【台湾文化】「屏東縣王船文化館」で台湾の神様&お祭りについて触れよう!

台湾南部・屏東の新名所は「迎王祭」と「王爺信仰」に関する資料を集めた博物館。「誠品書店」やお洒落なカフェレストラン&バーも出店中です

「迎王祭」と呼ばれる台湾のお祭りをご存じですか?道教の最高神・玉皇大帝に命により、天から地上にやってきた疫病神・王爺が船に乗って町を練り歩き、最後には船ごと燃やして悪霊を退治する、という民俗信仰です。<br>※「迎王祭」についての詳細は下記をご覧ください↓

「迎王祭」と呼ばれる台湾のお祭りをご存じですか?道教の最高神・玉皇大帝に命により、天から地上にやってきた疫病神・王爺が船に乗って町を練り歩き、最後には船ごと燃やして悪霊を退治する、という民俗信仰です。
※「迎王祭」についての詳細は下記をご覧ください↓

開催は3年に1度だけ……そんなレアなお祭りは、参加するのも一苦労。ですが、2024年末にオープンした博物館「屏東縣王船文化館」に来れば1年中、王爺信仰/王船文化に触れることができるんです!

開催は3年に1度だけ……そんなレアなお祭りは、参加するのも一苦労。ですが、2024年末にオープンした博物館「屏東縣王船文化館」に来れば1年中、王爺信仰/王船文化に触れることができるんです!

清朝の疫病退治が起源とされるお祭り、さぞや伝統的なデザインの建物かと思いきや……コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな外観、お洒落です~♪

清朝の疫病退治が起源とされるお祭り、さぞや伝統的なデザインの建物かと思いきや……コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな外観、お洒落です~♪

展示は「海洋信仰」「千歲巡狩」「屏東代巡」「打造神舟」「東港迎王」という5つのテーマで構成され、見どころいっぱい!<br>それでは、テーマごとに気になる展示をご紹介します。 展示は「海洋信仰」「千歲巡狩」「屏東代巡」「打造神舟」「東港迎王」という5つのテーマで構成され、見どころいっぱい!<br>それでは、テーマごとに気になる展示をご紹介します。 展示は「海洋信仰」「千歲巡狩」「屏東代巡」「打造神舟」「東港迎王」という5つのテーマで構成され、見どころいっぱい!<br>それでは、テーマごとに気になる展示をご紹介します。

展示は「海洋信仰」「千歲巡狩」「屏東代巡」「打造神舟」「東港迎王」という5つのテーマで構成され、見どころいっぱい!
それでは、テーマごとに気になる展示をご紹介します。

<b>1F:エントランス【大小王船】</b><br>吹き抜けに現れたのが大小2つの船。東港と小琉球の匠たちによる細工が施された船が目に飛び込んできます。フロアに置かれた小さな船は大海方向へ、3階から飛び出した頭上の大きな船は陸地の方に向いていて、それぞれ出港と入港を表しています。小船が大船へと姿を替えて港に戻り、財を成すことを象徴しているんだとか。 <b>1F:エントランス【大小王船】</b><br>吹き抜けに現れたのが大小2つの船。東港と小琉球の匠たちによる細工が施された船が目に飛び込んできます。フロアに置かれた小さな船は大海方向へ、3階から飛び出した頭上の大きな船は陸地の方に向いていて、それぞれ出港と入港を表しています。小船が大船へと姿を替えて港に戻り、財を成すことを象徴しているんだとか。

1F:エントランス【大小王船】
吹き抜けに現れたのが大小2つの船。東港と小琉球の匠たちによる細工が施された船が目に飛び込んできます。フロアに置かれた小さな船は大海方向へ、3階から飛び出した頭上の大きな船は陸地の方に向いていて、それぞれ出港と入港を表しています。小船が大船へと姿を替えて港に戻り、財を成すことを象徴しているんだとか。

お祭りのパレード中(遶境)には、すみずみまで見ることは難しい船の細工ですが、ここでなら匠の技をじっくりと見るチャンス!実際のお祭りでは、最後には燃やされて跡形もなく消えてしまうんですよね……儚い。1階の船はチケットがなくても誰でも見学可能です。

お祭りのパレード中(遶境)には、すみずみまで見ることは難しい船の細工ですが、ここでなら匠の技をじっくりと見るチャンス!実際のお祭りでは、最後には燃やされて跡形もなく消えてしまうんですよね……儚い。1階の船はチケットがなくても誰でも見学可能です。

