台湾の地元っ子の多くが超おススメする『花蓮』。圧倒的な自然美と深い日本との関わりの文化・歴史を持つ、台湾旅行で絶対に外せないスポットです!
こんにちは、台北ナビです。
台湾東部の中心にある花蓮は、実は台湾全土で最大の県です。台湾でここにしか無い雄大なブルーとグリーンの美しい自然の風景から、台湾人から『後花園』とも呼ばれています。台湾人に台湾でおススメの場所は?と聞くと花蓮と返ってくることが多く、台湾人の国内旅行でも人気なスポットです!
実はこの花蓮の魅力の一つとして、その行きやすさがあります。遠いイメージがありますが、実は台北から電車に乗りたった二時間で行くことができるのです!今回は花蓮の魅力と歴史、そして花蓮までのアクセス方法を徹底解説していきたいと思います!
雄大な自然と日本との深い関わり、ディープな台湾をもっと知ることができる都市『花蓮』
絶景かな~!
美しい緑と青に囲まれた花蓮は、台湾本島東部中央に位置します。西は台湾中央山脈、東は太平洋に面する地形であり、山と海がとても近い距離にあります。
台湾の東海岸は、フィリピン海プレートとユーラシア大陸プレートが衝突して形成された土地であり、川や海からの波の浸食の影響を受け、特殊な山や谷の地形を形成しています。こうした自然の雄大さが、台湾の東海岸特有の美しい景観を生み出しているんですね。
タロコ渓谷
花蓮の歴史は、原住民の居住の開始から、19世紀の漢人による開拓、日本統治時代の開発等、様々な民族や文化が混ざり合って形成されています。
日本統治時代には、花蓮には多くの日本からの移民がやってきました。既に多くの漢族が住んでいた西部とは異なり、台湾東部・花蓮には開拓が可能な土地が多くあったことが、移民政策が推奨される背景にはありました。
1911年には花蓮発の開拓集落である、吉野移民村が築かれ、日本から約17,000名もの人々が移民しました。ほかにも豊田村や林田村等の集落が続々と作られていきました。実はこれらの名前は移民の故郷の地名(主に四国や九州)から来ており、戦後も変更されておらず現在まで使われている地名もあります。
例えば花蓮の観光名所の「吉安慶修院」は、四国の吉野川周辺からの移民により作られた高野山真言宗のお寺です。(現在はこの地域は吉野から吉安に変更されています)。当時の吉野村の人々の暮らしの様子が詳細に展示されています。
そのほかにも、旧林田地区の「林田山林業文化園區」は、日本人移民が築いた林業遺産であり、日本人移民の歴史を伝える貴重な史跡となっています。
また、台湾の東部には台湾最大の原住民部族であるアミ族をはじめ、元々多くの原住民が住んでいて、日本統治時代には原住民族と日本人による悲しい衝突が起きてしまったことも、私達は日本人として知っておく必要があるかと思います。
台北駅から乗り換え無しでたった二時間!花蓮へのアクセスを徹底解説!!
こうした台湾でここにしかない雄大な自然や様々な文化を堪能できる花蓮に行くには、台湾の地元っ子も一番利用する台鉄(電車)がススメです!
今回は日本からでも予約でき、台湾のコンビニで発券できる一番簡単なやり方を解説致します。
●チケットのwebでの予約方法
チケットを買うためには、「交通部臺灣鐵路管理局」のwebサイトを利用します。日本語サイトもありますので、とても使いやすいサイトです。
https://www.railway.gov.tw/tra-tip-web/tip/tip001/tip112/gobytime台北駅から花蓮駅までは3種類の特急電車があります。
自強 約3時間 440元、太魯閣 約2時間 440元、普悠瑪 約2時間 440元( 各大人一名の値段)
3時間かかる急行(莒光號)を含めて、台北から花蓮までの電車は
一日30便以上ありますので、自分のスケジュールに合う時間を柔軟に選ぶことができます。
※台鉄のチケットは出発日2週間前に予約できます。通常土日のチケットは取りにくいので、できれば2週間前にスケジュールを決めて早めに予約をすることをおススメします。
例えば2020年2月25日の台北→花蓮の便は……
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こんなにたくさん!
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自分のスケジュールに合わせて便を決めよう! |
Webサイトでの予約の方法は、サイト上で出発駅と到着駅を入れ、「對號座(指定席)」を選んでください。表示された中から乗車する電車を選び、乗車便の右側のチケットマークをクリックします。
そこからパスポート番号を入力し、支払いの画面まで進みます。オススメの支払方法はカードで支払い。旅行中に支払いをしなくて済みますよ!ここで表示される予約番号は、台湾のコンビニで発券する際に必要になるので必ず控えるようにしてください。
日本語で買えます!
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支払い方法はクレジットカード、台鉄窓口・コンビニ・郵便局支払いなどがえらべます
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●チケットの取り方
台鉄のサイトで予約して、カードで支払いを行い、コンビニ(セブンイレブン又はファミリーマート)で受けとる方法を解説します。今回ナビはセブンイレブンで発券しました。
チケット発行では、セブンイレブンのibonを利用します。ibonは日本のセブンチケットの様な機械で、全ての台湾のセブンイレブンに設置してあります。ibonは日本語表示はありませんが、中国語ができない方も簡単に利用ができます。是非、以下を参考にして発券してみてくださいね!
これでチケットを無事にゲットです!!(コンビニ発行手数料約16元が別途かかります)
●台北駅から電車の乗り方
ここからは台北駅から花蓮までの電車(台鉄)の乗り方を解説します!
まず、台北駅東3門から入り、看板の方角に従い台鉄乗り場のある地下1階へ降ります。東口はタクシーで台北駅まで行くと下ろされることが多い出口です。もちろん東口以外でも、台北駅に入って『台鉄』の表示に沿って移動すればホームに着くことができます。
台鉄と高鉄(台湾新幹線)の乗り場は隣どうしにありますが、それぞれ色が違います。台鉄は青いマークなので、お間違えなく!改札ではibonで受け取ったチケットのQRコードをかざして入ります。
東部行きの乗り場は台鉄の第4ホームにありました。ホームの中国語は月台といいます。今回ナビが乗ったのは赤と白色の車体の普悠瑪でした!中に入ってみると、満席!普悠瑪はとても人気です♪
2時間ぐらいで、花蓮駅到着しました!!おしゃべりをしているとあっという間です。ちなみにお食事時になると、多くの乗客が駅弁(台鉄弁当)を食べるのが、台湾あるある。台湾の方々を見習って、台鉄弁当を食べてみるのも旅の醍醐味かなと思います!
花蓮駅に到着すると、大多数の方が東出口に向かっていきます。というのも、花蓮市の中心街は東口にあるから!
いかがでしょうか?花蓮までは中国語が分からなくてもとても簡単に行くことができます!
花蓮には、ここでしかない美しい景色があり、原住民文化や日本時代の歴史を感じることができる、台北から電車で二時間のとても素敵な場所です!
以上、台北ナビ(
路(ルー))が届けました。これからもっとディープな花蓮の見所を皆様に紹介したいと思います。お楽しみに!