台北101や微風南山がある信義エリアの南側には、住宅街が広がっています。
さらに南に進むと山にぶち当たるのですが、ちょっとした広場がありました。
実はここ、日本統治時代後期に建設され、戦後の1960年代まで運用されていた徳興炭坑と呼ばれる炭鉱跡なんです。
運炭用のトロッコが今の信義路と光復南路の交差点あたりまで伸びていたそう。因みにこの地区は1940年代までは田畑が広がっていたのですが、その後、高級住宅街へと変貌していきます。
閉鎖されている坑道を見ると、中は意外と広く、かなり奥まで続いている様子。
以前は一部が開放されていたようなのですが、現在は進入禁止になっています。
ちなみに、この炭鉱の傍には、「糶米古道」という登山道があります。
「糶」には「穀物を売る」という意味があり、日本統治時代より前の清の時代に、ここで栽培された米を売る商人が、木柵や南港まで、この山を越えて売りにいっていたルートなんだそう。
かなり急な階段が多い道なのですが、舗装されていて歩きやすいです。
歩き始めてから約15分ほどの少し開けた場所にはお堂がありました。このお堂は100年以上の歴史があり、米を売る商人がここで休憩したそう。
さらに5分歩くと尾根に到着。奥に木柵にある政治大学が見えました。グーグルで調べると、ここから木柵地区へは徒歩40分。割と近いことが分かります。
反対側を見ると、台北101の姿が。昔の人たちの営みが垣間見られる古道でした。
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記事登録日:2019-04-02
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