<b>1F:イマ—シブ・シアター【海洋信仰】</b><br>展示場に足を踏み入れると、そこには360°ぐるりと囲まれた巨大スクリーンが現れます。ここはイマ—シブ・シアターで、全長20m×高さ5mの画面に「生命の川(生命的長江)」と題されたお祭りの様子が映し出されます(放映時間:10分弱)。<Br><br>時には足下までも映像が迫り、迫力満点!まだお祭りに行ったことない人も「迎王祭」に参加した気分になれる臨場感あふれる体験ができるはずですよ。「王船文化館」の公式サイトにある日本語訳を予習してから行くと、より楽しめます。

1F:イマ—シブ・シアター【海洋信仰】
展示場に足を踏み入れると、そこには360°ぐるりと囲まれた巨大スクリーンが現れます。ここはイマ—シブ・シアターで、全長20m×高さ5mの画面に「生命の川(生命的長江)」と題されたお祭りの様子が映し出されます(放映時間:10分弱)。

時には足下までも映像が迫り、迫力満点!まだお祭りに行ったことない人も「迎王祭」に参加した気分になれる臨場感あふれる体験ができるはずですよ。「王船文化館」の公式サイトにある日本語訳を予習してから行くと、より楽しめます。

▼王船文化館:イマ—シブシアター「生命の川」字幕(日本語)
https://sites.google.com/view/immersivetheaterriveroflivesub/%E9%A6%96%E9%A0%81
<b>2F:常設展【千歲巡狩】</b><br>海を渡り台湾で発展してきた王爺信仰/王船文化について知ることができます。館内中央に設けられた「代天府」は王爺の地上の仮住まいといったところ。

2F:常設展【千歲巡狩】
海を渡り台湾で発展してきた王爺信仰/王船文化について知ることができます。館内中央に設けられた「代天府」は王爺の地上の仮住まいといったところ。

街中で「代天府」「代天宮」と名の付く廟を見かけたら王爺との関連を思い浮かべてお参りしてみてください!悪霊を取り去ってくれるかもしれません。 街中で「代天府」「代天宮」と名の付く廟を見かけたら王爺との関連を思い浮かべてお参りしてみてください!悪霊を取り去ってくれるかもしれません。

街中で「代天府」「代天宮」と名の付く廟を見かけたら王爺との関連を思い浮かべてお参りしてみてください!悪霊を取り去ってくれるかもしれません。

<b>2F:特別展【七角頭シリーズ-(一)頂頭角】</b><br>加えて特別展示も。東港の「迎王祭」を担う7つのエリア(=七角頭:頂中街・頂頭角・下中街・安海街・埔仔角・下頭角・崙仔頂角)に関する資料をシリーズで展開しています。

2F:特別展【七角頭シリーズ-(一)頂頭角】
加えて特別展示も。東港の「迎王祭」を担う7つのエリア(=七角頭:頂中街・頂頭角・下中街・安海街・埔仔角・下頭角・崙仔頂角)に関する資料をシリーズで展開しています。

即日~2025年11月9日までは、次回2027年の「東港迎王平安祭典」で「温府千歲」の役目(祭りの中心「東隆宮」の主神「溫王爺」の世話役)を100年ぶりに引き当てた「頂頭角」地区にスポットを当てています。

即日~2025年11月9日までは、次回2027年の「東港迎王平安祭典」で「温府千歲」の役目(祭りの中心「東隆宮」の主神「溫王爺」の世話役)を100年ぶりに引き当てた「頂頭角」地区にスポットを当てています。

<b>3F:【屏東代巡】</b><br>異なる土地で開催されている「迎王祭」に関して造形を深めることができますよ。

3F:【屏東代巡】
異なる土地で開催されている「迎王祭」に関して造形を深めることができますよ。

<b>3F:【打造神舟】</b><br>王船造りにも身近にふれることができる展示もあります。船造りには日本統治時代に学んだ技術も反映されているとか。 <b>3F:【打造神舟】</b><br>王船造りにも身近にふれることができる展示もあります。船造りには日本統治時代に学んだ技術も反映されているとか。

3F:【打造神舟】
王船造りにも身近にふれることができる展示もあります。船造りには日本統治時代に学んだ技術も反映されているとか。

よ~く見てみてください!日本の船舶用語の「オモテ(表)」や「トモ(友/艫)」の文字が見えますよね。聞くと、これは日本の技術者に教わったものだとか! よ~く見てみてください!日本の船舶用語の「オモテ(表)」や「トモ(友/艫)」の文字が見えますよね。聞くと、これは日本の技術者に教わったものだとか!

