2009年「台湾エンタメ10大ニュース」!そして、2010年は?

「台北ナビの今年一発目のエンタメ情報」!2009年を振り返り、2010年台湾エンタメを占ってみました!!


2010年、あけましておめでとうございます!
 
こんにちは、饒波貴子です。台北ナビをご覧になっているみなさんの中には、台湾芸能に興味があったり、お気に入りのスターがいたり……という方がいらっしゃるだろうと思います。音楽に映画、そしてドラマ。日本人の私たちは、数多くの中国語作品に触れる機会がありますが、今や中華圏のエンターテイメントの中心となっているのは、台湾出身のスターたち! 台湾発の作品が外国で紹介されているのはもちろん、台湾を飛び出してのコンサート開催や中国・香港スターとの共演など、台湾スターはどんどん活躍の場を広げています。
 
「台北ナビの今年一発目のエンタメ情報」ということで、今回は日本で人気の華流アイドルの話題を中心に、2009年台湾エンタメの主なニュースをセレクトしてみました。

 

1:ジェリー・イェン、日本で2つの賞を受賞!

 2009年の言承旭(ジェリー・イェン)は、1月のドラマ『Starlit~君がくれた優しい光~』の台湾放送記念プロモーションを皮切りに、精力的に活動。クールな弁護士役の新ドラマ『就想賴著妳』の撮影がスタートし、周杰倫(ジェイ・チョウ)が監督をつとめるドラマ『猫熊人~PANDAMEN~』にゲスト出演するなど、俳優としてのステップアップを図った。そして6月には、アルバム『FREEDOM /多出來的自由』をリリース。新譜の発表は実に5年ぶりで、ファンを歓喜させることに。本アルバムの日本盤は7月に発売となったが、初の日本語曲「愛さずにいられない」を収録。オリコン週間アルバムランキングにて、“初登場8位”という中国語圏男性ソロ・アーティスト史上でNo.1の快挙を果たし、フジテレビで特番が放送されるなど、日本でジェリーブームを巻き起こした。8月に東京と大阪でファンミーティングを開催した後は、「ベストジーニスト・国際部門」と「スカパー!アワード・海外ドラマ賞」という2つの賞を日本で受賞!授賞式にも出席したジェリーは“台湾を代表するイケメンスター”として実績を積み、日本での知名度を確実に上昇させている。
 
青春バスケ・ドラマ『ホット・ショット【完全版】DVD-BOX I&II』好評発売中! 発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(C)2008 GTV Co., Ltd. All Rights Reserved.

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アジア3大“イケメン”スターのジェリー・イェン×ウーズン×ショウ・ルオ競演が話題となった、ドラマ『ホット・ショット』。2009年12月に日本でDVDがリリースされた。(C)2008 GTV Co., Ltd. All Rights Reserved.

アジア3大“イケメン”スターのジェリー・イェン×ウーズン×ショウ・ルオ競演が話題となった、ドラマ『ホット・ショット』。2009年12月に日本でDVDがリリースされた。(C)2008 GTV Co., Ltd. All Rights Reserved.

2:俳優ヴィック・チョウ大飛躍、主演ドラマ『痞子英雄』が高視聴率を記録

周渝民(ヴィック・チョウ)の2009年は、俳優としてひたすら頑張った年だった。精魂込め全力投球で取り組んだ、ドラマ『痞子英雄~Black & White~』の台湾放送が4月にスタート。10月には台湾のエミー賞ことドラマアワード「金鐘奨」で、主演男優賞にノミネートされたが惜しくも受賞を逃す結果に。だが演技が高く評価されたヴィックは、“アイドル卒業”と多くの人々に認められ、業界関係者たちはエールを送った。また本作は、放送局であった公共電視のドラマ視聴率新記録を樹立。ヴィックの熱演が貢献し、輝かしい記録を残している。その後ヴィックは中国の人気女優・范冰冰(ファン・ビンビン)からのラブコールを受け、ドラマ『金大班』の相手役をつとめることに。ヴィックはビンビン演じる踊り子の初恋の男性役で、“この役を演じられるのはヴィックしかいない!”と入れこんだビンビンは、多忙なスケジュールを抱えるヴィックを10カ月も待って、やっとクランクインにこぎつけたという。今や演技派男優として認められるようになったヴィックは、10月には『愛你一萬年』、年末から『殺手.歐陽盆栽』という2本の映画出演もこなした。

3:飛輪海、台湾観光イメージキャラクターをつとめ大活躍

台湾発の4人組ユニット飛輪海(フェイルンハイ)は、台湾観光イメージキャラクターという大役に就き、2つのビッグイベントを開催。2月には台湾大学体育館のステージで、観光スポットや美食を紹介。ヒット曲と台湾観光イメージソング「Touch Your Heart」も披露し、アジア各国から駆け付けたファン4000人を楽しませた。そして8月には、美しい自然に囲まれた、台湾北東部に位置する宜蘭県の国立伝統芸術中心にて、800人のファンと触れ合った。参加者全員と握手をして、台湾料理のフルコースを振る舞った食事会では乾杯をするなど、フレンドリーでファン思いの素顔を見せてくれた。そして2008年からワールドコンサートツアーを始めていた4人は、香港・マレーシア・中国などを廻り、10月に本拠地の台湾で凱旋公演を行った。念願だった台北アリーナの大舞台で演じた数々のパフォーマンスは、ユニットとしての魅力やメンバー1人1人の個性が全開で、結成4年目のチームワークの良さと成長を感じさせた。ソロ活動も順調で、ウーズンは映画、ジロー・ケルビン・アーロンはドラマと、俳優として積極的に新作に取り組んだ一年でもあった。
 
