古い街並み「老街」めぐりと豆腐DIY、平渓線そしてホタルにランタンあげを満喫♪心がいやされた一日でした!
こちらが今回のスケジュール表~盛りだくさんの内容です!
こんにちは、台北ナビです。毎年恒例となりつつある「ホタルツアー」ですが、「ホタルツアー」と聞いて、「ホタルだけ?」「どうして台湾で?」などと思った方、ナビのツアーは実はホタルだけではありません!今年は更にボリュームアップ。深坑老街での豆腐作り、菁桐観光、平渓線を楽しんで、十分老街も観光、最後にホタルの光とランタンあげ…という内容でノスタルジックな光景にどっぶりひたれる一日でした。
今回は豆腐DIYからスタート!!
いつも元気いっぱいの周さん
昨年に引き続き流暢な日本語でガイドしてくださったのは、ナビスタッフであるデビこと周さん。周さんの明るくて元気いっぱいのバスアナウンスでツアー開始となりました。バスに乗ってしばらくすると、台北ナビからのサプライズプレゼントということで、パイナップルケーキ&お茶セットが配られました。皆さん「包装がかわいい!」「おいしい、どこで売ってるの?」と喜びの声。このセットは台北ナビホームページで注文できます。
豆腐の街で豆腐DIY~☆
穏やかな語り口調の高先生
おいしいパイナップルケーキを味わいながら、バスに乗り30分ほどで到着したのは「「深坑老街」にある「深坑遊客服務中心」。豆腐の町でまずは自分で豆腐を作っちゃいましょう!教えてくださったのは高先生。皆さん、豆腐はどうやって作るかご存知ですか。流れは、豆乳→豆花→豆腐という3ステップ。実は豆乳にするまでが時間がかかり、6時間から8時間水に浸さなければならないのですが、今回の時間は60分から80分ということで、すでに豆乳になったものから豆腐を作ります。
これが豆腐DIYに使う物達!
まず豆乳を鍋に入れ、にがりを入れながらまぜます。このまぜる時の力、時間、速度によって豆花のできあがりが変わるとのことで、慎重に混ぜなければなりません。温度計で80度になるまで加熱し、火を止めると10分後に豆花へと変身します。この豆花を全部型の中に入れ、上から押して水が出なくなるまで押し続けます。本来は石などで押すのですが、今回は手だけを使います。手では相当力が必要なので、いすの上から全身の体重をかけてギュ-ッと…。これがかなり大変なんです。先生に「OKですか」と尋ねるも「まだまだ」と言われてしまいます。ゆっくり平均的に押して水を出すときれいな形になるといわれ、皆さん頑張っていました。そして型をはずして、ガーゼを取るのはドキドキの瞬間…さあどんな形になったのでしょうか。
皆さん慎重に温度を測っています
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今にがりを入れています
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できあがりを写真におさめて、乾杯~
それぞれのチームで軟らかさ、硬さの違う、見た目も異なる豆腐が出来上がりました。それを先生に用意していただいた有機栽培の「文山包種茶」「東方美人茶」とともに味わいます。手作りということだけあって、形は違えど、味はやっぱり格別ですよね!
豆腐好きにはたまりません~
「深坑老街」は「臭豆腐」が有名な町。しかし、実はここ、「臭豆腐」だけではありませんよ。各種豆腐料理もさることながら、それらがずらりと並ぶ古い街並みも必見の場所なんです。しかもここ数年でリフォームが行われ、古い街並みはそのままで、より快適に街歩きが楽しめる場所になりました。今回も途中で小雨が降ってきたものの、軒下を歩いてまわることができて、傘入らずでした。古いレンガ造りの町並みは、どこから撮っても絵になる風景。写真撮影にもおすすめです。
周りは自然がいっぱい
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この古い町並みを写真に是非!
