エリアを歩く~佳佳西市場旅店(台南)~

「佳佳西市場」ホテルの周辺は、朝からにぎやか、台南ならではの美食が勢ぞろい!

部屋ごとにテーマがある「佳佳西市場」のホテル

部屋ごとにテーマがある「佳佳西市場」のホテル


こんにちは、台北ナビです。
「佳佳西市場」ホテルがある付近は、庶民の日常がまみえる生活に密着したエリア。この近くには、有名な「赤崁楼」が位置し、同じ並びに「台南赤崁擔仔麺」があります。

「赤崁楼」の向かいには「武廟」、武廟を右に永福路を入って行くと、「義豊阿川」という冬瓜茶の店があります。台南は台北よりカラッとしていますが、気温の高さはかなりのもの。そのせいか台南で食べるものはすべて甘く感じます。この甘味が、暑気の疲れを取ってくれるのだとか。が、一説によると、昔砂糖は貴重品だったのですが、台南は古都として裕福な商人が多かったから、砂糖の消費量も台湾一。甘いものがたくさん食せるイコールお金持ちというわけです。というわけで、冬瓜茶がそこかしこで飲めるのも台南の街。夏場はちょっと歩いては、冬瓜茶でのどを潤すという具合になってしまいます。こちらの店はレモン入りがさっぱりして評判だそう。

→義豊阿川冬瓜茶 永福路二段212号 (06)222-3711、(06)222-3779 
武廟の隣は、商売の神様であり、海の女神とも言われる媽祖が祭られた「天后宮」。人々の生活とは切っても切れない宮の周辺には、祭事に関係のあるお店が集中し、刺繍もその一つ。道教の宮は、配色も鮮やかで、神様には豪華な刺繍の服が着せられ、天井から下がる刺繍の垂れ幕や壁掛けも手が込んでいます。台南ならでは、伝統工芸の一つです。

→光彩刺繍 永福路二段186-3号 (06)227-1253   

宮で必要なものと言ったら、まずはお香でしょう。こちらは、創業1902年、100年来同じ手法で作っているお香の店。店先の机に100年の歴史が感じられます。手作りの線香は、店の奥の方で作業が行われています。

→呉萬春香行 永福路二段217号    
さて、「武廟」に向かって左の小道を行くと、「古早味冬瓜茶」の看板が見え、パーマがかわいい眼鏡をかけた高おばあちゃんが、夏の暑い日も七輪でトーストを焼いているのが見えてきます。30元の炭烤吐司(ほかほかトースト)には、ふっくら玉子が2個分!オーブンレンジで焼いたら、時間が経つごとにぺっちゃんこに、そして、水分が飛んで硬くなってしまうけど、炭火焼きの場合は、何時間経っても中に閉じ込められた水分のおかげで、いつまでもおいしく食べられます。他にマントウもあり、自慢の冬瓜茶(小10元、大20元)は、何でも甘い台南の食べ物にあって、甘さ控えめ。ナビは豆漿(小15元、大20元)を飲みましたが、まろやかな風味でした。米漿(小20元、大25元)には、落花生とゴマが隠し味に入っているそうで、トーストにはどの飲み物でもぴったり合うということですね。 

→阿婆炭烤吐司 永福路二段227巷3号 (06)221-6658 6:00~11:00(土日~11:30)
この路地を入っていくと

この路地を入っていくと

高おばあちゃんがパンを焼いています

高おばあちゃんがパンを焼いています

たまごもたっぷり

たまごもたっぷり

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出来上がり

出来上がり

マントウもあり

マントウもあり

ゆっくり待ちます

ゆっくり待ちます

「赤崁楼」からロータリーがある西門路方向へ


民族路三段から国華路三段へ進みます。この辺りは「永楽市場」といって、地元民の台所を支える早朝から賑やかな市場。「佳佳西市場」ホテルからも徒歩5分。日本語が上手なトモコさんに事前においしいどころを聞いておいたナビ。まずは角っこにある春巻きの店に寄りました。