DVD『飛輪海フェイルンハイAGO!GO!GO!Vol.1&Vol.2』 1月22日発売決定!\n発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(C)China Television Company Ltd.

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台湾の超人気バラエティ番組『Jacky go go go』に飛輪海が登場! ゲームに挑戦する4人は、ドラマやライブでは見ることのできない素顔の魅力を全開。ファン必携のDVDがリリースされる。(C)China Television Company Ltd.

台湾の超人気バラエティ番組『Jacky go go go』に飛輪海が登場! ゲームに挑戦する4人は、ドラマやライブでは見ることのできない素顔の魅力を全開。ファン必携のDVDがリリースされる。(C)China Television Company Ltd.

4:ヴァネス・ウー、日本語曲を発表

日本で新作の発表が続いたのは、呉建豪(ヴァネス・ウー)。2月に『三国志』、4月に『カンフーシェフ』と主演映画2本が公開された。そしてシンガーとしての日本マーケット向けプロジェクトを、本格的に始動。5月に「Only」、9月に「I don’t wanna lose you」という日本語オリジナルシングルをリリースし、握手会やサイン会を開催。日本のファンと交流を図った。2010年1月にはシングル第三弾、2月には日本オリジナルアルバムのリリースも控えているので、期待大! また、台湾でもアニメ映画LaMB 禁錮天使』で声の出演、約8年ぶりに連続ドラマの主演をつとめるなど、とにかく挑戦的な一年を過ごしたヴァネス。10月に台湾で放送がスタートした連続ドラマ『下一站,幸福』は、視聴率1位をキープし続け、終盤に近付くごとに数字が上昇していて驚異的なヒットを記録。エリート弁護士役のヴァネスの好演が光っていた。

5:ジェイ・チョウがハリウッド進出

台湾が誇るトップミュージシャンでありながら、俳優や映画監督もつとめマルチな活動を続けている周杰倫(ジェイ・チョウ)は、2009年は音楽よりも演技に力を入れた。『レッドクリフ』で女優デビューを果たした“台湾No.1美女”林志玲(リン・チーリン)との共演作『刺陵』は、古城の秘宝を巡る冒険アクション映画で、中国の砂漠を舞台に過酷なロケを体験。その後ドラマの監督にも初挑戦。タイトルは『猫熊人~PANDAMEN~』で、近未来を舞台にしたSFヒーロー物になるという。そしてなんと、ハリウッドにも進出! 香港のコメディ王・周星馳(チャウ・シンチー)が出演を予定していた、映画『グリーン・ホーネット』を降板したため、代役としてジェイが大抜擢された。本作は故・李小龍(ブルース・リー)の出世作となったドラマのリメイク映画で、ジェイはブルースが演じた「カトー」役。全米公開は今年12月の予定で、ジェイの知名度がついに国際的になりそうだ。

6:イタキスカップルのジョセフ&アリエルが歌手デビュー

華流ドラマのベストカップルと言えば、日本のコミックが原作となった『イタズラなKiss』シリーズの、鄭元暢(ジョセフ・チェン)と林依晨(アリエル・リン)。「プライベートでも恋人になってほしい」というファンが多い中、2人は“親友関係”を強調。だが縁はかなり深いようで、7月にアリエルがアルバムをリリースした後、ジョセフも9月にミニアルバムを発表。2人揃って歌手デビューを果たし、所属レコード会社はどちらもavex台湾。アルバムには「麵包的滋味」というアンサーソングも収録されており、ドラマに続いて音楽面でも見事なコンビネーションを披露した。また、舞台劇に挑戦したジョセフの後を追うように、11月にはアリエルも初の舞台劇に出演。今後の動きも要チェックの2人だ。

7:ケン・チュウ、舞台劇に挑戦

新しい様々な面を見せてくれたのは、朱孝天(ケン・チュウ)だった。3月に台湾で公開された映画『愛到底L-O-V-E』にゲスト出演したケンは、歯が欠けた歯科医を演じコメディアンぶりを発揮。7月には台北・西門町で写真展を開催し、プロ並みの実力を持つケンの撮影テクニックに注目が集まった。そして自ら台湾を一周して、その記録を映像化したドキュメンタリー作品『逐浪・台灣』も発表。プロデューサーも兼任して、台湾各地の美しい景色や文化を紹介する、魅力的な作品に仕上がった。また、妹を溺愛する兄の役を演じたドラマ『桃花タイフーン!!』も話題に。F4メンバーのケンと次世代スターの飛輪海ジロー&ケルビンの出演で、華流ファンにとっての夢の共演が実現した。そして11月には中国に渡り、舞台劇『他和他的兩個老婆』に出演。巡回公演はチケットが完売するなど好評で、人気と実力を証明した。
 

8:トップアイドルが秋ドラマでバトル!