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豆腐と屋台好きにはたまりません
そして、こちらにあるのは、豆腐ポテト、豆腐台湾ソーセージなど豆腐料理のお店、屋台のオンパレード。220mに125軒ものお店が並んでいます。もちろん豆花などの豆腐スイーツもありますよ。豆腐好きのナビは、端から全部食べたい!と思いましたが、我慢して一軒一軒見てまわることにしました。
休むことなく焼いてます
途中にあった「集順廟」という土地の神様の廟の前で大勢の人の行列を発見。台湾では「人が並んでいるとおいしい」といううわさがあるので、ナビも並んでみることに。「石板臭豆腐」(35元)は、串にささった焼き臭豆腐。石板焼きのせいか臭豆腐のにおいはせず、見た目はたまご豆腐、味は味噌田楽のようでした。トッピングは「キムチ」「漬物」「キュウリ」「香菜」の中から2種類選べます。2串入ってこのお値段はお得ですよね。
じゃぁ~~ん!
次はスイーツ。またもや行列を発見。普通のソフトクリームと思いきや、これ豆腐ソフトクリームなんです。実はその名も「炭焼豆腐霜淇淋」。(20元)色は白ですが、ほのかに炭焼き豆腐の味がするここならではのソフトクリームでした。
お土産たくさん買いました~
自由にぶらぶら散策していると、ツアー参加者の皆さんをお見かけしました。皆さん行列に並んだり、いろいろお土産を買われたりしていました。バスでは荷物を持ち運びしなくていいので、お土産をたくさん買ってもラクラク。
次の「老街」へ出発~!
ランタンの形のきれいな派出所♪時間によってネオンが変わります
郷愁ただよう駅です
豆腐料理でお腹いっぱいになった後は、バスに乗り込み、菁桐へと向かいます。約50分で「菁桐老街」に到着。こちらに新しくできたという派出所にご注目。ランタンの形をしています。平渓線の駅「菁桐」前の「老街」はそれ程長くないものの、郷愁漂う雰囲気がとてもいい感じです。ここでは線路沿いに「許願竹」と呼ばれる絵馬のようなもがたくさんかかっていました。ナビもノスタルジックな線路と電車をバッチリ写真に収めましたよ。そうしているうちに集合時間になり、電車に乗り込みました。これから平渓線で「菁桐」から「十分」へと向かいます。
たくさんのランタンに魅せられて☆
店頭にたくさんランタンが並んでます
十分に到着すると、電車から降りてくる人と乗る人が入り乱れて駅のホームは大混乱。人の波をかきわけて何とか駅の外へ出ると、お土産屋さんがたくさん並んでいます。手のひらサイズの小さいランタン(50元~)から電球が入るサイズのランタン(800元)などなどどこをみてもランタンだらけ。ランタンの柄もキュートで書かれている文字の意味もいろいろ。ランタンにすっかり魅せられてしまったナビでした。十分老街は、線路の両側にお店が並んでいて、お店でランタンを購入、その場でお願い事を書き、線路でランタンをあげるという光景がここのひとつの名物となっています。海外からの観光客も多く、韓国語や日本語でお願い事を書かれている方もいましたよ。これだけランタンを見るとやっぱり自分もあげたくなりますが、今回のツアーは最後にランタンあげがあるので、我慢、我慢、と自分に言い聞かせます。
白猫ちゃんにも会いましたよ
炭鉱員さんの歴史とお弁当!
お弁当の中身はこちら
ナビツアー御一行様は、次の目的地である「台湾煤鉱博物館」へ。台湾煤鉱博物館は1965~1997年に台湾の台陽鉱業という会社が管理していた「新平渓煤礦」の跡地で、鉱山だった場所を博物館にしたという場所。かなり山奥にあります。こんな細い道を大型バスで通れるのかな、とハラハラしながらも20分位で到着。台湾煤鉱博物館には、台湾経済を大きく支えた炭鉱産業の歴史がパネルなどで展示されています。そしてこちらでは、炭鉱員さんのお弁当をいただきます。当時の炭鉱員さんたちと同じようなものを食べて、その時の気分に思いを馳せるというもの。ご飯の上におかずがたくさんのっていて鉄道弁当にちょっと似ているかな、とう感じのボリューム。お昼の豆腐料理でお腹いっぱいで食べきれないー。と言う声も聞こえましたが、ナビは他の方の分まで頂いてしまいました。
トトロに会えそう?
ランタンを手作りしちゃいましょう~!