生春巻き大好物のナビ。この屋台を見て、驚愕…。具がすごすぎる…ざっと数えて15種類。さらに台北なら、花生(ピーナッツ)粉のみ(砂糖も少しあるかも)を入れますが、台南は砂糖の中にパラパラ花生粉がある感じで、ほぼ白い粉。手際のいい元気なおばちゃんたちが、分担作業でどんどん作っていき、最後に鉄板で軽く焼いて、袋に入れて渡してくれます。一個30元!豆類や野菜がどっさり入って栄養満点、しかもヘルシー。これで1食分になりますね。

→金得春捲 民族路三段19号 (06)228-5397 7:30~18:00 
春巻きの少し先に、台南発祥の小吃「碗粿」がありました。こちらもはやっていますよ~。米の粉の汁がベースのこの食べ物は、地元民のおやつ?とはいっても、1個食べるとかなり腹持ちがよいもの。朝ごはんとしておいしそうに食べてるおじちゃんが、食べるときは店先にある竹串で、まず十字に切り込みを入れて、それから小口大に切りながら突き刺して食べるんだよと教えてくれました。

→富盛號  国華路三段186号-1 (06)227-4101 7:00~午後
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竹串で切ります

竹串で切ります

おじいちゃんは大好物だそうです

おじいちゃんは大好物だそうです

「碗粿」の向かいには「阿松割包」という中華バーガーのすっごくおいしい店があるのですが、オーナーの都合(気分?)でお店の開店が決まるそうで、この日は残念ながら閉まっていました…。次回に期待。
→阿松割包  國華街三段181号 (06)211-0453  

朝から活気づく台南の市場!


皆さんは「砂鍋魚頭」という料理をご存知ですか?たっぷりの油で揚げた魚の頭を具がたっぷり入ったとろみスープに入れた料理です。ナビは前を通っただけですが、カラッと揚げられた魚は豪快そのもの。えっ朝からこれを?と思いましたが、お客さんはいますいます!食べた人の話によると、さっぱりとしていて、朝から食べても重くないとの弁。ナビも次回は挑戦!!

→科芬園砂鍋魚頭  国華街三段184号
朝から薬膳スープ!

朝から薬膳スープ!

台南は米糕店って本当に多い

台南は米糕店って本当に多い

ここ入りたかったけど満席でした

ここ入りたかったけど満席でした

果物はどれもおいしそう

果物はどれもおいしそう

パイナップルで一番有名なのは、台南の「關廟」というところ

パイナップルで一番有名なのは、台南の「關廟」というところ

グァバも大きくてみずみずしい

グァバも大きくてみずみずしい

冷たいのとあったかい豆乳、入れ物からしておいしそう♪

冷たいのとあったかい豆乳、入れ物からしておいしそう♪

お菓子も朝から販売

お菓子も朝から販売

焼き芋ゴロゴロ

焼き芋ゴロゴロ

しばらく歩いていくと、ものすごい行列の店にあたりました。「阿娟」という日替わり粥(月と金はタロ芋、火はキャベツ、水は高菜、木は筍)とチマキと魯麺が看板の店。チマキが街頭にたくさん吊られていて、これ?と思ったら、どうやら並んでる人たちは、ビニール袋にスープのようなものを入れてもらいテイクアウトしています。路上と一体化した店内が丸見えのところで食べてる人たちもどうやら麺のよう…。これは一体…?

→阿娟魯麵 国華街三段87号 (06)220-6812  
お粥は日替わりメニュー

お粥は日替わりメニュー

ちまきもこんなに!

ちまきもこんなに!

彼らは一体??

彼らは一体??

ホテルできれいなお碗に入れてもらうとこんな感じ、優しい味がしました!

ホテルできれいなお碗に入れてもらうとこんな感じ、優しい味がしました!