2009年秋の台湾ドラマ界は、トップアイドル出演の豪華作品が勢ぞろい! 先陣を切ったのは10月4日に放送がスタートした『下一站,幸福』で、呉建豪(ヴァネス・ウー)と安以軒(アン・アン)主演。大学生の頃に愛を誓った男女が病によって別々の道を歩み、運命の再会を果たすラブストーリーで、記憶喪失・妊娠・真実の愛など、涙無くしては見られない要素のつまったメロドラマに仕上がった。続いて10月18日にスタートしたのは、日本のコミックが原作の『桃花タイフーン!!』。ヒロインの桃花役は、3年ぶりにドラマ復帰した女性トップアイドル・王心凌(シンディ・ワン)が演じ、男優陣は飛輪海の汪東城(ジロー)と辰亦儒(ケルビン)、朱孝天(ケン・チュウ)ら豪華キャストが顔を揃えた。そして11月1日からキュートなラブコメ作品、『海派甜心』がスタート。三角関係を演じる楊丞琳(レイニー・ヤン)、羅志祥(ショウ・ルオ)、李威(リー・ウェイ)は、華流ファンには嬉しい組み合わせ。台湾での視聴率は『下一站,幸福』がトップを独走中だが、『桃花タイフーン!!』は早くも日本で放送されており(1月 4日より毎週月曜日、BSジャパンにて)、3作とも今後の海外での人気の広がりが話題になりそうだ。

9:ベテラン歌手のユニット結成ブーム

台湾ミュージックシーンを代表する実力派ミュージシャン、羅大佑(ルオ・ダーヨウ)・李宗盛(ジョナサン・リー)・周華健(エミール・チョウ)・張震岳(チャン・チェンユエ)が4人でバンド「縦貫線(Super Band)」を結成。3月の台北アリーナを始発点に世界巡回コンサートを行い、100万人以上の観客動員を記録。この縦貫線の活動をきっかけに、ベテランのソロ歌手がユニットを組むコンサートがブームに。潘越雲(ミッシェル・パン)・萬芳(ワン・ファン)・堂娜(タン・ナ)・趙詠華(シンディー・チャオ)は女版・縦貫線と呼ばれ、陳昇(ボビー・チェン)・張宇(フィル・チャン)・黄品源(ホワン・ピンユェン)は、台湾を始め香港やシンガポールなどで「三個好男人」公演を行い、好評を得た。

10:台湾No.1ヒット映画『海角七号/君想う、国境の南』日本で公開

2008年大ヒットを記録し、台湾映画史上歴代1位に輝いた『海角七号/君想う、国境の南』が2009年末についに日本上陸! 首都圏を中心に公開が始まり、日本全国での順次公開が予定されている。60年の時が結ぶ台湾人と日本人の恋を背景に、台湾らしい多彩なキャラクターたちの温かな人情が描かれた本作は、台湾で社会現象を巻き起こし、「海角七号見た?」が挨拶代わりになったほど。主人公の友子を演じた日本女優・田中千絵は、語学留学で訪れていた台湾滞在中に監督の魏徳聖(ウェイ・ダーション)に出会い、オーディションを受けてヒロイン役を射止めたという。本作のヒットで台湾では誰もが知るスターとなり、中国にも進出。日本での人気も上昇中だ。同時に台湾エンタメの金字塔的作品である本作が、日本の観客に受け入れられることも期待したい。
© 2008 ARS Film Production. All Rights Reserved.

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以上、台北ナビが選んだ2009年台湾エンタメの10大ニュースはいかがでしたか?
 

そして、2010年の予想は??

2010
年、映画にドラマにコンサート……台湾スターの活動は、より一層海外で増えていくと思います。特に中国からは引っ張りだことなるでしょう。そして、日本での活躍にも大期待! ソロコンサートはまだ開催していないジェリー・イェンとヴィック・チョウには、初コンサートをぜひ日本で開いてほしいものです。また音楽から遠ざかっていた感のある、ジェイ・チョウと王力宏(ワン・リーホン)が“ニューアルバムを制作中”という噂が聞こえてきたので、今年はミュージシャンとしての彼らに注目したいところ。台北コンサートが発表されたら、たくさんの日本ファンが台北を訪ねることになりそうですね。台湾観光イメージキャラクターの飛輪海は、さらに台湾の魅力をPRしてくれるのではないでしょうか。一緒に観光名所を廻るなど、去年とは違った趣向で台湾を紹介してほしいですし、日本に出向いてもっと台湾の良さをPRしてほしい。日本と台湾の交流の懸け橋として、今年は台湾スターたちが頑張ってくれる年になることを、楽しみにしていたいと思います。


関連タグ:海角映画芸能コンサート

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記事登録日:2010-01-05

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