よ~く見てみてください!日本の船舶用語の「オモテ(表)」や「トモ(友/艫)」の文字が見えますよね。聞くと、これは日本の技術者に教わったものだとか!

また、先ほど見上げた大船が目線の先に。船の上には八仙の姿もあって、船の内部や細かな装飾を見学できますよ。 また、先ほど見上げた大船が目線の先に。船の上には八仙の姿もあって、船の内部や細かな装飾を見学できますよ。

また、先ほど見上げた大船が目線の先に。船の上には八仙の姿もあって、船の内部や細かな装飾を見学できますよ。

船の底には漁港「東港」らしく海の生き物が描かれていますよ~!

船の底には漁港「東港」らしく海の生き物が描かれていますよ~!

<b>4F:【東港迎王】</b><br>ここでは主に、屏東県で開催される3地域(東港・小琉球・南州)のお祭りの中でも最大とされる東港東隆宮での「東港迎王平安祭典」を主軸とした展示で、お祭りに対する造詣を深めることができます。 <b>4F:【東港迎王】</b><br>ここでは主に、屏東県で開催される3地域(東港・小琉球・南州)のお祭りの中でも最大とされる東港東隆宮での「東港迎王平安祭典」を主軸とした展示で、お祭りに対する造詣を深めることができます。

4F:【東港迎王】
ここでは主に、屏東県で開催される3地域(東港・小琉球・南州)のお祭りの中でも最大とされる東港東隆宮での「東港迎王平安祭典」を主軸とした展示で、お祭りに対する造詣を深めることができます。

大船はここからも見学が可能。今度は少し上から見下ろす形で見学ができますよ。

大船はここからも見学が可能。今度は少し上から見下ろす形で見学ができますよ。

さて、「迎王祭」の知識をインプットしたら1階へ。カフェレストラン「漁行口食堂」でランチはいかが?ちょっとした土産物も購入できますよ。また、今回は立ち寄ることはできませんでしたが、5階には18時~オープンするバー「角頭酒吧Gatao Bar」も。気になる~! さて、「迎王祭」の知識をインプットしたら1階へ。カフェレストラン「漁行口食堂」でランチはいかが?ちょっとした土産物も購入できますよ。また、今回は立ち寄ることはできませんでしたが、5階には18時~オープンするバー「角頭酒吧Gatao Bar」も。気になる~!

さて、「迎王祭」の知識をインプットしたら1階へ。カフェレストラン「漁行口食堂」でランチはいかが?ちょっとした土産物も購入できますよ。また、今回は立ち寄ることはできませんでしたが、5階には18時~オープンするバー「角頭酒吧Gatao Bar」も。気になる~!

▼角頭酒吧&漁行口食堂Facebook
https://www.facebook.com/yuxingkou/
さらに1階には「誠品書店 東港王船限定店」もあります。品揃えは中国語の本がメインですが、併せてのぞいてみてはいかがですか?

さらに1階には「誠品書店 東港王船限定店」もあります。品揃えは中国語の本がメインですが、併せてのぞいてみてはいかがですか?

▼誠品書店 東港王船限定店
https://meet.eslite.com/tw/tc/news/202503280012
次の「迎王祭」は2年後の2027年。具体的な日程はまだ決定していませんが、「東港迎王平安祭典」は通常秋ごろに行われますので興味がある方は、それまでにここ「屏東縣王船文化館」で予習をしておくと、より一層お祭りが楽しめるはずですよ!ぜひ、おでかけください。

次の「迎王祭」は2年後の2027年。具体的な日程はまだ決定していませんが、「東港迎王平安祭典」は通常秋ごろに行われますので興味がある方は、それまでにここ「屏東縣王船文化館」で予習をしておくと、より一層お祭りが楽しめるはずですよ!ぜひ、おでかけください。

スポット情報

■屏東縣王船文化館(屏東県王船文化館/PINGTUNG KING MUSEUM)
住所:屏東縣東港鎮船頭路9號
電話:(08)833-1680
開館時間:9:00~18:00(チケット販売は17:00まで)
休館日:月曜日
入館料:120元
ウェブサイト:https://www.cultural.pthg.gov.tw/kingboat/
Facebook:https://www.facebook.com/kingboat.pt/
展示に関する音声ガイド(中国語・英語):https://www.kingboat.bexweb.tw/?modal=15

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2025-07-21

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