じゃあ、並んでみるか!との根性なく、暑さに根負けし、まずは「佳佳西市場」へと逃げ込んだナビたち。ぐったりしたナビたちを見たオーナーの張さんやトモコさんが休んでていいよ~と1Fレストランの席をすすめてくれました。冷たい水を頂き、後で近くの正興咖啡館へ連れてってあげるからね~と言っていただき、しばしおしゃべりしている時。「さっき「阿娟」という店の前を通ったら、すごい人だったんだけど、あれは何を買ってるの?」と聞いたナビ。「ああ、あれは皆魯麺を買っているんだよ~。」魯麺?って、どんなもの?とさらに聞いたら、昔台南では、来客やおめでたいことがある時、うちに食べ物があまりなかったら、あるものを全部具として麺に入れて調理してもてなしたそう。今では、昔ながらの魯麺の味を出せる店は、ここ「阿娟」一店になってしまったんだとか…。それで、皆暑い中もこんなに並んでいるんですね。台南のおふくろの味みたいなものでしょうか。オーナーの食べてみる?との問いかけに、目が輝き、頷いてしまったナビたち。すみません、こんな暑い中、誰かに頼んで並んでもらったそう…恐縮です。いっつも南部に来ると、親切な人たちに触れて、感動するナビです(涙)。 
食事後、少し休んで活力が蘇ってきたので、正興咖啡館へ向かいました。そのまま通り過ぎそうになったくらい、さりげなく存在しているこちらのカフェ。中の雰囲気は満点でしたが、奥に併設している民宿はもっとディープ。ほんの一部分を紹介すると、昔ここに住んでいた人たちが家訓として廊下に記した「正直」。ここを通るたびに「人、正直であれ」と身が引き締まる思いがします。家具にも惹かれましたが、浴室も素敵だったな~。カフェのブランチセットは150元~、コーヒーは100元~。

→正興咖啡館  国華街三段43号 (06)221-6138 9:00~21:00 火曜日休み 

こういう朝ごはんもあります!


ホテルの朝ごはんもおいしいのですが、台南は朝ごはんから大いに迷ってしまうほど種類が豊富!先ほど朝の市場を歩いてきたから、そのゴージャス感は、もうおわかりかと思われますが、羊肉のスープや牛肉…、台南では牛肉をさっと湯がいたスープを朝食として食べる人たちも多いそう。さすがは、美食の古都ですね。 

ホテルのすぐ近く沙陶宮の前で、朝の8時半までしかやってないという露天の朝ごはんやさんをご紹介します。こちらの朝ごはんメニューは野菜チマキが30元、味噌汁が10元。おいしい~!味噌汁はやっぱり甘いけど、チマキととっても合っていて、また食べたくなります。

→老鄭菜粽  西門路二段116巷(沙陶宮前)(06)258-3211 5:30~8:30
味わいありますね~ 席がない時は、廟前にもテーブルがあります。ナビは廟の階段に座って食べました~ 味わいありますね~ 席がない時は、廟前にもテーブルがあります。ナビは廟の階段に座って食べました~

味わいありますね~ 席がない時は、廟前にもテーブルがあります。ナビは廟の階段に座って食べました~

こちらは、朝から羊肉スープ。油は浮いていますが、あっさり味。ショウガにつけて食べるのが通。やはり試してみたい台南の朝ごはんだと言えるでしょう。

→包成羊肉湯  府前路一段425号  (06)213-8129  
ほんとにあっさりしていて、朝ごはんにももってこい ほんとにあっさりしていて、朝ごはんにももってこい

ほんとにあっさりしていて、朝ごはんにももってこい


どうですか。この具だくさんのお粥は、台南名産サバヒー入り。朝から力がつきますね!蝦仁飯は朝昼夜、そして、夜食と一日中食べられる台南の人たちの生活に密着したご飯です!

→阿堂鹹粥  府前路一段(包成羊肉と同じ並び)
どちらも捨てがたいので、2つとも食べます どちらも捨てがたいので、2つとも食べます

どちらも捨てがたいので、2つとも食べます


ハーブ茶とレンコン茶がおいしい店。お腹がいっぱいになった後に飲むと気分も爽快。爽やかに一新できる飲み物ですね。

→小西脚青草茶蓮藕茶 西門路一段沿い(阿堂鹹粥近く)  
エリアを歩く~佳佳西市場旅店(台南)~ これはレンコン茶

これはレンコン茶


どの店も「佳佳西市場」ホテルから徒歩20分以内で行けます。
台南の街は、本当に食べ道楽の街。
食べ続けるために、本当の牛になりたいと思った牛年のナビがおとどけしました。



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-06-01

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