてもらえるようでした。
客室内に用意されているスイーツやフルーツ
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客室内のアロマランプ
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スタンダードタイプの客室浴槽。北投の上から白湯が引かれている。シャワーブースもあり
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スタンダードタイプの客室。座り心地のいい椅子が置かれています
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健康チェック開始~
医院のフロント
さてさて健康チェックの時間になるとスタッフが客室まで迎えに来てくれます。医院の中は迷路のよう。一人につき1名の専任のスタッフがつきっきりで案内をしてくれるので、言葉が通じなくても困ることはありませんでした。
医師40名を含めスタッフ数は100名。手厚くお世話をしてくれます。医院フロアも若いスタッフさんが多く、フレンドリーで明るいムードでした。
まずは医師による問診を受ける
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身長と体重、血圧を測る
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MRIルーム。好みのスクリーンマッピングを選択でき、緊張感を和らげる工夫があります
蔡院長
台湾の医療はレベルが高く、値段がお手頃なことから、近年注目を集めています。
こちらの医院でも、最先端の機器を導入し、MRIや内視鏡検査、乳がん検診などを実施。院長の蔡清標氏によると、「オープン3ヶ月で400人が受診。半分は泊まりで、半分は日帰り」とのこと。今後、海外からの医療ツアー客も増えると予想されており、ホテルとの連携がポイントの一つになりそうです。「検診が終わった後、台湾を代表する温泉に浸かりほっとくつろげるのもこの施設の魅力ではないでしょうか」と蔡院長。建築前に日本のリゾート型医院にも視察に行ったそうですよ。
北投健康管理医院の院長である蔡清標氏は、国立陽明大学医学院や国防医学院の教授などを務めています。
またホテル・ロイヤル(老爺酒店)北投の副支配人・楊凱智さんによると、「レストランでは、栄養士とシェフとのコラボにより、糖尿病や低カロリー食、菜食や減塩メニューなど個人の要望に応じてメニューを作ることもできる」のだそうです。
健康を気遣う人にもありがたいもてなしです。
食事もよかったんです!
ホテル運営による1階のレストランでの朝ごはんはハーフバイキング。
麺やお粥、卵料理、ドリンクをチョイスできる。上質なオイルを用いたサラダは酸味が効いていて美味。
そして、コース料理もいただきました。前菜、スープ、主菜を3~4種類から選ぶプリフィクススタイル。デザート前にチーズも出てくるフルコース。
温泉博物館前
朝7時からのウォーキングにも参加。若いガイドさんの案内の下、北投公園の周りをぐるりと散策。高低差があるので良い運動になりました。
台湾の医療ツーリズムの先駆けとなる「北投健康管理医院」と「ホテルロイヤル北投(北投老爺酒店)」。
台湾ならではのフレンドリーで親切なもてなしが好印象でした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-05-15