みんなで一緒に頑張ります
炭鉱員さんのお弁当をいただいたあとは、ランタンDIY教室です。まずはランタンの形に切り取られた紙を4枚用意します。そして、2cmずつ紙をずらしてのりしろを作ります。そして糊を貼り、折り、ひっくり返すという動作を繰り返すと完成。このランタンの紙の色にも意味があるってご存知でしたか。水色は「健康」、ピンクは「恋愛」、黄色は「金運」とのことで、皆さんそれぞれの紙の意味に合わせて一生懸命願い事を考えて書いていました。願いを書いたらひとまず完成ということで、ランタンをあげる前に先にトロッコに乗ってホタルを見に行くことになりました。
細かい作業が続きます…
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先生は各テーブルをまわって指導して下さいました
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トロッコに乗ってホタルに会いに行こう!
夜になってトロッコに乗り込み、出発~
本日のツアーのタイトルでもある「ホタル」。ホタルはきれいな水や空気がないと住めません。田舎育ちのナビは小さい頃見たことがありますが、日本ではホタルが住める場所は、環境汚染などで減少傾向にあるので、今となっては見る機会はほとんどないという状況。ホタルは熱帯に主に分布しているため日本より台湾にはもっと多くの種が生息していると聞いていたナビは、ツアー参加前から期待に胸をおどらせていました。
当日の天気は雨ではなかったものの、深坑老街では小雨がぱらぱら…。雨だとホタルが見られないよ、と聞いて「どうかみられますように!」とランタンを書きながら願っていました。その思いが通じたのか、雨が降らずに天気はなんとか持ちこたえてくれました。
この先どんな光景がまっているんでしょうか
いよいよ「一つ目小僧」というあだ名のついたトロッコに乗り込み、ホタルを見に行きます。電化トロッコの運転手さんはおばちゃん。急に動き出すまるでアトラクションのようなトロッコがたいまつの火だけが2本灯るゲートをぬけると、真っ暗な闇になります。その中に、ホタルの優しい光がひとつ、ふたつと見えてきました!更に奥へ進むと、真っ暗な闇の中に星のようにきらきらと美しく光るホタルが目の前にい~っぱい!小さい頃に戻ったかのような光景に、幼い頃の思い出の旅へひとり出かけてしまったナビでした。
ホタルを撮影!北斗七星のようにみえますか?
その後、急に「ゴトン!」というすごい音とともに、ふと我に返ると、なんとトロッコが脱線!?しかし、電化トロッコの運転手おばちゃんは「大丈夫ですよー」と日本語で言いながら、直してしまい、無事復旧したのでした。トロッコ脱線も?…そして、ホタルの連れて行ってくれた世界。ここでしかできない貴重な体験となりました。
ホタルに感動した後、今回のツアーの最後、空にランタンを飛ばす時間となりました。先ほどランタンを手作りした教室に戻り、ランタンに灯油とサラダ油を染み込ませた12枚の紙のついた枠組みを取り付けます。ちなみに灯油とサラダ油を染み込ませた紙は必ず12枚。これは12ヵ月(つまり一年)無事平穏に暮らせますようにという思いが込められているほか、当日聞いたお話によると有効期限は12ヵ月なんだとか!参加者の方からは、「ええっ!じゃあ来年も参加しなきゃいけないじゃない!」という声が。皆さま、そうです!来年もホタルツアーに是非参加して一緒に新しいお願い事を書きましょう!
枠組み取り付け中
さて、ランタンに火を灯すとすぐにランタンが熱く大きく膨らみ始めます。そして、先生の5、4、3、2、1の声の間、ランタンを離さず熱いのを我慢して記念撮影。その後はあっという間に空高くあがっていきます。オレンジ色のランタンが空高く空中へ飛び立つ様子は、まさに幻想的。ランタンが見えなくなる最後まで見つめている中、「あのランタンはどうなるの?」という声に「星になるんだよ。」という声が聞こえ、心がキューっと切なくなったナビでした。
「老街」めぐりも満喫しましたよ~
台湾に「老街」は数あれど、ツアーでなくひとりではなかなかまわるのが難しい場所ばかり。しかし、今回のツアーではたった一日で3ヶ所もまわることができました。古い街並みをはじめ、トロッコ、ランタン、ホタル…と一日中ノスタルジックな気分にひたることができて、参加者の皆さんとの日本語でのおしゃべりも楽しく、「十分幸福」な一日でした!
以上、台北ナビでした。